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SFシネクラシックスコミュの『フランケンシュタインの逆襲』(『The Curse of Frankenstein』 1957)

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 『フランケンシュタインの逆襲』(『The Curse of Frankenstein』 1957)
 宇宙開発用に造られた人造人間のサンダース大佐(ピーター・カッシング)は、ロケットで打ち上げられたが、地球に侵入しようとしていた火星人の宇宙船に撃墜されてしまった。カッシングは彼を作ったアダム博士によって修理され火星人に逆襲開始…という物語って、これは違う、邦題は同じ『フランケンシュタインの逆襲』だけど、逆襲は逆襲でも1965年の『Frankenstein Meets the Space Monster』の方じゃないか。

 ええ、長すぎておまけにいまひとつ面白くないボケに付き合って下さいまして、ありがとうございました(笑)。

冒頭、現在より百数十年前、スイスの山中にてある実験が行われた。この実験はそのあまりの恐ろしさのゆえに「フランケンシュタインの呪い」伝説として今も語り継がれているのだというムードたっぷりな字幕が出まして、その後にどーんとタイトル。もうこの時点でわくわくしてしまいますなー。

 山道を馬で行く神父さんの姿あり。彼の目的地は刑務所でした。彼はそこでビクター・フランケンシュタイン男爵(もちろん、ピーター・カッシング)からの告解を聞く(聞かされる)ことになります。ピーター・カッシングは「では初めからお話します。私は子供の頃からとても頭が良かった」っていくら最初からと言っても随分遡るものです(笑)。「私はあまりに頭が良かったので、学校の勉強がバカらしくてしかたなかった。私は母が死んで遺産を相続したのを機に、本当の勉強を始めたのです」

 彼はまだまだ子供の癖にポール・クレンプ(ロバート・アークハート)という家庭教師を雇って、高度な教育を受けることにしたのです。その付き合いは彼が長じるまで続き、いつしか、ポールは家庭教師というより共同の研究者という立場になるのでした。

 で、何をやるのかというと決まってます。水槽に沈めた犬の死体に電気を流し復活させるのです。カッシングとポールは「これで長年の研究がついに実った」と大喜び。しかし、この二人、この研究の先に見ているのはまったく別のことでした。ポールはこの技術を応用すれば人体を凍結することができ、手術の福音をもたらすだろう、さっそく学会に発表しようと主張したのですが、カッシングがそんな生ぬるいことで満足するはずはありません。彼は首を振って「いや、ポール、我々は生命の秘密を探り出したのだ。次に進むべき段階は生命の創造なのだ。それも人間のな。すぐに手足と臓器を集めるのだ。これを使って完璧な頭脳と肉体を持つ人間を生み出すのだ!」

 ポール、しぶしぶながらお手伝いすることになります。やめときゃいいのに。

 最初の仕事はベースとなる肉体探し。丁度良く縛り首になった強盗の死体が野ざらしになっていたので、夜中に出かけて盗んでまいります。実験室に運び込んでこの死体を見たポール、「うわ、鳥につつかれて眼と頭半分ないよ」とげんなり。しかしカッシングはそんな些細なことに拘泥しません。あっさりと「いや、頭は必要ないから切っちゃおう。切った頭は塩酸のプールで溶かしてしまえばいい」ごりごりと頭を切っているカッシングに嫌悪の表情を浮かべるポールです。

 翌日、ポールに留守番頼んで出かけるカッシング。「どこに行って何をするのか」は明らかにされませんが、カッシングのことだからロクでもないことに決まってます(笑)。不安に駆られるポール、とこの時玄関でドアチャイムが鳴りました。メイドのジャスティン(ヴァレリー・ガント)が「あ、ご主人様のお帰りだわ」と玄関を開けますとあにはからんやそこに立っていたのは妙齢の美女。彼女はポールに自分はカッシングのいとこ エリザベス(ヘーゼル・コート)と名乗り今日からこの屋敷に滞在することになったというのです。

 このエリザベス、幼少時からずっとカッシングに仕送りをして貰っていたのですが、今回母親が死んだためにこの屋敷に同居することになったそうな。

 帰ってきたカッシング、エリザベスに普段とはうって変わった笑顔を見せて「やあ、よくきたね、お母さんは残念だった。私は研究があるので失礼、夕食の時に会おう」彼女を残してさっさと実験室へ入っちゃった。取り残されて呆然とするエリザベスです。憤慨したポールは彼の後を追って「せっかく来た彼女に冷たいじゃないか」と抗議するのですがカッシング、まったく取り合わずに「それより、ポール、私が手に入れたものを見てくれ」布に包んだものを取り出します。中身を見たポールは驚きのあまり「しぇーっ!」それは切断された両手でした。カッシングは興奮しています。「これはな、著名な彫刻家バルデロの手だ。彼が死んだと聞いて大金を払って手に入れたのだ。あ、言っておくけど、手を手に入れたってシャレじゃないからね」彼はこの両手を強盗の肉体に使おうと考えていたのです。

 あきれ返ったポール、エリザベスに「すぐにこの家から出て行くのだ」と忠告します。「彼の実験は危険だ、どんな実験だか言えないが、とにかく危険だ、すぐ出て行きなさい」エリザベスはきっと表情を硬くして、「私は出て行きません。私はここに住むのです。なぜなら私は彼と結婚するのですから」「しぇー!」再び飛び上がるポール。「そんな子供のころ会ったきりだというのに、結婚なんてそんな」エリザベスは微笑みます。「長いこと会えなかったのは確かですけど、私はあの人を愛しています。あの人だって私を・・・」

 ぱっと画面が切り替わりますとカッシングが廊下の隅っこでメイドのジャスティンとキスをしているという(笑)。

 さて、いろんな波乱の目を含みつつもめでたくカッシングとエリザベスの同居生活の始まりです。しかしカッシングですから甘い恋の囁きなんてものがある筈もない。カッシングは度々出かけて行っては彼の人造人間のためのパーツを買い集めていたのです。その後久しぶりに実験室へポールを呼び出したカッシング、「まあ、とりあえず、私の進行具合を見てくれ」 ポール、“それ”を見て「しぇー!な、なんじゃこりゃ」と三度飛び上がります。彼は真っ青になって「もうやめろ、すぐやめろ、こんな実験は許されん!」カッシングはもちろん馬耳東風。それどころか、「次は脳だな、うん、脳さえちゃんとしたのが手に入れば完璧になる」と呟いております。

 そしてすぐに高名なる科学者バーンシュタイン教授(ポール・ハードマス)を自宅に招いてエリザベスと一緒に接待ですよ。教授、カッシングが「脳だ、脳を手に入れるのだ」なんて呟いていたことなど知る由もありませんから、暢気に「いやあ、私は天涯孤独の身ですから、こうした温かい家庭に招かれるのが凄く嬉しいのです」なんて喜んでおります。そして食事が終わってカッシング、教授を寝室に案内することになります。そして2階へ上がったとき、カッシングがいかにも今、不意に思いついたという体を装いまして、「教授、私の父が手に入れた手術の絵を見てくださいませんか」と言い出します。渡り廊下に飾ってあるその絵を見る教授にカッシング、「もう少し下がった方が良く見えますよ」後ずさりする教授、カッシング、いきなり「あ、アブナイ」と叫んで教授をどんと突き倒します。そのまま柵を突き破って落下する教授。はい、死んでしまいました。

 カッシングはさらに「教授は天涯孤独だからうちの墓所に埋葬しましょう」と言い出します。葬式で同僚の科学者が葬式が終わるなり教授の脳みそをほじりだそうと考えているカッシングに(笑)「こんなことをしてくださるなんてあなたはとても親切な方だ」と言うのがおかしい。

 その夜カッシングはさっそく棺桶を開けて教授の脳みそをほじりだします。ここにやってきたポール、「やっぱりそういうことだったのか、貴様、脳みそのために教授を殺したな」脳をガラス容器に収めたカッシングともみ合いになりました。これでガラス容器ががちゃん。カッシング、半狂乱になりまして「うわー、大事な脳みそが、なんてことをしてくれたんだ、出ていけ、出て行ってくれ」このケンマクに恐れをなしたポール、素直に出て行くのがおかしい(笑)。彼はその足で寝ているエリザベスの寝室へ向います。

 人妻の寝室を夜更けに訪れるという非常識もかまわず、エリザベスに「すぐ出て行くのだ」と言うポール。「彼はとても危険な実験をしている。その実験のためにあなたに危険が及ぶかも知れないんだよ」

ここでエリザベスが「はい、あなたの言うとおりですわ、出て行きます」なんて行っちゃぁ、映画が盛り上がらない(笑)。エリザベス、きっとなって「もう私たちのことに構わないで下さい!」

 そんな中、実験室ではカッシングが脳みそ相手に奮闘中。丹念にピンセットでガラスの破片を取り除き、ふーふー吹いて埃を払って、さあ、実験体に移植だ。これがすんなり行きまして、ある嵐の夜、カッシングはついに再生装置のスイッチを入れたのであります。ランプがちかちか点滅、羽根車の発電機がぐるぐる、実験室内のビーカーやフラスコの中の液体がぼこぼことあわ立ちます。実験体が入っている水槽の中の水もぼこぼこぼこ。しかし、カッシング、何を考えたか急にスイッチを切ってしまいました。「くそ、この装置は二人で操作するように作られている。私一人ではどうにもならぬ、ポールに手伝って貰わなくては」

 カッシング、急いでポールを呼びに行きます。その間、なぜか実験体の水槽の水が減り始めました。カッシングに押しかけられたポール、当然ながら酷くイヤそうな顔をして「もう君の実験には協力せんと言っただろう。もう勘弁してくれ」しかしこんなことでひるむカッシングではありません。「ふーん、そう、じゃいいよ、エリザベスに手伝って貰うから」この決めの一手にあっさり陥落するポールであります。と、実験室に落雷発生。このショックで羽根車の発電装置が動き始めたではありませんか。水槽の水もどんどん減っていってついに実験体の全貌が露になった。そして恐ろしいことに包帯で覆われた実験体の胸がゆっくりと上下し始めたではありませんか。

 カッシングはポールと共に実験室へ戻ります。しかし中でがちゃーんというガラスの割れる音。急いでドアを開けた二人の目に飛び込んできたのは仁王立ちの実験体の姿だったのです。「しぇーっ、な、なんじゃこりゃ」四度飛び上がるポール。実験体はばりばりと顔の包帯を毟り取ります。現れたのは傷だらけで左右の目玉が違い(笑)おまけに水でふやけてぐちゅぐちゅになった顔(クリストファー・リー)。実験体、いやこれからはフランケンシュタイン映画の慣例に従って怪物と呼びましょう、怪物は身も凍るような恐ろしい叫びを上げてカッシングに襲い掛かり首を締め上げます。「げげげ、げげげ」たちまち顔が紫色になるカッシング、大ピンチ。

 しかし、この危機を救ったのはポールでした。彼は椅子を取り上げると力任せに怪物の頭をがん!怪物昏倒します。ポールはカッシングを助け起こすと「すぐ殺すんだ、こんなものを生かしておいてはいけない」まあ、カッシングがこれに従うわけもありません。「何を言っている、凶暴になったのは君が脳に傷をつけたせいだ。私は彼を脳手術して直すつもりだ」

 はい、翌朝、カッシングは怪物が実験室の窓を破って逃げたことを発見するのです。カッシングとポール、ライフル銃を持って怪物の後を追うのでした。さて、その怪物に森で偶然行き会ってしまったのが盲目の老人、介護役の孫が木の実拾いに行ったところにタイミングよく現れまして、老人に迫るのです。怪物、いつの間にかコートを着ております(笑)。恐怖にかられた老人、「お前は誰だ、やめて、たすけて、こっちへくるな、ひー」直接的には描写されませんが、まあ、これは怪物によってぐっちゃんぐっちゃんのびったんたんにされてしまったと解釈するのが妥当でしょう。

 この後、ポールとカッシングがやってきて、よろよろ歩いている怪物を発見。ポール、カッシングが止めるのも構わずライフルを怪物の右目に撃ち込みます(ひーっ)。怪物ばったり倒れて、絶命してしまいました。ポールとカッシングは村人に見つからないうちにとその死体を埋葬します。これでカッシングの恐るべき実験は終わった。エリザベスが巻き込まれることもなくなった。もう心配することなどない。ポールはカッシングと袂を分かつことを決意するのです。ところがカッシングがそんなに簡単に諦める筈がありません。彼は密かに埋葬した怪物を掘り出して回収していたのです。カッシングは吊り下げられた怪物を見ながら「また、お前に命をやるぞ」と呟いております。

 そしていくらも立たぬうちに次の騒動が発生。メイドのジャスティンがカッシングに食って掛かったのです。「ちょっとあんた、エリザベスと結婚するつもりってどういうことなの、私と結婚する約束じゃないの、どうしてくれんのよ」カッシングは冷たく「そんな約束を本気にする馬鹿があるものかね」「そんなこと言ったって、あたしのお腹にはあんたの子供がいるんだよ」カッシング、まったく動じません。「どうせ、村の男とでも作った子供だろ、わしゃ、知らんよ」これで怒り狂ったジャスティン、「じゃ、あんたのやっていることを警察に知らせてやる。証拠を掴んであんたを破滅させてやるからね」

 で、その夜実験室に忍び込む訳ですよ。ところがその彼女を待っていたのはもちろん怪物。ジャスティンは暗がりから現れた怪物を見て「しぇーっ、な、なによ、これ」と逃げようとしたのですが、カッシングが実験室のドアに鍵を掛けてしまったのです。怪物に抱きすくめられるジャスティン。「ひーっ!」静かになりました。カッシングはこの後エリザベスに「ジャスティンは村の男と駆け落ちしたのだろう。心配することはない」なんて言ってます。さすがにこれはヒドイ(笑)。

 さて、それから一週間ほどがたちましていよいよカッシングとエリザベスの結婚式が明日に迫りました。今晩はその前夜祭パーティ。これが滞りなくすんで、お客が帰った後、また研究室にこもるカッシングであります。ところがこの時珍客アリ、招待状は出していたものの、きっと来てはくれないだろうとエリザベスが思い込んでいたポールがふらりと現れたのです。大喜びで彼を迎えるエリザベス。彼女はポールに「カッシングにも会ってやって、是非あなたに見せたいものがあるって言っていましたわ」

 ポール、実験室へ向います。彼の姿を認めたカッシングも大いに喜んで「いやー、ポール、本当に良く来てくれた」「見せたいものってなんだい」カッシングは実験室の屋へ彼をいざないます。その床に鎖で繋がれていたのはもちろん怪物「しぇーっ、な、なんじゃこりゃ」五度飛び上がるポール。「なんてことをするんだ、また生き返らせたのか、本当に懲りない男だな!」カッシングは「まあ、見ていてくれ」彼は怪物に向かって「さあ、立つのだ」と命令、怪物、よろよろと立ち上がります。満足そうに頷いたカッシング、今度は「さあ、座るのだ」怪物、どてんと座り込みます。

 ポールはあきれ果てて「これが君のいう最高の知性かね、完璧な人類かね、話にならん」「脳を傷つけたのは君ではないか、こうなったのも君のせいなのだ。私は彼の脳をまた手術するよ、それでも駄目だったらまた他の脳と入れ替える、どうあっても最高の作品を作ってみせるのだ」

 たまらなくなったポールは叫びます。「君のやっていることは許されない。私は警察へ行く、全てをぶちまけるぞ」ポール、実験室を出て行ってしまいます。後を追いかけるカッシング。この騒動に驚いたのがエリザベス。ポールとカッシングが血相変えて出て行ってけど、実験室で何かあったのかしら。よせばいいのに実験室へ行ってしまうのですねえ。この時怪物、自分の鎖の留め金を引きちぎって窓を破って逃げ出したのです。怪物や屋上に出ます。エリザベス、破られた窓を見てあら、何かしらってんで、本当によせばいいのに自分も屋上に出てしまうのです。

 下で言い争っていたポールとカッシング、屋上に怪物とエリザベスがいるのを見つけて仰天。カッシングはピストルを用意して急いで屋上へ。この時、怪物がエリザベスを見つけて襲い掛かった。ばーん、カッシングピストル撃った!当たった、当たった、エリザベスに(大笑い)。幸い軽傷のようですが、これで怪物はカッシングの方へ向ってきたのです。ピストルを乱射するも効果なし。カッシング、エリザベスが持ってきていたランプを見つけて、これを投げつけます。ランプが割れると同時に火に包まれる怪物・・・。

 ここで場面は冒頭に戻ります。カッシングの顔を気味悪そうに見つめている神父さん。とても信じられない様子です。カッシングは焦って、「いや、みんな本当の話なんです、信じてください」この時牢獄を訪れたのがエリザベスとポール。ポールは彼に面会することになります。カッシングは彼の顔をみて「ポール、ポール、私の友達よ、さあ、あの話が真実だってみんなに言ってくれ、そうして私を助けてくれ」しかし、ポールは冷たく「何の話ですか、私、ちーっとも存じ上げませんなあ」まあ、仮にポールが事実だと証言してもあれだけのことをやらかしたカッシングが極刑を免れるとは思えませんけどね。

 ポールはエリザベスの手をとり帰途に着きます。牢獄から処刑台へ連れていかれるカッシング。牢獄の窓から見えるギロチンの刃がしずしずと上がっていきます。エンドクレジット。

カラー・スクイーズワイド 英語モノラル音声 カラー・スクイーズワイド モノラル音声。画質面に不満はなし。むしろ怪物の顔など高画質すぎてイヤになりました(笑)。音声もクリアで嫌なノイズなどまったくありません。日本語字幕付。ワーナーホームビデオのぽすれんレンタル。

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