ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

地球交響曲 @ O-EAST&WESTコミュの神とは、高度な自然のメカニズムの実体のことである

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
植物にも心がある
 「心」という表現が、特定の人間的なものを感じさせるだけで、本当は植物も全部 持っているものと思いますね。
 植物が「生きている」っていう場合には、自然の環境を明確にキャッチして、その 中で適応して生きるというのが、機能のいちばん基本ですからね。そうすると、ひじ ょうに高度な感受性といいますか、感応器官を持っていないと、それに対応できない わけです。自然の変化を事前に予知したり、そういう我々に想像できないような状態 に反応する機能というのは、全部備えているのでしょうね。

 私が意図的にしているのは、小さいときに、大きくなるのに必要なエネルギーや栄 養分を不足させないように充分与えていることです。どんどん伸びていっていいよ、 という情報を与えるのと同じ意味を持つように思うんです。  いちばん大事なのは、まだ小さい苗のとき、物心もないようなときに、どんどん成 長しても充分必要なものは入ってくるんだという安心感があることですね。すると急 速に上に上がる力を持った。持っているいろんな生きていくシステムが機能的に整備 されて成長していく。病気に対しても対抗性を持つとか、光合成の効率が良いとか。  そういう素晴らしい高度な機能を持っていると、今度は母親の立場、与える立場で ある我々は、我々の知識をはるかに越えた高いレベルの機能だという信頼感がありま すね。生態自身の信頼感に任せていこうと。
 そうすると疑わないってことです。ですから信じることがどんなに大切かというこ とをつくづく感じますね。これは、神に対する疑いを持たないって、言い換えたらそ ういうことですよね。私が「神」って言うのは、自然の、この高度なメカニズムの実 体ですから。というより、これは自然の性質なんです。

宇宙には無限の生命力が存在する。
その生命力に触れる鍵は、心にある。
 元々の生命力が無限であるのかというのは、科学的にもよく判っていることですけ ど、バクテリアがどんどん増殖すると2〜3日で全地球を覆うくらいになるのですが、 現実にはそうはならない。つまり増えていくほど、それを止める力が自然に働く。だ から自然自体が抑えつける力を人工的に除いたら、ひじょうに大きくなるという可能 性もある。  よく種の良し悪しを問題にしますけど、植物は、もうすでに親から種として離れて 独立して生きますから、生きるためのすべての要素は全部持っているはずなんです。 そこに不備なものは絶対ないはずなんですよね。種の大きい小さいは出てきますよ。 でも小さくても、成長していく状態が良ければけっこうちゃんと育ちます。それをあ たかも遺伝子が遺伝的にいいのと悪いのがあるように解釈されてさしまう。そこで、 共通のひじょうにいい状態を与えて発芽させてやる。それで、その状態を調べると見 事にそうなんです。ピシーッと揃っている。
 私が最初から肥料をやっているのは、根が出ればすぐに吸収する機能を持っている はずだからです。いちばん初期は植物自身の種の中に持っていますからね。それでも ある程度、根を作ったり、枝を伸ばしていく原資はそこにあるわけです。それを全部 見込んで、そういう生きていけるだけの完璧な機能を自然は与えてくれるはずだ、と。
 だから考え方としてはひじょうにシンプルなんです。そういうひとつのものを、神 なら神という形でいいと思います。全知全能のメカニズムを持っているので、その中 から学びとろうという気持ちであればです。はるかにしやすいはずです。ええ、植物 の育つ姿からですね。

 今の私のトマトの巨木ができたわけっていうのは、今の科学では説明つかないんで すから。科学が、自然がそういう大きな力を持っているということを認めてないわけ です。今までは、それを超能力とか、そういう形で片づけられて排除されていますか らね。それをいま私は、科学の中にそういうものの持つ能力はないとしているのは誤 りだと言おうとしているわけです。そうすると、今まである特殊な考え方の人が初め てできるような事柄もできると考えているから、これができてつながってきている。 あのトマトの巨木っていうのは、その橋渡しになる材料として考えているわけです。 心でどう受け止めるかっていう問題ですよね。

科学は決して絶対ではない
 私は、生物をよく知るっていうことが、自然とか生命とかいうもののお互いの連帯 感とか、その素晴らしさっていうのに気がつく、ひじょうにいい手段のような気がし ますね。
 科学の固定観念というものがものすごく強いんですよ。今、世の中がこういう物質 的な文明をリードしているような立場にありますから、それには無条件に従おうとす る気持ちがあるんでしょう。そこに、地球が破壊されていくひとつの方向があるんで すね。
 今までの科学が絶対と思っていることは絶対じゃなくて、大きな転換期で修正なり、 あるいはそこで付け加えていかなきゃならない時期にあるんです。その先頭に立つの は今度は一般の人なんですよ、ということを言いたいんです。科学者と皆が一緒になっ ていかなきゃならない時代なんだと。

★野澤 重雄(日本・植物学者)
 1913年東京生まれ。39年東京大学農学部農業土木科卒業。台湾製糖株式会社に製糖 枝師として入社。46年終戦により帰国後、53年協和科学工業株式会社を設立、代表取 締役社長に就任。78年協和株式会社に社名変更。85年代表取締役会長に就任。同年、 ハイポニカ(水気耕栽培法)トマトが、筑波国際科学技術博覧会の日本政府館メイン 展示に採用され、バイオテクノロジーも特殊肥料も一切使わずに、普通のトマトの種 から1万数千個の実をつけた。82年科学技術功労者長官賞授賞。85年勲四等旭日小授 賞受賞。86年吉川英治文化賞受賞。
 著書に「トマトの巨木は何を語りたいか」(ABC出版)、「生命の発見」(PHP研究 所)。草柳大蔵氏との共著に「トマトの巨木の生命思想」(ABC出版)。

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

地球交響曲 @ O-EAST&WEST 更新情報

地球交響曲 @ O-EAST&WESTのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。