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癒しの森コミュの癒しの森植物園=榊

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癒しの森植物園。今回は「榊」をとりあげてみました。
日本は八百万の神の国といわれているのに、「神」のよりどころを示す「榊」のことに気づいていませんでした。
 サカキ(榊 Cleyera japonica)は、ツバキ科サカキ属の常緑小高木。神棚や祭壇に供えるなど、神道の神事には欠かせない植物ですね。
植物学的には=■サカキ 栄樹・榊 Cleyera japonica Thunb.
 ツバキ科の常緑高木。若枝は緑色ですが、次の年からは褐色となるそうです。葉は全縁で細い楕円(だえん)形、長さ7〜12センチ、枝の左右に平らにつき、二列互生。夏、柄(え)のついた花を1〜4個、腋生(えきせい)する。萼片(がくへん)、花弁ともに五枚、雄しべは多数で花弁の基部に合着する。秋には、球形で黒紫色の液果を結ぶそうです。暖帯林中に生え、関東地方以西の本州から九州、および中国に広く分布しているようです。
 神社や庭によく植える。栄樹と書くのは年中葉が緑色であるためで、榊の字は神道(しんとう)の神事に用いることによる。材は器具、傘の柄、箸(はし)などの建材にもする。
 私は関西人なので知らなかったのですが、サカキのない東北、北海道では、よく似たヒサカキEurya japonica Thunb.を神事に代用しているとのこと。モクレン科のオガタマノキMichelia compressa Sarg.も葉がサカキとよく似ており、同様に神事に用いられているそうです。
■民俗=サカキを神木としている神社もあり、橘忠兼撰(たちばなのただかねせん)『色葉字類抄(いろはじるいしよう)』には、京都の吉田神社(京大の近く)はこれを神体としているそうです。また平安から室町時代にかけては、興福寺の僧徒らが朝廷に強訴(ごうそ)するときは、春日(かすが)神社の神人とともにサカキを捧(ささ)げて京都に入ったということです。「榊葉の香をかぐはしみ求(と)め来(く)れば八十氏人(やそうじびと)ぞ円居せりける」(神楽(かぐら)歌)とあるように、現在みられる木には香りはないそうです。またサカキは、魔物除(よ)けや病気治療に効果があるという俗信があるのだそうです。
榊立てに立てた榊=家庭の神棚にも捧げられ、月に2度、1日と15日(江戸時代までは旧暦の1日と15日)に取り替える習わしになっているとのことです。
皆さんの家の中に「神棚」とかが今でもあるでしょうか?
 神事で使用される様になったのは、古来から、植物には神が宿り、特に先端がとがった枝先は神が降りるヨリシロとして若松やオガタマノキなど様々な常緑植物が用いられたそうですが、近年は、もっとも身近な植物で枝先が尖っていて神のヨリシロに相応しいサカキやヒサカキが定着しているようです。
 語源としては、神と人との境であることから「境木(さかき)」の意であるとされる。常緑樹であり繁えることから「繁木(さかき)」とする説もあるようですが、多くの学者は後世の附会であるとして否定しているそうです。
 サカキは、田舎などでは庭先に植えている家庭が多く、常緑樹でもあることから庭木としても使われていることがあるようです。 混同されやすいので、榊は「本榊(ホンサカキ)」とも呼ばれ、ヒサカキについては、「シャシャキ」「シャカキ」「下草」「ビシャコ」「仏さん柴(しば)」などと地方名で呼ばれることもあるようです。
  近年、店頭に並ぶ神棚用のサカキは、日本の業者が中国で栽培し輸入したサカキやヒサカキが大半をしめているそうで、日本神道の世界にも海外輸入品に頼っているんですね。

 さて、神社内にに飾ってあるのは真榊(まさかき)というらしいですが、神事の場で祭壇の左右に立てる祭具のことを真榊(言うそうです。
 緑・黄・赤・白・青の五色絹の幟の先端に榊を立て、三種の神器を掛けたもの。向かって左側に剣を掛けたもの、右側に鏡と勾玉を掛けたものを立てる形式があるようです。
五色絹の色は、陰陽五行説における天地万物を構成する5つの要素、木・火・土・金・水を表しているそうです。 なお、葬祭には、黄色と白の幟の真榊を用いるとか。
 古くは『古事記』天の石屋戸の伝説にも、「天の香山(あまのかぐやま)の五百津(いほつ)真賢木(まさかき)を根こじにこじて、上枝(ほつえ)に八尺の勾?(まがたま)の五百津の御須麻流(みすまる)の玉を取り著け、中枝(なかつえ)に八尺鏡(やたかがみ)を取り懸け、下枝(しずえ)に白丹寸手(しらにきて)、青丹寸手(あをにきて)を取り垂(し)でて」祷(ほ)ぎごとを行ったとあるようです。
 『万葉集』には、
   ひさかたの 天の原より 生(あ)れ来たる 神の命(みこと)の
   奥山の 賢木(さかき)の枝に 白香つけ 木綿とりつけて・・・
     反歌
   木綿畳手に取り持ちてかくだにも吾は乞ひなむ君にあはじかも
      (大伴坂上郎女「祭神歌」)
   『古今集』巻20神あそびのうたに、
   神がきの?みむろの山の?さかきばは?神のみまへに?茂りあひにけり
   霜やたび?をけどかれせぬ?榊ばの?立さかゆべき?神のきねかも
 清少納言『枕草子』第40段「花の木ならぬは」にも、「さか木、りんじ(臨時)のまつり(祭)〔11月の賀茂の臨時の祭;3月の石清水の臨時の祭〕のみかぐら(御神楽)のをりなど、いとをかし。世に木どもこそあれ、神のおまへ(御前)のものと生ひはじめけむも、とりわきてをかし」と。
 西行の『山家集』に、
   さかきばに?心をかけん?ゆふ(木綿)しでて?おもへば神も?ほとけ成けり
 『新古今集』に、
   雪ふれば峯のまさかきうづもれて月にみがけるあまのかぐ山 (藤原俊成)
 玉串(たまぐし)とは、神道の神事において参拝者や神職が神前に捧げる、紙垂(しで)や木綿(ゆう)をつけた榊の枝である。杉の枝などを用いることもある。

さて榊をつかう神事の作法ですが・・・
玉串を神前に捧げて拝礼することを玉串奉奠(たまぐしほうでん)という。玉串の捧げ方は以下の通りである。
 神職から玉串を渡されたときは、右手で玉串の根元を上の方から持ち、左手で葉先を支えるように持る。このとき、左手(葉先)の方が高くなるようにする。
 玉串を捧げる案(机)の前へ進み、一揖(軽いおじぎ)する。
 玉串の根元が自分がいる方向に向くように右手を引き(葉先が神前に向かう)、左手も根元に持ち替えて、祈念する。
 右手で玉串の葉先を持ち、時計回りに玉串を動かして根元が神前に向かうようにする。
 玉串を案の上に置き、二礼二拍手一礼をし、再び一揖して元の席に戻る。

  神話では、天照大神が岩戸隠れした際、玉や鏡などをつけた五百津真賢木(いほつのまさかき)をフトダマが捧げ持ったとの記述が、玉串の由来とされている。実際には、神霊の依代が玉串の由来であると考えられている。
「たまぐし」という言葉の語源については諸説ある。平田篤胤らは神話の記述のように玉をつけたから「玉串」だとし、本居宣長は「手向串」の意としている。「たま」は「魂」の意だとする説もある。
串(たまぐし)とは、神道の神事において参拝者や神職が神前に捧げる、紙垂(しで)や木綿(ゆう)をつけた榊の枝である。杉、樅、樫の枝などを用いることもある。神宮大麻の祓い串のように、参拝の証として持ち帰り、千度祓い万度祓いを行う例もある。

玉串を神前に捧げて拝礼することを玉串奉奠(たまぐしほうでん)という。玉串の捧げ方は以下の通りである。
? 神職から玉串を渡されたときは、右手で玉串の根元を上の方から持ち、左手で葉先を支えるように持る。このとき、左手(葉先)の方が高くなるようにする。
? 玉串を捧げる案(机)の前へ進み、一揖(軽いおじぎ)する。
? 玉串の根元が自分がいる方向に向くように右手を引き(葉先が神前に向かう)、左手も根元に持ち替えて、祈念する。
? 右手で玉串の葉先を持ち、時計回りに玉串を動かして根元が神前に向かうようにする。
? 玉串を案の上に置き、二礼二拍手一礼をし、再び一揖して元の席に戻る。
 神社に祈祷を依頼する際に納める金銭のことを、「初穂料」のほか「玉串料」と書くこともあるようです。初穂料はお札やお守りなどを受ける際の金銭にも使うが、玉串料は玉串のかわりとして納める金銭という意味であるので祈祷の依頼の際にしか使わない。

コメント(2)

りゅうぞうさん
 サカキ(榊)の掲載ありがとうございました。
りゅうぞうさんの博学に敬服するのみです。
ブログ「NPO法人生涯青春の会」に掲載します。
現在ブログの参加者(メール又はミクシイの転載)は3人ですが5人〜10人と増加する予定です。
ふたみさんへ
 私は博学なんてもんではありませんよ。興味を持った事を、自分自身の勉強のために書籍や百科事典やらネットで集めてきたものを、整理して、それをまとめて公開しているだけですよ。

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