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癒しの森コミュの千二百体の今様羅漢像の素晴らしさ

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敬愛する故西村公朝仏師の業績を友人とたどっています。
 京都の嵯峨野散策と言えば化野の念仏寺が有名である。ところが、念仏寺が二つあるのはご存知ですか? 羅漢さんで有名な愛宕(おたぎの念仏寺)と、化野念仏寺の2寺がとなりどうしと言える距離にあるんですよ。 問題は、化野念仏寺が先にあり有料(500円)で、歴史的由来のある寺ではあるのですが、古来からの無縁仏や彫りのないお地蔵さんを集めただけの供養の寺と言えます。  愛宕念仏寺=<愛宕寺(おたぎ)と読む>、念仏上人にちなんで愛宕念仏寺と呼ばれている。 この寺は、入山料は300円ですが、訪れたあとの感動は金銭ではかれないまさに感無量のここちです。
 愛宕念仏寺は、8世紀中頃、稱徳天皇により京都・東山、今の六波羅蜜寺近くに愛宕寺として創建されたそうです。平安時代初めには真言宗東寺派の末寺となっていたらしい。すでに荒れ寺となっていた上に、近くを流れる鴨川の洪水で堂宇を流失。廃寺も同然を、醍醐天皇の命により天台宗の千観内供(伝燈大法師)が復興したとのこと。千観がつねに念仏を唱えていたところから名を愛宕念仏寺と改め、天台宗に属した。 この際に七堂伽藍を備え勅願寺としての体裁を整えたそうですが、その後は興廃を繰り返し、最後は本堂、地蔵堂、仁王門を残すばかりになったようです。1922年、それらを移築して現在地での復興を目指したそうですが失敗。あまりの荒れように、1955年に天台宗本山から住職を命じられた西村公朝も、引き受けるのをためらったということらしい。それを清水寺貫主・大西良慶(五つ子ちゃんの名付け親としても有名な高僧)の「それだけ傷んでおれば、草一本むしりとっても、石一つ動かしても、おまえは復興者、復興者やといってもらえる。わしも手伝ってやるから」との激励で復興に取りかかったそうです。以来、仏師として全国を飛び回る傍ら、本堂、地蔵堂、仁王門などを整備していったそうです。 素人の参拝者が自ら彫って奉納する『昭和の羅漢彫り』が始まったのは、1981年。当初は五百体が目標だったのが、10年後には千二百体にも達したのです( http://www.otagiji.org/)。
 全国には「五百羅漢石仏」は随所にありますが、羅漢(お釈迦様の弟子という意味)にこだわらず、一般の有志が、様々の思いを込めて彫り込んだ「今様羅漢像」が、なんといっても最高のモニュメント羅漢になっているのです。
 全国の善男善女が、様々な思いで、自分の身内の故人や知人や友人などや、自分自身を素朴な技法でノミをふって刻み込んだ石仏が、ロダンなどをしのぐアピールでせまってくるのです。ボクシングスタイルやら、マイクを持ってカラオケしているやら、ギターや竹刀やらカメラやらとっくりもってお酒三昧のすがたやら、現代をせい一杯生きている様々な人間模様が1.200体もあるのだ。ヘッドフォンをあててウォークマンで音楽を楽しんでいる石仏なんぞ、自分をみたように、もう最高です!

石仏のスナップは、りゅうぞうのフォトアルバム「愛宕念仏寺にいこう!」(http://mixi.jp/view_album.pl?id=17627819)と

マイミクの啓くんのフォトアルバム
「京都の愛宕寺の旅」(http://mixi.jp/view_album.pl?id=17625872)を、じっくりみてください。

古寺巡礼で、こんなにさわやかな気分になったのは初めてですよ。京都にいくことがあれば是非訪れてみてください。

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