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SFシネクラシックスコミュの『マイドク いかにしてマイケルはドクター・ハウエルと改造人間軍団に頭蓋骨病院で戦いを挑んだか』(『Death Warmed Up』 1984 豪/ニュージーランド)

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 『マイドク いかにしてマイケルはドクター・ハウエルと改造人間軍団に頭蓋骨病院で戦いを挑んだか』(『Death Warmed Up』 1984 豪/ニュージーランド)

有名なスプラッターホラーですが、なぜか私は未見でした。こんなに有名なんだからさぞ面白かろうと思って見始めたら、いや、これがまったくエライものだったので(笑)。

 冒頭ピンクの画面に延々タイトルやクレジットが流されるのにびっくり。こんなイカした色彩感覚、私は初めてです。そして映画が始まるといきなり走っているのが主人公のマイケル(マイケル・ハースト)。彼は大きな病院へ駆け込みます。そしてたどり着いたのが父 レイモンド・タッカー教授(デイヴィッド・ウィセリー)とアーチャー・ハウエル(ゲイリー・デイ)の共同研究室。中を覗いてみますと二人が大ゲンカの真っ最中。この二人、人間の不死を研究しているらしいのですが、すぐに人体実験をやりたいと主張するハウエルにタッカーが「それは早すぎる」と猛反対していたのです。「なんば言いようとね」タッカーを突き飛ばすハウエル。「おいは実験するったい、邪魔ばするやつは容赦せんぜ。覚悟しときやい」

 マイケル、これで研究室に飛び込んで父親を助けるかと思ったのですがさにあらず、あっさり逃げ出してしまいます。病院のあちこちを逃げ惑うのですがその彼の前に立ちふさがったのは今の今まで実験室にいたはずのハウエル。彼は汗まみれのマイケルを見て、「えらい汗ばかいとう。シャワーでも浴びんね」これで本当にシャワーを浴びてしまうマイケルは一体何を考えているのかと思います(笑)。そしてハウエルはハウエルで馬鹿でっかい注射器を用意。マイケルの背後から忍び寄って尻にぶすーっ。彼を昏倒させてしまったのです。

 ハウエルは彼を拘束して赤い光をびかびか当てます。これはなんですかねー、催眠術を掛けているということですかねー。そしてハウエルは彼を車で自宅へ送ります。車から降りたマイケル、ショットガンを持っており、これでどうするのかというと寝室で映画の進行上まったく不必要なベッドシーンを演じていた父、タッカーと母ネティ(ティナ・グレンヴィル)を射殺してしまうのでした。マイケル、これで7年間精神病院へ入院させられてしまったのです。

 この7年間の間にハウエルはとある島に研究所を建設。テックス(ブルーノ・ローレンス)という患者を皮切りに生体実験を続けていたのです。ここで場面は研究所へ移りまして治療と言う名目の生体実験の開始であります。メスを手にしたハウエル、患者の頭の皮をばりばり剥がして頭蓋骨を露出させると(ひーっ)、医療用なんかでは絶対ないフツーのドリル(笑)で穴を四個ばかり空けます(ひーっ)、そしてルーターで穴をがりがり広げてぼこっ、頭蓋骨の一部を外します(ひーっ)。今の目でみればなんていうこともない場面ですが、当時はさぞ衝撃的だったんでしょうなあ。

 そして現在、精神病院からようやく退院したマイケル、恋人のサンディ(マーガレット・アンバース)やルーカス(ウィリアム・アップジョン)とその彼女ジニー(ノレル・スコット)達とフェリーで島に向うのです。この間、奇妙なことが次々起こります。ブリッジで船長にハウエル博士の研究所のことを聞くルーカス。船長から「トンネルには近づかんときやい、キャンプはいかんぜ、ホテルに滞在しやい」という謎のアドヴァイスを受けるのです。そしてこの間いままで散々いちゃいちゃしていたルーカスとジニーがついに辛抱たまらんごとなったのか車の後部シートで始めてしまうという・・・。いや、これ真昼間のフェリーの甲板なんですよ、ブリッジからも周囲から丸見えなんですよ。船長とか望遠鏡出して覗いていますよ。マイケルも止めろよ、こんな公開エロショーみたいなカーセックス(笑)。

 ここでオレンジのツナギに黄色い髪の毛の怪奇な人物が登場。よろよろ具合が悪そうに歩いてカーセックスで揺れている車を引っぱたきます。びっくりしたルーカスとジニー、さすがに行為をやめて飛び出してくるのでした。船長がブリッジから降りてきてこの怪人物を捕まえ船内に引っ張り込みます。「お前、絶対外でるなていうたやろうが!」と怒鳴りつける船長。怪人物は苦しげに呻き口から泡をげぼげぼと吐き出すのでした。何だか意味が良く分かりません。さらに甲板には他のヴァンも一台乗っています。このヴァンに乗っているのが研究所の職員のスパイダー(デイヴィッド・レッチ)とジャニングス(ジョフ・スネル)の二人組。カーセックスを見て奇声を上げるという見るからにロクでもなさそうな奴ら。ジャニングスはこれまた具合が悪そうでしきりに「うう、頭が痛か、吐き気がするばい」と言ってます。念の為言っておきますが別に船に酔ったからでもないようです(笑)。

 カーセックスを中断させられたルーカス、何を考えたのか二人組のヴァンのタイヤにオシッコを引っ掛けるという・・・。これで怒ったのがスパイダーとジャニングス、ルーカス、マイケルと大乱闘って、これはどう見てもルーカスが非常識だろ(大笑い)。マイケル、酷いことに船倉へのドアを使ってスパイダーの指をぐしゃっと潰し大勝利。憤懣やるかたないスパイダーとジャニングス、島に着いたフェリーから降りる時にヴァンをマイケルたちの車にぶつけるのでした。マイケルたちはカッとなりかかりますが、女性二人に「もう、放っときって、相手にしたらいかんよ」と言われたので、車のスピードを上げヴァンを振り切ってしまいます。

 ドライブを楽しむマイケル達。途中、ひゅーん、ひゅーんとヘンな音がしましてジニーが「これはなに?マイケル、車ばとめちゃらんね、怖いったい」と言ったりするのですが、何も起こりません。気にしないほうがいいようです(笑)。この後、彼らの前へ回り込んだスパイダーたちのヴァンが正面からぶつけてくるのを危うく交わすという場面。勢い余ってコースアウトして立ち往生のスパイダーたちをあざ笑うマイケル。どうにも感じの悪い主人公だな、こいつは。

 この後研究所の付近を通りかかったマイケル、ハウエルを見つけて「ここで会ったが100年目、絶対復讐しちゃるけん」と決意するのです。でもこの後海岸に行って遊ぶ4人組。やい、復讐するならするでもっと真剣にやれ。

 さて研究室ではあのフェリーの怪人物が苦しんでおります。ハウエル博士がやってきて、「おや、テックスやなかね、どげんしたとね」ははあ、これが最初の患者だったのか。彼はテックスをあれこれ調べるのですが彼の苦しみやいや増すばかり。ついに頭の傷が心臓の鼓動に合わせてどっくんどっくん膨れたり縮んだりし始めました。呆れている私を尻目にその動きはどんどん激しくなってついに脳みそばーん、爆発してしまいましたとさ。

 一方、マイケルたちは郊外の地下施設探検。これが船長の言っていたトンネルという奴なのですかねー。みんなそれぞれに持った懐中電灯の光を振り回して、ライトセーバーの真似をしております。つまらないですね(笑)。

意味もなく暢気に地下施設の探検をやっているうちにマイケル・ルーカスとはぐれてしまった女の子二人。「うわーん、マイケルどこいったと、たまらんごとえずかばい(たまらなく怖いの意味)」探し回るうちに彼女達の前に現れた複数の黒い影。「マイケルやろ、うちたちば怖がらせようとしよっちゃろ、そげん冗談面白くなかばい、やめてくれんねー」その時突然上から降ってきたのが首吊り死体。「ぎゃあああ」ジニーとサンディ、悲鳴を上げて逃げ出したのでした。

 ところでこの複数の黒い影、結局正体は最後まで判明しません。いい加減なものであります。

 逃げ回るサンディとジニーを三度襲ったのがスパイダーとジャニングス、今度はバイクに乗っております。マイケルたちが地下施設にもぐりこんだことをどうして知っているのか、この施設のどこからバイクを持ち込んだのか、ジャニングスは前の場面で明らかに体調が悪そうだったけどそれはどうなったのか、さまざまな疑問点がありますが、結局その答えは先ほどの黒い影と同様に明らかにされないのです。考えるだけ無駄というものであります(笑)。これでまたひーひー逃げ回るサンディとジニー。だけど逃げ回るうちに偶然、マイケルとルーカスに出会ったという・・・。しかしここでジニーがスパイダーにすれ違いざまに殴られて頭に大怪我を負ってしまったのです。マイケルとルーカス、地上への梯子を見つけて彼女達を逃します。そして通路に大きな石?、とにかく画質が悪くて良く分からないの、を置いて「やーい、こっちたい、こっちたい」とスパイダーとジャニングスを挑発しますと、とにかくこの二人、思慮が足りませんから闇雲に彼ら目掛けて突っ込みますな。そしてジャニングスのバイクが石?に当たって転倒。バイクから放り出されて宙を飛んだジャニングス、地面から都合よく突き出ていた鉄筋で身体を刺し貫かれてしまったのでした。この隙にマイケルとルーカスも逃げ出します。

 なんとかピンチを脱し車に乗り込んだ彼らでしたがジニーの怪我が酷く頭からの出血が止まりません。これで病院へいかなければということになります。マイケルは反対したのですが、このままではジニーの命が危ないのです。一方、ジャニングスを研究所に運び込んだスパイダー。ハウエル博士に「彼を助けてくれんね」と頼むのですがその返事は「お前たちは役立たずやけん、処分する」でした。博士の部下が電気棒?みたいなものを使ってまだ生きているジェニングスを殺害、スパイダーにも迫ります。スパイダー、「ノーノー」と叫びながら逃げ出します。

 この逃げ出したスパイダーが何をしたかというと見張りを倒して凶暴化した(ゾンビ化)した患者を閉じ込めておく部屋を開放したのであります。ぞろぞろと逃げ出すゾンビ達。ちなみにこのゾンビ達は初登場。これ以前に患者が次々ゾンビ化して苦慮したハウエル博士が彼らを閉じ込めるなんて描写は一切なかったのでご了承ください。もうだんだん腹がたってきました(笑)。

 さてマイケルたち、町の酒場に入って電話を使って研究所へ連絡します。「重傷の人間ば助けてくれんですか」と言うと電話の向こうで「こっちも非常事態やけん、精神病患者が逃げ出してからくさ、大騒ぎになっとうとよ」と研究所の職員が怒鳴っております。この時酒場に忍び寄ってきたスパイダー、電線と電話線を切断、マイケル達を暗闇の中へ放り込んだのでした。もう面倒くさいからなぜ彼らが酒場にいることを知っていたのかなんてツッコミはしません(笑)。

 いよいよ始まるゾンビ達との戦い。窓ガラスを破って入り込もうとするのをナイフでばすばす刺して撃退します。この時車に残したジニーにゾンビが迫る!これを助けようと外に出た?酒場の主人、いきなり顔面にビール瓶突き立てられて即死するのでした。ゾンビの数はどんどん増えてもはや絶望かと思われた瞬間、ピーポー鳴らして研究所の救急車がやってきた!中から飛び出した看護人二人、スパイダーを殴り倒して、「お前ら、さっさと来んね、地獄へ連れて行ってやるけん」こうして彼らは研究所に拉致されてしまったのです。

 もっとも研究所に到着してドア開くなりゾンビにやられてしまう看護人二人。さっき殴り倒されたはずのスパイダーも顔を見せます。マイケルたちは荒れ果てた研究所へ駆け込み治療室に立てこもるのでした。マイケルはここで突然、「おいは復讐ばせなならん」と言い出してサンディを驚かせます。「ここにおってくれんね、置いていかんでほしか」と必死に頼むサンディを振り切って出て行くマイケル。でもあっという間に何者かに殴り倒されちゃった。

 取り残されたサンディ、ルーカス、ジニーにゾンビが襲い掛かります。治療のためでっかい注射器でたっぷり何かの薬剤を注入されていたジニー、逃げることができません。やけになったジニー、側にある薬剤の壜をめたらやったらにゾンビに投げつけます。この壜がストーブに当たって爆発、ゾンビは炎に包まれたのです。しかしなんということでしょう、燃え広がった火は彼女の服に飛び火したのです。ひいいい、あっという間に火達磨となったジニー。アカラサマな耐火服を着ているのが気になりますが、これもきりがありませんから放っておきましょう(笑)。

 そうそうマイケルはどうなったかというとハウエル博士のところへ連行されていまして、彼の脳手術が終わるのを待っております。また同じく頭皮を剥がして頭蓋骨にドリルで穴を開けている博士、もうそんなことしている場合じゃないってのに。ようやく手術を終えて出てきたハウエル博士、なぜかマイケルを連行してきた部下を下がらせて二人きりになります。「こ、この人殺しが、ぼてくりこかすぜ(やっつけるぞの意味)」博士を睨みつけるマイケル。「まあ、とりあえず私の患者ば見てみんしゃい。この医学的な成果は人類の宝ばい!」そんなこと聞いちゃいないマイケル、手術室に入るなり患者の側に放置してあった手術道具のメスを手に取ります。「これでずったんたんのぎったんたんばい、覚悟しやい」博士は驚いてって、手術道具置きっぱなしになっている所に連れ込めばそうなるに決まっているじゃないっすか。「マイケル、そげんことしたらでけん。おいが遺伝子改造した患者達はどんどん狂いだすったい。それを止められるのはおいだけやけん」博士、ぜんぜん止められてませんよ「だからおいば殺しちゃいけなぐっ」マイケル、メスで博士の腹を滅多刺し。

 一方逃げ出したサンディとルーカスは斧を持ったスパイダーに襲われます。どすと重い音が響いてルーカスの胸にめり込む斧。ここでマイケル登場。当然ながらマイケルとスパイダーが最後の死闘・・・と思いきや何にも起こらないの(笑)。スパイダーはただ立ち去るのみなのです。

 車で逃げるマイケルとサンディ。車中でマイケル、こんなことを言い出します。「全部、おいのせいたい、おいのせいでこげんなったったい、ああ」そして彼は前方にゾンビによって襲われたと思しき車の残骸群を見つけます。車を止め必死に止めようとするサンディを振り切って外へ出るマイケル。「ぬははははは」唐突に笑い出します。この時ばきっと音がして電柱が爆発、切れた電線がマイケルを直撃したのでした。「びびびびびび」感電するマイケル。サンディが泣き喚いたところでエンドマーク。

 なんだ、これは。最初から最後まで訳が分からん。これでパリ・ファンタスティック映画祭でグランプリ受賞って何の冗談だ。

カラー・スタンダード、モノラル音声。画質・音質もちろん駄目。目がちかちか、耳きんきん、こんなの体に良くないです。12枚のディスクに50本の映画を収めたNightmare Worlds 50 Movie Pack Collection。Mill Creek EntertainmentのDVD。

           エロの冒険者
       HOMEPAGE http://homepage3.nifty.com/housei/
      SFシネクラシックス 輸入DVDでみるSF黄金時代(笑)

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