ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

SFシネクラシックスコミュの『Cult of the Cobra』 (1955)

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 『Cult of the Cobra』 (1955)

 コブラ教団の秘密の儀式を見てしまったアメリカ人兵士たちに襲い掛かる恐怖の人間コブラ。人間コブラってどんな奴なんだとわくわくしながら見たのですが結局登場したのは単なるコブラでしたとさ。

警告、警告、このDVDのリージョンは1です。したがって日本国内のDVDプレーヤーでは再生できません。警告、警告。

時は1945年、ところはインドの市場のようであります。そこを練り歩くのが数日後に復員を控えたアメリカの兵士たち、ポール(リチャード・ロング)、トム(マーシャル・トンプソン)、ピート(ウィリアム・レイノルズ)、カール(ジャック・ケリー)、リコ(デヴィッド・ジャンセン キンブル先生お疲れ様です)、ニック(ジェームズ・ドブソン)。故国の家族、恋人たちに何かお土産を買って帰ろうという算段でございます。そんな彼らの目を引いたのがインドならではのコブラの曲芸。これに目を止めたポール、彼は考古学の学生だったようで「そういえばドクター・シンドラーから気持ち悪い伝説を聞いたことがあるよ。人間を蛇に変身させる秘密の儀式を行う部族がいるそうだ」みんなは当然、そんなのウソでーと笑うのですが、コブラの曲芸師ダルー(レオナード・ストロング)がいきなり「旦那方、それは本当の話でございますよ。その部族はラミア族といいまして、あっしもその一員なのです。今夜9時にその儀式が行われるのです。あっしが案内差し上げましょうか」

 「ええ、本当に見られるのかい、だったら頼むよ」とはしゃぐポール達。ダルーは「じゃ、旦那方、一人頭15ドルいただきましょう。おっと、今前金として10ドル頂きますよ。じゃあ午後8時にカフェ・ブリストルでお待ちしてます」ここでダルーはニヤリとして「写真撮影はお断りです。踊り子さんにも手を触れないで下さい」

 さて、その約束どおり午後8時にカフェ・ブリストルでダルーと再会した兵士たち。彼によって儀式が行われるという神殿に案内されるのです。ダルーは彼らに儀式用のローブを渡し「これで顔を隠してください。余所者には禁制の儀式です、ばれたら殺されます。あっしだって命がない」こんなこと言われたんだから止めとけばいいのに、戦争を潜り抜けてきたアメリカ人は違います。「脅かしたって駄目さ、さ、早く案内してくれよ」

 はい、その蛇変身の儀式が始まりました。と言っても最初はコブラが刻んである祭壇の石の前で男が踊るだけ。退屈したアメリカ人たちは己の立場を忘れて野次を飛ばし始めます。「おいおい、男の踊りなんか見たくないよ、サービス悪いよ」「さっさと蛇だしなよ、こちとら15ドルも払っているんだぜ」もー、ダルーははらはら(笑)。儀式は進んで次に剣を持った男が現れ踊っていた男と戦う振り。これがコレが一段落ついていよいよ本番、蛇娘の登場です。祭壇の前に置かれた大きな籠から蛇がにゅっ、あ、本物かと思ったらレッドスネークカモンだ(大笑い)。続いてイエロースネークカモン!アメリカ人たち呆然としております。

 そして蛇の鱗模様の全身タイツをまとった女が籠の中から這い出してきた。ええ、人間が蛇になるってこれかよ!女はぐねぐねと這い進み、踊っていた男に絡みつきます。男の首に噛み付いて籠へ戻る女。この時皆から離れた位置にいたニックがカメラを取り出した。彼は愚かにもこの儀式を撮影したのです。パシャッと光るストロボで儀式会場は大パニック。「うわあ、余所者だ、余所者だ、秘密を見られた殺してしまえ、ついでに案内してきた裏切り者もやっつけろ」あっという間に捕まって刺し殺されるダルー。

 アメリカ人たちは襲ってくるラミア族を殴ったり蹴ったりの暴行で撃退、そしてあろうことか儀式場のカーテンに火をつけやがった!これは酷い。その間、ニックは女が這いこんだ籠を奪おうとします。この時中からコブラが顔を出したのでびっくりするニック。これはあの女がコブラになったということですかねえ。

 この儀式を取り仕切っていた神官、このアメリカ人たちの蛮行に怒り狂って「テメー、よくもやりやがったな。呪いをかけてやる、呪いで一人ずつ殺していってやる、覚えていろ、コノヤロー」この場合、どっちかというと神官の方が正しいですな(笑)。神聖なる儀式に忍び込み写真を撮影、見つけられたら放火して逃げるなんざいくらなんでもやりすぎですよ。

 アメリカ人たちはなんとか儀式場を脱出。ジープで逃走します。しかしそのとき誰かが「おい、ニックがおらんぞ。どうしたんだ」そのニックいつの間にか彼らの前方の道路に倒れていたという・・・。ニックを助け起こしてみるとその首にはコブラに噛まれたと思しき傷跡が。「やばい、病院に連れて行かなきゃ」この時ポールは怪しい女を目撃します。彼は女を追ったのですが途中であえなく見失ってしまいました。

 病院へ担ぎこまれたニックは幸いにも軽傷でした。すぐにコブラの毒を取り除く治療が行われまして意識を取り戻します。ホッとする仲間たちですが、その夜、開いていた窓からコブラがにゅーっ。目を覚ましたニック、それを見て絶叫します・・・。

 ニックは死にました。彼の治療に当たったドクターはポールに「不可解なことだらけなんだ、昨晩、治療は完璧に行った。でも彼はまたコブラに噛まれたらしいんだ。そんなことはあり得ないけれどもそれ以外に説明のしようがないんだ」ポールは「復員間近だったのになんてことだ」と悲しむのですが、もうどうにもなりません。彼は仲間と共に輸送機に乗り込んで4年ぶりの故国へ戻るのです。この輸送機の中で彼がトムとジュリア(キャサリーン・ヒューガス)という女性を巡って三角関係にあること、リコがお父さんのボーリング場を受け継ぐことなどが話されます。

 そしてあっという間に月日がたちまして、ポールとジュリア、あっさり結婚が決まってしまいました(笑)。彼らはリコが経営しているボーリング場へ行き、そこで遊んでいたトムと対面。ジュリアは彼に自分はポールと結婚することになったと告げるのです。がーんとなったトムですが、そこは男らしく「そうかい、うん、おめでとう」と祝福するのでした。

 実はトムとポールはルームメイトの間柄、今夜はポールはジュリアとしっぽりということで(笑)一人部屋へ戻るトムです。寂しく一人寝しておりますと、向かいの部屋から「ひいいいい」という女の悲鳴。なんだなんだと駆けつけたトムの目に映ったのは「痴漢よ、痴漢が部屋に入ろうとしたの」と怯える美女でありました。彼はその痴漢を見つけようとしていろいろ探すのですが結局見つかりません。しかしトムはこの親切な行いに感激した女、リサ・モーヤ(フェイス・ドメルグ)と急速に仲良くなり田舎から出てきて一週間という彼女をニューヨーク見物に連れ出すことになったのでした。

 この美女、リサ・モーヤこそ、倒れていたニックの側で目撃された女だったのです。

 翌日一日、彼女とトムはニューヨーク見物。エンパイアステートビル、自由の女神なんか回ります。ホットドックスタンドでホットドック食べたりしてまるっきりデート気分。ついにキスまでしちゃうんですよ。まったく戦争に勝った国の人はやることが早くていけませんなー。
 
 トムは彼女をポールに紹介します。その時彼らの部屋に招かれたリサは飾られている仲間たちの写真を見て早速情報収集。「この人、戦友?」「うん、リコっていうんだ、近くでボーリング場を経営しているよ、ああ、そいつはカールと言ってね、今度の日曜パーティを開くから一緒に行こう」リサの眼がぎらりと光ります。

 この後、夜中だというのにリサは外出。行く先は当然ながらリコのボーリング場です。そのリコ、店じまいをして後片付けの真っ最中。誰もいないのにボーリングのピンが倒れたので、すわ、コブラがでてくるかと思ったのですが何にもなし。車に荷物を積み込んでいたらいきなり後から背中を叩かれたので、さあ、やられるかと思ったら近所のおばさんでした。こんなギャグはいりません(笑)。この後車に乗り込んだリコ、ようやくコブラが後部座席から出てきてリコの首にがぶっ。彼の運転していた車は歩道に乗り上げて横転します。即死するリコ。その現場から足早に立ち去るリサであります。

 次の場面はリコのお葬式。リサと共に出席していたトム、ポールはカールたち仲間に「そんな戦争をかすり傷も負わずに生き抜いた男がなんで交通事故で死ぬんだよ」と呻いております。「本当に蛇の呪いじゃないのか」でもカールは「でもそれはそれとして日曜のパーティの予定は変わらないからね、みんな出席してくれよ」だって。能天気な奴はどこにでもいるものでございます。

 トム・リサ、ポールは彼らのアパートメントまでそぞろ歩き。途中馬車の馬がリサの姿を見て暴れだします。これ以前にもトム・ポールの飼い犬が怯えたり、リコをやっつけに行くとき出会った猫にうなられたり、どうもリサと動物の相性はよくありません(笑)。

本当にリコの死をそれはそれと割り切ってその夜のパーティに出席するみんな。トムは勿論、リサを伴っていたのですがどうした訳かリサがカールと実に親密そうに踊り始めたではありませんか。これを見たピート、「ウウーム、どうも僕はあの女性に見覚えがあるような気がするんだがなあ」ポールは驚いて「君もそう感じるのか。一体彼女は何者なのだ」二人の疑問に答が出ぬまま事件が起こります。あまりにぴったりくっついて踊る二人にトムが激怒。「俺の女に何をするんだ」ボカーンとカールを殴り倒してしまったのであります。トムはリサを連れてとっとと帰ってしまいました。

 ポールもジュリアを彼女のホテルへ送っていきます。その車中、ポールはこんなことを言い出したのでした。「是非、トムの彼女にあってやってほしいんだ。そして同じ女のカンで彼女が何者か見極めて欲しいんだよ」ポール、それはムチャです(笑)。ジュリアは驚いて「まあ、何を疑っているの、彼女がどうかしたの」ここでポール、彼らがインドで体験したことを彼女に話したのです。無論、「秘密の儀式に無断でもぐりこみ、見つかったら放火して逃げた」なんて都合の悪い部分は外して(笑)。「んまあ、それでは彼女がその蛇女だというの」「確信はないんだけど、だから確めるために一度会ってくれないか」

 さて、アパートに戻ってきたリサとトムは彼の部屋でしばらくお話。「あなた、前はジュリアが好きだったんでしょ」「いや、今、愛しているのは君だけさ」なんて会話が交わされる訳です。どうやらトムのみならず、リサもトムを想いはじめているよう。好きな男と蛇神の呪いの板ばさみということなのでしょう。トムはリサにキス。しかしその板ばさみの苦悩ゆえかそれ以上の関係に進展することなくリサは部屋へ戻ります。今夜こそと思い定めていたトムはがっかり。しかし、その後すぐ彼はリサが手袋を忘れていったことに気づいたのです。「よっしゃ、また部屋へ押しかける理由ができた」トム、早速リサの部屋へ。しかし、彼女は部屋にいませんでした。どうやら細く開けられた窓から出て行ったようであります。

 リサ、その足で向ったのがカールの高級マンション。「さきほどはごめんなさい。パーティを台無しにしちゃって」丁度最後の客だったピートを送り出したばかりのカール、鴨が鍋に入ってつけだれ、固形燃料付でやってきたみたいなこの状況に相好を崩して「なになに、そんな君のせいじゃありませんよ、ささ、ずずっと入ってくださいな」しかし彼が酒の用意をしている間にリサはヘンシーン!コブラとなって襲いかかったのです。カールは恐怖に叫びながらもとっさに中国製の置物をコブラに投げつけます。しかし、そんなことでひるむコブラではありません。さっとカールの懐に入り込んでがぶっ。「ぎゃあああ」カール、さらに勢い余って窓からはるか下の路上へ落下したのであります。

 たちまち集まってくる野次馬。その中には先ほどカールの部屋を辞したピートもいます。彼はリサに気がついて駆け寄ると「カールだ、見ないほうがいい」 しかしこの時ピートは彼女に対して決定的な疑いを抱いたようです。リサはアパートへ戻ります。とそこで待ち構えていたのがトム。ソファーで寝ていた彼はリサの気配に目を覚まし、「おお、ダーリン、一体どこへ行っていたんだ。もう午前3時だぜ」ジュリアは悩ましい瞳でトムを見つめます。「あなたとのことを考えていたら眠れなくなってしまって散歩していたの」随分と長い散歩です。「私には成し遂げなければならないことがある。だからあなたの愛を受け入れることはできないの、でもでも、私もあなたを愛してしまったの」「おお、では僕と君は・・・」キスしようとするトムを遮って「そんなカンタンなことじゃないのよ、とにかく今晩は帰って頂戴」

トム、またもお預け。

 翌日トムとポールは警察に呼び出されます。何者に突き落とされたカール、これは先のリコのときとは違って明確な殺人事件だということで特にカールを殴ったトムは「その恨みでやったんじゃないの」と警部(ウォルター・コイ)から疑われております。しかしその疑いは犯人が部屋に残していった血液を調べることでなくなりました。トムの血液型とは違っていたのです。

 ここでポール、ついに警部に例の呪いのことを喋ってしまいます。そしてその犯人はリサだと告発したのであります。警部は一笑にふしたのですが、トムはそうもいかず激怒。「テメー、俺のガールフレンドを連続殺人鬼呼ばわりかよ、もうお前とは友達でもなんでもないや」と帰っていってしまうのでした。でもトム、女優であるジュリアが出演するショーのオープニングナイトにはやっぱり行くつもりなの(笑)。

 リサがこのオープニングナイトのために部屋でドレスアップしておりますと呼び鈴がリーン。トムかと思ってドアを開けたら入ってきたのはピートだったという・・・。彼はいきなりリサのドレスに手をかけて左肩をむき出しにします。そこに現れたのははい、間違いなくカールに置物投げつけられた時の傷であります。「これで決まった、お前がカールを殺したのだ。お前はラミア族だな。インドで倒れていたニックのそばにいた女は君だったのだ、ようやく思い出した。さあ、警察へ行くからそこできりきり白状せい」

 まあ、リサはコブラに変身して驚きおののくピートを殺しちゃう訳ですが。そ知らぬ顔で部屋を出てトムと劇場に出かけるリサであります。

 しかし、ここで急展開。リコ、カールの死体からコブラの毒が多量に検出されたのです。「ほら、警部、やっぱりコブラの呪いなんすよ」警部は今だ半信半疑でしたがとにかくリサを調べようということになります。ポール、部下を連れてアパートへパトカーで駆けつけたのですが既に彼女は出かけた後。見つけたのはピートの死体だけだったのです。ポールははっと気がつきます。「そう言えばリサとトムはジュリアのオープニングナイトに行ったのでは」彼は急いで劇場の受付へ電話。丁度やってきたトムに連絡をつけることに成功します。同道していたリサ、彼が電話をしている隙にそっと離れてジュリアの楽屋へ向うのでした。彼女はポールが楽屋にいると思っていたのです。

 ポールは電話に向って叫びます。「ピートがリサの部屋で死んでいた。首にコブラの噛み傷があった。やはり彼女が犯人なのだ。頼む、トム、彼女を見張っておいてくれ!」ピートが死んでいたとなってはさすがにトムも彼女の犯行を信じざるを得ませんでした。彼はジュリアを探します。

 一方、楽屋へ戻るジュリア。するとポールが戻ってきたと勘違いしたコブラ=リサがクローゼットの中からずろずろと這い出してきた。ゴキブリや鼠ならともかくコブラが楽屋にいたら誰だって仰天します。ジュリアは「ぎゃあああ」という悲鳴。これを聞いたトムが楽屋に飛び込んできて鎌首もたげたコブラにコートを被せてしまいました。そして椅子でどっかんどっかんドついた挙句、帽子掛けの先端にコブラを引っ掛け外へぽいっ。コブラ、2階の窓から路上へ叩きつけられて死んでしまいましたとさ。

 これを見に行くトムとジュリア、そして最高のタイミングでやってきた警部とポールたち(笑)。彼らが見守る前でコブラはその姿をリサに変えるのです。「リサ」呆然とするトム。そしてはっと気がついて「てことはおれ、コブラにキスしたの。うわあ、気持ち悪いぺっぺっぺ!」と喚いて余韻を台無しにしたところでエンドマーク。

ええ、この「ぺっぺっぺ」は私の考えたギャグですからね。映画にこんな場面はないですからね。勘違いしないでくださいね。

モノクロ、スクイーズのワイドシネスコ モノラル音声。画質はすべらかで見やすいのですがもうちょっと解像度が欲しかった。音質は良好。「クラシック・サイファイ・アルティメイト・セットVolume 2」(『The Deadly Mantis』『Dr. Cyclops』『Cult of the Cobra』『The Land Unknown』『The Leech Woman』を収録したボックスセット)。Volume1と同じくお洒落なアウターケースがついた豪華なボックスセット。こんなDVDセットならわたしゃ100兆万枚欲しい。英語字幕つき。ユニバーサルのDVD。

 エロの冒険者
       HOMEPAGE http://homepage3.nifty.com/housei/
      SFシネクラシックス 輸入DVDでみるSF黄金時代(笑)

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

SFシネクラシックス 更新情報

SFシネクラシックスのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング