ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

不知火龍馬会コミュの(龍馬は上士?)上士は徳、中士は功名、下士は金(富貴)

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
(龍馬は上士?)上士は徳、中士は功名、下士は金(富貴)

 坂本龍馬が来年は、話題になる偉人にですが、それは2010年のNHKの大河ドラマが「龍馬伝」で、三菱の創始者・岩崎弥太郎の視点から、坂本龍馬の生き様を追うとドラマと情報では流れています。龍馬役に賛否色々でますが、司馬遼太郎の「竜馬が行く」に影響された人は、それぞれが自分の龍馬像(竜馬観)を持っているのだと思います。

 今、日本の状況も世界の状況も、とんでもない危機にあると思います。はたして日本の国民がそこまで深刻に考えている人がどれだけいるでしょうか? 200年、300年の価値の転換と語る人もいます。イギリスの産業革命、水力利用から、蒸気機関利用、内燃機関、原子力等々、行け行けドンドンと進んで来ました。幕末・維新を支えた人々は、これまでの西欧化を望んでいたのでしょうか?

 龍馬の師である勝海舟が、幕末にこの二人が協力したら恐いと言った人物は、西郷隆盛と横井小楠ですが、両人の遺訓を調べると、小楠はアメリカ思考ですが目標は違っていました。西郷隆盛も、倒幕は強く思っていましたが、西洋化に関しての思いはどうだったか定かではありません。多くのリーダーを出した薩摩藩の島津斉彬、小松帯刀らの影響を多大に受けたのだと思っています。

 さて志士たちの時代、今と同様に多様な人間がいたと思います。中国古典の「呻吟語」に「上士、中士、下士」なる言葉がありました。
 
(本文)
 古今の士に率(おおむ)ね三品有り。上士は名を好まず。中士は名を好む。下士は名をも知らず。

(本文、解説)
 終わりの一句がよく利いていますね、下士は名を好むことを知らない。名などどうでもよい、ただ金さえあればよいというわけです。世の中にはこういう人間なかなか多い、これを下士という。それが少し飯が食えるようになると、名誉・名声が欲しくなる、名刺に肩書きを刷り込みたくなる。こういうのが中士。そんなこともばかばかしくなってくると初めて上士であるというのです。(中略)

 龍馬は、三士の評価のどれでしょうか? また、次の一節もありました。

(本文)
 上士は道徳を重んじ、中士は功名を重んじ、下士は詞章を重んじ、斗筲(としょう)の人は富貴を重んず。(中略)

(本文、解説)
 人間の本当にできた人は道徳(道)を重んずる。中等の人間は功名を重んずる。下等の人間は文学とか詩歌、芸術といったものを重んずる。斗筲の人――一斗枡や箕(み)で量(はか)るような人間、いわゆる一山百文の人間は富貴を重んずる。(中略)

 龍馬は果たして、どの士でしょうか、やはり私の思いは、日本を西洋列強の食い物にされないように、政権を移譲し安定させることが必要と、奔走した人と思いますので、上士ではないかと思います。

 世は、芸術、芸能、スポーツの時代と思います。しかし「呻新語」の作者、呂新吾が後世へ残した教示は、龍馬のような英雄ではなく、幕末に熱き思いを持って散った名も無き志士たちのことではなかったかと思います。

 イギリスに「カントリー・ジェントルマン」と言う価値観があります。この生き方は、地位や名誉は要らない、ただ国家に異変が起きたときは、「いざ鎌倉」の思いで命を捨てでも公のために働く紳士の意味だそうです。これを実践したのが、戦後処理に奔走した白州次郎氏ではないかと思います。

今回の世界金融危機を転換できるのは、私利私欲のヘッジファンドのような金儲け一辺倒の「斗筲(としょう)の人たち」ではなく、マザーテレサ、ガンジー、坂本龍馬、西郷隆盛のような公に一身を投じる人が必要であるように思います。

* 参考資料:安岡正篤編著「呻吟語を読む」より

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

不知火龍馬会 更新情報

不知火龍馬会のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング