ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

改革のゴジラ!北神けいろう!コミュの北神けいろうメールマガジン

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
貼っておきます。長いですが、ご覧下さい。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
        北神圭朗 京都のまごころで、日本を興す        
            http://kitagami.gr.jp/            
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 いつも大変お世話になっております。

 今、議員会館から書いています。

 国会の会期延長が決まり、どうやら参議院選挙の日程も一週間ずれることに
なりそうです。民主党が「消えた年金」問題を追及してきた結果、こういう異
例な事態となりました。当然、年金問題については、引き続き原因を追求し、
解決に向けて邁進してまいります。

 本日は、日本の政治では、こういう問題が持ち上がったときに、とかく責任
が曖昧になりやすい、ということについて触れます。普段のメルマガよりも文
章が長くなりますが、お許しをいただきたいと思います。

 申し上げたいのは、国民の皆様の中でも、例えば、今度の年金問題でも一体
どこに責任があるのか、はっきりしていないのではないか、と思います。
 さすがに自民党が主張しているように、基礎年金番号制度を導入したときの
大臣である菅直人さんが悪い、ということをそのまま受け入れる方は少ないで
しょう。

 しかしながら、一方で、柳沢厚生労働大臣よりも、「社会保険庁の職員が悪
い」「公務員の組合が悪い」と思っている方もおられるのではないでしょうか。
あるいは、「こういう年金問題は、国民の生活の基本にかかわる話だから、与
野党協力すべきだ」と言われると、「それもそうだ」と思われる方もおられる
のではないでしょうか。

 前者の問題は簡単で、今回問われているのは、結果責任であります。そうい
う意味では、現柳沢厚生労働大臣であり、安倍総理大臣であります。大臣は、
社会保険行政の権限と責任を有しています。そして、その大臣の任命権は、総
理大臣にあります。会社で言えば、柳沢大臣は社長です。会社の業績が悪くなっ
て、それを「いやあ、うちの従業員はひどいもんや」とか「組合が無理な要求
を通してしまってな」とか「社長に就任する前にすでに問題が発生していて、
自分に直接の責任はない」と言うような社長は、世間では相手にされません。
ところが、政治では往々にしてこういうことが許されてしまうのです。

 他方、後者の「与野党協力論」は、野党の役割が誤解されているところから
来るように思われます。
 日本の政治の仕組みの中で、内閣のそれぞれの担当大臣だけが、各行政の最
終権限と責任を有しています。そして、内閣というのは、国会の過半数を制す
る政党、あるいは、連立している諸政党によって形成されます。逆に、内閣か
ら外れている政党が、野党であります。

 野党は、行政を動かす権限は一切もっていません。権限がないから、責任を
とることもできません。野党の唯一の責任は、国民の皆様の信託を受けて、政
府・与党の政策や在り方をチェックすることだけです。

 こういう中で、今回の「消えた年金」について、野党が政府・与党に協力す
べきだ、というのは、一見もっともらしく聞こえますが、私には意味がよくわ
かりません。協力するというのは、政府・与党の足を引っ張らずに、何でも好
きにやらせたらいい、ということでしょうか。しかし、それこそ野党の責任放
棄です。

 あるいは、「問題を解決するための提案をすればいい」ということでしょう
か。私の考えでは、役所の情報にアクセスのない野党が対案を出すことは、野
党の本来の仕事でも何でもありません。しかしながら、そういう中で、民主党
は、「消えた年金」についてとっくに法案を国会に出しています。

 ところが、これも政府・与党に否決されたのみならず、ほとんどまじめな審
議もされていません。結局、極論をすれば、野党が与党に「協力」をするとい
うことは、連立政権に参加することしかないのです。

 日本の政治に欠けているのは、責任の所在を明らかにすることです。民主主
義というのは、暴力的な革命ではあまりにも社会コストが高いため、政権に問
題が生じれば、野党が言論によって追及して、国民の判断でこれは我慢ならな
い、ということになれば、選挙で与党が権力の座から「平和的に」下ろされる
仕組みであります。
 こうして然るべき責任者たちが然るべき責任をとらされることによって、国
民の人心が一新され、社会全体がいわば新しく出直すことができるのです。

 今までの日本の政治では、責任者が責任をとらずに、「改革に伴う痛み」だ
とか言って、いわば国民の皆様が責任を押しつけられているようなものです。
今回の年金の問題もそうですし、財政赤字解消のための増税・保険料引上げの
問題もそうです。

 この人心の一新ということができなければ、なかなか次の新しい時代に進め
ない。そういう意味で、政治の責任の所在は極めて重要な問題だと思います。
今回は、自分なりの整理をさせていただきましたので、ご参考にしていただけ
れば幸いです。

                           北神けいろう 拝

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
編集・発行/衆議院議員北神圭朗事務所
《京都事務所》
〒615-0062 京都市右京区西院坤103 近藤ビル1階  電話:075-315-3487
《国会事務所》
〒100-8982 東京都千代田区永田町2-1-2 衆議院第二議員会館638号室
                          電話:03-3508-7638
*ご意見・ご感想を〈info@kitagami.gr.jp〉までお寄せください。
*配信停止はこちら→ http://kitagami.gr.jp/contents/extra.html
*掲載内容を故意に歪める形での再配布はご遠慮ください。
 Copyright(C)2006 衆議院議員北神圭朗事務所 All rights reserved.
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

◎衆議院議員-北神圭朗-京都のまごころで、日本を興す
のバックナンバー・配信停止はこちら
http://blog.mag2.com/m/log/0000190978/

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

改革のゴジラ!北神けいろう! 更新情報

改革のゴジラ!北神けいろう!のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング