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トルコな研究会コミュのアラブ諸国のトルコブーム

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 約3年前、アラブ諸国で主に主婦層をとりこにしたトルコドラマがある。「ヌール」(原題はグムシュ=銀、トルコでの放映は2005〜07年)。アラブ首長国連邦(UAE)のドバイに拠点を置くテレビ局MBCが、アラビア語吹き替え版を放映したところ大ヒットし、その後のアラブでのトルコブームの火付け役となった作品だ。

 大富豪の名家に嫁いだ女性ヌールとその夫ムハンナドが、さまざまな困難を乗り越えながら愛を育む物語だ。2人とも西欧風の顔立ちの美男美女。多くの視聴者がファッションをまねるなど社会現象にもなった。

 特にムハンナドは罪つくりだ。アラブメディアによると、シリアやヨルダンではムハンナドが映っているテレビ画面にキスしたり、携帯電話の待ち受け画面にムハンナドの写真を使ったりしていた妻に夫が怒り、離婚に至ったケースもあった。中には、婚約者にムハンナドと改名するよう迫る女性までいたという。

 富裕層の多い湾岸諸国ではトルコ観光がブームとなり、ロケ地めぐりツアーなども急増。“2匹目のドジョウ”を狙ってか、他局でも次々とアラビア語吹き替え版のトルコドラマが放映されるようになった。

 こうした経緯は、ペ・ヨンジュンさんら主演の韓国ドラマ「冬のソナタ」が、日本での韓流ブームのきっかけとなったのによく似ている。

 では、なぜトルコドラマはアラブで広く受け入れられるようになったのか。

 エジプトの社会派映画・ドラマ監督、アラア・マフグーブ氏(58)は、トルコドラマの特徴は「甘いラブストーリー中心で、難しく考えずに見られる」ところにあると指摘。「アラブ人は現実の生活にうんざりしている。社会をリアルに描いた作品なんか見たくないんだ」と話す。

 アラブ諸国の多くは現在、高失業率や貧富の差の拡大、インフレなどの問題を抱え、国民には閉塞感が強い。それに比べて経済も比較的順調で欧米化が進むトルコのドラマには、アラブの一般市民が普段目にすることのないしゃれた街並みや生活スタイルが登場し、見ている間は浮世を忘れられる−というわけだ。

 ただ、イスラム教徒が多数派であるにもかかわらず、キスや飲酒シーンも登場するトルコドラマには、宗教界を中心に批判も多い。アラブに「トルコ流」が根付くかどうかまだ分からない。

―――産経新聞 1.31

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