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車椅子での海外旅行コミュのお正月に北欧記

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みなさん こん**わ

それでは、北欧の顛末を掲載開始します。

その1

4日(金)
新宿8時過ぎのNEXで、成田へ向かいます。
朝ごはんは新宿駅構内で購入し、NEX車内で済ませました。
9時半、成田空港第2ターミナルに着き、カウンターでさっさとチェックインをすませてしまいました。
フィンランド航空では、事前に車いすのサイズや重さの問い合わせがありましたが、特定の書類提出を求められることはありませんでした。
「車いすは、ここでお預けになりますか?」
「いいえ、搭乗口まで自分の車椅子を使います」
「搭乗口までのサポートは必要ですか?」
「いえ、自分たちだけでだいじょうぶ」

まずは出発祝いに、恒例のギネスで一杯。
搭乗口は第2ターミナルの96番ゲート、サテライトの一番端です。
10時半頃にはパスポート・コントロールを抜けたのですが、本屋さんでぐずぐずしていたら、すでに搭乗が始まってしまってしまい、結果的には一番最後に搭乗することになりました。
ヘルシンキ行きFINNAIR、AY0074便の使用機材はA340-300E、シートは27J、エコノミー席ですがすべての座席にテレビモニターがついています。
A340はシートが2−4−2で使いやすいので、好きな機材です。

AY0074便は定刻どおり成田を出発、北海道の西側を抜け、日本海を通過して、沿海州に入ってきます。
しばらくして飲み物の時間となり、当然フィンランド・ビール、そして、お昼ごはんは、なぜかカツ丼でした。
カトラリーはプラスチック製のちゃちなものではなく、ステンレス製です。
到着2時間ほど前にも、もう一度軽食、このときもステンレス製のカトラリーでした。
まだ午後3時前、ちょうどバレンツ海からコラ半島を横切り、白海を通過して、ロシア領からフィンランド領カレリア地方を飛んでいますが、すでに、機外は夕暮れどきになってきました。

成田を発って約10時間後、ヘルシンキ・ヴァンター空港に到着し、搭乗口ではSisiyさんの車いすが待っていました。
ターミナルビルに入ると、さすが北欧らしく、床がフローリングです。
パスポート・コントロールもスムーズに通り、スーツケースも早くピックアップできました。
いつもはスーツケースをピックアップしたところでサポートの人とはお別れしていますが、ここヴァンター空港では、外に出るまでずっとサポート職員がついていてくれました。
AY0074便は満席で、大勢の日本人がいましたが、大部分が乗り継ぎカウンターにいて、ヘルシンキで降りた人たちは多くはありませんでした。

空港から市内までは約20キロ、バスにしようかどうか考えましたが、車いすとスーツケースだし、バスターミナルからホテルまで歩かなければならないことを考えて、タクシーでホテルに直行することにしました。
空港着が3時半頃、タクシーに乗る頃から薄暗くなってきて、ホテルに着いたら暗くなっていました。
タクシー料金は、33EUR(5,610円)。

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その2

チェックインをすませ、エレベータに乗ろうとしましたが、ボタンを押してもドアが開きません。
ボタンの上にルームカードの差込口があって、そこにカードを突っ込まなきゃいけないようでした。
しかし、エレベータを囲んで階段があって、誰でも上に行けるのですから、エレベータ内だけのセキュリティなのでしょう。
部屋は7階で、中に入ると、天井が高く、暖房がよく効いていて、とても暖かいのです。
そして、床は木のフローリングなので、靴を脱いで歩いても冷たさは全く感じません。
窓は、外窓と内窓の二重になっていて、バスルームには、バスタブもついていたし、バスルーム内部も暖かくなっていました。
部屋に冷蔵庫はついていますが、ポットなど、暖かい飲み物を飲みたくなったときの用意はありません。
また、長期滞在のためには、たんすとか引き出しが欲しいのが人情というものですが、この部屋には備わっていませんでした。

さっそく、晩ごはんに出ることにします。
ヘルシンキの街ははじめて、どこに何があるかわからないので、とりあえず、駅にならレストランぐらいあるのではないかと、ホテルに近いヘルシンキ中央駅に行ってみました。
中央駅は、イルミネーションがきれいな石造りの駅で、出入り口のドアは木でできていて、いつも閉められています。
中を見てみましたが、キオスクがあるのみで、レストランはなさそうでした。
表示を見ても、ローマ字ではあるがフィンランド語とスウェーデン語なので、何が書いてあるのか、ぜんぜんわかりません。
せっかく駅にいたのですから、ホームに入って、列車を見てみました。
フィンランド国内線だけではなく、モスクワ行きやサンクトペテルブルグ行きの国際列車が発着しているようです。

結局、ごはんは、駅に来る途中にあった、「大上海飯店」という中華屋さんですませることにしました。
ビール大(0.5l)が4EUR(680円)、Sisiyさんが食べた湯麺や麻婆豆腐が12EUR(2,000円)前後と、決して安くはありません。
なにしろ、付加価値税22%がついてくるのですから。
なので、こんだけ払ってこんなものかい、というような不満が残ります。
その3

5日(土)
目が覚めたのは7時過ぎ、カーテンを開けて窓の外を見ると、まだ世間は夜中です。
朝ごはんをすませても、まだ暗いまま。
そろそろ外に出てみようかという時、ホテルから見える大聖堂がバラ色に染まってくるのが見えました。
大聖堂までは歩いて5分ほどですが、元老院広場の前に立ち、高い石段を登らなければならなりません。
スロープは、ありませんでした。
大聖堂の石段の上で、ちょうど、日が昇り始め、大聖堂がさらにバラ色に染まります。
大聖堂の中は、とても質素でした。
この教会はカトリックではなく、ルーテル派の教会だそうです。
その4

元老院広場には、大聖堂のほか、市庁舎、ヘルシンキ大学などの建造物がまわりに立ち、広場横には、観光バスが横付けされています。
広場の中央に立っているのは、ロシア皇帝アレキサンドル2世の像、フィンランドは長くスウェーデンの統治下にありましたが18世紀以後はロシアの支配下に入り、共和国としてフィンランドが独立したのは、帝政ロシアが崩壊した1917年のことでした。

元老院広場から、マーケット広場に行ってみました。
エテラ湾をはさんだ反対側には、シリヤラインの客船が停泊しています。
帆船も係留されていたが、後でわかったのですが、この帆船はカフェでした。
広場の北東の小高い丘の上には、ウスペンスキー寺院が建っているのが見えます。
マーケットの出店の数は多くはありませんが、まわりを車で囲まれていて、港の海風を防いでいるようでした。
食べ物のお店はあまりなくて、帽子や手袋、防寒用の室内靴などを、おばさんが売っています。
Sisiyさんはここで帽子を購入し、寒いのでスタンドのコーヒーで暖まりました。
残念なことに、グロッグのスタンドは、なかったのです。
その5

マーレット広場から北エスプラナーディ通りに入り、Sisiyさんの目的のひとつである、お買い物が始まります。
まずは「iittala」に入りますが、入口には段差がありました。
ここで食器などを買い求め、購入額は83EUR(14,110円)でしたが、日本に直送してもらったので、サービス料10EUR(1,700円)、送料62EUR(10,540円)がプラスされました。
ただし、日本直送の場合の購入額には、税金はかかりません。
続いて「Marimekko」でもお買い物、「Last 1」と言われた、お子ちゃま用の赤と白のストライプの、小さなバッグなどを入手していました。
近くのチョコ屋さんの「Fazer」で、コーヒーと軽いお昼で18EUR(3,060円)。
ここではいろいろなチョコを売っていて、量り売りのチョコもあります。
その6

続いて、「デザイン博物館」へ行きました。
正面入口は階段を上らなければならないが、車いすは横からの入口があります。
この日は、トルコを中心とした中東の織物がたくさん展示されていたほか、日本人の陶芸家の作品もこの日までの展示でした。
なお、この博物館のトイレのドアは木製で、蝶番が使われておらず、上下で留められて回るしかけになっているそうです。

最後に、雑貨屋さんの「Moko」を覗いてみました。
キャンドル関係を中心とした雑貨が、狭い店内にあれこれ並んでいて、買い物客でごった返していました。
フィンランドは、世界一のろうそく消費国なんだそうです。

晩ごはんは、「OMENA PUU」というところに行ってみました。
ビルの2階にあるのが見えますが、入口がどこなのか、何の表示も見当たらず、わかりません。
道路に面したエレベータをあがってみたら、そこが、お店でした。
寒い国ゆえ、建物の入口は極力少なくしているのかもしれません。
Sisiyさんはパスタ、私はサーモンのグリルに冬野菜が添えられたもの、そしてお定まりのビール、しめて38.4EUR(6,500円)でありました。
ホテルに戻る途中のキオスクで、フィンランドのコーヒーはどんなのだろうかと、ためしに500g購入、3EUR(410円)でした。
その7

6日(日)
朝ごはんの、ホテルのレストランには暖炉があって、薪がくべられていて、暖炉のまわりには、ろうそくが並んでいます。
床は木、テーブルも椅子も木。
いつまでも座っていたくなります。

この日は、路面電車に乗ってみることにしました。
路面電車は市内ちこちを走っていますが、3Tか3Bが環状ルート(0の字でなく8の字)なので、1周すると街の様子がわかるとガイドブックに書いてありました。
ホテルそばの停留所に行き、3Bの路面電車に乗ることにしました。
電車は旧タイプのもののほか、低床タイプの新しい車両も走っているのですが、私たちが乗ったのは旧タイプだったので、停留所から2段ほど上らなければならなりませんでした。
一番前のドアから乗って、運転手さんからチケットを買います。
1回券だと2EUR、1日券だと6EURなので、旅行者にとっては1日券の方が3回乗れば元がとれるのでお得です。
他にもストックホルム・カードというものもありますが、これは博物館などの入場料込みのカードなので、相当精力的に見て回らないと、元をとるのが大変そうです。
3B電車は、マーケット広場から南に向かい、エテラ湾のそばを走り、丘に登って市街地を走っていきます。
市街地をひとまわりして、今度は北上して中心街の方に戻り、中央駅から北東方向に進みます。
その8

ハカニエミには市場が立っているので、途中下車してみました。
ハカニエミ市場は、マーケット広場の市場よりも出店が多いようです。
帽子や手袋のお店のほかにも食料品のお店もあり、チーズやソーセージなども売っていました。

ハカニエミからふたたび3Bに乗ると、今度は北西の方に向かい、市の北部をぐるっとまわって南下します。
テンペリアウキオ教会にはぜひ行きたかったので、このへんだろうというあたりの停留所で降りました。
車内放送はなく、次の停留所名を知らせる電光表示のみなので、ガイドブックを頼りに、降りたい停留所が表示されたら、ポールについているボタンを押さなければなりません。

テンペリアウキオ教会のオープンは11時からだったので、それまで教会の前のおみやげ屋さんに入ってみました。
教会のオープン前でもバスは何台か着いているので、みんな、このお店に入ってくるので大混雑、ロシア人が多いようです。
テンペリアウキオ教会は、岩を掘ってつくられた教会で、壁は岩のままになっています。
そして天井は銅板、そのまわりがガラス張りになったドーム状です。
その9

次に行ったのは、国立博物館。
入口は石段をあがった2階にあり、熊に見下されながら階段を上るのですが、車いすやバギーのために、横からの入口があります。
内部はEV完備です。
この博物館では、フィンランドの歴史が5つのフロアに別れてコンパクトにまとめられていて、国家としての歴史は短くても、この地に暮らしていた人の歴史の長さを感じさせてくれます。
カフェで、お茶とケーキ。
博物館の向かい側は、アアルトの設計した、白いフィンランディア・ホールがあります。
その10

博物館の前を走っている路面電車は4番、これに乗って中央駅前、元老院広場を過ぎたあたりで降りました。
目的地はウスペンスキー寺院、この教会も丘の上に建っているので、坂道を登らなければならなりません。

午前中は晴れでしたが、だんだん雲が出てきて、教会下の海は、一部が氷結していました。
えっちらおっちら丘に登ったのですが、教会のドアは閉ざされていたので、冷えた体を温めてはくれませんでした。
教会の前から、シリヤラインの客船、大統領官邸や大聖堂が見えますが、なんだかロシア的な風景のように思えました。
マーケット広場に来ると、この海にも氷が漂っています。
その11

日曜日、デパートやお店は閉店だし、ごはん屋さんも、どこも閉まるのが早いのです。
そのせいか、人通りも少ないようです。
雪もちらつき始め、遠くにまで食べに行く気がしなかったので、駅近のパスタ屋さんに入りましたが、ここも、6時閉店でした。
ホテルに戻るときには、雪が積もりだしていました。
その12

朝ごはんに、オートミールを食べてみました。
多量につくってあるからなのか、ふわふわしていて、自分でつくるよりもはるかにおいしいのは何故でしょう。

外に出ると、すっかり銀世界です。
べちゃべちゃではありませんが、人通りのあるところでは、一部溶けてはいます。
雪の大聖堂の前を歩き、マーケット広場に抜ける途中の路地では、ガス燈の灯がゆれていました。
その13

マーケット広場そばの、オールド・マーケットホールに入ってみます。
パンやコーヒー、チーズ、ハム、果物など、さまざまな食料品のお店や、毛皮のお店がならんでいます。
一角に、寿司バーがありましたが、開店は夕方からでした。

港には、今晩乗船するシリヤラインの客船が入港してきました。
その14

帝政ロシアの双頭の鷲は寒そうですが、市庁舎からは明かりが漏れています。
日曜日はお店がお休みで入れなかったので、午前中は、デパートのストックマン、アカデミア書店など、いくつかのお店を見てまわることにしました。
歩きくたびれて、アカデミア書店2階にある、アアルトというデザイナーが設計したカフェで、お茶。
その15

お昼は、駅近の「一番寿司」に行ってみました。
お昼どきでもあり、込み合っています。
順番待ちで並んでいるとき、前にいたおねーさんから日本語で話しかけられましたが、じつは彼女はマレーシアの人で、一時日本にいたことがあるのだということでした。

お昼前、いったん、ホテルをチェックアウトし、スーツケースは預かってもらうことにしました。
もう一度、アカデミア書店を覗いてから、カンプ・ガレリアに行き、ムーミン・ショップに入ってみましたが、これは、というものは見つかりませんでした。
カンプ・ガレリアの中のカフェで、一休み。
ホテルに戻る途中、「Fazer」にも行き、せっかくなので、しゃべるで3杯、キャンディーになったチョコレートを購入。

ホテルからタクシーで、シリヤラインのターミナルへ向かいます。
カウンターでチェックイン、まわりを見ても、それほどたくさんの乗客ではなさそうです。
混雑しているシーズンには、夜のレストランの予約は必須と聞いていましたが、このぶんなら予約なしでもだいじょうぶそう。
これから乗る船は、朝、入港する姿を見た「シリヤ・シンフォニー」号。
午後5時にヘルシンキを出港し、ストックホルム到着が翌日の朝9時半、ただし、ヘルシンキとストックホルムは1時間の時差があります。
その16

4時前には乗船が始まり、私たちの部屋は10階の10504号室。
海側のキャビンなのですが、船が走っている時間帯は夜なので、あまり意味はなさそう。
キャビンは、はっきり言って、狭く、10平米あるかないかではないでしょうか。
ツインルームではあるのですが、ベッドのひとつは壁側に収納されていました。
バスタブは無く、シャワーのみ。
その17

荷物を置いたら、さっそく船内を探検、7階がメインフロアで、6階と7階にレストランや免税店が並んでいます。
客室は、8階以上になっています。
12階はデッキでですが、冬場は外には出られません。
その18

出港して間もなく、晩ごはんにしました。
いくつかのレストランを見てみましたが、結局お肉屋さんにして、ふたりでそれぞれ、ステーキ200gほどを平らげてしまいました。
グラスワインとデザート、コーヒーをつけて、約72EUR(12,240円)。
キャビンに戻る途中、免税店でビールを購入。
その19

8日(火)
8時頃朝ごはんにして、9時半頃、ストックホルムに入港。
外を見ると、雨が降っています。
ターミナルからホテルまでタクシーで直行することにしました。
メーター料金ではなく、交渉で150SEK(3,000円)で行ってもらったのですが、この値段が高いのか安いのかわかりません。
その20

まだ10時なので、ホテルにはチェックインできないと思っていたら、あっさりできてしまったので、荷物は部屋へ持ち込みました。
エレベータ内にルームカードの差込口があって、ここにカードを差し込まないとボタンを押してもエレベータは動きません。
このホテル、デザイナーズ・ホテルというふれこみだけあって、部屋の中はシンプルな機能美ではあります。
しかし、ビジネスマンなどにはいいかもしれないが、長期滞在する設備ではないように感じました。
その21

まず、タクシーで、スウェーデンの車いすメーカーのパンテーラ社へ向かうことにしました。
タクシーの運転手に地図とアドレスを見せましたが、運転手さんも場所を知らないようで、アドレスを頼りに地図を見ながらの運転でした。
20分ほど走って、310SEK、うわっ、6,200円!!
パンテーラ社は、工業団地の中にありました。
きっと運転手さん、ここからどうやって帰るのだろうかと心配したのでしょう、「帰りはどうするの?」と聞いてきました。
「たぶん、1時間はここにいることになると思うよ」
「そうか、それならしょうがない」
ということで、タクシーには帰っていただくことにしました。

普段は誰も出入りすることがないのでしょう、入口を入っても、受付も何もありません。
ドアはありますが、パンテーラの表示もないし、テンキーで番号をいれるようになっているし、ドアフォンも見当たりません。
いったん外に出てみると、作業場があったので、ドアを押したら、開きました。
そこにいたにーちゃんに、「日本から来たユーザーだよん、パンテーラ・ジャパンの社長からメールが来ていると思うのだが?」と聞いてみました。
にーちゃん、他のところに電話していましたが、「社長はノルウェーに行っていて留守、誰かが尋ねて来るなんて話は聞いてないぞ」と。
う〜む、困った。
タクシーは帰っちゃったし。
しかし、「せっかく来たんだから、中を見ていい?」と聞いてみたら、「うん、いっしょにまわってあげる」と、工場内を説明しながら歩いてくれました。
Sisiyさんの乗った赤いパンテーラを見ているので、「特注のカラーにしてもらった」と言ったら、「きれいな赤だね、オリジナルはブルーなんだ」。
工場といっても、さほど広いわけではないが、工程ごとに分けられています。
10分も歩くと、ひとまわりしてしまいました。
パンテーラ・ジャパン行きの書類がついたパーツも、何台かありました。

事務所エリアには、いくつかの独立した部屋があって、事務のおねーちゃんたちがそれぞれの部屋で仕事をしています。
事務フロアのまんなかには、大きいテーブルとキッチンがあり、食事をしている人もいました。
食事を終えると自分で軽く食器を洗い、食器洗い機に入れていました。
ただし、流しにはゴミがたまっていたなぁ、誰がきれいにするんだろう?
コーヒーを淹れてくれたおにーちゃんに聞いたら、ここでは20人くらいで働いているんだそうです。
そして、他には工場は、ないそうで、全部この場所でやっているのだそうです。
また、職員の中には、日本に行ったことのある人もいたようです。

帰り、近くの国鉄の駅までタクシーで行こうか、ヨーロッパではホームと列車との間に段差があるのが当たり前なので、ストックホルムまでタクシーで直行にしようか迷って、聞いてみたのですが、「わたしには、国鉄が車いすで乗りやすいかどうか、わからない」のだそうです。
働いている人のなかには車いすユーザーも何人かいたのですが、みんな、車通勤者ばかりみたいだで、国鉄は使わないようです。
もっとも、駅までちょっとした距離があるので、しょうがないのでしょう。
けっきょく、ストックホルム中央駅までタクシーを使うことにして、これは326SEK(6500円)かかってしまいました。
その22

中央駅で、帰りに乗るアーランダ・エキスプレスのホームに行ってみました。
チケットの自販機のほか、有人の出札窓口もありました。
15分ごとに出ているようだし、ホームじたいも閑散としているので、順調に行くでしょう。
駅構内の、SL(Stockholms Lokaltrafic)のインフォメーションセンターに行き、1日券を購入します。
ここでは窓口に並ぶのではなく、番号札を取って、自分の番が来るまで待っているのです。
4つの窓口のうち3つが開いていて、10人くらい待って10分待ちでした。
1日券は90SEK(1,800円)ですが、1回乗車がなんと40SEK(800円、1時間有効)とちょー高額なので、やはり少しでも安くしなければならないのです。
それにしても、公共交通機関がこれだけ高額ときては、住民はどうしているのでしょうね、別の国みたいに、住民向けのいろいろな割引サービスがあるのでしょうか。

中央駅から地下鉄に乗るのは、少しやっかいでした。
地下鉄の中央駅と国鉄の中央駅とは隣接してはいないので、地下鉄中央駅へは「T-Centralen」の表示を見ていけばいいのだが、表示を見ているだけでは、リフトの場所がよくわからないのです。
そもそも、「Lift」とは表示されていなくて、「Hiss」としか書いていないせいもありますが。
リフトは一度使えばわかるのだけれど、どこに「Hiss」があるのかが、判りにくかったですね。

ストックホルムの地下鉄のドアは、開閉とも自動でした。
車内のドア横にボタンはあるが、何のためのボタンなのかは、何も書いていないのでわかりません。
ホテルの最寄駅はRÅDMANSGATANという駅で、中央駅からふたつめですが、ホームにはエレベータ派見当たらず、エスカレータで無理やり改札口にあがりました。
改札口を出たところに、地上へのエレベータはありました。

ホテルからパンテーラ社に出かけたときは、ホテル前に停まっていたタクシーにいきなり乗ってしまったので、RÅDMANSGATAN駅を出てからホテルまでのルートに迷ってしまいました。
地図を見ても、通りの名前がよくわからず、通行人に教えてもらったのでした。
外は寒かったので、ホテルに入ったカフェで、グロッグをつくってもらいました。
その23

一休みして、ふたたび外へ出かけました。
まず、地下鉄で中央駅に行き、両替をします。
スウェーデンの来るための資金として、とりあえず2,000SEK(40,000円)は持っていたのですが、ストックホルムに到着してから半日で、すでに1,000SEK(20,000円)近く使ってしまっているのです。
1万円を両替したら、手数料込みでも、1SEKが18.3円で547SEKになり、日本での両替レートの20円より、ちょっぴりレートはよかったのでした。

まずは、セルゲル広場に向かいます。
ストックホルムは2度目なのですが、なぜか、セルゲル広場にたどりつけません。
確か駅から一本道のはずだったのですが、中央駅を出たところで、進むべき方向を間違ってしまったようでした。
いったん中央駅まで戻り、地図とまわりの建物とを照らし合わせて方向を決め、今度は無事に着くことができました。
セルゲル広場のあたりに、北欧随一の大きさというCD屋さん「Mega Store」があって、そこにはSisiyさんがかねてから欲しかった「Die schöne Müllerin」(美しき水車小屋の娘)のCDの在庫があることは、日本でネットで調査済みでだったのです。
日本のAmazonで買うと、アメリカからやってくる中古品で、なんと3万円の値がついているのです。
セルゲル広場で、某ガイドブックを頼りに「Mega Store」を探すのだが、なかなか見つかりません、
某ガイドブックには「セルゲル広場の北東にある建物の地下」と書かれていて、ガイドブックの地図では北西側の建物の一角に表示されています。
まずは地図の建物に行ったのですが、CD屋さんはないし、だいいち、建物の地下フロアがありません。
そこらで歩いていたおねーちゃんに「Mega Storeって知ってる?」聞くと、「広場の地下に降りて左側だったはず」と言うので降りてみて、ぐるっと歩き、ようやく見つけることができたのでした。
ガイドブックに、「セルゲル広場の地下の北東側」と書いてあれば、これほど迷うことはなかったのに。
このガイドブックのシリーズに書かれていた記述に惑わされたのは、これで二度目なのです。
「Die schöne Müllerin」は、Mega Storeのおにーさんにメモを見せたら、すぐに出してくれました。
なんと129SEK(2,600円)、定価199SEK(4,000円)より安く買えました

晩ごはんは、うろうろして疲れたので、中央駅前の中華とお寿司をいっぺんにやっているお店に入りました。
寿司定食、ビールなどで、334SEK(6,680円)、これは、ヘルシンキより物価高です。
寿司定食には天ぷらがついているのですが、海老天は良しとして、他についていたのは、きゅうり天、にんじん天、たまねぎ天でした。
中央駅に行く途中に酒屋があったので、缶ビールを調達しておきました。
その24

9日(水)
朝ごはんのフロアは、地下でした。
1階フロアにもレストランがあるのですが、内部を改装していました。
地下なので窓もなく、通常は会議室として使われている部屋ではないかと思います。
テーブルのまわりを見ても、観光客らしき姿は見えず、中にはパソコンを持ち込んでいる人の姿もありました。
その25

午前は、ガムラスタンへ行きます。
RÅDMANSGATAN駅から地下鉄に乗り、3つ目のGamla Stanで降りると、そこは旧市街ガムラスタンです。
細い道を、目の前のドイツ教会、大聖堂、王宮とまわって歩きました。
途中で、幼稚園のお散歩の列に出会ったりします。
何でも、ここガムラスタンに住むということは、ある種のステータスシンボルなんだそうで、かの、マルティン・ベックもガムラスタンに住むことをめざしていましたね。
その26

王宮の中庭の前に行くと、中庭の中で歩哨に立っていた衛兵が、「Out!!」と制止します。
ヴァッキンガムでも、衛兵にあまり近づきすぎると、制止されたことがあったが、中庭に入るなというような柵も何もないのに、なぜ制止されたのかはわかりません。
王宮見学が10時からなので、まだ早いぞ、ということだったのかもしれません。
歩哨に立っている衛兵は、いま風の紺の制服に緑のベレ帽を被り、そして実弾装着かどうかは不明ですが、自動小銃を持っています。
以前夏に来たときは、ベレ帽ではなくて、白いヘルメットだったはずです。

王宮そばの「Sweden Bookshop」という本屋さんへも行ってみましたが、各国版のスウェーデンに関する本やPippi本などの児童書がありましたが、期待していたほどではありませんでした。
ノーベル博物館前の広場に面したカフェに入って、ホット・チョコで温まりました。
さて、ガムラスタンの路地にあるお店に入って、Sisiyさんのお買い物タイムです。
Sisiyさんが欲しいのは、サーメふうの室内靴、ヘルシンキではサイズが合うのがなかったのでした。
ガムラスタンのお店でも、なかなかサイズの合うのがないが、グレーのと赤いのとを求めることができました。
その27

この日、冬のウィークデイでは、水曜日の正午にしかやらない、王宮の衛兵交替式を見ることができました。
なぜか、テレビの撮影隊も、取材していました。
衛兵はベレ帽と制服ですが、軍楽隊は房のついた大きな帽子を被っていました。
その28

衛兵が行進し、軍楽隊も行進します。
その30

30分以上にわたって行われた交替式ですが、式のさなかではしゃきっとしていた衛兵や軍楽隊は、式がおわるとみょーに緊張感を解いていたのがおかしかったですね。
Sisiyさんは別のお店で、スウェーデン刺繍のキットを購入。
その31

いっぱい歩いてSisiyさんはお疲れモードになったので、いったんホテルに戻ることにしましたが、すでに昨日買った1日券の時間切れになっていました。
地下鉄の回数券を買いたいと、駅の券売機を見たのですが、使い方がわかりません。
しょうがないので、改札口でガイドブックを見せて「チケットが欲しい」と聞いてみたのだが、おじさん、めんどくさかったのか、「入れ」と入れてくれたのです。
公認無賃乗車になったわけですが、車内で検札が来たら、なんて説明すればいいのでしょう。

いったんホテルにもどり、ひとりで街中に出ることにしました。
地下鉄のチケットを買うのもめんどくさかったので、中心街まで歩きました。
以前来たときの距離感で、ここいらあたりからだったら十分歩けるはずだし。
街中では、PLAYSAMの製品を探したのですが、NKデパートにもガレリアンにも見当たりません。
どこかのお店で展示されてあったのを見つけたので、「これ、欲しい」と聞いたが、「売り物じゃない」といわれてしまいました。
あとでSisiyさんに「どこで手に入るの?」と、食い下がるべきだったと怒られました。

最後の晩ごはんは、ホテル近くの、インドの人がやっている「ガラム・マサラ」でカレーにしました。
カレーを2種類、ナンとサラダをつけて、ビール2本で、387SEK(7,700円)。
辛さはミディアムにしたのですが、それでも口から火を吹きそうでした。
ついてきたライスは、正しく長粒種米。
しかし、今回の北欧ご飯で、一番おいしかったご飯かもしれません。
その32

10日(木)
朝ごはんのときに、お昼のお弁当のために、Sisiyさんご提唱で、パンにハムやレタスをはさんでおくことにしました。
9時過ぎにチェックアウト、当初はタクシーで駅に行き、コインロッカーにスーツケースを預けて歩こうかと言う話もありましたが、結局、Sisiyさんが見ていないヒョートリエット広場の市場を見に行くことにしたのです。
左手で車いすを押し、右手でスーツケースをがらがら転がして行きましたが、ホテルから地下鉄で2駅ほどの距離だが、歩くと20分ほどであるのは、昨日確認済みでした。
途中で通行人に「お手伝い、必要?」と聞かれましたが、「だいじょうぶ、自分たちでいけます、ありがとう」とお断りしました。
ヒョートリエット広場に行き、マーケットを見物。
鳩が、果物屋の店先の果物をついばんでいました(笑)。
マーケットの前に、コンサート・ハウスが建っています。

セルゲル広場にあるデザイン・トリエというところに行ったら、おお、プレイサムが置いてあるではありませんか。
10時開店を待って入り、「これが欲しいんですけど」と聞いたら、ここでは売り物でした。
白と黒と1台ずつ、そして、いつもお世話になっているレストランのシェフのおみやげにもう1台購入。
残念ながら、ここは、タックス・フリーじゃありませんでした。

中央駅から、アーランダ・エキスプレスで空港へ向かいます。
アーランダ空港までは約40キロ、これをわずか20分で結び、通常時間帯は15分間隔ぐらいで走っています。
チケットの自販機がありますが、予定どおり窓口で購入しました。
すると、ひとり220SEKのはずが、ふたりで220SEKだと言うのです。
「440SEKじゃないんですか?」と聞いたら、「ひとりが車いすだから」なんですって。
65歳以上とか、学生は、通常料金の半額であることは、ネットで調べてあったのですが、そこには障害者も半額とは書いてなかったと思います。
自販機でチケットを買っていたら、気づかなかったはず。
ホームを歩いていると、ドアが閉まっていますが、車掌さんが近づいてきて「乗るの?」と言いながら、ドア横のボタンを押して開けてくれました。
その33

車内のインテリアはカラフルで、車いす席も備わっていて、乗り心地はよかったです。
まもなく発車、市街地を出てしまうと、かなりスピードを出していました。
走行中、車内で検札がありました。
その34

アーランダ・エキスプレスは、アーランダ空港では、ターミナル2、ターミナル5のふたつの駅がありますが、フィンランド航空はターミナル2に発着するので、ターミナル2で下車です。

ターミナル2には税関はないので、タックス・リファウンドが両替のフォレックスが代行しています。
なので税関に行ってスタンプをもらい、それを払い戻し窓口に出すという手間はいらず、フォレックス窓口でいっぺんに手続きできました。
もっとも、最初に出した窓口では、「払い戻し?、隣でやってね」と言われてしまいました。
その窓口にも、「Tax Free」のステッカーが貼ってあったのに。
Sisiyさんのお買い物で払った付加価値税のうち、戻ってきたのは11EURでした。
窓口で「見せてね」と言われたときの用心に、買ったものはスーツケースには入れていなかったのですが、視認チェックもなく無事に税金も戻ってきたので、スーツケースに詰めなおし。
他にもスーツケースのお店を広げている、ご同様の人たちもいました。
アーランダ空港では、ほとんどの国際路線はターミナル5を利用しているので、ターミナル5には税関はありますが、ターミナル2に税関がないのは、フィンランド航空はほとんど国内線扱いということなのでしょう。
ちなみに、ターミナル2の隣のターミナル3は、スウェーデン国内路線、ターミナル4がスカンジナビア航空とスウェーデン国内路線のターミナルです。
その35

チェックインが始まりましたが、オープン当初はおねーちゃんがひとりだけで受け付けしていたので、列がなかなか前にすすみません。
しばらくして、他の職員も加わって、ようやく列が進みます。
順番が来てボーディング・パスをもらい、スーツケースに付けるタグはおねーちゃんが装着したのですが、Sisiyさんの車いす用には「これ、つけてね」と渡されたので、しょうがない、自分で装着しました。

チェックン手続きが終わったあと、ターミナル2には何もお店がなかったので、お店が並んでいるスカイ・シティに行ってみたのですが、めぼしいものはありませんでした。
飛行機の見えるフロアで、朝ごはんのときにホテルで仕込んだお弁当と、これまたストックホルムで買って余っていたビールで、お昼にしましたる。
そばで、空港職員たちもごはんを食べていたが、ひとりがスケーターに乗って移動していました。
このスケーター、職員がアーランダ空港内で使っているのをよく見かけるのですが、早く移動するために導入しているのでしょうか。
お昼ごはんを終えて、セキュリティー・チェックを通過し、免税店で職場用ばらまきみやげを購入。
間もなく搭乗がはじまり、私たちのほかに視覚障害者がひとりいて、3人とも先に乗ることができました。
ヘルシンキまでのAY0642便の使用機材はA319、座席は15Aです。
飛行時間は正味40分、離陸して水平飛行に移ったと思ったら、すぐに降下開始です。
それでも、コーヒーと軽食が出ました。
その36

ヴァンター空港で成田行きに乗換えでしたが、Sisiyさんの車いすが搭乗口まであがってきていません。
アーランダ空港でのチェックインのときと、搭乗のときに、「ヴァンター空港で自分の車いすを使いたい」と言っておいたのですけどね。
エスコートのおにーさんに聞いてみたら、ヴァンター空港での乗り継ぎ時間が1時間程度しかないので、そのまま成田行きに積み替えたみたいだとのこと。
日本はシェンゲン協定には加盟していませんから、ここでパスポート・コントロールを通過します。
シェンゲン協定加盟国間では、パスポート・コントロールがないのは便利といえば便利ですが、非加盟国からの滞在者にとっては、パスポート上に記録が残らないのが残念なようにも思います。
搭乗口に着くと、ほとんど待ち時間がなく成田行きのAY00073便に乗ることになりました。
26Aの席に着くと、隣には、サンタクロース塗装のMD11が駐機していました。

定刻どおりに離陸しましたが、機内では、やたらと放送が入って、なぜかせわしない思いをしていました。
そのため、なかなか飲み物が来なかったので、ちょっとご機嫌斜め状態。
晩ごはんは、チキンカレー。
昨晩のガラム・マサラのカレーのほうが、おいしかったです。

11日(金)
成田には10時に到着しましたが、成田でも、搭乗口にSisiyさんの車いすがあがってきていません。
しかたなく、空港のでかい車いすを使うことになる。
「自分の車いすがいいんですよね」と言ったら、空港の人も「そうでしょうね、お気持ちはわかります」とのお答えでした。
搭乗口から使うということにはなっていたような口ぶりでしたが、空港によって、取扱いが異なっているということも言っていたので、たぶん、出発地の空港での、車いすの積み込みの方法次第なのだろうと思います。
今回は、ヴァンター空港での積み替えのときに、Sisiyさんの車いすはすぐに出せるような位置に積み込むことをしなかったのでしょう。
空港からはリムジンバスを使い、2時間かからずに最寄り駅に到着することができました。
その37

バリアフリー
前回北欧に来たのは13年半前、このときは高齢者福祉関係のお勉強が目的の団体さんだったので、それなりのコースが組まれていたツァーでした。
高齢者住宅やグループホーム、デイサービスセンターなどを見てまわったり、地元の福祉関係の人たちや利用者たちからお話を聞いたりしました。
移動も、ほとんどが貸し切りバス利用でした。

今回はフリーでの北欧再訪となりましたが、街中での物理的なバリアフリーについては、日本との差を感じることはありませんでした。
例えば地下鉄ですが、ストックホルムでのホテルのあるRÅDMANSGATAN駅は、ホームから改札フロアにあがる階段やエスカレータはホームの前後の両端にあります。
いったんホームから改札フロアに出て、それぞれの改札フロアからは道の両側に上がることができ、つまり、地上とは4か所で繋がっていることになります。
このうち、エレベータが設置されているのが2か所、駅の両端それぞれではあるが、いずれも道の同じ側で、ホテルとは反対側でした。
なので、駅の両端のいずれのエレベータを使っても、道路を横断しなきゃならないことになります。
改札フロアから地上へのエスカレータはなく、階段かエレベータ、ホームと改札フロアとはエレベータはなくて、階段か上下のエスカレータのみでした。
もちろん、RÅDMANSGATAN駅がそういう構造というだけで、駅によっては違う構造で、ガムラスタン駅は、改札フロアへの階段やエスカレータはホーム中央にはありました。

地下鉄やアーランダ・エキスプレスの車両とホームとの段差はありません。
しかし、国鉄の一般列車の車両については、ヨーロッパではめずらしくはありませんが、スウェーデンでも、ホームからステップをあがって車両に乗り込まなければなりません。
むろん、駅に言えば、昇降機を使うことはできますが、事前に予約が必要だったりすることが多いようです(スウェーデンの扱いは調べていませんが)。

ストックホルムは夏季のみ1路線の運行なので今回は利用しませんでしたが、ヘルシンキの街中を走る路面電車は、低床タイプの新型でない限り、停留所から電車に乗り込むためには段差をあがらなくてはなりません。
移動には便利な路面電車ですが、車いす利用者にとっては使いやすいものではありません。
ただし、路面電車の見直しがすすみ、低床タイプの車両の導入がどの都市でも進められているので、今後は、もっと使いやすい移動手段になるでしょう。
今回は、バスは利用しませんでした。
車いすで街なかを歩くことでは、歩道が広いところが多く、横断歩道でも車道との段差を解消してある部分が必ずあるので、困ることはありませんでしたが、ただひとつ、地下に行こうとするとき、エスカレータはすぐにわかりますが、エレベータの場所がわかりにくかったことが難点といえば難点でした。
ピクトグラムによる案内はあちこちにあるのですが、なぜか、「エレベータ(リフト)はこっち」の案内が見当たらないのです。
全くないわけではないのですが、独立して表示されています。
地下鉄駅はこっちというピクトグラムといっしょに表示されていると、もっとわかりやすかったのにと思いました。

車いすには直接関係はありませんが、点字ブロックは、まったく見ませんでした。
ストックホルムやヘルシンキに限らず、これまで行ったヨーロッパの都市のどこでも、見たことがありません。
点字ブロックは、もともと日本でつくられたものですから、ヘルシンキやストックホルムには無いのが当然かもしれませんね。

改めて感じたのは、ノーマライゼーションとバリアフリーとをいっしょくたにしないこと、ということになるのかもしれません。
その38

寒さ対策
今回の北欧行きで一番心配だったのは、寒さにどう対応するか、でした。
いろいろな方がたのアドバイスをいただき、靴は中がボアになったものを履き、また、足先用などのホカロンを用意し、スキーウエアも持っていくことにしました。
あとは、一般的な冬装束を用意しただけで、いざとなったら現地調達することとしていました。
しかし、結果的にはヘルシンキを離れる前の日から雪が降っただけで、寒さで困ることはありませんでした。
逆に、ストックホルムに来たら雨、気温が氷点下になることはなかったようですが、雪に降られるよりも、雨に濡れるほうが気分的に嫌でした。
みなさん こん**わ


長らくのご愛読、ありがとうございました。
掲載は、以上で終了でございます。
オマケでございます。

左の画像が、#31に記載した、プレイサムです。
右は、帰りの機内販売で購入した、FINNAIRのA340のモデルです。

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