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北極圏が好き!▲北緯66.33コミュの南極のこと

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ここ立て続けに、南極のことが話題になっていますねぇ〜。

・南極の氷から、温暖化ガスN2O(窒素肥料起源)が検出
・南極観光規制
・そして、 http://www.asahi.com/science/news/TKY200611070423.html

窒素分子(N2)自体は非常に安定した化学元素なのですが、実はN2Oが「温暖化ガス」だとは知りませんでした。成層圏のオゾンの物理化学現象が夫の専門なので、どういうものか聞いてみようと思います。温暖化ガスと言ったら、最近はメタンのことが言われていますが、実は惑星規模での暴走温暖化を決めるのは「水蒸気」であること、知ってました?

人間活動起源の二酸化炭素(CO2)やメタン(CH4)が増えて、温暖化を促進し、それに伴って空気中の水蒸気が増えるとある臨界点で「暴走温暖化」が始まってしまうんです。

「南極観光」・・・私は厳格な自然保護主義者ではないですが、「観光」目的の南極行きはやっぱり制限するべきだと思います。日本人の観光客はまだそれほど多くないけど、アメリカ人のそれが相当酷いという話は聞いていたので。。。皆さんはどう思います?

うーん、南極越冬はあまりしたくないけど、研究調査で夏期滞在はしてみたいですねぇ〜。夫もすごく行きたがっています。オーロラカメラ・地磁気計器の設置、気球による上空大気の調査、レーダーと反射受信用アンテナを使っての大気電離度の調査・・・などなど。

キム・スタンリー・ロビンスンの「南極大陸」と言う、近未来の「南極コミュニティー」を扱った本がありますが、興味があったら読んでみると良いと思います。

コメント(11)

関連分野なので小ネタをいくつか

よく温暖化で南極の氷が融けて海面が上昇するという話がありますが,
実は「温暖化」→「蒸発量増加」→「水蒸気量増加」→「南極の降雪量増加」
という負のフィードバックが働くことも指摘されています.
この寄与が大きければ温暖化によって南極の氷が増えることもあり得ます.

ついでにもう1つ.海面上昇に対しては氷が融けることよりも
海が暖まって膨張することの方が影響が大きいことが指摘されています.

自分も南極行きたいです.越冬もしてみたいですが
1年半もいられるかどうかはちと自信がありません
南極の降雪(総)量がどれくらいか知りませんが、「グローバルな」温暖化は水蒸気の輸送過程・輸送量(=大気循環、従って・・・)と大きく関わってくる筈ですから、この問題は実は単純ではないのですよねぇ〜。

私は一つ知りたいことがあるのですが、海面(あるいは海水)温度上昇(従って、→CO2放出?)現時点で「現実問題」かな?と言うものです。水の比熱容量って(陸地に比べたら)相当大きいですよ。

ところで、北極海の海氷って、(長期の)気候要素を含めた最近の傾向ってどうなんですか?

あ、今度スウェーデンの南極探検隊(1月派遣だったと思う)が、日本の南極探検隊もしくは昭和基地と共同で何かの装置を設置する予定です。同僚がスウェーデン側の探検隊で参加しまーす!
日ス トラバース観測ですね.日本隊,スウェーデン隊の旅行隊がそれぞれ観測を行いながら内陸を目指し中間点で合流,双方の人員,観測器を交換してまた戻ってくる.
たしかに海洋の熱容量は陸地に比べればはるかに大きいので,海水温変化は僅か(0.1℃のオーダー)ですが,膨張に寄与する体積も膨大です.単純計算で水深1000mまでの海洋が0.1%膨張しただけでも海面が1m上昇します.従って,今後100年間だけで考えても海面上昇が最も効くという見方が主流になっています.

北極海の海氷が1980年代後半以降に急激に減少しているのは観測結果を見る限り事実です.但し,海氷減少と地球温暖化を短絡的に結びつけるのは危険です.海氷量は風の場が変わることで中緯度域により多く輸送されたり,太平洋や大西洋から暖かい海水が多く流入することによっても大きく変動するので,それらの影響を慎重に調べることが必要です.
こんにちは、AKASATAさん。

自己紹介欄読ませて頂きました!「無人飛行機」って、最近新聞(ネット)で読んだのと同じでしょうか?

私の夫は「気球」搭載型の検出器でトレーサガスのことをずっとやっていましたが、「無人飛行機」の方の大気観測って、「気球」のとはどのように違うのですか?

ところで、日瑞トラヴァース隊って、もしかしてあのごっつい「雪上車」を使います?その雪上車(スウェーデン側)の「荷作り・荷積み」のことを最近ニュースでみたものですから。ところで、何の観測なんですか?geologyが主なのでしょうかねぇ〜(同僚−私と同じく、space physicist−にとっては、geologyは全く範疇外だと思うのですが・・・)
EJさんへ

どうもまだすっきりしなくて・・・
「海面上昇が最も効く」は、何に対して「最も効く」のですか?海水に融けているCO2の放出と言った物理化学過程に対して?それとも単に地理学的な構造変化に対して?その辺が、文面から伝わってこないのですが・・・

「海氷減少と温暖化を短絡的に結びつける」なんて、とんでもない!私だって科学者の端くれ。科学者としての訓練も受けているし、宇宙物理とは言えちゃんとPh.D持っています。

ただ、水気圏の地球物理って非常に複雑だし、そもそもこの分野は専門ではないし。。。
まず,言い方がまずかったようで大変申し訳ありません.

海氷減少の話は自分の周りでも(気象業界の人でさえ)結びつける人が多いので,その点について一般論としてコメントしたかっただけでして,jojoさんに対する反論でもなんでもありません.気を悪くしてしまったらすいません,ホントに.

海面上昇の話で意味するところは,「海面上昇量」の内訳として,「熱膨張による海洋の体積の増加分」が「融氷などによる海洋への水の流入量」に比べて大きい,ということです.CO2放出量が変わることもまた別のフィードバックで影響しますが,それについてはここの話の中では考慮していません.

改めて表現が良くなかったことと言葉足らずだったことをお詫びします.
EJさん、どうも!

いえいえ、私が単に知りたかったのは、「海面上昇」による二次効果だったのです。夫と話したら「特に水気圏への影響と言う意味での目立った二次効果はないんじゃない。あるとしたら、経済や政治方面へのインパクトの方じゃないかな〜」とのことなので、今はそれで納得しています。

・・・そうなんですか〜、海氷減少→温暖化の兆候(あるいは原因)と考える人って多いんですかぁ〜。まぁ、それの方が「一般受け」が良かったりしますからねぇ〜。でも、科学をする者にはあって欲しくない態度ですよね。

これからも、北極圏における研究の話、聞かせてください。
jojoさんが言及した「現実問題」とは「海面が上昇することでどのような問題が生じるのか」という意味だったのですね? 比熱容量という単語があったので「海面上昇にとって海水温の上昇が問題なのか」という意味だと勘違いしていました.

海面上昇による影響については気候学的には小さいと自分も思います.騒がれているのはいわゆる「南の島が水没する」といった面での社会的な側面によるものなのでしょう.

南極の話からだいぶ離れてしまいましたが,
今後ともよろしくお願いします.
連続投稿すいません.さらに南極とも直接は関係ないのですが,海水温上昇に伴うCO2放出量の増加はシベリアなど陸域土壌中の有機物分解によるCO2放出量の増加の数割程度と推定されています.もちろん両者とも不確定性が大きいですが,将来のCO2濃度を見積もるという観点では陸域でのCO2放出量の精度を向上させる方が優先順位が高いのかもしれません.
>jojoさま

>「無人飛行機」って、最近新聞(ネット)で読んだのと同じでしょうか?

 どの記事を読まれたのかはわかりませんが,国立極地研究所が南極で飛ばす,という記事であれば当たりです.


>「無人飛行機」の方の大気観測って、「気球」のとはどのように違うのですか?

 それぞれ利点と欠点があることは言うまでもありませんが,無人航空機の場合,観測機器の重さが6kgほどが限界です.それ以上重い観測機器を積もうとすると,べらぼうに大きな機体を制作しなくてならず.手軽さと言う利点が失われてしまいます.また,30kmはゆうに上がる気球に対して,上昇高度も地上から数kmまでで成層圏は不可能です.気球に対する大きな利点は,100万円をこえる高価な観測機器と上空のサンプルを手軽に回収できることです.


>ところで、日瑞トラヴァース隊って、もしかしてあのごっつい「雪上車」を使います?

 そうです.あのごっつい雪上車を使います.日本隊は大原鉄工所のSM100というものです.スウェーデン隊の雪上車の写真も見たことがありますが,どこかヨーロッパ風な感じですね.こいつに大型そりを何台も牽引して,時速数キロで1000kmを終える距離をとろとろ旅行します.


>ところで、何の観測なんですか?

 僕の関わる観測ではないので詳しくはわからないのですが,手元の資料には,氷床内部のレーダー観測,表層積雪採集,マイクロ波放射計観測,無人気象観測,エアロゾル観測,GPS位置観測となっています.大気と氷床,つまり「気水圏分野の観測」とするのが一番しっくりくる感じです.

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