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SFシネクラシックスコミュの『凸凹殺人ホテル』1949年

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 『凸凹殺人ホテル』『Abbott and Costello Meet the Killer, Boris Karloff』(1949年)ご存知A&Cが怪しい客ばかり集まっているホテルで殺人事件に遭遇。いつ
ものとおり、大騒ぎしながらこの事件の解決に奔走するという映画でありま
す。この基本プロットについては何もいうことはないのですが、何しろ、肝心
のミステリーの部分が大テキトー。これだったら誰が犯人でもいいのではない
ですか(笑)。

 警告、警告、このDVDのリージョンは1です。したがって日本国内のD
VDプレーヤーでは再生できません。警告、警告。

 オープニングはアニメ。アボット・コステロの二人が血と書かれたバケツに
刷毛をツッコンで壁にAbbott and Costelloと書いたところで突然巻き起こる
マシンガンの銃撃音。弾痕でMeet the KIller, Boris Karloffと続けられる
のがケッサク。そしてコステロ、「あはは、killerのIの点を付け忘れてら
あ!」とたんにナイフがIのうえにぐさっ。アニメのコステロ戦慄します。

 上々のマクラから一転、嵐の晩、「クランダル迷い洞窟モーテル」を目指す
一台の高級車。この車には有名なやり手の弁護士エイモス・ストリックランド
(ニコラス・ジョイ)が乗っておりまして、回顧録執筆のため、モーテルにこ
もろうというのですな。おっさんに回顧録なんか出されたらかなわんわ。怯え
た悪党連中がぞろぞろとホテルに泊まっているという・・・。ホテル専属の探
偵アボットは気が気ではありません。

 さて、ベルボーイのコステロ、ストリックランドの荷物を運ぼうとしてさっ
そく大ドジ。ゴルフバックをうっかりストリックランドの足にどすん。あまり
の苦痛に足を抱えて飛び回るストリックランドに押されたコステロ、倒れて今
度は彼の眼鏡をぐしゃ。ストリックランド、激怒して支配人のメルトン(アラ
ン・モーブレィ)にコステロを首にさせてしまうのでありました。コステロ、
普段の彼に似合わぬ威勢のよさで「ええ、ストリックランドさん、この僕を首
にするですと、覚えておきなさい、この敵はきっと取りますからね!」ここで
見るからに怪しげなる登場人物たち、なぜか頭にターバンを巻いた魔術師風の
スワミ(ボリス・カーロフ)、その彼と目配せを交わすグリムズィ夫人(クレ
ア・デュ・ブレイ)、でもこの伏線があんまり上手く生かされません(笑)。
またホテルのオーナークランダルの姪のベティ(ドナ・マーテル)、イイ男の
ジェフ(ガー・ムーア)、あ、この二人は割とどうでも良かったりします。

 さて、さっきはあんなことを言っちゃったものの、根が小心者のコステロ、
スーツに着替えてストリックランドの部屋へ謝りにいきます。部屋に入ったコ
ステロ、椅子に座っているストリックランドの後から「すいません、僕、間
違っていました、ごめんなさい、首にしないでください」でもストリックラン
ドの胸には血の紙魚が。そう、既に彼は殺されていたのです。コステロ、気づ
かずになおも「首になると、家で待っている奥さんが何よ、これじゃ家の釜の
蓋が空かないわよって怒るんです、だからお願いです」念のため、コステロは
独身です(笑)。

 そしてようやくストリックランドの様子がおかしいことに気づいたコステ
ロ、ぎゃーっと叫びますな。彼は懸命にストリックランドを介抱しようとしま
す。と、カーテンの下から伸びてきたのは傘。床に落ちているハンカチを回収
しようとしています。しかし、コステロ、そのハンカチをぱっと拾ってスト
リックランドの顔を仰ぎ始めるという・・・。カーテンの陰の何者かは、諦め
て逃走するのでありました。

 「ストリックランド氏、殺害さる!」このニュースは瞬く間にホテル中に広
まります。「なんだ、なんだ、大変だ」と集まってくる宿泊客たち。なに、こ
れもパニックに陥ったコステロが「死体だ、殺された、殺人だ」の第一発見者
三段活用で騒ぎまくったからなのですが(笑)。あのボリス・カーロフやらス
トリックランドの部屋からブリーフケースを持ち出そうとしたブルックス
(ローランド・ウィンター)など怪しい奴はいますが、何しろコステロ、公衆
の面前でストリックランドに「覚えていなさい」と脅かしてしまってますから
もう疑われないはずがない。おまけに宿泊客の一人マイク・レリア(ヴィンセ
ント・レノ)が自分の拳銃がなくなったと騒ぎ出すのですな。こういう場合、
盗まれた拳銃はコステロの部屋にあるに決まっております(笑)。

 その予想が当って自分の部屋のベッドでピストル見つけて「シュウシュウ」
とうめいて固まるコステロ。彼の見張り役であるアボットもこれを見つけて
「ううーん」彼はコステロを守るためにその拳銃をレリアの部屋へ持っていこ
うとするのです。二人してレリアの部屋へ行くA&C。コステロはマスター
キー(skeletonkey)を取り出してレリアの部屋の鍵を開けるのでした。「お
い、オマエ、便利なもの持っているな」アボットに聞かれたコステロ、済まし
て「うん、レッド・スケルトンに貰ったんだ」拳銃を隠してさて戻ろうかとい
うところでアボットが見つけたのがストリックランドからの電報。その内容は
「マイク、私をこのホテルにて待て!」ううむ、怪しい(笑)。一方コステロ
がドアを開けるとたっていたのがボリス・カーロフ。カーロフは焦ってコステ
ロに「オマエは何も見ていない、見ていないといったら見ていないのだ」と催
眠術かけて逃げちゃいました。なんじゃ、そりゃ。

 さて支配人の通報によって駆けつけてきたウェルマン警視(ジェームズ・フ
ラービン)、ストーン刑事(マイケル・コンラッド)たち、宿泊客に対して尋
問を始めます。彼らは事件の後から到着したストリックランドの秘書ミル
フォード(モーガン・ファーレィ)に「ストリックランドさんに敵はいなかっ
たかね」などと聞くのですが、そこにメルトンが割り込んで「そんなことする
必要ないですよ、犯人はこのコステロに決まってます!」驚いたアボットが
「刑事さん、コステロは馬鹿ですからそんな大それたことはできませんよ」と
庇い、レリアの部屋で見つけた例の電報を見せるのでした。考え込んだウェル
マン警視、「うん、とにかくコステロ、ホテルからでるなよ」「え、というこ
とは僕の宿代もってくれるの」自分の立場を忘れて大喜びするコステロであり
ます(笑)。

 コステロは美人エステシャンをはべらせてお肌のお手入れ(笑)。マッサー
ジまでさせています。「この料金、ホテル持ちだからね」という訳なのです。
呆れるアボット、さらにコステロは「アボット、席を外しておくれよ、何しろ
これからアンジェラ・ゴードン(レオナ・アーバート)とデートなんだから」
そんな馬鹿なと笑うアボットでしたが、本当にアンジェラが現れたのでびっく
り。憮然として部屋を出るのであります。しかしアンジェラの振る舞いもおか
しい。彼女はコステロを「犯人捕まえたらあなたが英雄よ」としきりに煽り立
てるのです。そして「犯人捕まえた時に告白書があれば話は早いわ」は?「そ
うだね、そうだね」馬鹿、コステロ、お前、やめろっての。コステロ、アン
ジェラがとり出した紙にさらさらと「私がストリックランドを殺しました」と
書いてやがる。さらにアンジェラは「あなたのサインをするの、そうしたら犯
人を誰が自白させたかすぐ分かるから」だから、コステロ、自分のサインをす
るなっての(笑)。

 ここでアボットと警視たちの話。アボット、「犯人はレリアっすよ、指紋を
調べてもらったら分かったんです、あいつ、1940年に殺人の弁護をストリック
ランドに頼んでいたんです」しかし、警視は「それくらいのこと言われなくて
もわかっとる。だが、アンジェラ・ゴードンも同じなのだ。彼女は亭主を毒殺
しようとしてやはりストリックランドに弁護を依頼したのだ。ちなみに彼女の
得意技は毒入りシャンパンね」わあ、コステロが危ないってんで、駆けつけて
みると果たしてアンジェラ、しきりにシャンパンをコステロに飲ませようとし
ているではありませんか。間一髪で取り押さえた、犯人はこいつだ、コステロ
に自白書を書かせて毒殺し、コステロが罪の意識に耐えかねて自殺した、そう
見せかけるつもりだったのです。でもシャンパンに毒は入っていなかったとい
う・・・。は?な、なんで、訳わからん。

 次にコステロを襲ったのがボリス・カーロフであります。彼はコステロの部
屋に忍び込みロープを天井から吊り下げます。そしてがーがー高いびきの彼に
「さあ、オマエは首をつるのだ。ロープを輪にして首をいれるのだ」コステ
ロ、ロープを首にかけてえい、ベッドから飛び降りますが、定石通りロープが
天井から外れちゃった。カーロフは舌打ちして「まったくもうちょっと痩せ
ろってんだよ」次に「銃を持っているか、持っているのなら、それをオマエの
頭に当てて引き金を引くのだ」コステロ頷いて殺虫剤の噴霧器を頭にあてて
しゅーしゅー。カーロフがっかりします。じゃあってんで、「ならば窓から飛
び降りるのだ、1.2.3でとびおりるのだ」コステロ、1.2.3で窓から室内の方へ
飛び降りちゃった。カーロフため息ついて、「おまえてぇものは長生きします
よ」こうごちゃごちゃやっているうちにアボットが現れたのでカーロフの殺害
計画はおじゃんとなります。

 いい加減面倒くさくなってきましたな(笑)。これからアボット・コステ
ロ、突然コステロの部屋のクローゼットに現れたレリアとミルフォードの死体
を巡って大騒動。まず最初はレリア。この死体を洗濯物キャリアーに入れてラ
ンドリールームに隠そうとします。戸棚のうえに死体を置いてドアを乱暴に閉
めるところん、死体が転がってまた洗濯物キャリアーに入っちゃった。そうは
知らないコステロ、「ああ、忘れ物だ、忘れ物だ」と死体の入ったキャリアー
をまた引いていくという(笑)。それで部屋に戻るとまたクローゼットに死
体、今度はミルフォードです。泣きそうになってこれをキャリアーに入れよう
としてさっき置いてきたはずのレリアの死体に気づいて戦慄するというオチ。
 
 しかたないからアボットと二人で死体をカードルームに隠そうということに
なります。設定が不自然で(笑)、まあ、ああなるんだろうなと思っていたら
案の上、使用人のアブナーシィ(パーシィ・ヘルトン)に見つけられそうに
なったら、死体をカードテーブルに座らせ四人でブリッジやっているフリをし
てごまかすのであります。この後、コステロが死体をエレベーターの中にいれ
たらあれ、何時の間にか消えていたという流れでようやく終わり。

 この後、メイドによってミルフォードの部屋で血痕が発見され、彼もまた殺
されたらしいということが分かります。A&Cは居心地悪そう(笑)。しかも
ウェルマン警視によってコステロの部屋から証拠品であったハンカチを焼いた
跡が見つけられてコステロ、大ピンチ。しかし、警視は「まだ無実を証明する
チャンスはあるぞ、コステロ。犯人がもし他にいればハンカチを絶対手に入れ
たがる筈だ。何しろハンカチが焼けてしまったということは我々しか知らない
のだから。ハンカチをほしがる奴がいたら教えてくれ」コステロ、馬鹿正直に
みんなに「ハンカチいりませんか」と聞いて回りますな。せっかくの警視の名
案もおじゃんであります。さらにサウナに入ったコステロ、何者かが蒸気のバ
ルブを一気上げしたのであやうく蒸し殺されるところでありました。

 戦慄したコステロ、自分の部屋のドアに様々な罠を仕掛けるのでした。ドア
をうっかりあけると箪笥が上から落ちてくる、窓をうっかりあけるとトンカチ
がびゅん。アボット、危うく罠にやられそうになって「なんて物騒なことをす
るんだ!」とここで、銃弾がコステロの部屋に撃ち込まれるのであります。ア
ボットは逆に喜んで「これは犯人がコステロを狙ったという証拠だ。コステロ
は無実なのだ」コステロは「どうして、みんな、僕が殺されそうになると喜ぶ
のかしら」

 疲れたコステロ、「僕はもう寝るから」クローゼットをあけようとして「ま
さか、また死体が」おそるおそる開けてみるとはい、何にもありません。安心
したコステロ、ベッドに横になるのですが、ああ、その脇が不自然に膨らんで
いるよ(笑)。ミルフォードの死体でありました。ここからまた死体かくしの
ルーティン。仰天したコステロがアボット呼んでくると死体は消えている。ア
ボットにどつかれたコステロがバスルームに行って顔を洗おうとするとバスタ
ブに死体が。再度アボットを連れてくるとまた消えていて、さらにアボットに
どやされる・・・。

 結局これはホテルのオーナー、クランドルが自分の部屋で死体を発見してパ
ニックとなり続き部屋のコステロのところへ持っていったのが真相と分かるの
ですが(は、はあ?)安心したコステロ、警視の前でうっかり「でもエレベー
ターに入れたあの死体がどうして」と言っちゃったものだからさあ大変。逮捕
されてしまうのです。ところが良くしたものでいきなり換気ダクトから「コス
テロ、コステロ、一人で7時半に洞窟にやってくるのだ。さもないと命はない
ぞ」という声が聞こえてきたのです。これが真犯人ではないかということにな
りまして、コステロ、可哀相に一人で洞窟に行かされることになりました。ア
ボットは心底嫌そうにしているコステロに「ヒーローになるか、それとも臆病
なネズミになるのか、どっちだ」コステロ、「チーズ用意しといて」

 この犯人、少し馬鹿ではないのか。私はそう思います。

 とうとう洞窟に入るコステロ。さっそく彼をつけ始める白覆面の男。彼はそ
うろくを探すコステロにそっとダイナマイトを渡します。コステロ、ダイナマ
イトに火をつけて「なんだ、この蝋燭、やけにばちばちするよな。他の奴をつ
かおう」ぽいっと捨てたとたんに大爆発。そのショックでコステロ、鍾乳洞の
崖から落ちそうになりますな。下はぼこぼこ泡を吹いている熱泥。コステロ、
大ピンチです。しかしその彼を救ったのは意外にも白覆面の男でした。彼は天
井の穴からロープを垂らしてコステロを釣り上げるのです。ゆるゆると上がっ
ていくコステロ、そして天井の穴にすぽん、はまり込んでしまいました。男が
つるはしで近くの岩をがきんと砕きますとたちまち溢れる地下水。コステロ、
その地下水で溺れそうになります。「死にたくなければハンカチの場所を教え
ろ」「がぶ、がぶ、僕の部屋だよ、がぶ、がぶぶ」聞くなりコステロを放って
おいて駆け出す白覆面の男。ああ、ヒドイ(笑)。コステロ、辛くも後を追っ
てきた警視たちの手によって救助されるのであります。

 ようやくラストシーン。宿泊客を一同に集め、事件の謎解きをしてみせる警
視、探偵小説でお馴染みのパターンですな。「実はミルフォードがクランダル
を脅迫していた。ストリックランド氏はぜんぜんそのことに関与しておらず、
またそのために殺されたのです。脅迫の事実を知られないためにストリックラ
ンド氏を殺したのは誰か、ミルフォードではありません、彼は犯行時400マイ
ル離れたところにいたのですからな。ならば共犯がいる。そう共犯はレリア
だったのです。そして、この二人を殺したのは」ここでストーン刑事が入って
きます。彼は泥のようなものを警視に手渡し何事か囁きます。「ふっふっふ、
これは何だかお分かりですか。そう、洞窟の土なのです。実は私はストーン刑
事に皆様の部屋を調べさせていたのです。先ほど洞窟でコステロを酷い目にあ
わせたのだから当然犯人の部屋にはその泥が落ちている筈。その犯人とは」警
視はぱっと指差して、「ミルトン、オマエだ!オマエの部屋からこの泥が見つ
かったのだ」

 ミルトン、目にもとまらぬ動きで拳銃を抜き出します。「やあやあやあ、露
見したとあっちゃ仕方ねえ、いかにもこのあっしが犯人だ。あっしが連中を殺
めたのだ。しかし、あっさりお縄にはならねえぞ。さあ、窓の外を見ろ」ばー
ん、窓の外に浮いているのは巨大なる気球ではありませんか。「こんなことも
あろうかと思って部下に待機させておいたのだ、ふっふっふ、明智君、さらば
だ」「誰が明智君か」とウェルマン警視が呟いたとたん、窓から出ようとした
ミルトンにトンカチががーん。コステロの罠です。昏倒するミルトン。彼はあ
えなく捕まってしまったのでした。

 「よくやった、君のお陰だ」とコステロを褒めちぎる警視。しかしドアを開
けたとたん、バネ仕掛けのボクシンググローブがばーんと直撃して警視ノック
アウトされてしまいます。「しまった、こっちを忘れていた」とコステロが
言ったところでエンドマーク。

 なんだかさっぱり意味の分からないミステリー。コステロに自白書書かせた
アンジェラ・ゴードンは、コステロをあれだけ自殺させようとしたボリス・
カーロフは、そして肝心の脅迫のネタはなに?何か腹がたってきたなあ。あと
急に死体を巡って右往左往というのももう飽きたよ(笑)。

 モノクロ・スタンダード、モノラル音声。画質・音質は上々。英語字幕付 
Umvd のDVD。

           JZT07733 エロの冒険者
       HOMEPAGE http://homepage3.nifty.com/housei/
      SFシネクラシックス 輸入DVDでみるSF黄金時代(笑)

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