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【就職活動2013/2014】内定塾コミュの初任給よりも大切な25・30・35歳賃金

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就活生なら、志望企業の初任給については必ずチェックすると思います。ほとんどの会社のHPに載っていますね。「初任給の高い会社に行きたいなぁ……」と考える就活生も多いことでしょう。

 実は、私たちは初任給についてはあまり重視していません。入社してからの給与の上がり方、すなわち賃金カーブが読める「25・30・35歳賃金」をチェックするほうがはるかに重要です。この「25・30・35歳賃金」は『就職四季報』のオリジナルデータです。
 初任給が高ければ、その後の賃金も同様に高くなるわけではありません。そもそも、どの会社も同業他社を意識していますから、金融、メーカーなど、初任給をほぼ横並びに設定している業界も多く見られます。
 そうした中で優秀な新卒を採用しようと、近年は横並びを脱却し初任給を上げる会社が目立ちました。それでも、初任給だけ上げて、入社後の賃金体系は変えずに、現在よりも賃金カーブを低めに抑えてしまう会社も少なくありません。

 この非常に重要なデータである「25・30・35歳賃金」を開示していないのは、そのような小手先の人事政策を採っているとみなされても仕方ありません。
 紙幅の都合で『就職四季報』には平均賃金のみ掲載していますが、各年次の最高・最低賃金も併せて調査し、中途採用向けの『転職四季報』に掲載しています。

 「初任給と25・30・35歳賃金」の表

では、最高・最低賃金も含め、これらの項目にすべて回答いただいた206社を一覧しました。情報を開示し、納得度の高い学生を採用したいという、意識の高い会社たちです(他に賃金格差のない32社も情報をすべて開示していることになりますが、本表では割愛)。


●35歳、会社間の賃金格差は月30万円

 さて、まずは平均賃金を眺めてください。「こんなに違うのか!」と驚いた方も多いでしょう。35歳賃金で、下は20万円台、上は50万円台後半と、30万円以上の開きがあります。大卒総合職の初任給の会社間格差は約7万円ですから、入社12、3年で格差は4倍以上に広がってしまったことになります。

 表中で35歳平均賃金が最も高いソフトウェア・サービスは、実際に誌面を開くと年俸制であることがわかります。ボーナスは「データなし」、残業も月45時間と多いですが残業代はありません。すべて「込み」の月例賃金ですから、初任給および各年齢での平均賃金の高さも納得です。

 各社の初任給と25・30・35歳平均賃金をつぶさに見ると、賃金カーブはいくつかのパターンに分けられることがわかります。

 1.スタートダッシュ型(入社直後は急激に賃金が上昇するが、一定の年齢を過ぎると鈍化)
 2.一定ピッチ型(どの年代でもほぼ同じペースで賃金が上昇していく)
 3.ラストスパート型(入社直後はあまり賃金が上がらないが、一定の年齢を過ぎると急激に上昇する)

といった具合です。

 一覧表から拾うと、スタートダッシュ型は東京個別指導学院、森精機製作所、東京リスマチックなど、ラストスパート型はミクニ、住友ベークライトなどが当てはまり、あとは一定ピッチ型が大半です。年俸制の場合はすべての年齢でボーナス分のゲタをはいていることになります。
 ちなみに、35歳以上はどうなるのかという疑問にお答えすると、日本の多くの会社では残念ながら、40歳を過ぎると固定給部分が上がることはあまりありません。
 賃金カーブは、人生のいろんなステージで必要になってくる生活費や、自分のスキル・キャリアアップの度合いに見合っていると最も満足度が高くなります。「先のことはわからない」ではなく、賃金カーブを眺めながら、「先のことを考える」ことをお勧めします。

●35歳、社内従業員間の格差は平均16.4万円

 そして、同年齢での最高・最低賃金の開きにも注目してください。ソフトウェア・サービスでも、同期で25歳時すでに15万円の差がついています。この開きは年を追うごとに広がり、30歳では40万円、35歳では実に50万円(月額ですよ!)もの差が出てくるのです。
 募集要項にも「完全年俸制(実力主義)」とうたわれており、パフォーマンス次第で高い報酬を得ることもできれば、25歳から30歳の最低賃金からもわかるとおり、年収が下がることもあります。ただ、平均賃金は年齢とともに着実に上昇していることから、経験値もパフォーマンスに寄与する部分があることが想定されます。

 賃金格差が「ある」と回答した会社は全体の91%、1108社に及びます。その社内格差の平均は35歳時の月例賃金で16.4万円となりました。「日本は年功序列」と言われますが、実は同期で年収200万円もの差がついているのです。成果給部分をボーナスや退職金などに組み入れている会社もありますから、この差はかなり大きいと言わざるをえません。

 一覧表は35歳時における社内の賃金格差の大きい順にランキングを試みましたので、否が応でもその金額に目が行きます。
 最も格差が大きいのは学生の皆さんにもおなじみでしょう、単身者向けアパートのレオパレス21です。30歳時には月収100万円に到達する人が出現、最低賃金との差80万円は大きく他を圧倒しています。
 もっとも、巨額の月収を得ているのはごく一握りであると推定されます。最高〜最低の金額の幅と平均賃金を見比べれば自明ですね。

 この会社についても実際に就職四季報を開いて見てみましょう。
 まず採用数。07年、08年と従業員数の1割以上に当たる1000人近くを採用しているのは、メガバンクには及ばないものの、電機・自動車の超大手並みの大量採用です。有給休暇は平均で年に3日。ボーナスは年84.2万円(基準給×3カ月)で、年収に占める割合は多くない部類に入ります。
 そして、やはり触れておかねばならないのは平均勤続年数の短さです。男子4.1年、女子2.6年、合計3.7年。この見方については、連載の前回分を参考にしてください。


●数字の背後には、必ずそうなる理由がある

 社内での賃金格差が大きいランキング上位の会社には、勤続年数が短い会社が目に付きます。とはいえ、賃金格差がある会社とない会社でそれぞれ勤続年数の平均を算出してみると、ともに15年前後と大差なく、「賃金格差が非常に大きい会社に勤続年数がごく短い会社がある」ということです。

 先ほど、賃金カーブの話で3パターンをご紹介しましたが、実はもう1パターンあります。カーブを描けない「瞬間風速型」とでもいうべきパターンです。ソフトウェア・サービスもレオパレス21もこのタイプで、不動産やディーラーなどの営業職に多く見られます。
 「実力主義」というのはすでに記載しましたが、具体的にどういった報酬体系に反映されているのでしょうか。これについては少し調べればわかるはずです。また、今回は足を使って調べてみてはいかがでしょうか。不動産業界などにいる先輩たちにそのからくりを聞いてみるとよいでしょう。
 また、がんばってもがんばらなくても賃金が同じなら、普通はやる気が出ないものですが、実際には厳しい成果主義を敷いている会社が必ずしもパフォーマンスに優れるとは限らないのはなぜなのでしょうか。これについては研究書から一般書籍まで、いろいろな参考資料が出ています。しっかり調べ上げて自分なりの答えを見つけられたら、学生にして人事のプロとして、どんな会社からも引く手あまたになること請け合いです。

 今回は、初任給よりもその後の賃金カーブを捉えることの重要性について話を進めてきました。ただ、それ以上に大切なことは、その背景を探ることです。会社研究はデータや数字をチェックするだけで終わりにはなりません。表面に表れたデータや数字は、なぜそうなっているのか、背後にその理由となるものが必ず隠れています。それをしっかり捉えようという姿勢。深い会社研究はそこから始まります。
(就職四季報)

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