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SFシネクラシックスコミュの『サント対外世界からの殺人者』(『Asesinos de Otros Mundos』 『Murderers from Other Worlds』 1973)

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 『サント対外世界からの殺人者』(『Asesinos de Otros Mundos』 『Murderers from Other Worlds』 1973)

 36本目のサント映画。今回のサントの敵はなんと宇宙からやってきた怪生物。見かけは大きな布に四人ばかり入ってむにょむにょ動かしているだけみたいだけれども、本当に恐ろしい敵なのです。

このDVDはスペイン語音声のみ、英語音声・英語字幕は収録されておりません。私はまったくスペイン語が分かりませんので、この映画はいつもと違ってどこかの奇特な方が作って下さっているサント映画のストーリー解説サイト(英語)を参考にこのレビューをでっちあげております。だから実際の映画を誤解しているところもあるかも知れませんが、その辺はどうぞ、この事情を鑑みてご容赦くださるようお願いいたします。

 平たく言うと、「文句言うなら風上の方で屁をこくぞ、とっても臭いぞ、コノヤロー」ということでございますね。

警告、警告、このDVDのリージョンは1です。したがってサント映画のくせに日本国内のDVDプレーヤーでは再生できません。警告、警告。

冒頭夜の森で何かに怯えているような男が登場。彼は酷くあせった様子で車に乗り込み急発進。鉄の門を突破するのですが勢い余って立ち木に激突。車は動かなくなってしまいました。血まみれになった男は車から這い出ると今度は走って逃げ出します。しかしいくらも行かないうちに鉄の柵に行く手を阻まれてしまいました。男に何かピューピュー音を立てるものが迫ります。男は恐怖に目を見開き「ぎゃああ」 はい、オープニングクレジット。

 次に襲われたのは事務所らしきところで電話を掛けていたおっさん。さっきの男の時には正体不明だったものがあっさり姿を現します。これが驚いたことにペンキを塗りたくった大きな布に四人ばかり人が入ってむにょむにょ動かしているだけどいう。嘘だと思うかも知れませんが本当なんです。もうそれ以外に見えようがないんです。おっさん、ギャーと悲鳴を上げるなりこの怪物に食われてしまいました。

 第三の犠牲者はベッドで寝ていたおっさん。またペンキを塗りたくった大きな布に四人ばかり人が入ってむにょむにょ動かしている怪物が躍り込んできた!おっさん、目を覚ましてびっくりした演技ですが・・・、その顔は完全に笑ってます。にやにやしてます(大笑い)。おっさんはにやにやしながらピストルで怪物を撃つのですが効果なし。にやにやしながら「ぎゃああ」悲鳴を上げて食われてしまいました。

おっさん、確かに怪物見たら笑っちゃうかも知れないけど、あなたも役者さんなんだからもっとマジメにおやんなさい。

 第四の犠牲者は洗面所で髪を梳かしていたおねえさん。やっぱりペンキを塗りたくった大きな布に四人ばかり人が入ってむにょむにょ動かしている怪物が躍り込んできではい、食われてしまいました。

 警察のオコーナー警部(マルコ・アントニオ・コンパス・ヴィルタ)は当然ながら「こんな怪事件を解決できるのは彼だけだ」と言ってサントを呼び出すのであります。

 あっという間に警察署へ到着したサントにオコーナー警部は犠牲者の写真を見せつつ「もう4人も殺されたんだ、酷いことにみんなからだの一部を切断されているんだよ」「ふむ、惨い話でやんすな」「4人のうち、三人は経済界の大立者なのだが、残りの一人はけちな車泥棒なのだ」サントは大きく頷いて「間違いなく犯罪組織の仕業でさあ」

 この直後、美人秘書が現れて「警部、テレビをご覧下さい!」えー、テレビにこの事件の首謀者マルコス(カルロス・アゴスティ)が映っているという。カルロスは「わははは、おいがマルコスたい。事件はみーんなうちの組織の仕業たい。あんたたち、24時間以内に1千万ドルを金塊で払いやい、そげんせんともっと人が死ぬけんね、わはははは」あっという間に犯人分かっちゃった(笑)。さっきの警部とサントの会話、まったく無駄になってます。

 この脅迫で騒然となる警察署。しかし、オコーナー警部は敢然として言い放ちます。「我々はこんな訳の分からない脅迫に屈することはできん。金は払わん」サント、「旦那、その意気でさあ。24時間ありゃたいがいの悪党は捕縛できるってもんです」ところがみんな何もしないの。テーブルにたくさん資料乗っけたのを見ながらウームとか唸っているだけなの(笑)。これであっという間に24時間過ぎてしまいます。そして時間切れしたとたん、マルコスの言葉通り再び事件が勃発するのでした。

 まずはビルの屋上から死体が降ってきます。これがもう怪物に体液吸われたのかミイラ化しているというイヤな死体。そして次の犠牲者になったのは科学者チャンバーレインとその妻、そして幼い子供でありました。この後マルコス、再びテレビに姿を現して「わはははは、人が死んだろうが、これもおいの言葉ば信じらんかったあんたたちのせいたい。これ以上犠牲者増やしたくなかったらとっとと金ば払わんね、金ば集めるとに48時間の猶予ば与えるけん用意が出来たら飛行機でどこそこあそこへ持ってきんしゃい!」

24時間の期限が切れた後にさらに長い48時間の猶予を与えるのはヘンだと思います(笑)。

 この第二の脅迫にまた「いや、断じて金を払うことはできん」というオコーナーでしたがサントは彼を制して「あっしに考えがあります。旦那、ここはひとつあっしに任せておくんなせえ」このサントの一言で輸送機に金塊が入ったトランクが積まれてマルコスの指定した地点へ向って飛び立ちます。ほどなく飛行場へ降り立つ輸送機。するとほくほく顔のマルコスや部下たちが車に乗って現れたのです。彼らはパイロット2名を縛り上げると機内から金塊を運び出し始めたのです。ああ、このまま金塊は悪漢どもの手に渡ってしまうのでしょうか。いいえ、そんなことはありません。我らがサント、ここにあり。彼は隠れていた荷物の後からぱっと飛び出すと三名の部下をあっという間にボコボコにしたのです。

 そして機外へ飛び出すサント。さすがサント強い、強い、外で見張っていた部下たちもあっという間にやっつけてしまいます。これで残るはマルコスばかりと思いきや、卑怯にも車に飛び乗って逃げようとしているではありませんか。「こら、待ちやがれ、このサントさまが相手だ」サント、車の前に立ちふさがりますががーっ、何のためもなく跳ね飛ばされて失神してしまったのでした(大爆笑)。

 「サント、いい加減目ばさまさんね、いつまでん寝とったら困るったい」マルコスの声で意識を取り戻したサント。彼はいつの間にか高い壁に囲まれた闘技場のようなところにいました。そして一段高くなった王様の椅子みたいなのに腰掛けたマルコスとマシンガンを持った部下たち。マルコスはにやにやしながら「サント、助かりたかったら三人の敵と戦いやい。言うとくばってんがみんな強かぞ」肘置のところについているボタンをぽちっ。すると闘技場の真ん中でどかーんと爆発が起こって現れたのが鉄球と殺陣を持った剣闘士であります。サント、この剣闘士と戦って何とか倒します。すると部下の一人が倒れた剣闘士をマシンガンで射殺するという、ああ、これは酷いなあ。マルコス、「やるやないか、サント、ばってん今度はそう簡単にいかんとよ」また肘置のボタンをぽちっ。どかーん、爆発が起こって現れたのは三叉の銛と投げ網もった剣闘士。サント、「銛と網っておめえは漁師かい」とツッコミながら戦ってなんとか彼も倒すことができました。第三の敵はうわあ、今度は火炎放射器持ってらあ(大笑い)。ぼわー、ぼわーと放射される炎をサント、必死に交わします。危うし、サント、彼の命運ここに極まったかと思いきや、サント、さっきの男が使っていた銛を拾い上げ火炎放射器男に向って投げつけます。見事胸を貫いて崩れ落ちる火炎放射器男。その炎が部下の一人を火達磨に!ひいいい、サント、断末魔の部下からマシンガンを奪いズダダダと乱射。部下たちを全員射殺してしまうのです。マルコスその人も重傷を負ってしまいました。

 マルコス、「サント、ようやってくれたね、ばってん、所詮お前はただの人間たい。おいが本当の敵の正体ば教えちゃる」こうしてサントを秘密の実験室に案内するという。そこにあったのはなんと月の石でありました。これを見た当時のメキシコの人々は「月の石ってそんな人を大阪万博みたいに」と叫んだと伝えられています。マルコスはその石からサンプルを取り顕微鏡でサントに見せるのでした。サント、びっくりして、まあ、覆面レスラーが顕微鏡を覗いているのにもびっくりさせられますが(笑)、「マルコス、こりゃあ微生物じゃねえか」「サント、その微生物は空気に触れると巨大化するとよ、しかもそれは人ば食います。おまけに知性まであるったい」あのペンキを塗りたくった大きな布に四人ばかり人が入ってむにょむにょ動かしている怪物の正体はこれだったのです。マルコスはこの月の石を研究のため借りていたバーンスタイン博士ごと奪ったというのです。そのバーンスタイン博士は今マルコスの元の悪党仲間であったボリス・リカー(ジュアン・ガラード)の人質になっているそうな。そしてそのボリスはこれを使って世界征服を企んでいるのでした。

 この時マルコスの容態が悪くなってきたのでサントは彼のオフィスに行って手当てしようとしています。ところがサント、普段の彼に似つかわしくない重大なミスを犯してしまいます。マルコスがサンプルを取るためにガラス瓶から取り出した月の石をそのままにしていたのです。空気に触れた月の石はぶくぶくと溶け崩れあっという間に第二の怪物へと変身。サントとマルコスを襲ったのでした。サント、「これはいけない」と叫ぶなり今の今まで手当てしていたマルコスを何のためらいもなくほったらかして逃げてしまいます(笑)。残されたマルコス、「サント、いくらおいが悪党でもそれはなかばい、ぎゃあああ」怪物に食われちゃった。

 怪物はサントを追っかけます。サント、走って建物の外へ。そしてどんどんどんどん走って、いつもより余計に走っております、また走って飛行場へ戻り輸送機に乗り込みます。縛られっぱなしのパイロットをそのままにして操縦席につくサント。迫り来る怪物からぎりぎりのタイミングで輸送機を舞い上がらせることに成功したのです。

 サント、操縦席の無線で空港の管制塔にいるオコーナー警部に連絡します。「もしもし、こちらサントでやんす。警部、金塊は無事です。あっしが確保しました」あ、あれ、金塊はマルコスの部下が運び出したまんまになっているのですが(笑)。「敵の正体が分かりやしたぜ、宇宙から来た怪物でやんす。あっしは悪党のリカーに捕らわれているバーンスタイン博士を探しまさあ」

 サントが次に現れたのはバーンスタイン博士の自宅でした。現在ここには娘のカレン(サラ・モンテネグロ)がいるのですが、サントったら二階からいきなり階段降りてくる(笑)。カレンはすぐに「あ、サント」って分かっちゃうから良いけど、これ単なる変質者にしか見えないですよ。サントはカレンにバーンスタイン博士が悪漢の手にあることを説明し、彼を助ける手伝いをしましょうと申し出るのであります。「ええ、是非お願いするわ、サントさん」ということでカレンはとりあえず車で警察署に(多分)向うこととなったのです。しかしここで襲ってきたのがリカーの4人の部下達。無理やり車を止めてカレンを引きずり降ろそうとするのですが、いきなり車のトランクが開いてサントが飛び出してきた!うーん、何もトランクに隠れる必要はないと思うけれども、まあ、サント映画だからいいか。

 サントと部下達は戦いながら近くの公園へと移動。どうも雨上がりで土が湿っているらしく部下達の背広が泥で汚れていくのが迫力(笑)。サントは4対1の不利を跳ね返しついに彼らを撃退することに成功します。しかも一人を捕らえたという大戦果。すぐに警察で移されオコーナー警部とサントが「やい、バーンスタイン博士の居場所はどこなのだ」と尋問を始めたのですが、男は「わし、そんなのなーんも知らんもんね」何にも喋りません。それじゃ仕方ないってんで留置場に監禁します。

 ここで場面がぱっと変わってはい、出ました、リカーのアジトが。リカー、のっけから「うふふふ」と笑っております。「うふふふ、馬鹿な部下が捕まってしまったが、ほれ、このボタンをポチっと押せば」彼は自分のリストバンドについている赤いボタンを押します。すると留置場の男の首の辺りから白いガスが発生。「ぐわ、むわ、何も喋ってないのにボスひどいですう」男は死んでしまいました。なんとリカーの部下達の首には毒ガス発生装置が仕掛けてあったのです。さらにリカーは部下一人を連れてバーンスタイン博士の屋敷へ赴きカレンを攫ってしまったのです。すぐさまカレンの首にも毒ガス発生装置をつけるこの悪辣さ。サント、早くこの悪党をなんとかしてくれ!

 この時連れて行った部下はサントと公園で死闘を繰り広げた男。背広がどろどろに汚れたままです(大笑い)。もう着替えの一枚も持っていないらしいのです。

 サントとオコーナー警部は留置場の男が死んでいるのを発見します。「警部、首にマイクロカプセルが隠してありやす。リモートコントロールでカプセルからガスを放出させたんですな」これでリカーのアジトの場所が分からなくなったと嘆息するオコーナー警部ですが、ここでサントがいいことを思いついた。「警部、きゃつの靴についている土を分析しやしょう。それでだいたいの場所が分かりますぜ」うーん、こいつの靴にはあの公園の土しかついてないと思うけどなあ(笑)。これでアジトのある場所が分かった。後は現地で探すだけだ。サントはこのことを知らせにバーンスタイン博士の屋敷に行くのですが、中が現れているのを見て「畜生、きゃつら、カレンお嬢を攫いやがった」

 サント、サントカーを駆ってアジトがあるあたりに急行します。野原にサントカーを止めて双眼鏡でぐるりを見渡して「あ、あそこに違いねえ!」だって。どうも簡単に見つかるものであります。

 さて、そのアジトである屋敷の中ではリカーがバーンスタイン博士、あれはサント映画で御馴染みのカルロス・スアレズじゃないか。今回は科学者の役か、ぜんぜん似合わないねえ(笑)、に「やい、カレンを酷い目に会わせたくなかったらあの怪物をコントロールする方法を教えろ」しかしバーンスタイン博士、「いや、知らんのだ。教えない訳じゃなく、私自身にもコントロールする方法など分からないんだ」 役に立たない科学者だなあということで二人を監禁してしまうリカーであります。

 こうなったら自力でやるしかないってんでバーンスタイン博士の研究メモ片手に月の石を調べるリカーと女助手。「ふむふむ、何、石を空気にさらしてはいかんというのか、なるほどねえ」リカーさん、そんなところから始めるんですか(笑)。で、そういう風に書いてあるにも関わらず石をガラスケースから出しちゃう女助手。お前、ボスの言っていること全然聞いてないだろ。

 一方、サント、塀を乗り越えてアジトに侵入します。そしてすぐに見つかって(笑)部下達と戦いになります。やっぱりあの公園で戦っていた部下、背広が汚れております。本当に着替えの一枚も持ってないようです。この騒ぎに気づいたリカー、女助手にあとを任せて応援に。その女助手の背後で月の石がぶくぶくと泡だっているのに彼は気づいていません。はい、あっという間に第三の怪物?が出現、女助手「きゃあひゃあひい」と食われてしまいましたとさ。

 サントは部下達を次々に叩きのめしてしまいます。残ったのはリカー一人。彼は地下の実験室へ逃げ込んだのですが、眼前でもごもご動いている怪物を見て立ち尽くします。ここでサントが追いついて怪物の前で再び死闘が繰り広げられるのでした。ボスを持ち上げてボディスラム!しようとしたサント、どうも投げ落とす場所がなかったようでボスを持ち上げて固まってしまうのがオカシイ。しかもその後ボスをゆっくり床に降ろしている(笑)。怪物、そのボスにのしかかって「げえひいぎゃああ」食われてしまいました。

 サントは鍵を壊して逃げてきたバーンスタイン博士とカレンに合流します。さあ、逃げようとしたのですが、マシンガンを持った部下に囲まれてしまい身動き取れなくなってしまいます。怪物は追っかけてくるし、サント達絶対のピンチかと思われたのですが、ここで第二、第三、第四の怪物が出現。部下達をみーんな食ってしまったのです。再び走って逃げるサント達。後を追う怪物、えー、さっき出現した他の怪物は一瞬で消えてしまったようで追いかけてくるのは一体だけですね(笑)。

 サント達は溶岩地形の中をどんどん走って逃げます。でも怪物もどんどん追いかけてくる。おまけにカレンが足をくじいちゃった。しかしサントたちはその後も延々逃げる。カレンが足をくじいた意味がまったくありません(大笑い)。そして彼らは天然ガスが充満している洞窟を発見。しかも中には川があって流れが外へ続いているようなのです。サントは博士とカレンに「さあ、ここからお逃げなさい、きゃつはあっしがここでやっつけます」博士、カレンは水中へ潜って首尾よく脱出を果たします。そして怪物を待ち構えるサント。むわむわと怪物がやってきたのを見たサント、水に潜って手だけを出して「もうこれ以上お前の好き勝手にはさせん、正義は必ず勝つ」と水中で叫んでライター点火。大爆発が起こって怪物は消滅したのであります。

 三人は川から上がるとサントカーの置いてある場所へ。サントは車に積んであったトランシーバーでオコーナー警部を呼び出し「警部、任務終了でやんす」はい、エンドマーク。

 しかし、残りの怪物は一体どうなったんかいのう。任務終了は早すぎるんじゃないの、サントさん。面白かったけどこのオチはちょっとないと思うよ。

 カラー・スタンダード音声 スペイン語モノラル。画質は解像度に欠けますが発色が鮮烈でサントの赤いマントが映えること。音質もそれなりによろしい。これで英語字幕さえついていればなあ。XenonのDVD。

             エロの冒険者
       HOMEPAGE http://homepage3.nifty.com/housei/
      SFシネクラシックス 輸入DVDでみるSF黄金時代(笑)

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