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NYの詩人たちコミュの僕の先生

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今日紫陽花(あじさい)を見つけた。

紫陽花を見たら僕の先生を思い出す。

もうこの世にはいない僕の先生だ。

僕は中学生の頃は

荒れた大波のような中学生で

周りの皆も荒れに荒れまくっていた時代だった。

中学のあの頃、

男子生徒は何と特攻服で学校へ来ていた、

しかも車(セドリック)で登校、

給食の後にはシンナー吸うわ
ケンカは食後の運動とハチャメチャな時代だった。


一度、男子生徒の3/1の人数が暴走族で捕まり、

”岡北中学大暴走”と朝刊に出てしまったのは懐かしい。

警察から“お前のリーダーはだれだ?”と

聞かれていた先輩は”3年B組の◯◯さんです”と

クラスで一番ネクラで真面目な生徒の名前を言ってしまい(笑)

その日の夕刊に

“リーダーA捕まる”(爆笑)の見出しは

今でも記念に持っている人もいるだろう。

僕の中学時代はそんなもんだった。


今思えば懐かしい。

僕はあるきっかけで勉強を始めた。

このままではアカンと感じ始めた中3の頃だ

学校の先生は僕は残念ながら先生とは思っていなかった。

一人だけ噂でいたのが塾の先生だったのだ

しかも、

車いすの先生

名前を入永先生と言った

いつも青白い顔をしている先生だった。

入永先生は大学時代”神童”とも言われる人で

素晴らしい人だったのにも関わらず

大学時代に山に木を切りに行った時に

大木が入永先生の背中を襲った。


その日から先生は下半身不随になり

僕が入永先生と出会ったのは車いす生活の20年程後だった。

今まで勉強をした事が無かった僕に

“神の業”とも言わんばかりの教え方で

僕の成績はグングン伸びていった。

“神の業”とも言われる天才的な先生は

カリスマ的に優しい先生でもあった。

人生の意味を強く教えてくれた偉大な先生である。


若い頃に夢があったと言う

色んな国に行ってみたかった

海外の大学で学んでみたかった

でも、

車椅子ではどこにも行けない

色んな後悔も教えてくれた

本当は誰にも負けない知識と心を

持っていた入永先生の心の込められた教えに

僕は反応した。


競争率35倍の国際科のあるコースに受かった

高校でアメリカに来た

大学も宝石学では世界一のパリス大に受かった

確かに大学時代は大変だった。

日本の大学と違い

アメリカの大学は死ぬ程勉強させられるし

自分から進んでそれにぶつかった。


僕には夢があった。

先生の夢を僕が足代わりになって達成したかった

先生が出来なかった夢を僕が先生の代わりとして達成したかった。

いつの日か卒業証明書を持って

入永先生の所へ持って行きたかった。


”この卒業証明書は全部先生のおかげです
  本当に有り難うございました”


ただ、それだけが言いたかった。

ただ、

入永先生のいつもの青白い顔から放す笑顔が見たかった

苦労して大学を卒業した。

証明書をお土産に持って日本へ帰った

先生の所へ走って行った。

どんなに喜んでくれることだろう



でも、




先生はもういなかった

もうこの世にいなかった


僕らを最後に

病気でこの世を去って行ったのだ。


僕は知らなかった

でも、入永先生は知っていたのだ

もう永くないと、


だから


最後の力を振り絞って僕らに

全てを教えてくれた。





今日、


紫陽花を見た



入永先生の家の前にあった同じ紫陽花だ


あの紫陽花と入永先生はもうこの世にはいない

でも、

これからもいつまでも僕の心の中で

生き続けてゆく事だろう。



この世の事はこの世で解決出来ますように

コメント(2)

また此のお話に出会えて良かった

本当に素敵なお話

この世の事はこの世で解決したいです
アレキサンドラさん

ありがとう
いつかお返しする日が来るのを期待して下さい。

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