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SFシネクラシックスコミュの『エイリアン・スペース』(『Deep Space』  1988)

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 『エイリアン・スペース』(『Deep Space』  1988)

パチモンエイリアン映画。タフな刑事二人組を組み合わせた発想はいいのですが、もうとにかく登場するエイリアンが安っぽい。パクルならパクルでもうちょっとなんとかして欲しかったと思います。

宇宙空間を背景に安っぽい電子音楽がなるオープニング・クレジット。もうこれだけでロクな映画ではないことがすぐに分かる親切な作りになっております(笑)。そして宇宙空間をくるくる回りながら飛んでいくカプセル。一瞬、蓋をした試験管のように見えましたが、これはきっと私の勘違いなのでありましょう。ええ、卑しくも映画でただの試験管を宇宙カプセルに見立てるなんてことがある筈ありませんからね。

 地上ではコントロールセンターの科学者・技術者たちが大騒ぎ。「サンター1のコントロールを失いました。地表へ落下します」じつはこのサンター1、軍の依頼で作っていた生物兵器を乗せ、宇宙空間でテストをしていたのです。責任者のフォーサイス博士(ジェームズ・ブース)、「ウウーム、これが軍に知られたらエライことになる」と青ざめるのでした。

 と、ここで唐突に登場した女の人。彼女は何かを感じたのかベッドから起きだして外へ出ます。そして夜空を見つめて考え込んだあげく警察に電話。「マクルモア刑事はいらっしゃるかしら」電話を取ったおまわりさんが「いや、刑事は外ですけど、何か用っすか」「じゃあ、私からのメッセージを伝えて頂戴。これから人が死ぬと」

どうやらこの女の人、そういう能力があるらしい。

 そのマクルモア刑事(チャールス・ネイピア)、同僚のメリス刑事(ロン・グラス)と共に車で張り込み中。倉庫泥棒を張っております。その彼らの前にのこのこと現れた泥棒二人組。車を飛び出したマクルモアとメリスが「動くな、警察だ」と叫びますが、泥棒たちはいきなり発砲。マクルモアは肩を撃たれてしまいます。しかしひるまず撃ち返す刑事たち。これで泥棒一人を射殺、車で逃げようとしたもう一人もフロントガラス越しに射殺。コントロールを失った車はマクルモアたちの車に激突して大ジャンプ。駐車場の車列にツッコンで大爆発という無駄に派手なシーン(笑)。

 マクルモア、射殺した犯人を見て愕然とします。「わあ、まだガキじゃん」おまけに彼らが盗んだものが袋一杯のハロウィーンのモンスターお面、もちろんセルロイド製!だったものですから二重のショック。署長のロバートソン(ボウ・スベンソン)はそんな彼らから「謹慎まではいかないけど、とりあえず拳銃預っておくわ」と言われてしまったのです。

 一方、ずーっと騒いでいるコントロールセンター、軍に知られたらエライことになると言って割にはあっさりとばれてカンカンになったランドルフ将軍(ノーマン・バートン)が部下のホーキンス(マイケル・フォレスト)を連れて乗り込んできます。「一体全体どうするつもりだ、あれが地上に落ちたらトンデモナイことになるぞ」ツバを飛ばして喚き散らす将軍。フォーサイス博士はばんと胸を叩いて「おまかせください、我々で見事処分してみせましょう」まあ、こういう約束が果たされたためしはないんですけどね(笑)。思ったとおりカプセル、あっさりと地上の森に落下、大爆発を引き起こします。

 近くにいたのがドライブに来てタイヤをパンクさせてしまい修理中だったティーンエージャーのカップル。そして酔っ払って寝込んでいた浮浪者三人組。ティーン・エージャーのカップルと言えば「何にも考えない」の代名詞みたいなもので(笑)すぐさま「よっしゃ、見に行こう」女の子は「やだ、火星人にレイプされちゃうわよ」と微妙に面白いことを言うのですが、結局男の子について行ってしまいます。そして酔っ払い、カップルの三人が見たものはそこら中に散らばった金属の残骸でした。酔っ払いはカップルを見て彼らを宇宙人だと勘違いしたのか、「やべ、酔いすぎた、もう酒はやめよう」と呟いて逃げてしまいます。

 カップルの方は暢気にも現場を散策。なにやら大きな岩のような不思議な物体を発見。これをモニターしていたコントロールセンターでは「あ、やばい、誰かに見つかった。しかも実験体は生きています。冬眠状態から目覚めようとしています」将軍、「フォーサイス、自分たちで処分すると言ってたじゃないか」だから将軍、その手の約束はこんな映画では果たされることなんてないのですよ。目覚めた実験体、岩のような体からぴゅっぴゅと触手を伸ばしカップルを捕らえます。そしてぎりぎりと引き絞って「ぎゃああああ」二人ともばらばらになってしまいましたとさ。この事態に呆然とする将軍。「我々は恐ろしい生物兵器を解き放ってしまった」

だいたいまたなんでそんなものを宇宙でテストしようとしていたのですかねー。

 触手を伸ばして捕まえたものを粉砕する人工生命体。生物兵器という言葉の使い方が間違ってやしないかと思うのです(笑)。

 さて、自宅で肩の銃創を手当てしたマクルモア、署長に呼び出されて警察署へ戻ります。報告書を仕上げたところであまりの疲れでベンチでゴロ寝してしまうマクルモア。そんな彼に声を掛けたのが新任の婦警、カーラ・サンボーン(アン・ターケル)。彼女は前々から「伝説の男」マクルモアに興味を持っていたそうな。もっともその伝説というのが友達になると死んでしまうというあまり芳しからぬものだったのですが(笑)。マクルモア、彼女を夕食に誘います。女に手が早いことも伝説に入っているのでしょうか。

 しかし、マクルモアの自宅の夕食に誘って美味いステーキを食わせるぞ作戦はタイミングよく入った緊急連絡に邪魔されてしまいます。例のカップルの死体が発見されたのです。署長に命令されて現場へ急行するマクルモアとイリス。現場ではすでに検視官のロジャースが入っており、例の岩を発見していました。彼はこの岩の正体が分からず署へ運んで調べようとします。マクルモア、イリス、それとは別に少し小ぶりの物体を見つけて「おい、これは俺たちで調べよう、自宅へ運び込もう」と言い出すという・・・(笑)。馬鹿ですね。

 この展開に将軍呆れて「おいおい、あいつら実験体持ってっちゃうぞ、なんとかしろ!」フォーサイス博士やむなく実験体を破壊することを決意、もったいぶってパソコンを操作するのですが・・・。なぜか実験体ぴんぴんしております。それどころか運び込まれた解剖室で微妙にエイリアンに似ているというか、エイリアンにやたら角つけたというか、とにかくパチモンに変身、ロジャースをばらばらにしたのです。

 さあ、えらいことになった!カップルはともかく(笑)警察官まで殺されたのでは警察の面子が立ちません。マクルモアとメリスは捜査のためにあの酔っ払いを尋問。でもこの人がまた何の役にも立たなくて「おら、巨大なキャディラックみたいなUFOを見ただ!」とか言うばかり。呆れた二人は酔っ払いを返してしまいます。そして目撃者が当てにならぬのなら、自分たちで現場を調べようということになって墜落現場へ向ったのですが、いつの間にか軍によって完全に封鎖されていたのです。指揮をとるホーキンス、「警察だろうが何だろうがここを通すことはできん。さあ、帰れ」

 マクルモアは「昨日何かが落ちてきた。二人のガキとロジャースがばらばらになっておまけに酔っ払いがUFOを見た。その現場は軍によって封鎖されている。これは絶対ただの事件じゃないぞ」

 そうこうするうちにあの酔っ払い、ぐでんぐでんになった挙句ドアが壊されていた倉庫に迷い込みます。そして当然のごとくパチモンエイリアンが出現。ばらばらにされてしまうのでした。これをモニターしていた将軍、さらに怒り狂って「フォーサイス、破壊コマンドを使ったんじゃなかったのか。私をだましおったな」博士はあっさりと「どうも故障しているようですな」だって。将軍は「チクショー、このままだと取り返しがつかなくなってしまう。真相を悟られぬよう地元警察に圧力かけるのだ」

 署へ戻ったマクルモアとメリスを待っていたのは署長の「この事件から二人を外す」宣言。マクルモアは「何だって今になってそんなことを」と猛抗議しますが、受け入れられる筈がありません。マクルモア、「署長、どっかから圧力掛けられたんスね」はい、その通りです(笑)。図星をつかれた署長、二人を謹慎処分にしてしまいます。

さて、捜査から降りろと命じられて激怒したマクルモアですが、その夜はカーラを自宅に招いてのステーキディナー。彼は昼間あれほど怒っていたことなど忘れて鼻歌うなりながら肉にコショーを掛けたりしております。そしてこれをオーブンに入れて後は焼き上がりを待つばかりとなったのですが、ここで電話が掛かってきた。誰かと思って出てみたら、これがあの霊能力者、エレイン・ウェントワース(ジェリー・ニューマー)だったという・・・。彼女はいきなり「検視官の人は気の毒でしたわね」と言ってマクルモアを驚かせます。このニュースはまだ報道されておらず関係者以外は知らない筈だったからです。エレインは続けて「どうして分かるかというとね、私は霊能力者なの、今、地上を死より恐ろしいものが跳梁しているわ、私に手伝わせて、さもないともっと人が殺されるわよ」マクルモア、霊能力者と聞いたとたんにがっくりして「ああ、そうすか、それは大変ですね、どうもお電話ありがとうございました」と電話をきろうとします。エレイン、「待って、もう一つ分かることがある。あなたのステーキ、焦げてるわよ」

 驚いてオーブンを見るマクルモア。なるほど中から煙がもうもう上がっているではありませんか。慌ててステーキを取り出したのですが、はい、エレインの言ったとおり真っ黒こげになってしまっていたのです。この小粋なギャグを挟んでマクルモアとカーラはディナーを楽しんでおります。ステーキの筈がハンバーガーになってしまいましたがお互いに惹かれあっている二人にそんなことは関係ありません。話が弾んで二人ともとても楽しそう。と、ここでマクルモア、「音楽をかけよう」と叫んで2階へ。何をするのかとカーラがいぶかしがっておりますと、マクルモア、スコットランドの民族衣装に着替えてバグパイプ持って降りてきたという・・・。びっくりする彼女の前でバグパイプをびーびー吹きまくるマクルモア。なんか、よう分からん展開です(笑)。

 カーラ、にやっとして、「その音楽はダンス用?」と聞きますとマクルモアったら「いんや、これはストリップ用だよ」と訳の分からないことを言い出します。カーラ、何を考えたのか「ストリップなら脱がなきゃね」ぱっぱっと脱いでオッパイぽろーん!そのままベッドに雪崩こんだのであります。

 ことが済んでから(笑)物語は急展開。カーラがマクルモアがあの現場から持ち帰ってそのまま放っておいた小さめの物体を発見、「これ何、大きなゴキブリの卵みたいね」マクルモアはこれではっとなって、「そうだ、俺も何かに似ていると思っていたんだ。よしカーラ、でかけるぞ」車で向かったのがウェスタン害虫駆除会社。ここでゴキブリの研究をしているホエイトリー教授(フォックス・ハリス)にこの物体を見てもらおうと考えたのです。

ゴキブリの卵に似ているからって、ああた、そんなもん害虫駆除会社に持ち込んでどうするのですかいな。

 教授、この物体に激しく興味を示し「よし、中を見てみよう」トンカチとノミでとんとんかんかん。意外に固くて歯が立ちません。じゃあ、ドリル使ってみるべというので電動ドリルを持ってきて、いや、こういう駆除会社に電動ドリルって常備してあるものなんですかね(笑)。ぎゃーんと穴を開けます。すると中から白いガスがぷしゅー!外殻がばりっと割れてはい、フェイスハガーもどきが登場です。もどきは教授の喉にとびついてがりっ。重傷を負わせてしまいます。マクルモア、必死でもどきを教授から引き離し害虫駆除用のガスが充満している水槽の中に突っ込んだ。これでようやく息絶えるもどき。

 マクルモアははっと気がつきます。「いかん、メリスも同じものを持ち帰っているんだ。彼がアブナイ!」だからそんなものを考えなしに持っていくからだよ(笑)。教授を救急車に託したマクルモア、教授から毒ガスの壜を借りてカーラと共に車で急行するのですが、時すでに遅し。メリスは喉を食い破られて死んでいたのです。そして恐ろしいことに死んでいるのにも関わらずもぞもぞ動いているメリスの胸。どうやらもどきが潜り込んでいるらしい。マクルモア、ナイフを持ってくると躊躇いもなく死体の胸を滅多突き!(大笑い)。この暴挙に驚いたエイリアンが胸を破って飛び出します。その形状はもちろんチェストバスターそっくりなのは言うまでもありません。

 チェストバスターもどきは隣家に逃げ込みます。追っかけたマクルモア、いきなりヘンなものに飛び込まれて怯えている住人の女性からバットを借りて家の中を捜索。飛び出してきたチェストバスターもどき、女性にとりついた。「その化け物を投げてくれ」女性がぱっとチェストバスターを投げますと、マクルモアがバットでぼかーん!チェストバスターもどき窓を破って道路に叩きつけられてついに、絶命したのであります。

 マクルモアは警察へ連絡。それからカーラを連れて自宅に戻るのでした。そのタイミングを見計らったようにまたエレインから電話。「お友達は気の毒だったわね。あれは、アーカム通りの倉庫にいるわ。早く退治しないともっともっと人が死ぬ」マクルモアとカーラはピストルやショットガンで武装し倉庫へ向おうとしたのですが、ここで久しぶりに出てきたのがホーキンス。彼はマクルモアにピストルつきつけて「やい、あれはどこにいるのだ。お前たちは手を引け」ところがこの人カーラの存在を知らなかった。ホーキンス、逆にカーラにピストルで脅されて武器を奪われてしまったのです。マクルモアはホーキンスを車のトランクに閉じ込めてしまいました。その後で響く将軍の声。「おい、ホーキンス、やつの居場所が分かったぞ、今、どこにいるのだ、すぐに急行しろ!」

 ギャグのつもりなのでしょうが、ちっとも面白くありませんね(笑)。

 さて、場面は変わって倉庫の中。老警備員は警報が鳴ったので倉庫内を見て回ります。そして突然「猫ちゃんでておいで」と言い出しやがるのです。その猫がふぎゃあと出てきて「おー、そこにいたのか猫ちゃん」警備員の頭上から巨大なものがゆっくり降りてきて、あっさり惨殺。しかし、ここまでパクリますか!

 マクルモアとカーラ、倉庫へ到着。フェンスに白い粘液がついているのを発見したマクルモア、「カーラ、署長に連絡して応援を頼むのだ」彼はカーラを残して単身倉庫へ潜入。マクルモアが警備員の首を見つけてひるんだ瞬間、エイリアンもどきが登場。マクルモア、ショットガンを乱射するのですがまったく効果なし。逆に追い詰められてしまいます。エイリアンもどきは触手を展開してマクルモアを捕捉、引き寄せようとするのですが、さすがマクルモア、ただではやられません。ナイフを取り出して触手を全部きっちゃった。

 たまらず逃げていくエイリアンもどき。ほっとするマクルモアですが後から何者かに肩を叩かれてびっくり。飛び上がります。まあ、何者かといっても心配して追ってきたカーラなんですけどね(笑)。この時署長たちのパトカーが到着。彼らもまた倉庫へ入るのです。そしてあっさり警官の一人がエイリアンもどきにやられてしまいました。そんなことが起こっているとは露知らず、外へ出ようとしていたマクルモアとカーラ。定石どおり頭上から警官の死体がぶらーん。続いて現れたエイリアンもどきの触手にまたも囚われるマクルモア。「カーラ、ガスの壜を投げるのだ」カーラ、えいと投げるのですが届かない(笑)。倉庫の床に落ちて転がります。フツー、割れますよ、そんなことしたら。マクルモア、転がってきた壜を掴んでエイリアンもどきの口に押し込みます。これでたまらずエイリアンもどき絶命かと思いきや、全然効果ないの。

 絶対のピンチかと思われたその時署長が現れます。彼は斧を取って「いつまでもお前の好き勝手にはさせん、正義は必ず勝つ!」と叫んでエイリアンもどきに叩き込むのですが、これも効果なし。結局ですね、この後マクルモアがなぜか倉庫内にあったチェーンソーを使ってエイリアンを切り刻んだのです。これで死んだかなと思ったら、また復活、マクルモアがまたチェーンソーで切り刻んで、ようやくこの戦いは終わったのです。
 マクルモアとカーラ、応援の警官隊でごった返す倉庫から静かに立ち去ります。エンドクレジット。

繰り返しがしつこく、演出もだらだらしているので、本当に長ったらしくて見るのがつらかったですよ。おまけに署長ったらマクルモアが切断したエイリアンもどきの首に向って「よし、お前には黙秘権がある」とか言っちゃうし、本当につまらないよう。


カラー・スタンダード。モノラル音声 レンタル落ちVHSソフトなので画質・音質とも評価外。日本語字幕付。

 エロの冒険者
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      SFシネクラシックス 輸入DVDでみるSF黄金時代(笑)

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