トルコな研究会コミュの新トルコリラ

トルコの貨幣は、すべて新トルコリラに切り替わったのでしょうか？確か２００５年１月に実施したデノミネーションで、

　　　１００万（旧）トルコリラを、

　　　　　　　　　　　　　　　１新トルコリラにした

のですよね。最近はトルコに行ってないくせに、トルコに関するブログなんぞを書いていて恐縮ですが、今年の５月連休もやっと仕事の段取りを計画してイスタンブールに行こう！と旅行会社へコンタクトとったところ、

　　　欧州方面、トルコ方面の飛行機は満杯です、あと
　　　エールフランスがパリ行き５席ありますが、これとて
　　　行けても帰りがどうか、連休中には帰れないでしょう、
　　　などとつめたい応対にがっかり。それもそう、切符手配
　　　開始が２月下旬でしたからね。イスタンブールに行きた
　　　いならば、休み予定と手配開始を半年位前からしなけれ
　　　ば、と猛省した次第でした。

トルコに今年も行けそうにないが、では、トルコの新トルコリラを研究してトルコ旅行気分になろうかと考えたのでした。

　　　今、トルコの政策金利は世界一！１７．５％です！

政策金利とは、その国の中央銀行が金融機関に貸し出す金利の
ことです、日本ならば公定歩合と同じですね。

各国の政策金利はこのようになっています。

　　　　　トルコ　　　　　１７．５％
　　　　　アイスランド　　１４．２５
　　　　　南アフリカ　　　　９．００
　　　　　ハンガリー　　　　８．００
　　　　　ニュージーランド　７．２５
　　　　　メキシコ　　　　　７．００
　　　　　オーストラリア　　６．２５
　　　　　イギリス　　　　　５．２５
　　　　　アメリカ　　　　　５．２５
　　　　　カナダ　　　　　　４．２５
　　　　　ポーランド　　　　４．００
　　　　　デンマーク　　　　３．７５
　　　　　ノルウエー　　　　３．５０
　　　　　ユーロ圏　　　　　３．５０
　　　　　スウェーデン　　　２．７５
　　　　　スイス　　　　　　２・００
　　　　　日本　　　　　　　０．５０

となっています。トルコが一位、日本がドンケツ、トルコと
日本の差は、

　　　　　１７．５％　−　０．５　＝　１７％

となります。
この、１７％で新トルコリラを金融的に利用すれば、大きな
利息を得ることができるのでは？

ここで僕が考えたのは、

　　　　新トルコリラと円の外国為替証拠金取引

です、これに、目をつけました。イスタンブールまでの飛行機がとれないので苦肉の策、苦肉の連休暇つぶしと興奮モード喚起作戦ですね。

外国為替証拠金取引は長い名前だから、ここではＦＸと呼びます。各国に言語があるように、各国には通貨がありますよね。
その通貨は、ドルを基軸通貨として市場での通貨売買からレートが毎日決められていきます、１ドル＝○○円とか、○○ユーロとかですね。各国は輸入や輸出の取引決済で、自国通貨を使うのか、相手国通貨を使うのか、ドル建てか、ユーロ建てか、
円建てか、新トルコリラ建てか、いずれにせよ、決済のための
通貨が必要になれば、自国通貨を売って決済通貨を買う、または、受け取った外貨を自国通貨に変換するときは、外貨を売って自国通貨を買う、つまり、通貨売買をやるわけですね。その売買市場で各通貨の相互レートが決まっていくのです。

　　通貨売買は輸出入だけではなく、実需を伴わないマネー
　　だけの売買もある、ファンドマネーとかですね。また、
　　海外旅行をする時も小さな単位ではありますが、通貨の
　　売買をすることになります。

ＦＸ取引では、たとえば、

　　　通貨ペアが　　新トルコリラ　と　円

とすれば、新トルコリラを買って円を売る時は、金利の高い通貨を買うので、スワップ金利をもらうことができる、それが、
１７％です、新トルコリラ１７．５％から円０．５％を引いた
差額金利をもらうのです。新トルコリラを売るときは、この逆ですね、１７％のスワップ金利を払うわけですね。
株と違って、ＦＸは「売り」から入れます。もってない新トルコリラを、借りてきて売るのですから、貸し手に金利を払うのは当然です。

また、ＦＸにはレヴァレッジという「てこ作用」機能があり、これが大きな魅力であるとともに、最大の危険な爆弾なのです、１００万円の元手でレヴァレッジ２倍ならば２００万円の取引が可能、１０倍なら２０００万円の取引になるから、さあ
大変！興奮するやら、どきどきするやら。

たとえば、豪ドルー円、新トルコリラー円という取引をやる、
レヴァレッジ２倍で豪ドルを買う、新トルコリラを買う、ということをやった場合、１年間で、

　　　　豪ドル・・・・・・５．７５％だから　１１１万円
　　　　新トルコリラ・・・１７％　　だから　１３４万円

になるのです、１００万の元手ですが、金利は２００万円に対してかかってくるから金利も２倍となりますので。すごい金利の利益が出ます！とれない飛行機にとれないホテルに大金を使う代わりに、なんと、１年間で１００万が１３４万になる！
３４％の金利！円で持っていたら、普通預金金利１％ならば
たったの１万円しか増えないのに、なんたる違いではないか！


　　そう、ＦＸとはそういう魅力がある、抗しがたい悪女
　　のような魅力がある。

　　でも、でも、金利だけではない、そこには、為替レート
　　の変化、上下がある！そこが問題だ、だれがレートを
　　決めるのだ？首相？いや、決めるのは市場、取引マーケッ
　　トが決めるのだ。

新トルコリラ（ＴＲＹ）がスタートした２００５年１月は、

　　　　　　１ＴＲＹ＝７４．１６円　　だったのですが、

２００７年３月本日では

　　　　　　１ＴＲＹ＝８１．２１円

とレートが変っていますね。新トルコリラが高くなって、円が
低くなった、下落したわけですが、本日、１ＴＲＹにつき８１円出して買ったＴＲＹを１年後に売ろうとした時に、もし、ＴＲＹが２００５年の７４円レベルに下落していたら、１ＴＲＹにつき７円の損、１００万円が９１万円になってしまう！

　　　もし、１年後１ＴＲＹ６５円になってしまえば、
　　　１００万円は８０万円となってしまう！

これが怖い！ＦＸの恐怖です。為替レートは刻々変っていきます、朝７時からシドニー市場、昼間は東京、夕方からロンドン、夜半からニューヨーク市場と２４時間、世界中で為替売買が展開されています。大事件が起きればさあ大変！ある通貨は暴落、ある通貨は暴騰！だれもコントロール不可能な為替マーケットの恐ろしさ、ですね。

次回に続きます。