ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

展示という創作コミュの山口勝弘展@神奈川県立近代美術館 3/8

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スクエアプッシャーというドラムンベースを駆使する音楽家がいる。彼は1996年に“FEED ME WEIRD THINGS”を発表し何年か先の音楽(ジャズフュージョンと高速ドラムンベースの融合)を提示したと言われている。彼の最近の作品のCDジャケにはステンドガラスのようなモールガラスを組み合わせその奧の人物をぼかす写真が使用されている。ヴィトリーヌである。この名は戦後最大の日本美術界の巨匠瀧口修造が、山口のモールガラスを使い対象を変化させる作品に与えた称号である。

長くなってしまいましたが、1950年頃から活躍した日本の前衛、メディアアートの先駆者山口勝弘の展覧会に行って参りました。彼の紹介は↓に任せて、展示内容をざっくりと。
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/museum/exhibitions/2005/yamaguchi060120/event01.html

神奈川県立近代美術館は鎌倉八幡宮の平家池内に建てられた小さめの美術館。コルビュジェに薫陶を受けた建築家板倉準三が設計しただけあり、根っからのモダニズム建築なのだが伝統都市鎌倉とのアンバランスさがいい。

さて、ここからが長い。
山口は実験工房という前衛グループに属し1920年代の欧州前衛(特にモホリ・ナギ、エル・リシツキイ)に影響をうけており、どのジャンルで括るかという手法で展示するのは不可能である。そのため、“メディアの先駆者”という表現により舞台芸術、彫刻、抽象絵画、ヴィデオアート、インスタレーション、ハプニングというジャンルの境界を消失させ彼の多様性を、小さな展示スペースながら、うまく表していた。

ただ、彼の多様性を年代によって展示したため、鑑賞者からするとやや目移りしてしまい、一つの作品に集中しづらかった。年代順に展示するというのは、単に作風を紹介するだけであり、美術館独自の解釈が見えてこない。引いては揃えられなかった作品があるという事実が、紹介の不備を露呈するだけである。これに該当するのは1980年代のヴィデオアートから教育者(東京教育大)として移る活動である。現に新たなヴィデオという媒体を開拓した人物がその表現をどう教育したかということは、今日の情報化社会にとって有益ではなかろうか。

最近の連作“顔曼荼羅”も一部屋に集中して展示され、70年代のインスタレーション作品展示の次にあるため、唐突な感じがした。もう少しその経緯を文字説明だけでなく、作品展示により補いその部屋へ導いて欲しかった。
一階の第三展示室には山口のヴィデオ作品が集中しており、彼の視覚と認知への関心が現象提示からイマジネーションの発展へ移行する過程が読み取れたのはキャッチコピーの面目躍如だろう。というのも初期のヴィデオは物語風であるのに対して中期後期は鑑賞者に解釈を委ねるといった作風が見られたからだ。

これをテーマ別に展示することで山口の多様性を引き出すことも可能だ。例えば「想像空間から公的空間における創造」、「視覚(抽象絵画)から空間認知(舞台芸術、インスタレーション、彫刻、ヴィデオインスタレーション)そしてイマジネーション(顔曼荼羅、ヴィトリーヌ)へ」、「創造空間(ヴィトリーヌ、ヴィデオ、、曼荼羅シリーズ)から自然・実空間(建築、インテリア、彫刻)の衝突による多面的破片」とか。年代別展示は作者をざっと眺めるには資料として便利だが、踏み込んで作品の繋がりや背景にある時代と芸術家の感情のうねりは必ずしも線的(時間的)ではない。山口の多様性がそのことを証明している。

神県美は戦中戦後の美術批評の大家、土方定一が発案し、日本の芸術レヴェルアップのため設立された。そうであるならば、美術作品展示という手法によっても芸術家の作風を規定できるということを山口の展示で声高に主張して欲しかった。

初回にしては長すぎたかな?

コメント(1)

だれも書き込んでないね。っていうか、誰も参加してないね。

俺は展示といえば、最近よく展示会に行きます。
インテックス大阪とか。

まあ、内容は機械系の展示会がほとんどだけど。
工作機械とか、金型とか、組込みとか....

特に意味はないけど。
これもまた「展示という創作」でしょう。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

展示という創作 更新情報

展示という創作のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。