○marilyn manson の例
1970頃から近代のゴシックといわれる装飾様式あったが,流行り始めたのは1990年代中頃から。
goth-rock,gothic music, 国内では v-style がその例として挙げられる。
本日のメインディッシュ「ゴシック全盛期から既に600年が経過したが,いまでも何かつながりはあるか?」
○Ricky Swallow の作品 "The Exact Dimensions of Staying Behind" 「死」をどう表現するか
○Tilman Riemenschneider の作品:
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/a4/Tilman_Riemenschneider_Heilig_Blut_Altar_1.jpg
当時は彫刻に色を付けることが多かったが,この人の作品は白木で出来ている。リッキーもこの彫刻家を知っているらしい(リッキーの作品もやはり白木)
○Catedral de Murcia
死の表現は骸骨に代表されるが,それまでには長い年月がかかっているという例。
○"The Four Horsemen of the Apocalypse"
http://www.akg-images.com/akg_couk/_customer/london/collections/britishlibrary.html
(fig. akg2-R42-Q8-1109)
4番目の右下の騎手が人間に死をもたらした。黒い影は黄泉を表していると言われている→このときは人間の姿で描かれている
○・・・では骸骨に姿を変えたのはいつ?
"Dance of Death" (Guyot Marchand 1485)
http://commons.wikimedia.org/wiki/Image:Danse_Macabre_-_Guyot_Marchand14_(Monk,_Usurer_and_Poor_Man).jpg
ヨーロッパの歴史を変えた作品。聖職者,世俗的な人(高利貸し),貧者が髑髏と踊っている。鎌を持った骸骨は死神である。この作品より「髑髏-死神-鎌」というイメージができた。同時に,社会的地位や名誉がどれだけあっても,死は人間に平等に訪れることを示唆している。
○一つのバリエーションとして,女性の3つの時代を描いた作品(女性の3つの時代)
Hans Baldung Grien "In The Three Ages of Woman and Death"
彼も若い女性と髑髏の画を描いている。「若さとは盲目」(目隠しをされた赤ちゃん)
(続く)
○"An Allegory of the Vanities of Human Life" Harmen Steenwyck
http://www.nationalgallery.org.uk/cgi-bin/WebObjects.dll/CollectionPublisher.woa/wa/work?workNumber=NG1256
ぱっと観て骸骨が目に留まる。すぐに消えてしまう物(貝殻・音として笛を並べて,人間の生命をなぞらえている。それと対照的なのが時計。過ぎ去る時間と不変の骸骨。
○"Younger than Yesterday" リッキー
http://www.everyoneforever.com/images_fullsize/95-333.jpg
生命の儚さと長い時間の表現。昔死んだ人の骸骨にフジツボがついている。人生の短さと海底に沈んだ(?)骸骨にフジツボが生息している事で儚さを物語っている。
○"Vertumnus" (Archiboldo)
http://www.abcgallery.com/A/arcimboldo/arcimboldo13.JPG
Dr. Lakra も影響を受けている。昆虫のレリーフ,静物画と寿司の作品など。
○"untitled"(展示中の映像作品) IngridMwangiRobertHutter
Grien の "In The Three Ages of Woman and Death" に通じている。角砂糖,タイル,石畳は細胞のような物を表現している。子供はイングリッドの息子,成人女性は本人,老女は母親