ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

隠れ医学部志望コミュの産婦人科はやりがいのある仕事ですよ

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
はじめまして。卒後5年目の産婦人科医です。
実は、今日はじめてMixiの存在をしりました。
そして、産婦人科をキーワードにうろうろしているとこのコミュニティーに共感しましたので、ひとこと。

実は、うちの実家も産婦人科です。生まれてこのかた一度も父親から医者になれとかは言われませんでしたが、親父の背中はそれを求めているようでした。息子の性なのか、そういう環境にいたせいなのか、いつしか親父を超える産婦人科医になってやろうと思い、2浪したのち医学部へ。そして、今日にいたっております。そして、今は実は当直中・・。未分娩(陣痛がきてお産まじかの人)も今はいないし初の書き込みでもしようかなと・・。

昨今日本の産婦人科医が絶滅危惧種なみに不足しているのは一部報道等でも流れていますが、実情をお話したいなと・・。

本当に足りません。先月だったかな?AERAにも特集されてましたが、一部地域では出産難民がでているとか・・。
なぜ、こんなことになったか?理由は明快。医学部を卒業後産婦人科を志す人がほとんどいなくなったからです。

では、その理由は?
?訴訟
?拘束時間が他科に比べ圧倒的に多い
?女性医師がふえた

主にこの3点だと考えられます。
と、いっている間に時間外の方がこられるようですので、
それぞれの項目についてはまた次回述べます。

いいたいことは、産婦人科のマイナス面がよくクローズあっぷされてますが、唯一病院でおめでとうと言える部署であり、それはそれはやりがいのあるとこですよ、ということをいいたかったのです。最近は医師をひとつの職業と完全に割り切っている先生方が多いようで、受付時間が少しでも過ぎたら診ないとか・・。今、医学部を志望している方々へいいたいのは、なぜ医師をめざすのか。「困っている人を助けたい。」本当に単純で純粋な気持ちをいつまでも持ってほしいなということです。(まだまだ若輩な私が生意気いってすいません。)

いつかこのコミュニティーにいる方と日本産婦人科学会であえることを楽しみにしております。

コメント(7)

どもども、しばらくぶりです。
さて、すこし時間ができたので今のうちに?〜?について補足してみます。

?について
訴訟。それは現代医療においてはつきものになってきました。そこで、ひとつのデータを。全医療訴訟における訴訟件数のうち産婦人科がしめるのは約10%。しかし、全医療訴訟賠償額のうち産婦人科が占めるのは約50%。これは何を意味するか。つまり1件あたりの賠償額が高額であることを意味します。これは、他科と圧倒的に違うところです。億の単位がつくのもめづらしいことではありません。

訴訟で一番多いのは分娩時のトラブルです。そしてこれは、突然発生します。予知できるのもあれば難しいのもあります。ほとんどの人は出産を命がけとは考えないでしょう。いまや、いかに美しく、快適に、おいしい料理を食べながら・・と出産場所や現場を想像するでしょう。いや、それが悪いことだとはおもいません。そして、多くの方はそういう望まれた分娩をしていきます。しかし、10000分娩中10000分娩そう願いたいのですが、9999分娩そうでも1件そういう望まれない形があった場合には訴訟に発展することがあります。いろんな訴訟令をみてきました。

最近有名になったのが、福島県A病院の癒着胎盤の事件です。先日産婦人科医が逮捕されました。民事ではなく、刑事事件にまで発展しました。産婦人科医不足の中、ある病院でたった1人で年中休み無く、年間300ぐらいの分娩を朝夜関係なくとり、外来を毎日し、土日も夏休みもあるわけなく、当然開業医ではないので収入もそう多くはないなか、働いてやっておられました。そこで、ある患者さんの帝王切開で、児を娩出後、胎盤を出そうとしたら出ない!癒着胎盤といってその頻度は分娩あたり0.01〜0.001%ともいわれております。当然、妊娠子宮は血流量が豊富なのであっというまに数リットル出ます。人間の総循環血液量は体重の1/12〜1/13です。つまり3Lもでたらほぼ死にます。しかも、血の出かたは個人差はあれどかなりの勢いででます。その患者さんは残念ながらたすかりませんでした・・・。家族はおそらく帝王切開前にそんな結末をよそくしなかったでしょう。術前にそんな話きいてない・・。そうです。帝王切開まえに【死ぬかもしてません】なんて説明を毎回している先生を見たことがないです。(リスクがあらかじめわかっている人は別です。)ましてこの癒着胎盤は術前診断が不可能です。しかし、現状は結果として福島県警に逮捕されました。もはや賠償金ではすまないということです。当然医大生はそういう現状をみます。自分の一生の仕事として選択するか・・どうでしょう。

いっぽう医療事故はゼロにできないが医療訴訟はゼロにできる。という話があります。それがよき医師ー患者関係です。僕が思うにそのとおりだと思います。しかし、問題はそれを構築するには時間が必要です。朝3時間の外来に40人ほどきたとしましょう。自分も外来で患者さんをできるだけ待たせず見てあげたいけど、それには一人一人時間をさけない。最近はカルテを以前と比べ詳細に記載しないといけない。(昔はメモ書きみたいなカルテが多かった。当たり前のことだけど、患者さんがしゃべったこと、診察所見、検査伝票を切るこれらのことはそれなりに時間をかかる。)一人でやってる場合、外来中にお産になることもある。そしたら、生まれる寸前まで外来をして生まれそうな瞬間だけ分娩室へ。なんてこともある。そんな現状で10000分娩中10000分娩の人たちとよき医師ー患者関係を構築できるだろうか?疑問である。

ある程度あらかじめリスクがわかっている症例はいいでしょう。産科の難しいところは『突然』発生し結末が予想外というケースが多いからです。もちろん、他科でもそういうことはあるでしょう。

ま、いずれにしても?訴訟。冒頭に述べたデータが示すようにそういう現状を医大生は良く知ってます。そういうことから?の理由で志望者がすくないのでしょう。少ない→悪循環ですね。

??については後日また。?はやはりMANAさんにとって、とてもひっかかるかもしれませんね。また現場の話をこんどしますね。
学会からこんなメールがきていたので、上の福島県の事件に興味ある方はご覧になられてください。

日本産科婦人科学会及び日本産婦人科医会の「県立大野病院事件に対する考え」を掲載致しましたので、お知らせ申し上げます。

http://www.jsog.or.jp/news/html/announce_17MAY2006.html

んー、明日はわが身。今日も午後から帝王切開。気をつけようっと。
どもども、おひさしぶりです。
なんか長編になってますが産婦人科医減少理由??の解説をさせていただきます。(できるだけ簡潔に書きます。)

?他科に比べ拘束時間が長い

これは当直のある科には共通していえることかもしれません。
ただ、産婦人科はよく地方の公立病院は常勤医2人のところが多いです。すると、おのずと半月当直、半月待機になります。オペは一人ではできないので有事の際には待機ドクターを呼んでオペということになります。

他科特に耳鼻科、眼科、皮膚科これらの科は最近人気の科ですが、夜間待機などがよっぽど大きい病院にならなければありません。

また外科だと基本的に常勤医の数が多いです。外科医が3人の病院だと産婦人科医はおそらく一人でしょう。

?女性医師が増えた
一見女性医師が増えると希望者が増えそうです。しかし、いまの産婦人科の現状をみて断念されるかたは多いです。医学部入る前、もしくは実習に入る前までは産婦人科も考えてたのですが・・という言葉をどれだけ聞いたか。(おそらくMANAさんのように身近に産婦人科をやっている人がいて、その現実を知ってこられる方はすくないので・・。)

やはり、出産、子育て、家庭と両立でき、なをかつ医者として十分に働ける科を選択するようです。でも、これは当たり前の流れだと思います。それでも、平成11年度からは産婦人科の新入局者は女性が多くなってきています。(総数は勿論減り続けてますが)あと、男性で産婦人科を選択するのも少し勇気がいります。昔は、女性医師がそれほど多くなく、意識もしなかったことがいまや医学部3〜4割り女性の時代です。患者さんの立場にたったとき、自分が患者だったら女性を選ぶだろう。そしたら、男がなっても必要とされるのかな?とか不安になります。すると、男性医師は、女性がなった方がと思い進路の選択に躊躇し、女性はその勤務体系から自分の結婚、家庭を考え選択を躊躇する・・。自然と総数は減って行きます。

また、産婦人科を選択している女性医師でも(同じ医局の先輩女性医師ですが)、現在35歳独身。交際中の彼氏が医者を辞めて家庭に入って欲しいと言えばわたしはやめます。と、きっぱり。両立が難しいことをしっているからです。

解決策はやはり数です。少ないことが、悪循環を生んでいる。
そのためにも、女性医師が働きやすい環境整備をもっとすることです。(具体的な話は長くなるからやめます)

なんか暗いはなしばっかですが、では何故僕が?や?があるにもかかわらず選んだのか。それは本当にやりがいです。今では天職だと思ってます。出産を終えてはじめて我が子をみつめる母親のまなざし・・。その幸せな光景をみれただけでも、がんばるかいがあります。どんなにつらくても辞めたいとおもったことはいちどもありません。

成績がいいから、将来経済的に安定だから、じゃなく、どうか純粋に人を助けたいと思う人が、医師を目指し、活躍してくれることを願ってやみません。そして、御縁があれば産婦人科に興味をもってくれることを個人的には願います。
初めまして。

トピ主さんの主張は、分かるような、気がします。
病院実習などで産科にいって実体の一部を垣間見て産科を諦める同回生の多かったこと…

純粋に不言実行で患者さんのために働ける、やりがいがあるからしんどくても続けられる。
そういう人は本当に減ってしまった気がします。

安易な気持ちで医学科に入るとしんどいと思います、勉強量が半端じゃないので…

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

隠れ医学部志望 更新情報

隠れ医学部志望のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング