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市民ジャーナルコミュのこのままでは温暖化が加速する

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返しのつかない情況に陥る。ここ10年の間に抜本的な取り組みをしなければ人類は滅亡する―。
 先だって盛岡市内で開かれた地球温暖化の講演会で、タイムリミットが10年という衝撃的な話を聞いた。
 講話したのは、生活者の視点から環境問題に取り組んでいる田中優さん。
 田中さんの説明によると、各国の気象学者らが集う「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」が今年2月に発表した第4次報告で、「気候システムの温暖化は疑う余地がなく、人為的現象である」と断言したとのことだ。
 温暖化を加速させる主な原因として?シベリア森林の伐採?森林が二酸化炭素を吸収する場から排出する場になる?海が二酸化炭素を吸収する側から排出する側になる?氷河の溶解―の4つがあり、このうちのどれか一つでも悪循環に陥れば温暖化は雪だるま式に膨れ上がり、人間の力では元には戻せなくなるというのだ。
 例えばシベリアはツンドラ地帯で、凍土の上に森林が形成されている。
 一度木を伐採すると次の木が成長するまで時間がかかり、伐採後の地面に太陽の光が直接降り注ぎ、表土を覆っている氷が溶けて池となり、湖底からメタンガスが湧きでてくるという。
 メタンガスは二酸化炭素の20倍以上の速度で温暖化を進め、それがさらなる温暖化を招き、温暖化によって再び池ができて、メタンガスが発生するという悪循環を繰り返しながら温暖化を加速さるというのだ。
 シベリアでは極地的に温暖化が進み、ロシアとアメリカの共同研究チームの調査によると、この30年間で年間の平均気温が2度上昇、凍土の氷が溶けて池となった面積は1974年と2000年を比較すると58パーセント増えているという。
 ヒマラヤ・チベット高原では、気温の上昇に伴ない氷河が溶けて、ダムサイズの氷河湖が出現。その数は4997個に及ぶ。大規模な氷河湖が何かをきっかけで決壊すれば、麓の村は一瞬にして消滅。そうした被害を繰り返すことで湖が干しあがり、ヒマラヤを水源にしているインダス川、長江、黄河の水が枯れて農業地帯が壊滅、30億人が流浪の民となる可能性があるという。
 「地球温暖化/人類滅亡のシナリオは回避できるか」(田中優著、扶桑社刊)の巻頭には、世界各地の氷河地帯の変貌、海面上昇で島が浸食されているツバル共和国の実態、ハリケーンの被害の様子などの写真が収録されており、このままでは人類が滅びてしまうという話に耳を傾けざるを得ない。
 身近なところでも異常気象が発生している。
 盛岡の今年の冬は、真冬日があったのは一日だけで、それも3月に入ってからだった。1月、2月は記録的な高温で、何度か大雨が降った。
散歩の途中で出会った年配の男性は「80歳過ぎの人がこんな冬は経験したことがないと言っていた」と、岩手山を眺めながら暖冬に驚いていた。
 昨年10月、葛巻町は集中豪雨に見舞われ、袖山地区では6日から8日にかけての総雨量が383ミリと過去最高の雨量を記録。90歳余のお年寄りがこれほどの豪雨を「経験したことがない」と語っていたとのことだ。
 6月、7月は寒暖の差が激しく、チリチリと肌が焼けるような暑い日が続いたかと思うと、雨が降って長袖が必要なほど寒くなる日もある。一日の間でも朝夕と日中では10度ぐらいの気温差があるなど、気温の変化が比較的穏やかな日本とは思えない変動が気になる。
 素人考えだが、温室効果で気温が上昇すると、南極や北極などの氷河地帯の氷が溶けて地球が冷やされて気温が低下、経済活動によって再び気温が上昇し、気温が上がると再び氷が溶けるということを繰り返しているのではないだろうか。
 話は変わるが、国民投票法案が成立し、安倍首相は憲法改正の準備が出来たとほくそえんでいる。国民投票は有効投票数の過半数で憲法改正が成立すると規定。これによって自民党と公明党の支持者票で法改正の可能性が濃厚になった。
 改正に必要な数は1800万票で、国民の2割が賛成すれば成立する数字なのだそうだ。有権者を18歳以上としたのは、前小泉首相を支持したのが女性、子ども、お年寄りだったことに起因、若年層の支持が得られると踏んでのことらしい。
 集団的自衛権の研究を進めている有識者懇談会の柳井俊二座長(前駐米大使)は、朝日新聞のインタビューに対して、集団的自衛権の行使容認を安倍首相に求める報告書を今秋にまとめる意向を表明、法整備の必要性も報告書に盛り込む、というニュースが報道された。(朝日新聞7月11日付、1面)
 憲法を改正して第九条を取り外し、戦争ができるようにして貧困層に入隊を呼びかける。給料が高く、上の学校に進学ができるなどと、夢をかきたてる内容で喧伝する。
 国のやり方は実に巧妙だ。派遣社員制度ができた最初のころは、職種が限られていたが、枠組みが撤廃され、今やワーキングプア養成システムとして社会問題となっている。
 仕事の内容が単純作業でも、今日と明日の作業は違うのだ。収入が不安定で多少体調が悪くても休むことができない。キャリアを積むこともできず、仕事への意欲も明日への希望もない。
 こうした貧困層に呼びかければ、徴兵制をとらなくても人が集まると踏んでいる。
 現にアメリカでは失業率の高い貧困地域を回って軍隊への入隊を呼びかけている。軍隊に入れば大学にも行けるし、給料ももらえると。
 こうしたやり方は、悪魔が天使に変装して甘い言葉で死へ誘惑するようなものだ。
 今回の参議院選挙はそうした面からも重要だし、戦争は温暖化の要因にもなっている。田中さんの説明によると、紛争解決と温暖化防止の最善策は、現行の化石燃料から自然エネルギーに切り換えることで、ヨーロッパではそうした取り組みが進んでいる。
 住みよい地球にするか否かは一人ひとりの取り組みにかかっている。
                          (草子)

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