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「花」の物語コミュの「スミレ」の物語

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■木原敏江「アンジェリック」秋田文庫

人生に対して
不屈の情熱を持った
南部人

すみれの香りのその旨の

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片足が不自由だが類稀な歌声を持つ長い黒髪の美貌の貴公子ジョフレから放たれる香り。作品は宝塚の題材になったり映画化もされています。

コメント(4)

■川端康成『古都』新潮文庫

「もみじの古木の幹に、すみれの花がひらいたのを、千重子は見つけた。」(p.5)

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もみじの古木にある小さな二つのくぼみに、それぞれ生えるすみれ。
そのすみれの花を見つけた千重子は、それぞれに咲くすみれが、お互いに相手を知っているのかと疑問に思います。
このような情景からはじまる『古都』ですが、ある時、千重子が自分そっくりの娘に出会ったことから、話は大きく動いていくのです。

桜の花見シーンも大変に美しく、日本の四季や伝統文化を楽しめます。
■ミルン『プー横丁にたった家』岩波書店

なにもすることがなかったプーは、なにかしようと思って、コブタの家に出かけた。
外は雪が降っていて、コブタの家にたどりついたのにコブタはおらず、プーはがっかりしてしまう。念のために、戸をドンドンたたいていると、急にいい歌がうかんできたプーはさっそく歌を歌い、家にもどってみると、コブタはそこにいたのだった。

二人でイーヨーのところにいこうと思ったプーたちだが、外は雪ぶかく、小さいコブタはかなりまいってしまう。しばらく歩き、雪をよけられるところにたどりついたプーは、コブタに、イーヨーに家をたててやろうと提案するのだが……。

「コブタは、その朝、スミレの花たばをつくろうと思って、早起きをしたのでした。そして、スミレをつんで、家のまんなかにあるつぼにさしたのですが、そのとき、きゅうに、だれもイーヨーにスミレの花たばをつくってやった者などいない、ということに気がつきました。」(p.289)

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パディントンシリーズと同じぐらいお気に入りの物語です。
作品の中に流れる時間がとても不思議。
■山本渚『吉野北高校図書委員会2』メディアファクトリー

高二の冬、進路を考えなければいけない時期になって、、一(ワンちゃんと呼ばれている)は家族と初めてもめた。農業を継いでほしいという祖父の願い、自分の好きなことをしてかまわないという両親、もっとしっかりしてほしいという弟の意見。
一は周りが全然見えていなかったことに気づかされる。

体調が悪いのを我慢して授業に出ていた一は、保健室に行けと先生に言われ、穏やかな空気を求めて司書室へと向かう。ところが、司書の牧田先生の意外な姿を目撃してしまい……。

「行夫と分かれた後、信号待ちをしていると、花屋の明かりが目について何気なく店内をのぞいてみると、ガラス戸の近くに紫色の鉢植えが沢山置いてあることに気付いた。どくんと僕の心臓がはねる。自転車を止めて、店内に入ってみるとやっぱりスミレの花の鉢植えだった。」(p.157)

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登場人物たちの人間関係も少しずつ変わっていっているようです。
■古賀春江「朗らかな春」

春は光線が膨らんで物体がみんな楕円形になる
おたまじやくしを見に行きませう
明るい水の中でのんきな栄華の夢を見てゐる所を。
金の喇叭を赤い紐で胸にかけてゐる村童は春の可愛い天使です。
魚は腹を仰向けて空の鳥等と日向で遊ぶし
芽立ちの草のステッキで燕の雛が巣立ちます。
川辺のスミレは人間を神様のやうに思ひ
人間はスミレを野の真珠と見る。
桃色のカーテンの向ふで野原の娘が
神話のランプに火をつける。

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