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SFシネクラシックスコミュの『Sky Raiders』(1941) #1

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 『Sky Raiders』(1941) #1

 航空アクションシリアル。シリアルはどうしても長いことやるものですからお話が単調になりすぎなのですが、この『Sky Raiders』はいろいろな趣向を取り入れて飽きさせないつくりになっております。意外と面白いです。

のっけから様々な軍用航空機が飛び回る勇壮なオープニングであります。それから字幕で基本設定の説明。「先の大戦の英雄ボブ・デイトン大佐(ドナルド・ウッズ)は盟友のエド・カーリー大尉(ロバート・アームストロング)と共にすでに国家防衛組織スカイレイダース社を結成していた。スカイレイダース社の本部はカリフォルニアのある空港に秘密裏に作られ沈着冷静な最高指揮官デイトン大佐のもと、日夜 さまざまな悪事を企むスパイ フェリックス・リンクス(エドワルド・チネーリ)に敢然と挑戦していた。快速戦闘機、それはスカイレイダースの誇る最新鋭戦闘機。世界でもっとも進んだ戦闘機で、その快速は他の追随を許さない。フェリックス撃退の準備はできた!」

 第一章「災厄の翼」

 えー、このフェリックスがスカイレイダースで完成、テスト飛行に挑もうとしている快速戦闘機を盗んで他国へ売りつけようとしていたのであります。ニューヨークのビルに構えた本拠でスカイレイダース社の会計監査係りのヒンチヒールド(アーヴィン・ミッチェル)に「お前、戦闘機の情報何で持ってこないんだ」と聞いているフェリックス。ん、ということはこのヒンチヒールド、裏切り者らしい。「それが機体のアイデアは全部デイトンの頭の中にあるのです。設計図さえ起こしていないのですから、盗もうにも盗めないのです」弱ったフェリックス、ぽんと手のひらを打って部下を手招き。「ん、こうなったら戦闘機そのものを盗んでくればいいのだ。お前、ヒンチヒールドと一緒にカリフォルニアへ行って戦闘機奪ってこいや」部下はびっくりします。「えー!ボス、そんな盗めってどうやってやるんすか」「俺は命令するのが仕事。お前はその命令に従うのが仕事。したがってどうやるか考えるのもお前の仕事」酷い上司だなあ(笑)。

 さて、ぱっと場面は飛んでカリフォルニアのスカイレイダース社のデイトンのオフィス。彼は激しくカーリーと口論しています。「そんな俺がテストパイロットやらなくって他の誰がやれるっての」「もうあんたはそんな年じゃないから、大人しく若い者に任せればいいんだよ」どうやらデイトン、いつまでもテストパイロットをやっていたいタイプの人のようですが、周囲はなんとかやめて欲しいと思っているらしい。

 そんなこんなでテストの日。陸軍より立会いのためにフレッチャー将軍(ロイ・ゴードン)が部下のロング大尉(アレックス・カラム)を連れて登場。さっそくテストが始められたのでした・・・、いや、まだです、テストを指揮する筈のデイトンが現れません。将軍は彼の秘書マリー・ブレイク(キャサリーン・アダムス)を呼びに行かせようとしたのですが、その時無人の筈の快速戦闘機が飛び上がった。さては何者かに盗まれたか、大変だ、大変だ、警察に電話しろとうろたえ騒ぐフレッチャー将軍とカーリー。しかし、なんとその戦闘機を操縦しているパイロットはデイトンでした。彼はテストパイロットやりたさにこそっと飛行機に乗り込んでいたのであります。

 これが分かってほっとする将軍。でも同時にちょっとムッとしていて「こんな冗談はこれきりにして欲しいものだな」と苦い顔。

 快速戦闘機はその名に違わぬ素晴らしいスピードで高空へ上昇。そして錐揉み飛行や宙返り、急降下などを披露します。将軍は息を飲んで「スピードはもちろん、あの機動性も素晴らしい。空中戦で絶対負けないぞ」近くの野原では三人のスパイが双眼鏡でこの模様を見ております。ところが急降下中の戦闘機のエンジンが突然ぷすぷす言い出した。デイトン、なんとか地上への激突を避け、再び上昇に転じます。するとエンジンの調子が回復したものですから、もう一度やってみようとまた急降下。再びエンジンの調子が落ちて、やむなく野原に緊急着陸することになります。その地点がちょうど、三人のスパイがいたところであったという・・・。

 この偶然に喜んだスパイたち、降りてエンジンを調べ始めたデイトンにわっと襲い掛かったのでした。

 戦闘機がなかなか戻ってこないのでまた騒ぎ始めた将軍達。「またいたずらかね、なんて人騒がせな男なんだ」とお冠の将軍。と、その時飛行機が戻ってきました。ほっとした一同でしたが、この後がいけません。三度、戦闘機のエンジンの調子が悪くなって今度は滑走路にどかーん、戦闘機が大爆発したところで

 第二章「嵐駆ける死」に続きます。

第二章「嵐駆ける死」

 このデイトンの死亡間違いなしの事故を見て、大ショックのマリー、オフィスに駆け戻ってわんわん泣き喚きます。しかし、その直後、デイトンが将軍達と楽しげに話しながら目の前を通り過ぎていったではありませんか。呆然とするマリー。もちろん、あの墜落した飛行機に乗っていたのはスパイの一人だったと言う訳ですね。将軍は九死に一生を得たカタチのデイトンに「んじゃあ、次のテスト飛行が決まったら知らせてくれたまえ。それからくれぐれも気をつけてくれよ、君に死なれたりしたら航空業界は大きな損害を被ることになるからな」と言って帰っていきます。

 さて、最初の作戦にまんまと失敗したフェリックス、次はどうしてくれようかと頭を悩ませております。そんな彼に声を掛けたのが情婦のクレア(ジャクリーン・ダリア)。「デイトンは自分の頭でデーターを覚えているんでしょ?だったら本人を捕まえればいいじゃない」「うむ、それだ」と手を打ったフェリックス、さっそく無線でカリフォルニアの部下たちに連絡です。部下達、「えー、デイトンを攫えって?そんなん一体どうすりゃいいんだよ」どうもボヤキが多い部下達ですね。

 さて、そのデイトン、ラジコン大会審査のためにデンバーへ出発します。行き先を知っているのはマリーだけなのですが、ヒンチヒールドは彼の飛行機が飛び去った方向をフェリックスに連絡。さっそく部下が戦闘機を使って追っかけるのです。これでマリーは彼のことを疑い始めるのでした。

 戦闘機はデイトンの高翼単葉の飛行機に襲い掛かります。デイトンは巧みな起動でこれを回避、それどころか、戦闘機のコースに立ちふさがり衝突させてついに撃墜してしまったのです。デイトンの飛行機は片方の着陸脚を失ったけれども名パイロットの彼にしてみればたいしたことはなし。見事デンバーの飛行場に片足着陸を決めたのであります。

 さっそくその足でラジコン大会へ。ここで新たな登場人物ティム・ブライアント少年(ビリー・ハロップ)です。彼はラジコンを巧みに操ってデイトンを驚かせたのですが、最後の最後でミス。墜落させてしまったのでした。「ああ、これでスカイレイダース奨学金も駄目になっちまった」と肩を落とすデイトン。どうやらスカイレイダース社、前途有望な航空少年達のために奨学金制度を設立しているらしい。ティムはラジコン大会で優勝を逃がしてしまったため、この奨学金を受け取ることができなくなったのです。

 さて、今度はフェリックスの情婦、クレアが出動。彼女はラジコン大会の表彰式が行われるラジオ局に急行、表彰式の客に成りすましたのです。そうとも知らずデイトン、一位の少年に「奨学金は君のものだ、おめでとう」なんてやっております。そして次に彼が呼び出したのは意外なことにティムでした。戸惑いながらマイクの前に立ったティムにデイトンは「君は勝てなかったけれども、君の飛行機と操縦技術には見るべきものがある。だから夏の間だけ、ウチでアルバイトしてみないかね」もちろん、大喜びではいと叫ぶティムであります。

 さあ、表彰式が終わってすぐにカリフォルニアへ帰ろうというデイトン。大嵐の中を飛び立ちます。あれ、飛行機にもう一人乗っているような・・・、あ、あれは女だ、クレアだ、一体全体何が起こったというのでしょう。実はこのクレア、母親が危篤ですぐカリフォルニアへ戻らなければならない、だからあなたの飛行機に乗せてと頼み込んだのですなあ。好漢デイトンがそんな願いを拒否するはずがありません。このことを管制塔から知らされたカーリー、「ちょ、なんてうまいことやってんだ、ウチの社長は!」と悔しげに叫びます。心配して夜中だというのに会社へ戻ってきたマリー、これを聞いて複雑な顔をするのが面白い。

 さて、嵐の中を飛び続けるデイトン機。いきなり落雷でエンジンストップ、デイトンはなんとか機首を持ち上げたのですがエンジンがなければどうにもなりません。そのまま地上へ不時着、飛行機はひっくり返って大爆発したところで

 第三章「裏切りの鐘」に続きます。

第三章 「裏切りの鐘」 

雷にうたれたエンジンが停止します。悲鳴を上げるクレアですが、デイトンはこの大ピンチにも動じません。彼は「こうなったらパラシュート降下だ!」と叫んでクレアをしっかり抱くと空中に身を躍らせます。ぱっとパラシュートが開いた同時に飛行機が地上に激突して大爆発!

 地上へ降下した二人は近くの農家に明かりがついているのをみて助けを求めます。この農家でお留守番をしていたのが偶然にもエア・ユース・アメリカの会員であるジャック君(ビリー・コーディ・ジュニア)。彼は憧れの英雄の来訪に大喜びで乾いた服、暖かい食事を用意してくれたのでした。さらにジャック君の無線を借りてとりあえずの無事をスカイレイダース本部に連絡します。これを聞いたカーリー、マリーは一安心。「これでようやく眠れるよ」と帰って行ったのでした。

 ところがこの無線をスパイたちが傍受していたのです。スパイたちは「よし、飛行機は使えないから車でこの農場を目指すのだ。何一晩走ればなんとかなるだろう」降りしきる雨の中を早速出発。熱心なことであります。さて、翌朝、すっかり雨も上がっていい天気。カーリーは飛行機でデイトンを迎えに行くことになります。マリー、一緒に行けないというのでぷんすか。一方、スパイのほうもどんどん車を走らせております。いつもより余計に走らせております。さあ、どちらが早く農場に着くのでしょうか。

 わずかにカーリーが早かった。彼の飛行機のエンジン音を聞いたデイトンたちは大喜びで外に出て「ハイウェイに着陸するのだ」といささかムチャな指示をします(笑)。そして降りてくるのを待っていたら、「あ、向こうから車が来るぞ、おーい、おーい、飛行機が下りるまで待ってくれ、止まった、あれ、人が降りて来た、ああ、みんなピストル持っているじゃないか」お察しの通り、この車はスパイたちのものだったのです。スパイたち、ジャックとクレアにピストルを突きつけて「やい、このガキとスケを酷い目に会わせたくなかったら車に乗るのだ」拉致してしまいました。この時ジャックは隙を見て逃げ出すのですが、スパイたちは無視。デイトンさえ捕まえればこっちのものだからです。

 ジャックはこの後着陸したカーリーに「大変だ、デイトンさんが攫われました。あの車ですよ」と伝えます。「よっしゃ、まかしとき」と胸を叩いたカーリー、再び空に舞い上がります。この間にジャック君は警察に電話。パトカーが出動します。カーリーは車を追跡して飛び越した直後に着陸するという荒業で車を止めます。ぱっと飛び出してくるスパイたち。この時デイトン隙をみて車から飛び出しカーリーと協力してスパイたちをぼこぼこにするのでした。パトカーがようやく到着します。慌てたスパイたち、車に飛び込んで逃走します。デイトンとカーリーは「おい、あれが悪漢だ、追いかけてくれ」と頼むのですが、警察官は「ハイウェイに着陸した罪」でカーリーを逮捕してしまいます。

 スパイたちの企みは不成功に終わりましたが、それでもまだクレアの正体はばれていません。クレアは図々しくもまたデイトンに電話を掛けてきて、「母が亡くなってしまいましたの、くすん、くすん」 彼はすっかり同情してしまいまして、彼女のホテルへ向います。そして彼女を慰めて「なんか力になれることがあったら何でも言ってください」なんてやってます。お人よしです(笑)。このお人よしがじゃ、またと帰っていくと、その後からちゃーんとスパイが後をつけていくのであります。車に乗り込むデイトン、その後部座席にスパイの一人ティールが潜んでいました。デイトンにピストルを突きつけたティール、「やい、俺様の言うとおりに車を走らせるのだ」しかも後からスパイたちの車がやってきた。デイトン、またまた大ピーンチ。

 何を考えたかデイトン、車を最大速度で驀進させます。これで警察の注意を引こうというのです。ティールはピストルを突きつけているのですが、このスピードでデイトンを射殺したら自分も助からぬということで何にもできません。そしてデイトンの目論見どおり白バイが二台の車に気付いて追いかけてきた。車で追っかけていたスパイたちは慌てて、「やばい、車をとめろ、白バイをやり過ごすのだ」一方、デイトンは車のスピードを緩めません。焦ったティール、彼からハンドルを奪おうとしてもみ合いになります。車が蛇行して、ついに崖から飛び出した。落下して大爆発したところで

 第四章「雲中の戦い」に続きます。

第四章「雲中の戦い」

 例によってデイトンとティールは崖から飛び出す寸前に車から転げ出ている訳で。デイトンはティールを殴り倒して追いかけてきた白バイ警官に引き渡すのでした。彼は警察の署長に「このことはどうか秘密にしておいて下さい」と頼みます。まあ、カーリーやマリーを心配させないようにという配慮なのかも知れませんが、警察からの電話を盗み聞きしたマリーに全部知られちゃいました。大いに心配になった彼女はカーリーをランチに誘って相談。デイトンにボディガードを頼もうではないかということになります。もっともデイトンはそんなボディガードなんていらないよと拒否するのでありますが。

 この時やってきたのがティム・ブライアント。デイトン喜んで彼をスカイレイダース社の工場案内に連れ出すのでした。しかしある組み立て工場で行員がいきなりピストルを取り出して「デイトン、貴様は人殺しだ、貴様の作る兵器が人を殺しているのだ、この俺が天に代わって成敗してくれる!」ティム、素早くこの行員に飛びつき殴り倒してしまいます。この手柄を見たマリーとカーリー、頷き合って「よし、ボディガードは決まったな」だって。

 さて、あの後、クレアはどうなったのでしょう。実は彼女、ニューヨークに戻っていたのです。空港からフェリックス自慢のヘリコプターに乗せてもらって彼のオフィスに直行します。フェリックス、にやにやしながら「君に二人のお客を会わせるから」なんて言ってます。お客って誰かしらと好奇心に駆られた彼女の前に現れたのが著名な女性パイロットのイレーネ女伯爵(ジェーン・フェンウィック)と、デイトンその人ではありませんか。女伯爵はともかく(笑)デイトンの出現に腰を抜かしたクレア、喘ぐように「こ、この人はだれ」

 フェリックスが言うことにゃ、この男はジョン・ケーン(ドナルド・ウッズの二役)というデイトンのそっくりさんらしい。彼はこの男と女伯爵を使って新たな悪巧みを考えているようであります。そしてクレアに与えられた新たな使命はヒンチフィールドの秘書としてスカイレイダース社へ潜り込むことでした。何しろ、母をなくして一人ぼっちになった可哀想な娘さんという初期設定が未だに有効ですから(笑)デイトン、簡単に彼女を雇ってしまいます。

 そして次なる仕掛けはイレーネ女伯爵の大陸横断スピード記録挑戦。これでスカイレイダース社の空港を使うことになったのです。デイトンたち、スカイレイダース社の面々、フレッチャー将軍、マスコミ、そして大観衆が待ち受ける中、飛来する女伯爵の飛行機。実はこれにスパイの一人が同乗しておりまして、着陸前に後部のもの入れに隠れたのであります。女伯爵は宙返りを一発決めたあと、見事な着陸を披露し、みなの喝采を浴びるのでした。ラジオのリポーターからマイクを渡されてスピーチを求められた女伯爵。にこやかに「では私の飛行機でデイトンさんにアクロバット飛行をしてもらいたいと思います」

 断りきれずに女伯爵の飛行機で舞い上がるデイトン。これまた宙返りや錐揉み飛行を披露。ところがこの時物入れから這い出してきたスパイがピストルの台尻でデイトンの頭をぽかり。失神させてしまったのです。代わりに操縦桿を握ったスパイ、あらかじめ打ち合わせていた会合地点へ向います。この会合地点にはスパイたちと例のそっくりさん、ジョン・ケーンが待機しておりまして、どうやらデイトンと入れ替わる算段らしい。危うしデントン、大ピンチ。でもさすがは我らのヒーロー、デントン、スパイの予想よりも早く意識を取り戻して襲い掛かったのであります。もみ合いとなって飛行機は落下、崖に激突して大爆発したところで

 第五章「死の爆破」に続きます。

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