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SFシネクラシックスコミュの『フランケンシュタインの幽霊』1942年

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 『フランケンシュタインの幽霊』(『The Ghost of Frankenstein』1942
年)シリーズ、第四作目。前作から引き続いて登場のイゴールは相変わらず良
いのですが(笑)ラストのしょうもないオチにがっかり。それに怪物作るのが
ヘンリー・フランケンシュタインの次男で、前作の長男ウルフに引き続きやっ
ぱり業の深いことであります。

 警告、警告、このDVDのリージョンは1です。したがって日本国内のD
VDプレーヤーでは再生できません。警告、警告。

 ところはフランケンシュタイン町(笑)。人々が口々にこんなことを叫んで
おります。「この町は呪われている」「フランケンシュタインの呪いだ」「作
物もろくざま育たないじゃないか」「ウチの子供たちもひもじがっている」
「これじゃ、ウチの釜の蓋もあかんぞ」「猫が軒下で子供産んでにゃーにゃー
うるさくてかなわん」「女房が若い男と逃げてしまった」あの、最後の二つは
あんまり関係ないと思いますが。

 さらに「フランケンシュタインの怪物は本当に死んだのか」「いや硫黄鉱に
落ちたじゃないか」「ほれ、なんといったか、あの男、怪物の友達、イゴール
も死んだって思ってたけど、この間角笛を吹いて怪物に呼びかけているのを見
たぞ」「なんだ、生きているんじゃないか」この禍を元から断つためにはどう
すればいい?そうだ、フランケンシュタイン城を爆破してしまえ!短絡的に考
えた人々はフランケンシュタイン城に押し寄せてダイナマイトを使って本当に
爆破してしまったのです。

 イゴール(ベラ・ルゴシ)はこの爆発によって地下へと落っこちてしまいま
す。こらたまらんと逃げ回るイゴールですが、崩れ落ちた壁を見てびっくり。
なんとフランケンシュタインの怪物(ロン・チャーニィ・Jr)が埋まっていた
ではありませんか(大笑い)。「オー・マイフレンド!」大喜びのイゴール、
ドロだらけの怪物をひっぱり出してどこへともなく逃走するのでありました。
その途中、一転にわかにかき曇り、雷がどんがらがしゃーん。ついに怪物に雷
が落ちて「ふんがー」これを見たイゴール、「そうだ、怪物に元気がないのは
エネルギーが足りないせいだったのだ。怪物の父親はヘンリー・フランケン
シュタインだったが、母親は雷だったのだ。そうだ、ヘンリーの次男、ルド
ウィクのところへ行こう。そうして雷のエネルギーを貰って怪物を強くするの
だ」イゴールだから仕方ないとはいえ、ロクなことを考えませんなあ。

 そのルドウィク・フランケンシュタイン(セドリック・ハードウィック)は
ヴァサリアの村で稀代の精神病医として尊敬を集めておりました。また彼は脳
外科医としても一流で脳移植手術さえ成功させていたのです。そんな彼の元で
働くのはケッタリング(バートン・ヤーボロゥ)博士とかってはフランケン
シュタインの師であったボーマー(ライオネル・アトウィル)博士。

 当然ながらボーマー博士はかっての教え子のために働くという現在の境遇を
面白く思ってはおりません。そんな中怪物をつれてやってきたイゴール。あひ
るを連れたお嬢さん(笑)に「ここにフランケンシュタイン博士はおられます
かな」と聞いたりしております。イゴールがそんな暢気なことをやっている間
に怪物はふらふら。可愛い小さな女の子クリスティン(ジャネット・アン・グ
ロウ)に目をつけるのであります。そのクリスティン、男の子のイジワルで
持っていたマリを建物の屋根に蹴り上げられてえーんえん。現れた怪物を恐れ
もせずに「あのマリをとって頂戴なのよさ」と頼むのでありました。怪物、ク
リスティンを抱き上げてえっちらおっちら屋根へ登り始めます。あ、女の子が
怪物にさらわれようとしている、集ってきた町の人々がクリスティンを助けよ
うとするのですが、二人、怪物に殺されてしまうという・・・。怪物はマリを
とってあげた後、クリスティンの父親の頼みに応じて彼女を返すのですが、そ
のトタンに町の人々、警官たちに取り囲まれて捕まってしまったのです。

 哀れなり、フランケンシュタインの怪物。

 さあ、慌てたのはイゴール。彼は急いでフランケンシュタインの屋敷へ行
き、面会を申し込みます。ルドウィクは彼の姿を見て驚きます。イゴールはふ
ふふと笑って「どうですかな、貴方のお兄さんによって殺された筈の男を見る
気分は」そうして彼はルドウィクに怪物を助けろと要求するのでした。当然な
がら最初は拒絶するルドウィク。「私の父を殺し、兄を追放においやったもの
を助けるだと、そんなことはできん。それに私には愛する娘や友人がいるの
だ」「ではその愛する娘さんや友人に秘密をばらしてもかまわないと仰るので
すな」はい、ルドウィクの抵抗もここまで。そんなこと喋られてはかなわんと
あっさり怪物を助けることを約束してしまうのでした。満足げに帰っていくイ
ゴール。

 その途中でルドウィクの愛する娘エルザ(べヴァリン・アンカース)に出
会ったイゴール、にたーりといやな笑みを浮かべますな。驚いたエルザ、ルド
ウィクに「あのヘンな人はだれ、何が起こっているの」と聞くのですが、「い
や、なんでもない」とごまかされるばかり。いぶかしく思ったエルザ、父親が
隠し戸棚から取り出した「ヘンリー・フランケンシュタインの研究ノート 私
はこうして怪物を作った。恐怖の90日間を全告白」を見つけて盗み読みしてし
まうのであります。

 さて、裁判所に呼ばれたルドウィク・フランケンシュタイン、娘の婚約者で
ある検事のエリック(ラルフ・ベラミー)に「せんせ、この男、何もしゃべり
ませんのや、たぶんクルクルパーなのやと思うけれども二人もやられてまっさ
かい、ほうっとく訳にもいきません。精神鑑定をお願いしますわ」フランケン
シュタインの怪物の精神鑑定!いやいや、面白いですなあ。なお、この時また
あのクリスティンが現れて怪物の手をとり「お名前を聞かせてなのよさ」しか
し怪物やっぱり語らずというシーンが挿入されます。なんだ、今回の怪物、や
けにロリータチックだよなあ。

 いよいよ怪物の前に立つルドウィク、怪物、彼の姿を見てうううと唸りま
す。「オー、先生、こいつ、せんせのこと知っとるようですなー」ルドウィ
ク、慌てて首をふり「いや、知らん、知らん、わし、こんな奴知らんよ」さ
あ、怪物怒ったね(笑)。ふんがーっと大暴れ、鎖を切って裁判所から逃げ出
したのであります。その怪物を角笛使って呼び寄せたイゴール、馬車に怪物を
積み込んでまんまと逃げ延びちゃった。

 一方、父の書斎でヘンリーの研究ノートに読み耽るエルザ。ここで『フラン
ケンシュタイン』の名場面がモンタージュされて、エルザが研究のすべてを
知ってしまうという趣向。「いやー、おじいさま、なんてことしてたのかし
ら」愕然とするエルザの前に定石通り、怪物とイゴールが出てきますな。怪
物、屋敷に乱入してきて、乱暴なことにケッタリング博士を一撃で撲殺してし
まったのであります。驚いたルドウィクは非常用の麻酔ガスボンベを捻ってっ
てあんた、そんなものを研究室に作っておるのか(笑)。

 イゴール、怪物、ガスによって昏倒、囚われてしまったのであります。危機
を脱したエルザでしたが、あまりの恐怖に「パパ、もうあんな奴らに関わるの
はやめて、私たちの幸せを壊さないで!」それも最もな話だったので(笑)、
ルドウィク、昏々と眠るフランケンシュタインの怪物を“始末”しようとする
のでした。ところがそこでひゅーどろどろと鳴り物が鳴って「うらめしやぁ」
出てきたのがヘンリー・フランケンシュタインの幽霊だったという・・・(大
爆笑)。

 「ええ、ここで会ったのが100年目、恨みはらさでおくべきかぁ」「あのパ
パ、そりゃちょっと違うんじゃないですか」と遠慮がちにツッコむルドウィク
であります。「ここはあれですよ、私に怪物の脳みそをとっかえろっていうと
ころですよ」ヘンリーは頭を掻いて「そう、そうだったな、わりぃ、どうも死
んでると物覚えが悪くなってさ」なってさじゃねえだろうと思います。
「じゃ、やりなおすわ」改めて出てくるヘンリーの幽霊。「息子よー、私が創
造したものを殺そうとは無残なり。その怪物の脳は狂人のものなりてそれがす
べての根源なりや。そなたにはそれを改善する力あらん」はい、ようやく怪物
の脳交換手術を決意するルドウィクです。

 交換する脳ははい、あれです、さっき怪物に殴り殺されたケッタリングの
脳。ルドウィクはボーマー博士とイゴールに訳を話して協力を依頼します。
ボーマー博士は手術の手伝い、イゴールは怪物を説得する役割(笑)。冗談か
と思ったらイゴール、本当に怪物に「お前はね、脳を交換されるのだ。そうす
れば元の力が甦るから怖がることなんてないんだよ」なんじゃ、そりゃ
(笑)。

 その一方でイゴールは悪巧み。ボーマー博士に自分の脳を使うように迫るの
であります。「そんなお前みたいな○チガイの脳を使ったら同じことだろ」と
嫌がる博士でしたが、「先生、あなた昔の弟子筋に大きな顔をされて面白くな
いんでしょ。私の脳が怪物に入ったらもう天下無敵になります。そうしたら二
人で天下とりましょうや」と訳の分からぬ説得をされて、はい、うなずいちゃ
いました(笑)。そんな二人の思惑も知らずに手術の準備をすすめるルドウィ
クこそ哀れ。

 エリックが二人の警官を連れて屋敷に現れ、隠し地下室まで調べられてしま
うエピソードをはさみ、ようやくクライマックス。まず、外へ彷徨いでた怪
物、たった一人自分を慈しんでくれた少女、クリスティンの家へ。寝ていたク
リスティン、目が覚めて怪物に気がつくとにこっ。怪物の胸、キュン(笑)。
攫っていってしまいます。この時、ランプが落ちて、はいクリスティンの家焼
けてしまいました。

 怪物、屋敷に戻ってルドウィクに少女を差し出し、なんと、この少女の脳み
そを使えと身振り手振りで訴えるのです。お前が萌えキャラになってどうする
のかと思いますな。さすがにこれは却下、怪物もようやくケッタリングの脳を
使うことに同意。今夜、手術が行われることになったのでした。クリスティン
はエルザに預けられ、屋敷に止まることになります。

 そしていよいよ手術の開始。ボーマー博士はイゴールとのはかりごと通りに
彼の頭から脳を取り出します。ええ、脳摘出手術一人でやるの?それに掛かっ
た時間2時間ぐらい?ブラック・ジャックもびっくりですな。ボーマー博士は
ほじくり出した脳をルドウィクに渡します。「うむ」頷いたルドウィク、その
脳を怪物の頭へ移植するのでした。手術は成功しました。でもいまだ、ルド
ウィク、ボーマーとイゴールの悪巧みに気づいた様子なし。普通、ケッタリン
グの遺体とか点検しようと思わないのかね、こんな場合。

 怪物は日一日と回復していきます。しかし、収まらないのが町の人々。特に
いきり立っているのが娘を誘拐されて家まで燃やされたクリスティンパパ(オ
ラフ・ヒッテン)、人々に「ウチの娘を誘拐したのはあの化け物に違いない、
そしてその化け物を匿っているのはフランケンシュタインの陰金の包茎の馬鹿
野郎だ」町の人々は手に手に得物を持ってフランケンシュタイン屋敷に押しか
けます。その人々を押しとめたのはあのエリックでありました。「みなさん、
ちょう待ってや、僕が代表して博士に話ししてくるさかい、そんな乱暴はあか
んよ」エリックは屋敷に入ってルドウィクと対面します。これはもう駄目と観
念したルドウィク、エリックを怪物と会わせるのです。

 仰天するエリックに「助手のケッタリングはこの怪物に殺されたのだ。だ
が、安心したまえ、ケッタリングの脳と怪物の脳を交換したから、心配ない。
私は父と兄が犯したマチガイをただすことができたのだ」ルドウィクは怪物に
問い掛けます。「おい、聞こえるか、ケッタリング」目をぱちりと開ける怪
物、イゴールの声で(笑)「キコエマス」あれと複雑な表情をするルドウィ
ク、「あの、声が違うみたいだけど、ケッタリングだよね。風邪でもひいたの
かい」「チガウ、ワタシハいごーるダ!」がーん、がーん、大ショックのルド
ウィクです。怪物、調子に乗って「ワハハハ、ヒャクニンリキノすーぱーぱ
わーニワタシノズノウ、コレデコワイモノナドナイゾ」ルドウィック、げっそ
りして「ああ、私は父のミスを100倍にしてしまった」この時暴徒がついに屋
敷に潜入、クリスティンはめでたくパパの手に返されるのです。怪物はボー
マー博士に「がすヲツカウノダ」あの麻酔ガスのボンベをひねるとシュー。
人々が次々と倒れていくという地獄絵図。なんか凄い映画だなあ(笑)。

 「ワハハハ、ワハハハハ」ますます調子にのる怪物ですが、突然、「ン、ナ
ンダ、ナンダ、メ、メガミエナイ」するとルドウィク博士がしてやったりと
「ふふふ、今ごろ気がついたか。イゴール、貴様の血液型は怪物と違うのだ。
その障害が目に来たのだ」ええっ、け、血液型っすか(大爆笑)。絶望した怪
物、「ウヌヌヌ、メガミエナクテハドウニモナラン、ダマシタナ、ボーマー」
大暴れし始めます。そしてボーマーを高圧配電盤に投げつけるとばりばりばり
と火花がちって感電死。さらに研究室が炎に包まれて怪物はルドウィクを道づ
れに焼死するのでした。エリックがエルザを連れて辛うじて脱出したところで
エンドマーク。

 元のフランケンシュタイン物語のテーマ性も気高さもどこかへすっ飛んでし
まって、もう下品、下品。面白いったらありゃしません。これであのオチさえ
なければなあ、血液型が違うって、そりゃ、ないよねえ。

 モノクロ・スタンダード、モノラル音声。画質・音質、ともに息を飲むほど
のクオリティ。これであのオチさえなければねえ(笑)。英語字幕つき。『フ
ランケンシュ タイン』(Frankenstein)『フランケン シュタインの花嫁』
(Bride of Frankenstein)『フランケンシュタイン復活 』(Son of
Frankenstein)『フ ランケンシュタインの幽霊』(Ghost of Frankenstein)
『フランケンシュタ イン復活 / フランケンシュタインの館』 (House
ofFrankenstein)を収録し たフランケンシュタイン・レガシーセット。Umvd
のDVD。

            JZT07733 エロの冒険者
       HOMEPAGE http://homepage3.nifty.com/housei/
      SFシネクラシックス 輸入DVDでみるSF黄金時代(笑)

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