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詩集 空の高さから海の深さまでコミュの赤児

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落日―――。

憂いど寒は見え果てて
終日に透けた記憶の蹟(あと)
せせらいだ雪解けを老いた母と重ね
飛び出した集落―――枯れ葉崩し。
冷たさが温かいと比例なんて、なんて、なんて
感じたのは蹴り続けて減った靴底が知って―――。

醜態も失態も、容(かたち)作るのは律の取れた下らない妄想。
纏わる言霊が元来の意味を積木の様に崩し人を壊した、夜。

あの落日―――。


母の刹那に被さってた己の力の無さ、無なんて信じたくなくて
壊れてしまいたいのは、唯自己―――‘否’だからだと思ってたけれど、

母の業が悲しくて仕方無いだけだと知った暗がりの倉庫。

彷徨ってたのは他でも無い、行き場とやり場の産物故の孤独―――。


嗚呼


何故に泣くのだろう
何故に笑うのだろう


術―――
知らなければ強さも、認められなかった微塵な個体だから、だから、だから
嗚呼―――
感情があるのか、と一息を洩らす。


落日―――。枯れ葉崩し。
踏み躙って超えた山は
絆と紙一重の憎しみと、愛を産みだし

そして生命を発した。


醜態も失態も、容(かたち)作るのは律の取れた下らない妄想。
纏わる言霊が元来の意味を積木の様に崩し人を壊した、夜。


母の痛さを背負った生命が
寒を抜けて芽をだす―――

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