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解剖学に関わった芸術家コミュの人体の不思議展

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有楽町アートフォーラムにて「人体の不思議展」見てきました。
噂には聞いてましたが、見て、納得しました。
私は正直、否定的です。
が、しかしこれも、またアリなんだな、と感じてまいりました。

会場の最初のブースに
『展示されている御遺体はすべて献体によって故人の意志によってプラスティネーションされました・・・。』
とありました。
展示されている献体の御遺体は
本当に納得してプラスティネーションされているのか疑問です。
かなり見せ物小屋的な解剖が多く、
興味本位で拝金的な展示が多かったように思います。
内臓器の解剖、展示等は医学的にも納得できる標本になっていましたが、
全身解剖標本は、ほぼ全て遊び感覚で制作されていました。
出生前の胎児にいたっては、
どうやって献体の意志を確認したのか理解に苦しみます。

献体とは、本人の意志があって始めて成立するものなのに、
生まれる前の人間にどうやって確認をとったのでしょうか?
少なくとも21世紀の日本では、勉強のためにどうしても必要で、
そのために貴重な御遺体を預かって研究させてもらうのが基本です。
その昔(18世紀頃)は、木戸銭を取って医大の解剖を見せていたそうです。
その御遺体は刑罰で処刑された方だったそうです。
つまり
「こいつらは悪人だから、解剖しても平気だし、こんなことで社会貢献でもしろ」
との意志が働いていたのは明確です。
金儲けがしたいなら、上記のように
「俺たちは見せ物として『死体』をあつかってんだ」
と訴えれば良いのです。
お仕着せのように
『展示されている御遺体はすべて故人の意志で献体された』
などと綺麗ごとを言われると、本当に献体で研究している人間達も社会認識として誤解されます。
某有名医大の教授達がそんなことも考えずレクチャーしてるし、
あの展示では、まるで解剖学者は御遺体にあんなふざけたポーズを取らせて遊んでるとも思われかねません。

私は現在、某医大で解剖を実際に行い、研究させてもらっていますが、
あんなふざけたポーズや、遊び半分の解剖は一切していません。
が、しかし、人類という大きな括り、さらに自然界といった大きな括りで見てみると、
これもまた人間という生物特有の知的好奇心と深い業の現れなのかなあ?
医学やその他の研究のため動物実験を頻繁に行っている人類の一人としたら、
そのために亡くなっていった動物達が今回の展示を見たら、どのように感じるのでしょうか?
18世紀に見せ物として解剖された刑罰死の御遺体の霊はどのように感じるのでしょうか?

私は、今回の『人体の不思議展』については見せ物として堂々と展示すべきだと思いました。
中途半端にかっこつけて医学的献体云々を言うのでは無く、
お化け屋敷の延長です、とはっきり言って健全にお金儲けをして欲しいもんです。
しかし、まあ金儲けの為に、医学的献体云々と言っているのも明確なのでつくづく広告と公表は難しいと思いました。
日頃、作品を展示して公に公表する仕事をしているので考えさせられました。

コメント(6)

今回の展示について、衛生博覧会的だという意見はよく聞きますし、ネット上でもそんなコメントが多々ありますね。
私は、実際の衛生博覧会を観た事が無いのでなんとも言えませんが、胎児はちょっと掟破りなんじゃないかと思いますね。
中国の医大と共同研究したらしいですけど、ホントに承認取ってやってんのかな?
疑問は尽きません。
>painkillerさま
都市という観点、確かに高密度な状態での霊長類ヒト科の生態系を考えると納得のいく事が多々あるとおもいますが、結論は今後の脳研究の成果に委ねるのが現状では一番リベラルなようです。

献体に関しては、かなり真剣に取り組んでいます。
私の在籍している某医大では、年に一度、献体登録者と現役医大生が懇親会をして、解剖学習の意義と、目の前で生きていらっしゃる方が、死後、研究のため貴重な御遺体を提供してくださる事を実感として持ちつつ学生が解剖実習を行っております。
そして、解剖実習が終了すると、各学生が勉強させてもらった御遺体の御遺骨を御遺族に御返しする式を行い、実習の全てを終える事ととなります。

ちなみに、あの会場で御遺体がいろんなポーズをとっていましたが、死後、筋肉が固定された状況でポーズを付けているので、筋肉の収縮は全く無く、腕や足で余って弛んだ筋肉がだぶついてました。
彫刻的な見方ですと、全く参考にはなりませんでした。
そのへんも、かなりいい加減な展示だったと思われます。
死後硬直した筋肉はいくら曲げても、フレキシブルにはならないので、展示してある御遺体はむりやり手足を曲げた後が痛々しいくらい残っておりました。
そのへんから推察しても、ポーズをつけたのは医学的研究意図は全く見受けられない事が解ります。(やってるのは明らかに医学者なんですけどね)
一度でも解剖を行った事があれば、御遺体にあのようなポーズを付けてもあまり意味が無い事は分かっているはずなんですが・・・
>長さま
おっしゃる事、よく解ります。
最近のことですが、アジアの某大国での出来事をまことしやかに聞かされました。
その国の(すぐに分っちゃいますね・・・)人口を調節する為の法律が弊害になり、第一子の男の子の出生率が不自然に高いそうです。
また、臓器移植手術の回数が非常に多く、現場の外科医が技術的にも上手くなっているそうです。
自分の目で確かめていないので、詳細は書けませんが、事実だとすると胎児のプラスティネーションや、御遺体の見せ物的なポージングにも納得がいきます。
人間の業の深さに考えさせられる今日この頃です。

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