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沖縄神社コミュの沖縄の台湾228鎮魂

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沖縄タイムス 2007年3月1日(木) 朝刊 27面

陳総統「ご苦労さま」/2・28記念式典

 【台北市28日=嘉数よしの】国民党政権が台湾人の抵抗運動を弾圧した二・二八事件から六十年目となる二十八日午後、台北市の二二八和平公園で開かれた政府主催の記念式典には、「台湾228事件沖縄調査委員会」(代表・又吉盛清沖縄大学教授)のメンバーと、事件目撃者の青山先澤さん(百歳)らも参加した。
 式典には民進党の陳水扁総統をはじめ遺族ら多数の市民が詰め掛けた。

 沖縄調査委員会のメンバーらは陳総統の席に近い最前列に着席。冒頭に名前を紹介され、立ち上がったメンバーらに会場から大きな拍手が送られた。

 先住民による追悼の踊りが披露された後、参列者は犠牲者へ黙祷をささげた。先澤さんは、手を合わせて犠牲者をしのんだ。

 戦前から台湾に在住していた本省人、大陸から渡ってきた外省人、客家、先住民の若い世代が「史実をしっかりとらえ、平和な台湾を築いていこう」と訴えた。先澤さんは、「六十年たってこんな式に参加するとは思ってもいなかった。何とも言えない」と涙をぬぐった。

 式典後、陳総統が一行に歩み寄り、手を差し伸べた。陳総統は先澤さんの手を取り台湾語で「ありがとう。ご苦労さまでした」と声を掛けた。先澤さんは目に涙をためて陳総統の手を握りしめていた。事件に巻き込まれたとみられる青山恵先さんの長男恵昭さん(63)、又吉代表もそれぞれ陳総統と固い握手を交わした。

 先澤さんは「生きていてよかった」と、又吉代表と抱き合った。又吉代表は「被害者が台湾だけでなく、海外にもいることを伝えることができ、感無量。少し救われた」と語った。


沖縄タイムス2007年2月28日(水) 朝刊 1・27面

県人犠牲 台湾で報告 2・28事件
現地政府、解明協力へ

 【台北市27日=嘉数よしの】一九四七年、国民党政権が台湾人の抵抗運動を弾圧した二・二八事件で、県関係者の被害を調査している「台湾228事件沖縄調査委員会」(代表・又吉盛清沖縄大学教授)は二十七日、台北市の行政院文化建設委員会で会見し、県出身の男性四人が事件に巻き込まれ行方不明になっていることなどを明らかにし、被害実態の早急な解明を求めた。台湾政府は解明に協力することを約束した。
 行方不明者は青山恵先さん=当時(38)、仲嵩実さん=同(29)、石底加禰さん=同(39)、大長元忠さん=同(39)。

 又吉代表によると、二万人以上が犠牲になったとされる事件で、県出身者の行方不明者の名前が台湾で発表されるのは初めて。また、弾圧から逃れた台湾人男性が石垣島に渡って一生を終えたことも明らかにした。

 会見には、事件を目撃した恵先さんのいとこ青山先澤さん(百歳)、恵先さんの長男、青山恵昭さん(63)も同席した。又吉代表は「事件から六十年。沖縄から犠牲になったと思われる人の遺族と、目撃者が報告することは、長く苦しんでいる関係者にとって画期的なことだ。引き続き実証的な調査と研究を進めたい」と話した。

 台湾政府文化建設委員会の呉錦發副主任委員は「沖縄と台湾は歴史的に見て関係が深い。国境を越え、真相を解明していきたい」と協力を約束した。


八重山毎日新聞 (2007-01-07 10:45:01)

台湾2・28事件沖縄調査委が発足 真相究明に期待

60年経過、実態把握へ関係者から聞き取り
八重山宮古移住者にも情報提供呼びかけ
<  【那覇】台湾の2・28事件から60年が経過し、同事件の沖縄人の犠牲者と在沖台湾人の実態調査を行う「台湾2・28事件沖縄調査委員会」(委員長・又吉盛清沖縄大学教授)が6日、発足した。同委員会は台湾の行政院文化建設委員会と台湾琉球協会、台湾国際法学会からの委託を受け、2月28日の中間報告に向けて関係者からの聞き取り調査などを行う。

 2・28事件では、台湾から難を逃れようと八重山、宮古を経由して本土へ向かった人も多く、中には八重山、宮古地区にそのまま移住した人もおり、同委員会では八重山・宮古地区の情報収集も行いたい考え。
 同委員会は6日、沖縄大学で会見。又吉委員長は「事件から60年が経ち、関係者も高齢化している。期限を考えると最後の調査となる可能性もある」と話し、八重山・宮古地区についても「関係者が台湾入植地で事件のことを話すことなく、現在まで過ごしている可能性がある」と述べ、情報提供の協力を呼びかけた。
 また、台湾交流協会副代表の楊孟哲さんは「2・28事件ではたくさんの人が亡くなった。又吉委員長を通して本格的な調査をしたい」と話す。

 同事件に巻き込まれ、行方不明になっている父親の足跡をたどる青山恵昭さん(63)も「台湾が民主化され、当局への問い合わせもできるようになったが、いまだに父の足跡は分からない」と真相究明への期待を話した。
 石垣島には同事件から難を逃れて移住し、すでに他界した呉蒼生さん(享年82)も確認されていることから、八重山、宮古地区にも関係者が移住している可能性があるため、同委員会では協力を呼びかけている。
 同委員会の連絡先は電話(090-2397-9666・又吉)、またはE-Mail(matayosi@okinawa-u.ac.jp)。


【2・28事件】
 日本の敗戦で台湾が50年ぶりに中国に復帰した際、大陸から国民党軍が台湾に上陸し、国民党支配に台湾民衆(本省人)の不満が高まった。1947年2月28日、警官の発砲事件をきっかけに反国民党の暴動が発生。同党は軍事力で民衆を弾圧し、死者2万人以上、行方不明者も多数いるとされている。発生以来、タブー視されていたが、92年には調査報告書が作成され、李登輝総統が遺族に償った。






又吉 盛清(MATAYOSHI Seikiyo)

【所  属】 沖縄大学人文学部国際コミュニケーション学科
【専  攻】 台湾近現代史・近代沖縄台湾関係史・植民地問題
【最終学歴】 法政大学経済学部経済学科
【生 年 等】 1941年

【研究活動・教育活動】
 私が近代沖縄台湾関係史をテ−マに、台湾調査に出かけたのは1974年のことである。調査の目的は、台湾が近代日本の最初の海外植民地であり、 沖縄と同様に植民地獲得の実験場、学校としての役割を果たしたことから、沖縄との関わりでこれを検証したいと思ったのである。
 もうひとつ 調査の動機になったのは、近代日本の沖縄に対する「内国植民地」的な政策と、その延長線上に位置づけられた戦後の米軍占領下の植民地的な沖縄分割の 許容などをめぐる様々な、台湾との関わりを解明することは、近現代の日本の成り立ちを根源的に問い、沖縄(日本)人のあり方、生き方を方向づけるものに なると思ってのことであった。
 私の中では、また戦後の沖縄(日本)人は、県民(国民)的な課題として、植民地問題や侵略戦争を自省的に受け止めることはなく、 またそのことを学校教育や平和運動、市民運動でも植民地支配のもつ侵略性や加害責任の所在が、きちんと明らかにされることはなく、そのことに大きな危惧を抱いてきた。 特に沖縄人は、「琉球処分」を経て日本国家に統合され、拡大膨張していく「日本帝国」の植民地支配と侵略戦争の一翼をにない、被害者と同時に加害者にもなったのである。
 その加害性から 沖縄人がこれから、アジアに開かれた位置を確保し、積極的に連帯を図り、共生を求めようとしているとき、かつての植民地支配と侵略戦争の歴史的事実をよく知り、 自省をもってそれを教訓とすることが、アジアの国際社会を生きるものの責務であり、それがまた相互の理解と信頼を深めることにつながるのである。そのことではこの研究課題と 東アジアとの善隣友好の橋渡しは、急がされてきたものである。
 1990年に沖縄と台湾に関わる調査、研究の成果を拙書『日本植民地下の台湾と沖縄』にまとめた。 そこで明らかにしたものの一つは、社会的な「弱者」であり、被害者として差別された沖縄人が、植民地支配の重層的な差別と収奪構造の中で加害者に転落し、反動性を強めていく 植民地体験の非常さを捉え、自省的に克服する方途を模索したのである。本書は、この分野の先駆的な研究として、第11回沖縄タイムス出版文化賞、第2回法政大学経済学部森嘉兵衛賞を受賞し、 多くの研究者の目を沖縄と関わる台湾植民地問題に向けさせるものになった。
 台湾の植民地化の検証は、その関連性において当然のように拡大していった「日本帝国」の 植民地下の樺太、朝鮮・韓国、中国東北部(旧満州)へとつながるものである。私の調査、研究の領域もこの植民地化の拡大と合わせて広がり、沖縄近現代史から近代沖縄台湾関係史、 東アジア史と沖縄人との関係史を軸に植民地、侵略戦争、開拓、人物論などと展開している。
 テ−マの歴史的な位置づけや事実の解明に当たっては、沖縄大学又吉学級のフィ−ルドワ−クは、 地域や社会人にも公開し、私の言う「現場主義」の1、事件の現場に立って豊かな感性と想像力を働かせ、文献では気がつかなかった事実を掘り起こすこと。2、現地の人々や植民地体験者と 誠意をもって交流を図り、信頼関係を築くこと。3、今日的なテ−マとして植民地問題を受け止め、その解決を目指して実践することである。このようにして沖縄大学又吉学級学外学習会は、 大学の研究成果を広く地域社会に還元し、沖縄(日本)の抱えている課題の解決を目指しているのである。


【所属学会】
東アジア近代史学会
日本社会文学会
日本台湾学会
東アジア教育文化学会(代表)

【社会的活動】
NPO法人浦添市美術館友の会(副理事長)
沖縄県広域学習サービス事業講師
浦添市公共事業監視委員会委員

【著書・論文】
1. 『日本植民地下の台湾と沖縄』 ( 単著 1990年 沖縄あき書房 第11回沖縄タイムス出版文化賞、第2回法政大学経済学部森嘉兵衛賞受賞 )
2. 『日清戦争100年 台湾支配と日本人』 ( 単著 1994年 同時代社 )
3. 『台湾教育雑誌』 ( 単著 1996年 ひるぎ社 第17回沖縄タイムス出版文化賞受賞 )
4. 『台湾 近い昔の旅』 ( 単著 1996年 凱風社 )
5. 『台湾今昔之旅』中国語版 ( 単著 1997年 台北前衛出版社 第1回台北市政府優良図書賞受賞 )
6. 『日本植民地下的台湾與沖縄』中国版 ( 単著 1997年 台北前衛出版社 )
7. 県史ビジュアル版『沖縄と台湾』 ( 単著 2000年 沖縄県教育委員会 )
8. 「読書新聞」 創刊 『与座弘晴の世界』 ( 単著 2003年 城間自治会 )
9. 沖縄初の外交官 『田場盛義履歴書』 ( 編著 2003年 国吉美恵子 )
10. 「日露戦争100年から考える−沖縄人・兵士・植民地」 ( 論文 2004年 沖縄タイムス 第10回平和 ・ 協同ジャ−ナリスト基金奨励賞受賞 )
11. 『日露戦争百年−沖縄人と中国の戦場』 ( 編著 2005年 同時代社 )

【その他】
中国大連市近代史研究所客員研究員


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