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SFシネクラシックスコミュの『Santo en el misterio de la perla negra』(『サントと黒真珠の秘密』)

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 『Santo en el misterio de la perla negra』(『サントと黒真珠の秘密』)

 今回のサントは宝石密輸を阻止しようと大活躍。でもストーリーがめちゃくちゃです(笑)。まったく何をやっているのか分かりません。いくらサント映画といってもここまで酷いのは初めてです。

 このDVDはスペイン語音声のみ、英語音声・英語字幕は収録されておりません。私はまったくスペイン語が分かりませんので、この映画はいつもと違ってどこかの奇特な方が作って下さっているサント映画のストーリー解説サイト(英語)を参考にこのレビューをでっちあげております。だから実際の映画を誤解しているところもあるかも知れませんが、その辺はどうぞ、この事情を鑑みてご容赦くださるようお願いいたします。

 平たく言うと、「そんなこと言うんだったら日本語ができるスペインかメキシコのセニョリータを紹介しろ、コノヤロー」ということでございますね。

スペインの風景がだらだら流れるオープニングクレジット。これが終わると何やら露天掘りの鉱山みたいなところが映りまして、いきなり逃げ出す男あり。兵士?たちが追っかけますが、彼はトラックを奪って逃走します。男はどんどんトラックのスピードを上げるのですが、「ああ、ブレーキが全然利かない!」ことに気がつきまして大慌て(笑)。彼はトラックから飛び出します。その直後、トラックは崖から落ちて炎上します。これは本物を使っており、サント映画らしからぬ大迫力。サント映画だってやるときゃやるのです。

 男は物陰に隠れて兵士たちの捜索をやり過ごします。そしてまんまと逃げおおせた彼は港に行って仲間のアンドレアス(フェルナンド・オセス)に運んできた宝石類を渡すのでした。アンドレアスは宝石類を小さな箱に詰めると部下に手渡します。部下、それから何をしたのかというと水中に潜って今まさにメキシコへ向けて出航せんとすという風情の豪華客船の船腹へ貼り付けるという・・・。途中で剥がれちゃったらどうするんだと思いますが(笑)。しかも部下、アクアラングも使わず素もぐりなのです。本当に貧乏なボスの部下ってのは苦労しますねえ。

 アンドレアスは仲間のフリオ(フランク・ブラーニャ)と共に客船へ乗り込みメキシコへ出発したのでした。

 ぱっと場面が変わってここはメキシコのナイトクラブ。数十人のダンサーが歌い踊る豪華なショーをやっております。ここで登場するのが本作のヒロイン、ウー・リー(マリア・ユージーナ・サン・マルティン)、にこやかに踊っておりますが、ショーとは明らかに別撮り(笑)。このショーが終わって楽屋へ引き揚げるウー・リー。待っていたのは恋人であります。この恋人、「うふふ、君のショーは素晴らしかったよ」なんて言って彼女に真珠のネックレスをプレゼント。まあ、嬉しいというのでキスする二人。この後恋人は「んじゃ、また後でね」と楽屋から出て車へ乗り込もうとします。ところが二人のチンピラが突然現れて恋人ボコボコにされてしまうのでした。おまけに無理やり車に押し込まれて拉致されてしまいます。

 一方楽屋に残ったウー・リーの前にナイトクラブのマネージャーが現れまして「あ、君、来週からパナマで仕事して頂戴。お金になるよう」

 ここで唐突にプロレスの試合。サント映画ですから当然サントが出てくるのかと思いきや何も関係ない女子覆面レスラーの6人タッグマッチです。訳がわかりません。

 さて、拉致された恋人はどうなったかというと気絶したまま車に残されていたという・・・。そのまま放置するならなんで拉致したんだか分からないですね(笑)。彼はたまたま通りかかった車の紳士に揺り起こされ意識を回復します。そして彼はそのまま帰宅するのでした。戻ってきた彼を見たウー・リーはびっくり。何しろ顔がボコボコにされていたのですから。「まあ、可哀想、私が慰めてあげる」ってんでまたキスを致します。

 この時点ですでに18分が経過しております。本当のヒーローたるサントはどうしたのだと思っていたらここでようやく登場。悪役レスラーとのシングルマッチです。一本目は順当にサントが取ってさて二本目、悪役レスラーが場外でマネージャー(?)から凶器を受け取ってサントの頭を激しくドツキ倒す意外な展開。これでサントは伸びてしまって二本目をとられてしまうのです。さあ、3本目はどうなるのかと思ったらまあ、サント映画ですからな、彼がぱっと勝ってしまうことになっております。

 この試合の後、控え室で警察の警部さんに密輸事件への協力を頼まれるサント。何時ものごとく胸をどんと叩いて「ようがす、あっしに任せておくんなせえ。警部さんは大船に乗ったような気分で安心していてください」と快諾。ところがこの会話を悪の部下たちが隣の部屋から盗聴していたという・・・。翌日サントは警部さんから言われたとおりヴェラスケスへサントカーで向うのですが、途中、部下達が待ち伏せです。強引にサントカーを止めて拳銃で脅してわざわざ空き地へ連れていくのがわざとらしくていいですなー(笑)。サントはわずかな隙をついて反撃。着ていた白いスーツをどろどろに汚しながらも部下達を撃退。再びサントカーに乗り込んでヴェラスケスへ向うのでした。

 さて、スペインより到着した豪華客船。明らかに冒頭に出てきた船と違うのが気に掛かりますが(大笑い)、アンドレアス、フリオ、そしてアンドレアスの恋人(マラ・クルツ)が分かりやすく甲板でくつろいでおります。警部から彼らのことを聞いていたサント、何気ない振りで乗船、いやいかに何気なくしていたって、何しろ覆面レスラーが豪華客船に乗り込んでくるのですから目だって仕方ないですって。宝石を隠してあると思われる彼らの船室を調べるのでした。とても豪華客船の船室とは思えないせまーい部屋でトランクをひっくり返すサント。しかしそのとき背後から男が忍び寄ってきて、ガン!サントの頭を一撃するのです。サント、昏倒します。

 さあ、サント絶対のピンチかと思いきや、彼を殴った男、サントを甲板に放置して逃げてしまったという・・・。なんでここで止めささないのでしょうか(笑)。甲板で寝ているサントに水がぶっかけられます。それでもサント意識を回復しない。もう一回水をかけられてサント、ようやく目を覚ますのです。で、誰かが水を掛けたのかと思ったら誰もいない。どうやらこの水、波だったようですってんな訳ないだろ!

 そして船はパナマへ到着します。また別の船になっていますが、もう皆さん、オトナなんですから細かいことを気にしないように!下船するアンドレアスたちの会話を盗み聞きするサント。どうやら彼らは今夜ある中華レストランへ行くらしい。サント、タクシーの運転手さんからそのレストランの場所を聞いて(笑)彼らの後を追ってレストランへ乗り込もうとするのですがまた待ち伏せされちゃった。そしてまた頭をガンとやられて昏倒、今度は桟橋の杭に縛り付けられてしまうのです。いきなり昼間になっているのが気に掛かりますが、まあそれはそれとして(笑)このままだと満ち潮になってサントは溺れ死んでしまう。またまた絶対のピンチと思いきや突然謎の男が泳いできましてサントを縛っているロープをほどいてくれたのでした。そして出てきたと同じく唐突に姿を消してしまう男。はて、これは誰かしらん。まさかこのまま二度と出てこないんじゃないでしょうな。

これが本当に二度と出てこなかった(大爆笑)。本当に訳が分かりません。

 そしてすぐ夜になりまして(笑)今度こそレストランへ乗り込みます。アンドレアスたちを見張りながら食事をするサントってこいつら二晩続けて同じ場所でメシ食っているのでしょうか。とその時突然ナイフが飛んできた!彼の頭を掠めたナイフは壁にぐさっ。あ、なんだ、ナイフに手紙がついている、矢文ならぬナイフ文だ!これを開いてみると「どこそこあそこのナイトクラブに行ってウー・リーに会うべし」と書いてある。サントはその手紙にしたがってナイトクラブへ。はい、これから延々ウー・リー出演のショーが続きます。

 これがようやく終わって、サントは彼女の楽屋へ。キモノ姿で彼を迎えたウー・リー。さっそくお茶を出してくれるのでした。「お、これはありがてぇ」と一気飲みのサント。ウー・リーが密かに何かの薬を入れたとも気付かずに・・・。

 サント、喜んでお茶をゴチになったのはいいのですが、どうもさっきウー・リーが入れていたのは眠り薬だったみたい。サント、ふらふらになりまして、「うう、いったいどうしたってんでい、酷く瞼が重くなってきやがった」グースカ寝てしまいました。それで悪漢が出てきてサントをやっつけてしまう・・・なんてことはなくて、なんとただ眠らせただけだったという。本当にいつものサント映画にまして意味が分からない展開です。

 翌日、すっきり目覚めたサント。ウー・リーは屋外レストランのテーブルで彼と朝飯を食べながら「ごめんねえ、サント。あなたを危険な目に会わせまいと思って眠って貰ったのよ」サントも特に抗議などすることなく、納得している様子。ああ、本当にこのDVDに英語字幕がついていないのが惜しい。英語字幕があればちょっとはこの良くわからんシチュエーションも理解できる思うのですが。

 この間豪華客船、ああ、今度はどう見たって貨物船ですけど(笑)、コロンビアのカルタジェナに向って出航します。遅れちゃならねえってんでセスナを使って追いかけるサントです。

 豪華客船が港に入るなり登場したのがアンドレアスの仲間、ダヴィラ(ギルモア・ガルベス)。彼は部下の黒人青年を海に潜らせ豪華客船の船腹に貼り付けた箱からまんまと宝石類を回収するのです。ダヴィラは海辺のコテージに滞在しているアンドレアス、フリオ、アンドレアスのガールフレンド、マラと合流。密輸が上手くいったことで祝杯をあげるのです。ここにやってきたのがサント、悪漢どもは彼に気がついてひそひそと悪巧み。どうやらマラを囮にしてサントをやっつけようという算段らしい。わざとらしく砂浜を歩くマラにチンピラたちが襲い掛かります。マラ、サントが隠れている方をちらちら見ながら「アレー、サント助けてー」だって。この作戦にまんまと引っかかったサント、ぱっと飛び出してきてチンピラたちを鎧袖一触、叩きのめしたのでした。マラ、サントに「ああ、ありがとう、助かったわ」これでサントが油断したところをナイフでぐさっとやるのかと思っていたら、あれあれ、サントもマラもそのままホテルへ帰っちゃった。な、なんじゃ、こりゃ。

 ホテルの部屋へ入ったサント、部屋の電灯がつかないことに気がつきます。「高い金取ってるのに、だらけたホテルだぜ」と怒ったサント、フロントへ電話をしようとしたその時、カーテンの陰に隠れていたフリオがピストルを乱射。これを危ういところで逃れたサント、失敗したことに気がついて逃げ出したフリオを追っかけます。ああ、人が普通にいっぱいいる路上で取っ組み合いやり始めたよ、みんな、面白そうにみているよ(笑)。フリオ、サントの頭をガンッとやってから再び逃走。折りしも営業していた移動遊園地に逃げ込むのです。でもフリオ、あわてていたのか、ぐるぐる回る飛行機の乗り物に激突して死んでしまいましたとさ。カッコわりー。

 マラがサントに近づいたのはこのフリオの潜入を助けるため?いや、でもどう見たってそんな時間稼ぎをする必要はないと思うのですが。

 死んだフリオのことをまったく気にしていない様子のアンドレアスとダヴィラ、お客さんと宝石売買の商談をしております。サント、その様子を探ろうとタルに登って窓から覗きこむのですが、はい、部下に見つかって捕まってしまいました。サント、そのまま要塞遺跡の牢屋へブチ込まれてしまいます。牢屋には黒人のおじいさんの先客がいまして、サントを見るなり、「うわああ、助けてくれ」だって。そりゃ、いきなり牢屋に覆面レスラー来たら怖いですって(笑)。サント、「ちょ、うるさいじいさんだね」と言ったきり完全無視。自分ひとりで見張りをやっつけて自分ひとりで脱走します。追いかけてきた見張りと戦って崖から投げ落とすサント。その後サントは海へダイビング。たまたま通りがかったボートに助けられるのでした。

 いきなり海で覆面レスラーが泳いでいたらびっくりすると思うのですが。それに正義の味方のくせにおじいさん放ったらかしというのはいかがなものか。

 さて、この間にどうやら宝石の取引を終えたらしいダヴィラ、今度は地元の族長さんから真珠を買おうとしております。ようやっと映画のタイトルの真珠が出てきたよ(大笑い)。しかしダヴィラ、族長さんとの商談が上手くいかなかったので「うきー、ならば死ね」と射殺してしまったのです。彼は真珠を奪ってジープで逃走。彼を追ってやってきたサント、村人たちから「サント、村長が殺された、犯人を捕まえてくれ!」と頼まれ、「ようがす、あっしにまかせておくんなせえ」彼もまたジープで追いかけます。

 そして緊迫感のないカーチェイスがしばらく続いた後、ダヴィラのジープがオーヴァーヒート。シューシュー蒸気を吐いているラジエーターに水を足そうとするのですが、容器が空っぽ。タヴィラ、悔しそうに「アグア、ナーダ!(水ないじゃん)」と叫ぶのが笑えます。そして追いかけてきたサントにあっさり捕まったのでした。しかし、この後、サントが警察へ電話している隙にタヴィラ、見張りの刑事を殴り倒して逃げちゃった。ああ、どっちもオソマツ極まる映画であります。

 ダヴィラはホテルでくつろいでいるアンドレアスのところへ。女に囲まれてやに下がっていたアンドレアスはダヴィラの話を聞いて仰天します。「馬鹿、馬鹿、お前、まっすぐここに来てどうするんだよ、警察が追ってきちゃうじゃないか」その言葉通りホテルへ殺到するパトカー群。慌ててアンドレアスとダヴィラは逃げ出します。そしてアンドレアス、「テメー、このミスの責任を取れ!」胸倉つかむとあら、不思議、ダヴィラ死んでしまったのです。心臓麻痺とかそういうことなのかなあ。

 アンドレアスはマラと豪華客船へ乗り込み、次の目的地プエルトリコへ。

 プエルトリコ警察はサントと協力して税関に網を張ります。あ、プエルトリコの警部さんはあのカルロス・スアレズじゃないか。鬘を被っているから一目見ただけじゃ分からなかったぞ(笑)。これにまんまと引っかかったアンドレアスとマラ。警察は勇んで彼らの荷物を調べるのですが密輸品は何一つ出てこなかったのです。不本意ながら彼らを釈放せざるを得ませんでした。

 悔しがるサント、とその彼にウー・リーから電話が入るのです。「サント、どこそこあそこの埠頭に来て、アンドレアスたちも来るわ」サントは「一体この人はなんであちこち飛び回っているんだろう、ダンサーの仕事ってそんなに忙しいのかね」と思いつつも(笑)他の手がかりがないので指定された埠頭へ。すると本当にアンドレアスとマラがやってきた!彼らはどうやら船腹に取り付けてある箱に真珠を隠しているらしく、これから取りに行こうとしていたのでした。彼らがボートで出発。サントとウー・リーも後を追います。

 アンドレアス、ボートから海へ飛び込みます。一応ボスなんだからアクアラング使えば良いのにやっぱり素もぐり(笑)。ここでサントも海へ。アンドレアスと水中の戦いになります。アンドレアス、サントを突き放し、箱から真珠を回収してボートへ。しかしなんとしたことか、マラ、彼から真珠を受け取ると水中銃で射殺してしまったのです。そしてなんとウー・リーもサントが戻ってくるのを待たずにボートを走らせたのです。この二人はぐるで最初から宝石奪取を狙っていたのです・・・なんか、ヘンだな、おかしいな、でもサント映画だから仕方ないか。

 哀れなのはサント、海に取り残されて呆然としております。

 さて、豪華客船に乗り込み船旅を満喫している女二人。首尾よく真珠を奪ったので乾杯しましょうということになりましてルームサービスでシャンパンを頼みます。しかしシャンパンを持ってきたボーイを見て二人は口をあんぐり。なんとサントその人ではありませんか。サントは唖然としている二人にシャンパンを渡し、自分もグラスを掲げて「さあ、お嬢さん方、乾杯といきやしょう」

 サントと女二人は甲板で日光浴。サントはボーイを呼んで「おう、ちょっくらメキシコ警察の旦那に電報を頼む。サントは二人のセニョリータとバカンスを楽しみますってな、頼んだぜ」そしてサント、居心地悪そうな二人の女に、「さあ、あんた方もこの陽射しを楽しんでくんな。あとはずーっと日陰の暮らしになるんだから」要するに後は刑務所暮らしだよということであります。

 この洒落た台詞の後、エンドマーク。

 いくらサント映画でもこんなにテキトーなのは困ります(笑)。

カラー・スタンダード モノラル・スペイン語音声。映画の内容もアレですが画質・音質も良くありません。特に画質は暗い場面で何をやっているのかさっぱり分かりません。ノイズも酷いです。OXXO FilmsのDVD。

エロの冒険者
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      SFシネクラシックス 輸入DVDでみるSF黄金時代(笑)

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