大衆演劇コミュのスーパー兄弟と章劇の合同公演

コロナによって2ヶ月ほど大衆演劇の公演が止まり、その影響で閉鎖する劇場もあり、センターもありで、劇団の方も公演がなくなることによって運営が厳しくなったりしてます。

特に東京の落ち込みは酷くて、新潟の古町演芸場の閉館の他、福島のカッパ王国も8月で閉館、他のセンターでも大衆演劇公演を停止したりして、公演場所の確保が厳しくなってます。

全国的にもコロナによって動員数が減る一方で、苦しい状況が続いてます。

それを打破するために、ネットでの配信を始めたり様々な取り組みが行われていますね。

その一環として東京では合同公演が見られるようになりました。

6月は龍新と双龍、七月は立川は春川と龍新、川越では朱光と美鳳、そして、篠原演芸場ではスーパー兄弟と章劇の合同公演が行われます。

合同公演によって動員増や芝居の幅を広げたりすることが狙いだと思います。

元々スーパー兄弟は動員数が多いわけでもないので、章劇を休ませるくらいならば一緒にやった方が動員数が伸びるのではないか。

元々章劇の後見の姉さんがスーパー兄弟の母親だったりして、無関係ではないですからね。

今回は鬼ヶ島その後という芝居。

章劇の座長澤村蓮がたまたま居酒屋で話したアイデアを龍美麗が脚本にして芝居にしたオリジナルだそうです。

稽古中にどんどん話が拡がっていって面白いことになったらしい。

要は大長編ドラえもんのような話です。

桃太郎の世界に絵本作家扮する美麗が飛び込んでいって展開していきます。

桃太郎を蓮座長、鬼を瀬川、悪役の公家を三代目が演じます。

桃太郎を改心させるのがこの話のヤマとなります。

単純明快なストーリー。

下手な芝居をまるで学芸会みたいだと揶揄するのは常套句ですが、これはまさに学芸会みたいなストーリーをどう大衆演劇に仕立て上げるのか。

いわば大人の学芸会ですね。

ふだん、芝居は難しいとかよくわからないという人にも向いてると思います。子どもがみても大人が観ても面白いのではないでしょうか？

次回いつ観れるのか。スーパー兄弟だけで演じることができるのか？もしかしたら、橘大五郎との合同公演で実現するかも。