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80年、90年代ハードロックコミュの今何を聴いてますか?

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コメント(97)

「CONQUEST」/URIAH HEEP

ジョン・ロートン、更にはリー・カースレイクが脱退し、新たにジョン・スローマンとクリス・スレイドが参加し制作された1980年発表作。
ジョン・スローマンという人は情感を織り交ぜ、ソウルフルに歌いあげるタイプのボーカリストなのだが、本作はその個性を生かすように、ライトな音像でポップなメロディを軸に、より抒情的な旋律を際立たせた作風になっている。
これが功を奏し、URIAH HEEPの個性を残しながら、本作ならではの魅力があふれている。
改めて、ケン・ヘンズレーの作曲能力の高さを示しており、80年代に入っても孤高の存在感を放っている。

「ABOMINOG」/URIAH HEEP

ジョン・スローマン、クリス・スレイド、さらにはここまでURIAH HEEPを引っ張ってきたケン・ヘンズレーが脱退し、残されたミック・ボックスが中心となり、リー・カースレイクを呼び戻し、ボーカルにピート・ゴールビィを加入させて制作された1982年発表作。
ここにきて迷いが晴れたのか、それとも後輩のUKヘビーメタルバンドによるNWOBHMブームがURIAH HEEPに火をつけたのか、本作は、真っ向からハードロックに向き合い、その攻撃性を生かしつつ彼らのポップなセンスを生かした見事なアルバムに仕上がっている。
中心人物となったミックのギターが躍動し、メリハリのついたメロディを歌いあげるピート・ゴールビィも見事である。
収録された楽曲もどれも完成度が高い。
80年代も全く色あせない存在感を見事に示した大傑作である。

「HEAD FIRST」/URIAH HEEP

大成功を収めた前作「ABOMINOG」と同じラインナップで制作された、1983年発表作。
ハードなサウンドを前面に押し出した「ABOMINOG」に比し、本作はグッとポップな要素を大胆に取り入れている。
当時、アメリカで隆盛していたポップなハードロックと同系統とも言っていいが、その気品、威厳が感じられる点は、URIAH HEEPの個性だろう。
勿論、どの楽曲も完成度は高い。

「EQUATOR」/URIAH HEEP

1985年発表作。
ポップな要素が更に強くなった作風である。
80年代に隆盛した、メロディアスハードロックの要素が強いが、時折見せる荘厳な空気感が、やはりURIAH HEEPである。
独自のスタイルで伝統を紡ぐ、健闘ぶりが眩しいアルバムである。

「RAGING SILENCE」/URIAH HEEP

前作から4年と長いインターバルを置き、ピーター・ゴルビー、ジョン・シンクレアが脱退し、バーニー・ショウ、フィル・ランゾンが新たに加わり制作された1989年発表作。
吹っ切れたかのようにポップ路線を突き進むURIAH HEEPの、さらなる進化した姿である。
ポップかつキャッチーなメロディに彩られた、見事なまでのメロディアスハードロックがズラリと並び、その圧巻の完成度に圧倒される。
バーニー・ショウは歴代のボーカリストに勝るとも劣らないパフォーマンスを披露しており、URIAH HEEPの名を汚さない、見事な歌声で盛り上げる。
ミック・ボックスを中心とするバンド陣の充実している。

「DIFFERENT WORLD」/URIAH HEEP

1991年発表作。
ますます、ポップな要素を強めた作風である。
メリハリのあるキャッチーなメロディと、シンプルなアレンジを基本としており、聴きやすさが優先されている。
とはいえ、URIAH HEEPの仕事である。
豪快なグルーブと、気品さえ感じさせるサウンド、哀愁を効かせた旋律が聴き手を惹きつける。
完成度も、さすがの高さである。

「SEA OF LIGHT」/URIAH HEEP

1995年発表作。
ロジャー・ディーンが久しぶりにアルバムジャケットデザインを担当し、心機一転、70年代の神秘的なドラマティック路線に回帰した内容となっている。
これが、素晴らしい出来である。
ミック・ボックスのギターが躍動し、バンドの演奏もタイト。
バーニー・ショウのボーカルも、この世界観を見事に演出している。

「SONIC ORIGAMI」/URIAH HEEP

1998年発表作。
ここまでのURIAH HEEPのキャリアを総括するような内容である。
70年代の荘厳さと、80年代のポップな感覚を、バランスよく配合し、完成度の高いメロディに乗せ構成された楽曲がずらりと並ぶ。
ベテランとは思えないほど、若々しく、エネルギッシュであり、さすがは伝説の存在となったバンドだと唸らされる。

「YNGWIE J MALMSTEEN’S RISING FORCE」/YNGWIE MALMSTEEN

STEELERやALCATRAZZで活躍していたスウェーデン出身のギタリスト、イングウェイ・マルムスティーンの1984年発表作。
キーボードにイエンス・ヨハンソン、ドラムにバリモア・バーロウが参加している。
2曲だけジェフ・スコット・ソートのボーカルをフューチャーしたナンバーがあるも、他はイングウェイのギターを中心に添えたインストロメンタルナンバーである。
ネオクラシカル、様式美と言ったヘビーメタルのスタイルの、教科書のようなギターである。
典型ではなくて、これが答えだと言ってしまっても良い。
この後、凡百のギタリストがこのスタイルを踏襲するわけであるが、本家はその純度100%混じり気のないネオクラシカルスタイルをこの時点で完成させているのである。
ギターのインストロメンタルで、これだけ聴き手を惹きつけられる作曲センスに改めて驚嘆する。

「MARCHING OUT」/YNGWIE J MALMSTEEN’S RISING FORCE

前作「YNGWIE J MALMSTEEN’S RISING FORCE」に参加したジェフ・スコット・ソートとイエンス・ヨハンソンに加え、イエンスの兄のアンダース・ヨハンソン、更にイングウェイの無名時代からの知り合いであるマルセル・ヤコブを加え、YNGWIE J MALMSTEEN’S RISING FORCEというバンド名義でリリースされた1985年発表作。
バンド名義ということもあり、インストロメンタルは3曲に抑えられ、他はジェフ・スコット・ソートのボーカルをフューチャーしたナンバーで占められている。
このボーカルありのナンバーの完成度が素晴らしい。
ポップかつキャッチーなメロディを前面に出ししっかりと聴き手を惹きつける。
イングウェイのネオクラシカルスタイルのギターも絶好調である。

「SHAKE YOUR MONEY MAKER」/THE BLACK CROWES

ジョージア州アトランタでロビンソン兄弟を中心に結成されたバンドの、1990年に発表された1st。
まず、冒頭の落ち着き払った、堂々とした爆音ギターのカッコよさに痺れる。
そこからは天国にも上るような気持ちいいグルーブの、波、波、波。
グルングルンと体を揺さぶられるような、リズムに身をゆだねれば、天国に上っていくような心地よさを味わえる。
リッチ・ロビンソンのギターは、リフにしてもリードにしても派手さはないものの、聴き手を飽きさせないユニークなフレーズを連発しており、デビュー作とは思えない玄人好みの音を聴かせてくれる。
そして、見事なのはクリス・ロビンソンのボーカル。
癖のある歌声でねちっこく歌いまわしながら、しっかりとした音程で、説得力のある色気のあるボーカルを聴かせる。
この後、数々の名作を発表していくバンドなのだが、すでにデビュー作にしてこの大物感。
素晴らしい。

「TRILOGY」/YNGWIE MALMSTEEN

ネオクラシカルメタルの王者が、その名に相応しい絶対的な名盤を産み落とした。
ジェフ・スコット・ソートとマルセル・ヤコブが脱退し、新たにアメリカ出身のボーカリスト、マーク・ボールズが加入し制作され、1986年にリリースされた本作は様式美ヘビーメタルの教科書とも言うべき圧倒的な完成度を誇るアルバムに仕上がった。
イングウェイ・マルムスティーンのギターを中心に添えながらバンドとしての一体感と、楽曲の完成度を最優先に置いており、その姿勢が全楽曲に行き渡り、結果、全く隙の無い、全曲名曲と呼んでも差し支えないような凄まじき完成度を誇っている。
そして、ヘビーメタルシーンでも随一の実力と名高いマーク・ボールズの凄まじき歌声である。
その圧倒的な歌唱力で楽曲を盛り立て、イングウェイのギターとも互角以上に渡り合っている。
未来永劫、様式美ヘビーメタルの金字塔として称えられるであろう名作である。
大推薦盤。

「THE SOUTHERN HARMONY AND MUSICAL COMPANION」/THE BLACK CROWES

衝撃のデビュー作「SHAKE YOUR MONEY MAKER」で提示したスタイルを、さらに磨きをかけ高みに押し上げた、更なる脅威を与えた1992年発表の名作中の名作である。
粘っこいグルーヴの上を、土ぼこりが舞うかのような泥臭いサウンドで、グラマラスなコーラスに彩られた華やかなメロディが乗る、THE BLACK CROWESスタイルは健在である。
この手のロックを歌わせたら、クリス・ロビンソンの右に出る者はいない。
変化自在に独特の色気をもった声色で、見事に歌い上げている。
ツボを押さえたリッチ・ロビンソンの玄人受けするギターも素晴らしい。
古き良きロックに敬意を払いつつ、当時のロックに強烈な喝を入れた、大名盤である。
大推薦盤。

「ODYSSEY」/YNGWIE J MALMSTEEN’S RISING FORCE

母の死や、イングウェイ自身の交通事故を経て、ボーカルにはジョー・リン・ターナーを迎え、前作「TRILOGY」に引き続きイエンス・ヨハンソンとアンダース・ヨハンソンと組み制作された1988年発表作。
ジョー・リン・ターナーの存在感が前面に出た作風となっており、これまでよりもポップかつキャッチーなメロディが際立ち、アレンジもよりコンパクトにまとまっている。
バンドの一体感も強く、イングウェイと互角に渡り合えるメンバーが加わったことが、良い結果を生み出している。
実際に、収録曲はどれも完成度は高い。

「AMORICA」/THE BLACK CROWES

1994年発表作。
冒頭のリッチ・ロビンソンのギターと、そこに絡むクリス・ロビンソンの歌声が生み出すグルーヴ感が凄い。
メロディ、サウンドも素晴らしいのだが、この独特のグルーヴ感が終始一貫して展開されており、圧倒的な個性を生み出している。
前2作から濃い内容の音を生み出してきたが、本作の濃さは、ただ事ではない。
聴き手を選ぶ音であるが、いったん、ハマってしまえば決して抜け出せない、底なし沼のような魅力を持つアルバムである。

「TRIAL BY FIRE:LIVE IN LENINGRAD」/YNGWIE MALMSTEEN

1989年にソビエト連邦のレニングラードで行われた公演の模様を収めたLIVE盤。
「ODYSSEY」発表時のラインナップで行われた。
イングウェイのギターが主役であることは間違いないが、キャリアもスター性もあるジョー・リン・ターナーの存在感はやはり格別で、LIVEにおいてもイングウェイと互角に渡り合っている。
結果、一種の緊張感を伴うバランスに保たれており、バンドとしての一体感がある点が特筆すべきポイントだろう。

「THREE SNAKES AND ONE CHARM」/THE BLACK CROWES

1996年発表作。
粘っこいグルーヴを前面に押し出し、生み出される独特の空気感の存在が強いアルバムである。
クリス・ロビンソンのボーカルも含め、とにもかくにも、グルーヴィー。
本作からホーンセッションも加わるのだが、おれがごく自然とマッチしている。
自身のルーツに拘り、その深さに更にもぐりこんだ、これまた濃い一枚である。

「ECLIPSE」/YNGWIE MALMSTEEN

前作「ODYSSEY」に伴うツアー後にYNGWIE J MALMSTEEN’S RISING FORCEを解散させ、地元のスウェーデン出身のミュージシャンを従え制作されたソロ名義の1990年発表作。
とはいえ、音楽性が大きく変わることなく、程よくポップさがあるネオクラシカル路線のヘビーメタルが貫かれている。
バンドスタイルを堅持しており、新加入のヨラン・エドマンの歌唱をしっかり生かした楽曲で占められており、親しみやすさを残しながら自身の魅力を伝える手腕はさすがである。

「BY YOUR SIDE」/THE BLACK CROWES

THE BLACK CROWESの圧倒的なセンスを磨き続け、いよいよ、究極のスタイルを呈支持した名作中の名作である。
1999年に発表した本作は、サザンソウル、R&B、ブルースをルーツにした自身のスタイルを、極限にまで洗練させ、究極のポップミュージックにまで昇華させた極上のロックである。
その完成度は、捨て曲なしどころか、全曲名曲と言ってしまっても良いほどの圧倒的なものである。
リッチ・ロビンソンのツボを押さえたギターフレーズと、クリス・ロビンソンの自由度の高いボーカルが織り成すTHE BLACK CROWES印のグルーヴも存分に展開するから、その個性も色褪せていない。
アメリカンロックの、至高の名作の一枚である。
大推薦盤。

「FIRE AND ICE」/YNGWIE MALMSTEEN

1991年発表作。
ドラムがボー・ワーナーに交代している以外は、前作「ECLIPSE」と同メンバーによるアルバムである。
基本的にはその前作「ECLIPSE」の路線を踏襲している。
イングウェイのギターが主役であるが、あくまでも歌モノのロックが中心であり、その質は高い。
ネオクラシカルスタイルのヘビーメタルが好きな人は必聴だし、ポップかつキャッチーなメロディは一般的なポップスファンにもアピールするだろう。

「THE SEVENTH SIGN」/YNGWIE MALMSTEEN

ボーカリストに元LOUDNESSのマイク・ヴェッセーラを迎え制作された、1994年発表作。
これは素晴らしいアルバムである。
ここまでイングウェイが確立してきたネオクラシカルハードロックに、極上レベルのポップかつキャッチーなメロディが満遍なく散りばめられている。
歌モノも、インストも、どれも心の琴線に触れるものばかりで、作曲者イングウェイ・マルムスティーンの実力を改めて思い知らされる。
ストロングかつパワフルなマイク・ヴェッセーラの歌声も、メリハリのある旋律を更に際立たせることに成功している。
大推薦盤。

「MAGNUM OPUS」/YNGWIE MALMSTEEN

前作「THE SEVENTH SIGN」に引き続き、マイク・ヴェッセーラがボーカルを担当した1995年発表作。
作風もその「THE SEVENTH SIGN」を踏襲している内容である。
荘厳さ、壮麗さをさらに突き詰めた様式美ハードロックであり、ポップかつキャッチーなメロディも更に磨きがかかっている。
マイク・ヴェッセーラは個性的な声で、イングウェイの世界観を盛り立て、そのイングウェイも気合十分のギターで応えている。

「INSPIRATION」/YNGWIE MALMSTEEN

1996年に発表されたインスピレーションアルバム。
イングウェイ自身が、本作はカバーではなくインスピレーションだと語っているから、インスピレーションアルバム。
イングウェイが影響を受けたジミ・ヘンドリックスやDEEP PURPLE、RAINBOW、SCORPIONSなどが取り上げられ、ジョー・リン・ターナー、ジェフ・スコット・ソート、マーク・ボールズといったイングウェイをこれまで支えてきたメンバーが参加している。
基本は楽曲の形を壊していないが、ギターは完全にイングウェイ。
彼ならではの超絶フレーズをこれでもかというほど弾きまくっている。
これで楽曲が壊れるかどうかの寸前で仕上げているからやはり天才である。
ボーカル陣も見事であり、個人的にはジョー・リン・ターナーによる“Mistreated”でデヴィッド・カヴァデールに迫るかというような見事なパフォーマンスは、本作のハイライトのひとつだと思う。

「FACING THE ANIMAL」/YNGWIE MALMSTEEN

暗黒の90年代にネオクラシカルヘビーメタルの王者が放った、乾坤一擲の名盤中の名盤の登場である。
1997年にリリースされた本作は、SWEDISH EROTICAで活躍したボーカリスト、マッツ・レヴィンと、あの、ハードロック最高のドラマー、コージー・パウエルを迎えて制作された。
煌びやかなサウンドと一線を画す、ダークでヘビーな作風で、ハモンドオルガンを効果的に使った本作は、そのマッツ・レヴィンとコージー・パウエルのパフォーマンスがカッチリ、ハマり、これまでのイングウェイのアルバムには無かった新たな魅力に溢れている。
そして、その荘厳な雰囲気を、過去最高と言っても良いクオリティのポップかつキャッチーなメロディが盛り立てる。
どの楽曲も軽く、これまでの水準を超えており、聴きごたえ十分。
イングウェイのギターも、コージーの圧倒的なドラムと互角に渡り合っている点はさすが。
イングウェイ・マルムスティーン、ここにありを天下に知らしめた名作である。
大推薦盤。

「CONCERT SUITE FOR ELECTRIC GUITAR AND ORCHESTRA IN F FLAT MINOR Op.1 –MILLENNIUM-」/YNGWIE MALMSTEEN

まず、言わなければいけないのは、本作はハードロック、というよりもロックというジャンルで語られる音楽ではない。
クラッシック音楽のジャンルで語られるべき音楽である。
1998年に発表された本作は、イングウェイ・マルムスティーンがチェコ・フィルハーモニー管弦楽団と共演した、エレキギターのための協奏曲をオリジナルで生み出したアルバムである。
ただ、イングウェイの凄いところは、これだけドップリとクラシックに浸りながら、ロック愛好家に十分にアピールする起承転結、メリハリをしっかり持たせたメロディを配している点である。
イングウェイの才能の凄みが詰まっている。

「LIVE!!」/YNGWIE MALMSTEEN

「FACING THE ANIMAL」に伴う南米ツアーの模様を収めた1998年発表のLIVE盤。
当時のイングウェイの絶好調ぶりを反映するかのような、とても良い内容のアルバムである。
充実した内容だった「FACING THE ANIMAL」の収録曲をはじめ、代表曲、さらには「INSPIRATION」収録のカバー曲と、とてもバラエティに富んだ展開を見せており、パワフルなバンドの演奏も相俟って、聴きごたえは十分。
マッツ・レヴィンのボーカルも素晴らしい。
イングウェイは自身のギターソロタイムを含め終始、弾きまくっているが、彼が凄いのはただ弾きまくるのではなく、しっかりと起承転結のある構成を聴かせる点である。

「ALCHEMY」/YNGWIE MALMSTEEN

ボーカルを名盤「TRILOGY」で活躍したマーク・ボールズにチェンジし制作された1999年発表作。
そのマーク・ボールズのボーカルを生かすべく、本作は緊張感の漂うネオクラシカル路線となっている。
マーク・ボールズの歌声はさすがで、その高いポテンシャルを生かし、見事なボーカルを披露している。
全13曲中5曲がインストで、本作ではイングウェイが弾きまくっており、その存在感を見せ付けている。

「SOLDIERS OF SUNRISE」/VIPER

ブラジルで結成されたヘビーメタルバンド、VIPERの1987年発表作。
凄まじいまでの疾走感あふれるビートの上を、ハイトーンを駆使した高揚感のあるメロディが乗る。
とにもかくにも、勢いが凄まじい。
若さ溢れるエネルギーに満ちている。

「THEATER OF FATE」/VIPER

急成長、なんてもんじゃない。
ブラジルのヘビーメタルバンド、VIPERは1989年に発表した本作で、化けた。
シンフォニックな要素を積極的に取り入れ、ごく自然な形で昇華させた、極上のヘビーメタルが終始一貫で展開される。
表現力が増したアンドレ・マトスのボーカルをはじめ、バンド陣の演奏もグレードアップし、アレンジも見事である。
若き才能が更に輝きを増し、奇蹟ともいえる一枚を生み出した。

「ANGELS CRY」/ANGRA

ラファエル・ビッテンコートと、元VIPERのアンドレ・マトスが中心になり結成されたヘビーメタルバンド、ANGRAの1993年発表作。
シューベルトの「未完成」、パガニーニの「カプリース第24番」のフレーズが登場するなど、クラッシック音楽の要素を盛り込んだ、独自の高貴なヘビーメタルを提示している。
アレンジ、メロディ共にデビュー作にして最高峰とも言っていい出来である。
凄まじき水準の楽曲をズラリと並べた恐るべき完成度を誇る名盤で、ANGRAは一躍、ヘビーメタル界の寵児として一気にトップシーンに躍り出ることになるわけだが、その評価に相応しい名作だと言える。
大推薦盤。

「HOLY LAND」/ANGRA

1996年発表作。
衝撃のデビュー作「ANGELS CRY」では、クラッシック音楽を導入した欧州的な様式美を突き詰めたが、本作では祖国ブラジルの土着的な民俗音楽の要素を積極的に取り入れたスタイルを提示している。
高貴な空気感は本作でも健在であり、神聖ささえ感じさせるその音は、独自の存在感を示している。
楽曲の完成度は、相変わらず高い。
90年代を代表するヘビーメタルの雄の、その存在を高めることに一役買っている、充実のアルバムである。

「HOLY LIVE」/ANGRA

1997年発表のLIVE盤。
「HOLY LAND」に伴うツアーの一環で行われたパリ公演の模様を収めた内容である。
全6曲、35分と収録時間は短いものの、当時の彗星の如くの勢いだったANGRAの熱気あふれるLIVEの模様が伺える。
演奏力もさすがであり、90年代を代表するヘビーメタルバンドの実力を証明している。

「FIREWORKS」/ANGRA

1998年発表作。
これぞ、ANGRA,という内容である。
クラッシック音楽と、ラテン音楽の要素を積極的に取り入れたスタイルの、総決算ともいえる内容で、職人芸ともいえるような質の高い楽曲を並べている。
その高貴なサウンドはさらに磨きがかかっおり、メロデイ、アレンジ共に完成度は高い。

「LIVE AT LAST」/BLACK SABBATH

1980年発表のLIVE盤。
1973年の「BLACK SABBATH Vol.4」に伴うツアー時のLIVEの模様を収録したアルバムである。
かつてのマネージャーであるパトリック・ミーハンがBLACK SABBATHの了承を得ずに勝手にリリースされた曰くつきのアルバムで、その音質の悪さも相俟って、評判は必ずしもよろしくはない。
ただ、その劣悪な音質が、当時の凶暴なBLACK SABBATHの魅力を、生々しく物語っている。
実際、本作に収録されているBLACK SABBATHの姿こそ、史上最高のハードロックバンドの姿である。

「HEAVEN AND HELL」/BLACK SABBATH

大復活したBLACK SABBATHが、更に新たなるヘビーメタルの様式美を確立した、歴史的大名作の登場である。
前作「NEVER SAY DIE」リリース後に、オジー・オズボーン、ギーザー・バトラーが相次いで脱退。
その後の、RAINBOWで活躍していた伝説的ボーカリスト、ロニー・ジェイムス・ディオが加入し、ギーザーが復帰し、1980年に本作は制作、発表された。
BLACK SABBATHならではの重厚なグルーヴに、1970年代後半から取り入れだしていた抑揚のあるメロディを、ロニー・ジェイムス・ディオの圧倒的な声域を誇るボーカルで歌い上げている。
そこに、ロニーがRAINBOWで培った荘厳な空気感を導入し、圧倒的な個性と完成度を誇るアルバムに仕上がっている。
本作を目標とするバンドは星の数ほど、その後、出現するも、現時点まで本作を凌ぐような作品は出現していない。
伝説的な、圧倒的な名盤である。
大推薦盤。

「MOB RULES」/BLACK SABBATH

ロニー・ジェイムス・ディオ在籍時のBLACK SABBATHは、間違いなくヘビーメタル史上、最高のバンドの一つであった。
それは大名作となった前作「HEAVEN AND HELL」の次に、1981年に発表された本作が、その「HEAVEN AND HELL」に勝るとも劣らない大傑作であるという事実に依るところが大きい。
ビル・ワードが抜け、ヴィニー・アピスが加入した本作は、ビートがよりタイトになり、楽曲の全体的な出来が上がった、凄まじき完成度のヘビーメタルアルバムである。
全編にわたり、トニー・アイオミとギーザー・バトラーによるユニークなリフが、これでもかと登場し、ロニー・ジェイムス・ディオの歌声も絶好調である。
捨て曲なしどころか、全曲、名曲と言ってしまって良いような出来である。
大推薦盤。

「LIVE EVIL」/BLACK SABBATH

「MOB RULES」発表後のツアーの様子を収めた、1983年発表のLIVE盤。
半分は「HEAVEN AND HELL」、「MOB RULES」に収録された楽曲で、残りはオジー・オズボーン在籍時の代表曲で構成されている。
オジー・オズボーン在籍時の曲もロニー・ジェイムス・ディオは器用に歌いこなしているが、やはり、ロニー・ジェイムス・ディオ介入以降に発表された楽曲の、その凄まじさが印象的である。
間違いなく、この時期のBLACK SABBATHはヘビーメタル最強の一角だった。
その事実を証明したLIVE盤だと言える。

「BORN AGAIN」/BLACK SABBATH

ロニー・ジェイムス・ディオが脱退し、後任にDEEP PURPLEでの活躍で知られるイアン・ギランを迎え制作された1983年発表作。
これは、間違いなくBLACK SABBATHの音である。
しかし、BLACK SABBATHのカタログで、本作のようなアルバムは他にはない。
狂気じみたイアン・ギランのボーカルに引っ張られるかのように、本作は異常な攻撃性が前面に出ており、鋭利なサウンドが徹頭徹尾、貫かれている。
このラインナップでなければ生み出されない音であり、そして、その完成度が極めて高い点が、BLACK SABBATHの偉大さを示している。

「SEVENTH STAR」/BLACK SABBATH featuring TONY IOMMI

1985年に行われたライヴエイドで、オリジナルメンバーによるBLACK SABBATHの再結成が成されるも、これは一時的なものであり、その後、BLACK SABBATHは解散。
トニー・アイオミはグレン・ヒューズ、デイヴ・スピッツ、エリック・シンガー、ジェフ・ニコルズというラインナップでソロアルバムを制作するが、レコード会社の要請でBLACK SABBATH名義で発表されたのが、1986年にリリースされた本作である。
本来はトニー・アイオミのソロアルバムであり、従来のBLACK SABBATHのアルバムとは明らかに一線を画す内容である。
そして、タチの悪いことに、本作はメロディアスハードロックの最高峰の名作と言っても良いような、歴史的な大名作に仕上がっている。
高品質なサウンドと、ポップなメロディ、圧倒的な完成度のアレンジが施された名曲群が占める本作は、その楽曲を歌い上げるグレン・ヒューズの神懸った歌声もあり、とてつもない究極のハードロックアルバム。
ヘビーメタルやハードロックが好きなら一度は聴かなければいけないアルバムだと言ってもいいだろう。
大推薦盤。

「THE ETERNAL IDOL」/BLACK SABBATH

「SEVENTH STAR」発表後、グレン・ヒューズが脱退。
その後、本作の制作に取り掛かるものの、度重なるメンバーチェンジを経て、混迷の中、新人のトニー・マーティンがボーカルを務め、完成に至った、1987年発表作。
このトニー・マーティンが逸材である。
ロニー・ジェイムス・ディオに気品を持たせたかのようなスタイルの歌声は、トニー・アイオミの世界観を驚くべき相性をみせている。
本作は傑作となった前作「SEVENTH STAR」の延長線上にありながら、より重厚なグルーヴに重きを持ち、独特の高貴な空気感を持つ、唯一無二のヘビーメタルに仕上がっている。
ギターリフ、ボーカルメロディともに、ヘビーメタル史上の最高品質レベルで生み出しており、トニー・アイオミの天才的な才能を、またしても天下に誇示すべき内容となっている。
大推薦盤。

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