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SFシネクラシックスコミュの『ドラキュラ復活・血のエクソシズム』 (『SCARS OF DRACULA』 1970年)

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 『ドラキュラ復活・血のエクソシズム』 (『SCARS OF DRACULA』 1970年)

夜の闇に浮かぶドラキュラ城。赤いマントが掛けられた棺桶が見えます。そのマントの上に散らばっているのは灰となったドラキュラ。ここにきーきーと鳴きながら蝙蝠が飛んできます。その口からぽたりぽたりと血が垂れて灰をぬらします。すると灰が骨になり、その骨に肉がついて、はい、ドラキュラ復活です。「ふー、良く寝たザマス」と呟いたドラキュラ。さっそく出動です。

 次の日、女の亡骸を抱えて歩く男。ここでオープニングクレジットがでます。男はそのまま村の酒場へ。この事態に村人は怒り狂って「あのドラキュラの畜生めをやっつけるだ!」彼らは女達を教会に避難させ、馬車にたいまつと油の樽を積んでドラキュラ城へ向かいます。下僕を騙して城の扉を開けさせてなだれこむ男達。彼らは油の樽を城の中にぽんぽん投げ込んで火をつけたのです。猛火に包まれるドラキュラ城。男達は満足して村へ戻ったのですが・・・、女達を避難させていた教会から吸血蝙蝠が飛び出してきた。なんだなんだと教会に入った男達が見たのは虐殺された女たちでした。愕然となる村人たち。

 ここで場面がぱっと変わりまして、セーラ(ジェニー・ハンレー)というお嬢様の誕生パーティ。このパーティでなにくれと彼女の世話を焼いているのがサイモン・カールソン(デニス・ウォーターマン)。どうやら彼女の恋人らしい。セーラはみんなからおめでとうの祝福を受けてほおを染めております。

 このパーティにまだ顔を見せていないのがサイモンの弟、ポール(クリストファー・マシューズ)であります。彼が何をやっていたのかというと、えー、これが女とやっていたという(笑)。彼ははっと思い出してパーティに行こうとしたのですが、その時ぽとりとプレゼントの包みを落としてしまいました。それを見た女が「ンマー、あたしとヤッたのに別の女のところへ行こうというの」と怒り狂います。さらに彼女は腹立ち紛れにたまたま戻ってきた父親へ「あいつが窓から押し入ってきて私にあんなことや、こんなことを」と叫んだのです。

 ポール、掴みかかってくる父親を交わして「じゃ、さいならー」飛び出していってしまいました。父親は警察に彼の逮捕を依頼します。

 さて、パーティ会場に姿を見せたポール、さっそくセーラにプレゼント、高価な額縁に収められた彼女のポートレート写真、を差し出します。ところがこの時警察がやってきた。「こりゃいけない、じゃ、さいならー」窓から脱出するポール。サイモンとセーラはそんなポールに「今度は何をやらかしたのか」と心配するのでした。

 窓から飛び降りたポール、丁度下にとまっていた馬車の屋根を突き破って飛び込んでしまいます。これで大いに驚いたのが馬で直ちに暴走開始。御者は追いかけようとしますが、馬の足にはどうやったって勝てる訳がない。暴走する馬車。ポールは何とか御者台に移って馬を止めようとしたのですが、もうこれが全然とまらない。いつの間にかあたりはうっそうとした森になっておりまして、ついにポール、枝に顔をはたかれて馬車から転げ落ちてしまうのでした。

 パーティが終わってお客達を送り出したセーラとサイモン。「ポールは大丈夫かしら」サイモンはむっとして「君はそんなにポールのことが気になるのか、あいつの方が好きなのか」「馬鹿ね、愛するあなたの弟だから心配しているのよ」そしてキスをいたします。

馬車から振り落とされて夜の森をさ迷うポール。彼はいつの間にかあの村、冒頭でドラキュラの城を燃やしたら女全員殺されたという惨劇のあったあそこですよ、に迷い込むのでした。彼は宿屋を見つけてそこの新人ウェイトレスを得意の手で口説いて、ベッドと食事とウェイトレス自身を頂こうとしたのですが(笑)主人が起きだしてきてパー。「夜に人を迎えることはできないのだ、さっさと出て行け」この主人というのが殺された女、ジョアンナを運んできたあの男。

 「ちょっ、こんな夜に追い出されてどこへ行けばいいんだ」とぶつぶつ呟きながらまた森をさ迷うポール。彼はふと、道端に止まっている馬車を見つけます。先ほどの暴走で懲りているかと思いきや、「良き寝場所が見つかった」とばかり乗り込んでぐーすか寝てしまうポール。この男もいい加減暢気だなあ(笑)。

 実は、これ、ドラキュラの下僕が森にヤギ捕まえにきていたという。下僕、ヤギを抱えて戻ってくると御者台に乗って馬車を走らせます。がたごと結構ゆれているのに全然目を覚まさないポール。馬車はそのままドラキュラ城へまっしぐらです。

 城へ到着してからようやく目を覚ますポール。あら、ここはどこかしらと寝ぼけ眼で馬車を降りてうろうろしておりますと、きーきー叫びながら蝙蝠が襲ってきた。ポール、あやうくかわしたのですがその拍子に転んで足首を挫いてしまいます。「うう、畜生、いまいましいコーモリめ!」足を押さえて呻くポール。と、目を上げたらいきなり美しい女がいたぁ!この女、タニアは彼を場内に招き入れて食事と寝場所を提供しようと言ってくれるのです。「うほ、さっきは邪魔が入ったけど、今度は大丈夫、ようやく飯とベッドと女にありつけるぞ」とポールがにやにやしておりますと「お客様ざますか」今度はドラキュラ伯爵が現れた!

 ポールはその眼光に震え上がり、「あ、ど、どうも、お世話になりました。僕帰ります」と言ったのですがドラキュラ伯爵は「まあまあいいじゃないザマスか、近くに宿はないし、どうぞ泊まっていくザマス」ポールは下僕に案内されて寝室へ。ところが中に入ったとたん、外から鍵を閉められてしまいました。なんとポールは閉じ込められてしまったのです。「昔、てんぷくトリオが地方のキャバレーに営業に行ったとき、呼んだ芸人にみんな逃げられて頭にきていた支配人に寝室の鍵を外から掛けられたという事件があったというが、まさか、同じ目に会おうとは」とぼやくポール。

 まあ、クリストファー・リーのドラキュラ語るのにてんぷくトリオを持ち出す奴もなかなかいないと思いますけどね(笑)って、これ『吸血鬼ドラキュラ』(『Horror of Dracula』 1958)でいっぺんやったギャグじゃないですか(笑)。

 仕方ないのでとりあえず寝ようとしたパーカー、ここでドアがノックされます。開けてみると経っていたのがタニア。そしていきなり「私は籠の鳥よ、ここに囚われているの、どうか私を助けてくださらない?」そしてベッドに誘われて「さあ、レッツ・メイクラブ・ナウ!」もっともタニアは吸血鬼なので、狙うのはポールの喉。ポールはそんなこととは夢にも思わず快感に身をゆだねてます。タニアがしゃーっと鋭い牙を見せてくらいつこうとしたその瞬間、カーテンをばっと開けてドラキュラ登場。彼はポールを軽がると投げ飛ばすとナイフを取り出してタニアの胸を滅多突き!うへえ。

 ドラキュラ、その後ポールの血を吸おうとしたのですが、折悪しく鶏のコケコッコーという鳴き声。ドラキュラ姿を消してしまいます。

 意識を取り戻したポール、ベッドの上に放ったらかしになっているタニアの死体を見て「おえーっ」彼は早く逃げなくちゃと焦るのですがやっぱりドアには鍵が掛かっているし、窓の外は断崖絶壁。ポールはカーテンを集めてきて結びロープを作ります。そしてそれを使って窓から脱出、すぐ下の窓からまた中に入ることに成功します。しかし、その部屋には棺桶が置いてありました。恐る恐る開けてみると、中にはもちろんドラキュラが。「しぇーっ」と飛び上がるポール。

 さて、その頃あの村の酒場に警察官二人が現れます。彼らは市長の娘強姦の罪で(笑)ポールを追っていたのであります。こんな男がこなかったと聞いた警察官に、「ああ、いっぺん来たよ、でも追い出した、奴はそれからドラキュラ城へ行ったんじゃないかな」そのとたんにおまわりさんは二人とも落ち着かなくなって「は、ああ、ドラキュラ城、あそこは我々の管轄外だからな、ははは、まいっちゃったなどうも」と言って帰っていくのが面白い(笑)。この会話を偶然耳にした神父さん、「その若者に神のご加護がありますように」と祈るのでした。

 さて、ここで珍客が二人。あまりポールが帰ってこないので心配になったサイモンとセーラが彼を探しにやってきたのです。その頃、ドラキュラ城では下僕がタニアの死体処理に夢中になっていました。バスタブに硫酸を張って、のこぎりぎーこぎーこ、包丁ですぱん、すぱん、小さな塊に解体して硫酸で溶かしているのです。下僕、この作業の途中で何かを見つけました。それはポールがサーラにプレゼントしようとした写真だったのです。

 セーラとサイモンは例の村の酒場に行って「うちの弟探しているんだけど、見なかったすか」と尋ねます。主人は例によって例のごとく、「そんな奴は知らん、知らん、帰れ、帰るのだ」と激怒、二人は追い出されてしまいます。「なんだ、酷いな、やっぱり田舎モノは駄目だ」と憤るサイモンですが、捨てる神あれば拾う神あり、窓からあの女、ジュリーが「弟さんは城に行ったわよ」と教えてくれたのです。
 
 さっそく城へ向かう二人。その頃、ドラキュラ城では下僕のクローブ(パトリック・スローソン)、やっと名前が分かった(笑)が、例のセーラの写真を見てカフーッとなっております。これが後の重要な伏線になっておりますので、どうぞ皆様お忘れにならないように。

 城へついた二人、あたりを見回していると、またまた蝙蝠が襲ってきた。サイモンとセーラは蝙蝠に追われて城の中に逃げ込みます。するとドラキュラ伯爵がぱっと現れて、「ドラキュラ城へようこそザマス」ドラキュラ伯爵は蝙蝠に襲われたショックでぐったりとなったセーラを「どうやらこのお嬢さんは具合が悪いようザマス。別室で休んで頂くザマス」と抱きかかえて連れていってしまいました。サイモンの方はクローブが来て、「どうぞ、あなた様はこの居間でおやすみくださいまし」

 こんなところにきて、なんで平気でセーラを連れていかせるのだと思いますが、何しろ映画がそうなっていますので文句を言うわけにも参りません(笑)。そしてその真夜中、ベッドで熟睡しているセーラをドラキュラが襲った!彼は「頂くザマス」と彼女の喉に食らいつこうとしたのですが、セーラが胸に掛けていた十字架がきらり。「ひーザマス」と後ずさるドラキュラであります。彼はクローブを連れてきて「あの十字架を外すザマス」と命令したのですが、クローブはクローブで「は、これは写真の女、ご主人様、わしにはできません」と言って逃げちゃった。

 翌朝、そんなことがあったとは夢にも思わないセーラ、すっきりと目覚めます。そしてサイモンも起きてきて、「さあ、ポールを探そう」彼はあちこち探して回るうちにある部屋の中からうめき声が聞こえてくるのを耳にします。「ポールか、そこにいるのか」ドアを蹴破って中にはいるサイモン。そこで彼が見たものはベッドの上のセーラの写真でした。なんとここがクローブの部屋だったという。すぐに隅に隠れていたクローブが飛び出してきて「その写真はわしのものだ、出て行け」と叫びます。サイモンは「その写真は弟が持っていたものだ、彼はどこにいる」と叫んだのですが、クローブから明快な答えは得られません。ただ、「すぐに女を連れて逃げろ、ご主人様からエライ目にあわされるぞ」と言われるばかり。

 仕方なしにサイモン、セーラを連れて馬車で逃げ出します。

 例の村へ戻ってきたサイモンとセーラ、酒場へ飛び込んで居合わせた人々に「弟が城で囚われている、助けてください」と頼むのですが、主人は例によって「やかましい、帰れ」と怒鳴るばかり(笑)。ただ一人神父さんのみが、「だったら教会へいらっしゃい」と言ってくれます。そしてあの事件以来訪れる人がなくなりさびれきった教会で神父さんはドラキュラの秘密をサイモンに教えるのです。ついでにドラキュラ退治の方法を教わって「分かりました、私がドラキュラをやっつけましょう」サイモン、神父と共に城へ向かいます。しかし、サイモン、途中でセーラが心配になって「神父さんは戻って彼女を守ってください」と頼みます。

 この後あの酒場の女ジュリー(ウェンディ・ハミルトン)、ああ、この人もやっと名前が分かった(笑)、村人たちの頑迷さに呆れて酒場を出て行って、当然のようにドラキュラにやられてしまうという一幕が入ります。

 城へついたサイモン、クローブに「弟はどこだ」と改めて尋ねます。クローブは「あんたの弟は部屋からロープを使って下の窓に入った。あそこはご主人様の寝室だ。安全のために窓からしか出入りできないようになっているのだ」サイモンは彼にロープを持ってこさせてその下の部屋に潜入します。そして棺桶を開けてみると、ウワー、ドラキュラがいた!サイモンは椅子をぶっ壊して作った杭を振り上げるのですが、ここで雷鳴がとどろいてドラキュラの目が赤く光り始めたではありませんか。この眼光に魅入られたサイモン、へたりこんでしまいました。

 一方、教会でお祈りをしている神父さん、キーキーと鳴く蝙蝠に襲われて顔面ずたずたにされて死んでしまいます。セーラは蝙蝠に追われて外へ飛び出しサイモンを求めて城へ向かうのであります。

 ようやく目を覚ましたサイモン、はっとなって棺桶を確かめてみると、ドラキュラがいなくなっています。あわてて部屋の中を探すサイモン。しかし彼が見つけたのはドラキュラではなく、壁に釘付けにされて死んでいるポールでした。あまり誉められたことではありませんけれども、ポールの死に顔があまり凄いもので思わず笑ってしまいましたよ。

 ドラキュラ、そんなサイモンを尻目に壁をヤモリのようにはって出動です。

 セーラは城に到着。さっそく彼女に襲い掛かるドラキュラ。今度は十字架対策も万全、ドラキュラ自身は触れませんが、代わりに蝙蝠を呼んで十字架を奪わせたという・・・。「頂くザマス」とセーラににじりよるドラキュラ、この時「駄目だ、ご主人様、その女はやめてくださヒー」ナイフを持ったクローブが襲い掛かってきたのですが、ドラキュラはあっさりと崖下へ放り投げてしまいました(大笑い)。

 ここでようやくサイモンが参戦。彼はクローブがたらしてくれたロープであの部屋から脱出してきたのです。彼は城の装飾であった長い鉄の棒を取って、「これ以上お前の好き勝手にはさせん、正義は必ず勝つ」と叫んで投げた。狙い過たずドラキュラの腹にぶすりと刺さる鉄の棒。しかしドラキュラには効果がありません。「心臓じゃないと駄目ザマス」高らかに笑ったドラキュラ、鉄の棒を抜き取って逆に投げ返そうとしております。ところがその振りかぶった鉄の棒に雷が落ちた。

 たちまち火に包まれるドラキュラ、「ひーザマス、ぎゃーザマス」と悲鳴を上げながらもがきます。そして足を滑らせてクローブと同じく崖下へ落ちちゃいました。ようやく危地を脱したサイモンとセーラが抱き合ったところでエンドマーク。

 ドラキュラも雷には勝てないようで・・・。皆さんも屋外で雷に会った時にはくれぐれもお気をつけなさいませ。

 カラー・スクイーズのワイド。モノラル音声。暗部のざわつきが気になる場面があるものの、発色が美しいDVD。特に森の木の葉の瑞々しさが大変に結構であります。音質も結構、結構。リーの渋い台詞回しを完璧に再現してくれました。ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパンの国内版DVD。

 エロの冒険者
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      SFシネクラシックス 輸入DVDでみるSF黄金時代(笑)

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