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「花」の物語コミュの「アジサイ」の物語

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花の色が変化することから「七変化」とも呼ばれる。花言葉の代表的なものは「移り気」。
漢字表記の「紫陽花」は中国では別の花を指す。

雨の似合う植物。

コメント(5)

■米澤穂信『さよなら妖精』東京創元社

ユーゴスラヴィアからやってきた少女マーヤ。
偶然彼女と親しくなった守屋たちは、彼女が国に帰ったあとも忘れられずにいた。

ユーゴスラヴィアの紛争の中に帰って行った少女は果たして無事でいるのか。
――彼女についての謎解きが始まる。

+ + +

守屋がマーヤに贈ったものが、アジサイの彫られたバレッタです。アジサイの花言葉は、「強い愛情、移り気、一家団欒、家族の結びつき、元気な女性、高慢、謙虚」など。
何をアジサイは象徴しているのか、あるいは、日本原産の花としての意味しか持っていないのか。気になるところです。
■泉鏡花「紫陽花」

十歳ばかりの氷売りの少年に、腰元を連れた女性が声をかける。
早速渡そうとするのだが、継母に炭を挽いたままの鋸を持たせられた少年は、きれいに雪の塊をを切ることができない。
黒くなった雪を差し出しても当然受け取ってもらえず、少年の持つ塊はしだいに小さくなっていく。
そこで少年は……。

「引かれて、やがて蔭ある処、小川流れて一本の桐の青葉茂り、紫陽花の花、流にのぞみて、破垣(やれがき)の内外に今を盛りなる空地の此方に来りし時、少年は立停りぬ。……」

+ + +

青空文庫で読むことができます。↓
http://www.aozora.gr.jp/cards/000050/files/3582_6473.html
■太宰治「雀」

津軽へ来た八月から一ヶ月経ったころ、主人公は金木行の軽便鉄道でかつての友人加藤慶四郎に出会う。彼は戦地で傷を負い伊豆の伊東温泉で療養をしていたのだが、その間に終戦となりちょうどその日家族の元へ帰るところだった。
主人公はたまたま手に入れていた清酒を手渡す代わりに(なかなか受け取ってくれなかったので)、その加藤の家に遊びに行かなければならなくなる。
そこで、彼に「決して忘れる事が出来ないだろうと思われる妙な事件」を聞かされるのだが……。

+ + +

紫陽花は加藤慶四郎の語る話の中に出てきます。少しだけですが、印象的です。

青空文庫で読むことができます。↓
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/2273_20145.html
■高里椎奈『蝉の羽』講談社NOVELS

『深山木薬店』に本日訪れた依頼人は、捨てられた村で起こる不可解な事件を解決してほしいと訴えた。山奥の村は、とある事情であちこちから集落と呼べるほどの人が集まってできたところであり、依頼人は静かな環境を気にいっているという。
しかし、そこで次々に人が倒れていなくなり、しかも、倒れた人の腕に植物の枝が生えていたのを依頼人は見たのだ。
真相を突き止めるために、その村に向かった深山木薬店の三人が見たものは?

薬屋探偵妖綺談の第10弾。

+ + +

依頼人・和久井たちの生活を支援している女性が「紫陽花」といいます。紫陽花の花も作中に出てきますので、お楽しみください。
■はやみねかおる『ぼくらの先生』講談社

40年近く学校の先生をしてきた「わたし」も定年退職して10年。
それでも、まだ学校生活のリズムが体に残っていて、妻にあきれられている。

「ねえ、何かお話してくれませんか」

しかし、妻がこの台詞を言うようになったのは「わたし」が退職してからだ。
「わたし」は、自分の思い出を語り始める……。

「できあがったカラフルの絵のなかで、とくに覚えているのは、黄色だけで塗られた紫陽花でした」(p.15)

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定年退職した元先生が妻に昔の思い出を語ってゆきます。その思い出の中には不思議な事件も多く、ミステリとしても楽しめる連作短編集です。

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