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SFシネクラシックスコミュの『Ghost of dragstrip Hollow』1959年

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 訳すると『レースコース村(Hollowの訳し方が良く分かりません ティム・
バートンのスリーピーホロウと同じだと思うのですが。ああ、皆様、私のこの
英語力のつたなさを笑ってやって下さいませ!)の幽霊』か。なんだかよく分
からないタイトルであるけれども少なくとも頭が良さそうには思えません
(笑)。

 警告、警告、このDVDのリージョンは1です。したがって日本国内のD
VDプレーヤーでは再生できません。警告、警告。

 冒頭いきなりレースカー(それもオープンカー)をすっとばす女、ルイス・
カーベンディッシュ(ジョディ・フェア)、その彼女に突然レースを挑んだの
がライバルのアニータ(ナンシー・アンダーソン)ぎょいん、ぎょいん、「ハ
ンパやってんじゃねーよ!」「このあたしの走りについてこれるかい」
「へっ、いまにそんな口きけなくしてやらぁ!」とか喚き散らしながらLAの町
を突っ走る訳であります。そのうち、彼女たちはLAの運河に突入、ばしゃば
しゃーん、水を跳ね上げながらなおも爆走。ええ、この運河内でのレースシー
ン、後の『ターミネーター 2』でパクられておりまして、エドワード・
ファーロングとT1000ことロバート・パトリックのカーチェイスがそれですっ
て、んな訳ないない(笑)。

 このレースを制したのはルイスでした。アニータの車はついに運転を誤って
運河の壁にごつん。後から追いかけてきた白バイ警官に捕まってしまうので
す。

 このルイスが所属しているのがトミー・イボが経営するゼニスモーター倶楽
部。ここに雑誌記者のヘンリー(ラス・ベンダー)が取材に来ております。色
男のスタン(マーチン・ブラドック)や腕利きのメカニック ディブ(ヘン
リー・マッカン)の多彩な面々がいて楽しそうなところなのですが、経営が上
手くいっておらず3週間以内の立ち退きを求められているのでありました。

 ここにルイス帰ってきてトランスミッションの調子が悪いからと修理を始め
ます。ここにあの白バイ警官やってきてルイスが捕まる軽いギャグあり。他の
メンバーたちは食堂へ行ってゴーゴーパーティ。ただのパーラーで昼間っから
バンド、レネゲーズが生演奏しているという・・・(笑)。レネゲーズ、じゃ
んずかじゃんずかどかどかじゃんと演奏しながら拳銃ばんばんぶっ放して
「ジェロニモ!」これに興奮したパーラーのオヤジがライフルを上に向けてず
どん、鳥が落ちてくる開闢以来少なくとも726回はやられたお約束ですな。

 ゼニスモーター倶楽部の女の子たち三人もステージに上がって「あれしてこ
れしてイヤンイヤン」という歌を披露。いや、ほんとうにこんな歌詞なんです
よ、信じてもらえないかもしれないけど。その後またレネゲーズの演奏でゴー
ゴー。うふふふふ、なんだか、これはもう。

 さて、自宅へ戻るルイスです。娘の行状を心配しているルイスパパ ウェス
リー(カービィ・スミス)は「娘や、お前そんなに車に夢中になっていないで
そろそろ他のことを考えるべきじゃないかね」しかしルイスしゃあしゃあと
「他のことって、男の子?」なんて言い返しやがる(笑)。「駄目だ、こ
りゃ、わしの手に負えない」と苦りきるルイスパパであります。

 また舞台はパーラーに戻って、まーだ、ゴーゴー踊ってやがる(笑)。ここ
にゼニスモーター倶楽部と対立しているチームがやってきます。リーダーのト
ニー(ジャック・ギング)とあ、あれは冒頭出てきたっきりのアニータじゃな
いですか。パーラーに入ってくるなり悪口合戦、「ばーかばーか、お前の母
ちゃん百貫デブ」「馬鹿といった方が馬鹿なんだぞ!」ええ、こんな感じのや
り取りが続いてトニーたち出て行きます。一体何しにきたんだか。

 さて、また自宅へ戻るルイス。今度はボーイフレンドのスタンと一緒。車で
連れだって戻ってきたルイスとスタン、ルイスはスタンの車に乗り込みます。
これを窓から覗いていたルイスパパ、奥さんのルイスママ アリス(ジャー
ニー・トゥータム)に「あっ、なんてことだ、スタンの車に乗りおった」
「放っておきなさいよ」「あっ、なんてことだ、スタン、娘の肩に腕ェ回した
ぞ」「だから放っておきなさいったら」「あっ、なんてことだ、キ、キスし
ちょるぞ」「もう、あなたと私があれくらいの時は、もっと凄いこと
を・・・、は、いやですわ、あなた、何を言わせるの」「あっ、カーセックス
はじめおった、オープンカーでやるかフツー!」最期のはウソですから、念の
ため。

 ルイス、ついにルイスパパから外出禁止を言い渡されてしまいます。理由は
オープンカーでカーセックスしたからじゃなくて(ウソですからね)、あのア
ニータと競争して白バイ警官に捕まった事件が新聞の記事になっていたからで
す。愕然とするルイス。それでも「ねえ、土曜日の夜にパーティあるの、それ
だけはいいでしょ、ね、お願い」基本的に娘に甘いルイスパパ、許してあげる
のであります。

 ここで親戚のおばさん、アナタジア(ドロシー・ニューマン)が登場。ヨー
ロッパ旅行から帰ってきた彼女はアルフォンソという名前のオウムを連れてい
ます。このオウムの特技が警察のサイレンや警笛の真似というから下らない
(笑)。さらに理解不能なことにアナタジアはもっか練習中というフルートを
吹き始めます。これがとてつもなくヘタクソでぴーきー、ぴーきー、カーベン
ディッシュ家の人々をいらつかせます。なんだかな、これは。

 今思い出したんですけど、この映画のタイトルは『Ghost of dragstrip
Hollow』ですよねえ。このゴーストはいつ出てくるんでしょう。もう映画は半
分過ぎているのですが(笑)。

 はい、いきなり土曜日、カーベンディッシュ家でパーティです。まあ、パー
ティといってもですね、レネゲーズのレコードをかけてまたゴーゴー。スタン
と踊るルイスを見てまたいらつくルイスパパですが、倶楽部のほかの女の子に
「ねえ、おじさま、踊ってくださらない」なんて言われてあっという間に機嫌
を直してしまうのでありました。ここでまたも登場、トニー一党であります。
しかし、なんで個人宅でやっているパーティにわざわざ押しかけてくるかね。
本当は仲間に入りたいのと違うか(笑)。

 ルイスは一触即発のスタンとトニーを止めようとします。「もうトニー、あ
たしと踊ればいいでしょ!」でも踊り始めるとトニー、しきりと下半身をルイ
スにおしつけてくる(笑)。どこからか流れてくるランバダのメロディ。「え
えかげんにせんかい、われ」スタンの激しい突っ込みに宙を飛ぶトニー。

 パーティが終って男の子たちは帰ります。でもルイスたち、女の子はそのま
ま居残ってパジャマパーティ。げらげら笑いながら「西部劇のテレビ」を見て
います。画面が縦になったり、騎兵隊に追われるインディアンが逆まわしで行
きつ戻りしたり、そんなつまらないギャグ見てげらげら笑っています。階下の
寝室ではルイスパパが「あー、もううるさい、これじゃ寝られやしない」とぼ
やいているという・・・。

 いつまでもあんまりに五月蝿いのでついにキレたルイスパパ、女の子たちに
注意しようとします。けれど、わいわいきゃーきゃー騒ぐ女の子たちに気後れ
して何にもいえないの。ついに壁にもたれて眠っちゃいました。それを見つけ
たルイス、「あら、パパ何をしているの」ルイスパパ、思わず「パパは夢遊病
なの」あー、つまらねえ。

 翌日再びあのパーラーでヘンリー・トム・スタンたちが話し会っています。
ヘンリー、「いろいろ当ってみたけど、助けてくれるような人はいなさそうだ
よ」そうですか、がっかりするゼニスモーター倶楽部のメンバー達。スタンは
このことを電話でルイスに知らせます。いてもたってもいられなくなった彼女
はさっそくゼニスモーター倶楽部に駆けつけようとするのですが「そうだ、あ
たし、車乗っちゃ駄目だったんだ」ついでに外出禁止だったと思いますが
(笑)。ここで助け舟を出してくれたのがアナタジアでした。「じゃあ、私が
代わりに車を運転してあげよう」「でもおばさま、運転できなかったんじゃ」
「大丈夫、大丈夫、あんたが教えてくれればいいんだよ」良くない、良くな
い。

 車に乗り込むルイスとアナタジア、アナタジア、この期に及んで「まあ、ボ
タンが一杯あるのねえ。どれから押せばいいんだい」そんな女に車運転させる
なっての(笑)。ルイスが「これを押せばエンジンスタートよ」と教えてよう
やくエンジン始動。「さあ、行くわよ!」ぎゅわん、ぎゅわんと暴走開始。後
席に乗せられたオウムのアルフォンソ、「馬鹿ー、死ぬー、殺せー、下ろ
せー」喚き散らしております。トラックをあやうく交わしたり道路から飛び出
しそうになったりするのですが、ここは上手くしたもので、あっという間にゼ
ニスモーター倶楽部に到着する二人なのでした。アナタジア「運転ってのは楽
しいねえ、私もそのうち習わなきゃねえ」ルイス、ギャフンというつまらなく
てしかも古臭いギャグだ。ああ、どうしよう。

 ゼニスモーター倶楽部閉鎖という事態に悲しんでいる皆を見かねたアナタジ
アがいきなり前触れもなくこんなことを言い出します。「私、幽霊屋敷を知っ
ているわよ。オールド・ジョン・アブナーシィの呪われた家」ルイスが「おば
さま、それってドラッグストリップホローの幽霊屋敷のこと?「そうそう、最
期に住んだ女は幽霊に死ぬほど怖がらされたし、あたしも家の中でがたがたい
う音を聞いたんだ」突然の幽霊話にびっくりしますが、早い話が、こんな家で
良かったらあなたたちで使って頂戴ってことなんですね。

 やっとゴーストがでてきた(笑)。

 その夜早速幽霊屋敷を訪れるゼニスモーター倶楽部の若者たちとヘンリーで
あります。幽霊屋敷の中ではうおんうおん怪しい唸り声。暖炉がくるりと回転
して闇の中で目玉が光ったりともう幽霊パワー全開。みんな屋敷の中に入って
いくのですが、しょっちゅう笑い声がしたり、影がゆらめいたりでたちまちび
びってしまいます。ヘンリーが煙草に火をつけるためマッチを探していると近
くの蝋燭がふわりと浮き上がってすい、煙草に火をつける。ヘンリー、気がつ
かずに「や、これは悪いね、有難う」そういうレベルの騒動が延々と続く訳で
すわ。

 夜中になってみんな疲れて寝てしまいます。暖炉がまた回転してぴゅっ、今
度は怪物が飛び出てきました。あ、この怪物はあれだ、ポール・ブレイズデル
が作って自ら中に入った『海獣の霊を呼ぶ女』(『THE SHE CREATURE』1956
年)の奴だ。こんなところで使いまわすかあ、フツー(大笑い)。怪物はぐー
ぐー椅子で寝ているデイブの隣に腰を下ろします。デイブは怪物をガールフレ
ンドと勘違いして「ハニー、なんだい、怖い夢でも見たの。大丈夫、僕が守っ
てあげる」寝ぼけ眼で怪物の手を撫で回しぎょっ、目をさまして仰天・・・で
もこれで終わりなの(笑)。この他にもジョン・アブナーシィの肖像画がぐる
ぐる回って「わはははは」と笑い声が聞こえてきたりしたけれども、みんな、
さして気にしないのです。

 そして、驚くべきことに「よーし、新ゼニスモーター倶楽部の出発を祝って
仮装パーティをやろう」呆れていたら本当に次の夜にパーティやりよるのです
(笑)。みんな思い思いに幽霊怪物の仮装をしております。ドラキュラ、骸
骨、あ、なんだ、『暗闇の悪魔』(1957年)の大頭人マスク(光が弱点で車の
ヘッドライト浴びせられて全滅した奴ら)を被っている奴もいるぞ。マニアッ
クなことよのう。ゴーゴー踊って盛り上がっていると、二階から昨日の怪物が
踊りながら降りてきて、こっそりパーティにもぐりこみます。またあのライバ
ル、トニー・アニータたちもやってくるのです。なんだ、やっぱり仲間に入り
たいんだなあ。

 ここから良く分からなくなるのですが、デイブが作った心霊カーのお披露目
となります。最初にこれに乗る名誉を担ったのは屋敷を提供したアナタジア。
彼女は車に乗るなり「この屋敷は呪われているの?」と直球ストレートど真ん
中の質問。車が答えますな。「イエース、イエース」オウムのアルフォンソが
「インチキだ、インチキだ」すると車「ウルサイノダ、コノクサレドリメ!ヤ
キトリニスルゾ、コラ」あー、本当に、本当に下らないよう。

 アナタジアは次の質問。「幽霊はどこにいるのかしら」車がちゅーっとアン
テナ伸ばして暖炉の秘密のスイッチをポン。暖炉がぐるりと回って秘密の小部
屋が現れます。この小部屋にはレコードプレーヤーが仕掛けられていました。
「これだ、これで幽霊屋敷を演出していたのだ」スタンが叫びます。「よー
し、みんなマスクを脱げ、中に犯人がいるぞ」で、あの『海獣の霊を呼ぶ女』
の怪物が捕まってしまう訳です。マスクを脱がせるとへんなオヤジが出てきて
みんなびっくり。ヘンリーだけは彼の顔をしげしげ眺めて「うーん、君の顔は
どこかで見たことがあるな」

 さらに意味不明の展開。オヤジは言い返します。「見覚えがあって当然さ、
『原始怪獣と裸女』(『Day of the World Ended』 1956年)でも『海獣の霊
を呼ぶ女』でも君たちをさんざん驚かしただろ!」おいおい、ウソをついちゃ
いけませんな。『原始怪獣と裸女』のモンスターは全然違っていただろ!「で
も、『黒死館の恐怖』(『Horrors of the Black Museum』 1959年)じゃ使
われなかった。俺は捨てられたんだ」ここでオヤジ、後ろにいた仮装の女の子
に、「ところで君、どの映画に出ていたの?」怒った女の子に追っかけられて
退場。は、はあ。

 ラスト、ジョン・アブナーシィの幽霊が肖像画から出てきて消えます。それ
を見たアナタジアが「ジョン、やっぱりあんたに呪われていたんだね」と言っ
たところでエンドマーク。あー、おれ、もうこの手の映画、一生見なくていい
や!

 大馬鹿脳天気映画。それにあの最期に出てきたオヤジは一体なんだったん
だ。本当に、こんな映画いやだよ、もう。

 モノクロ・スタンダード、モノラル音声。なんでこんな映画でこんなに画質
がいいかな(笑)。この当時の若者の流行言葉をがんがん喋るので、英語字幕
があっても意味わからないこと多し。『ヘブンリービキニ』(『GHOST IN THE
INVISIBLE BIKINI』1966年)とのダブルフィーチャー。MGMミッドナイト
ムービーのDVD。

         JZT07733 エロの冒険者
       HOMEPAGE http://homepage3.nifty.com/housei/
      SFシネクラシックス 輸入DVDでみるSF黄金時代(笑)

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