室内空気中では、ガス状態のニコチンは周囲の表面へと素早く拡散し、その表面と相互反応し、他のETS成分よりも速く環境から除去されるとされている。(Eudy et al.,1986)。研究は様々な周囲の表面にニコチンが吸着される結果として、ニコチンのレベルは急速に減衰することを示している(Eatough et al.,1986;Piade et al.,1999;Von Loy et al.,2001)。それゆえ、ニコチンは室内での半減期が約2時間であることより、数時間前に発生したETS暴露の合理的指標である(Trinh and Huynh,1989)。研究はまた吸収されたニコチンが周囲の壁やカーペットなどの物質に存在していて、時間をかけて環境に再放出されうることを示している(Trinh and Huynh,1989)。Piade et al.(1999)の研究によると1?のニコチンは1?の綿の服に吸収され、数時間にわたり再放出されうるとされている。The Von Loy et al.(2001)の実験室の実験ではニコチンの周囲の物質からの脱着が観察された。 カーペットで覆われた20m3環境検査室において、一瞬ニコチンを昇華させ(計測ニコチン濃度4.4μg/m3)、その後、実験室を清浄な空気で3日間にわたり、清浄化してみた。実験室を再度封鎖すると、ニコチン濃度は徐々に1μg/m3,にもどり、ニコチンが周囲の物質の表層から再放出されていることが示された。