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「花」の物語コミュの「水仙」の物語

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英語名 ダッフォディル、ナーキサスなど
学名 Narcissus

ニンフのエコーが恋した青年ナルキッソスの神話が有名。
彼は水に映る自分に見惚れて、溺れ死に花となってしまう。
また、英国の詩人ワーズワースも水仙(ダッフォディル)についての有名な詩を書いている。

コメント(11)

■夢野久作「青水仙、赤水仙」

水仙の根を切り割って、赤い絵の具と青い絵の具を入れて庭に埋めたうた子は、赤と青の花が咲くのが楽しみでならない。
ところが、うた子の父親が誤って水仙を半分にしてしまったという。
がっかりしたうた子だが、ある日、学校の帰り道、変わった二人の女の子に出会い……。

+ + +

青空文庫で読むことができます。↓
http://www.aozora.gr.jp/cards/000096/files/937_13514.html
赤い水仙、青い水仙はちょっと想像がつきません……。
■太宰治「水仙」

菊池寛作「忠直卿行状記」を少年のころに読んだ「僕」は、自分の剣術の腕前に自信を持っていた忠直卿が家来たちの本音を偶然聞いてしまい、その後真実を求めて狂ってしまったことを忘れられずにいた。
家来たちの彼への賞賛は真実であり、忠直卿の腕前は本当に優れていたのかもしれないと考えてしまうのだ。

「僕」の忠直卿は三十三歳の女性であり、自分を天才だと口走り、夫を残し自由な生活を求めて家出をしてしまう。
そして、「僕」の役回りとは……?

+ + +

家出をした女性の残した絵の一つに、水仙の花が描かれています。この短編のタイトルがなぜ「水仙」なのか、なぜ彼女の描いた絵が水仙だったのか気になるところです。

青空文庫で読むことができます。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/2272_20058.html
■宮沢賢治「水仙月の四日」

水仙月の四日。
一人の子どもがカリメラのことを考えながら家へと急いでいると、その道中、急に天候が悪くなり、雪嵐が吹いてくる。

雪狼(ゆきおいの)を連れた雪童子(ゆきわらす)たちが、その雪を降らせていることをもちろん子どもは分からない。雪婆んごにせかされ、雪を降らせる雪童子の一人が、その子どもの声を聞きつけるのだが……。

+ + +

青空文庫で読むことができます。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/43757_17903.html
■花郁悠紀子「水面(みのも)に咲く」(『風に哭く』収録)秋田書店

とある地方で起こった殺人事件は、奇妙に残酷な手口で行われていた。外見は傷一つないのに、身体中がめちゃくちゃなのだ。

特殊能力者(ミュータント)の起こした事件である可能性があるということで、そこに派遣されたのはアナトリィ・ドニェプロフとフェン。E・S・P研究の世界的権威でありながら国から逃げ出し、E・S・Pステーションから一人の子どもを連れ出したイリヤ・フュズリ博士のもとを彼らは訪れる。
その子どもが事件を起こした可能性を探るうちに、ある真実が浮かび上がってくるのだが……。

+ + +

水仙の咲く湖沼地帯が舞台となっている短編です。水仙の咲く岸で水面ばかりを見つめる少年が本当に見つめているものとは?
■佐々木 倫子「動物のお医者さん」白泉社文庫       

おばあさんは畑に植えてあった水仙の球根をチョビに
駄目にされた恨みがあるから動機がある。

+ + +

動物を飼っている人ならよく分かるエピソードの気がします。
■水野英子「ファイアー」秋田文庫        


だめよ 水仙は別れの花よ

なぜ
マージ

なぜでも……
わたしの初めての恋人が水仙をくれて……
行ったわ

+ + +

手塚治が才能を認めた漫画家。作者がジャンルを問わず幅広く音楽を聞いているのがよく分かります。
■名取智子「花の美女姫」小学館文庫      

ああ ナルシス 甘い水仙の香り
やさしい美女姫の香り

やはり鹿の子はこの胸が好き

+ + +

優しい美少年アーリンがつけているのが水仙の香水。
水仙の花は香りが強いので部屋に一本あるだけでも香りが伝わります。
■ルース・レンデル『ロウフィールド館の惨劇』角川書店

「ユーニス・パーチマンがカヴァディル一家を殺したのは、読み書きができなかったためである。」(p.5)

また、彼女は字が読めなかったために逮捕される。

有能な召使であるはずの彼女がなぜ一家の四人を殺害したのか。彼女が召使として雇われることになったきっかけ、彼女の友人となる女性(共犯者でもある)との偶然の出会い。
殺人に到るまでの過程が淡々と描かれている。

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館の女主人はガーデニングを好んでいたので、庭にはたくさんの花が咲き乱れていました。まず最初に目につくのが「水仙」。もちろん、花言葉は「うぬぼれ」や「自己愛」。
また、小説の中にタバコの花やチョウセンアサガオ(これは毒草)など変わった花が出てきます。
そして、一家が最後に見ることになる花は、春の最初の花であるマツユキソウ。この花の花言葉は「慰め」や「希望」。その一方で英国では死をイメージさせる花でもあるとか。
■ブルフィンチ「エコーとナルキッソス」(『ギリシア・ローマ神話』収録)岩波文庫

美しいニンペのエコーは、ある日ナルキッソスという青年が山で猟をしているところを見かけた。彼に思いを寄せたエコーは話しかけたいと思ったが、自分からはできない。その青年が偶然仲間たちからはぐれて『誰かここにいるかい』といったとき、初めて『ここよ』と答えることができた。
しかし、残酷なナルキッソスは彼女に気を持たせたあげく、見捨ててしまう。

こんなように騙されたのはエコーだけではなく、彼に片思いをした少女がある日ひとつの祈願をかけた。
それは、ナルキッソスにも何かを恋するという気持ちを味わわせ、しかもその愛情は報いられないでほしいというものだった。

ナルキッソスは少女の祈願どおり、清らかな泉に映った自分の姿に恋をし、食べることも寝ることも忘れ果て、弱りきって死んでしまう。
彼が水に落ちたところからは、花が咲き、ニンペたちはその花にナルキッソス(水仙)という名前をつけて彼の記念としたのだった。

+ + +

東西でイメージがはっきり違うところが面白いですね。
■ドリュオン『みどりのゆび』岩波少年文庫

とてもきれいで大金持ちの両親を持つチトは、八歳になりはじめて学校に行くことになった。それまでは母親が読み書きなどを教えていたのだ。
評判のよい学校に行ったチトだが、一日中眠たくてたまらず、学校から預かることはできないと言われてしまう。困った両親は新しい教育を受けさせようと話し合った。実地に庭や畑や町や工場の勉強をさせようというのだ。

最初に庭の授業を受けることになったチトは、庭師のムスターシュさんと出会う。ムスターシュさんはチトが「みどりのおやゆび」を持っていることに気づいた。チトの親指で触れると、何にでも花が咲くのだ。チトはいろいろなところに花を咲かせるのだが……。

「夜のあいだに、テーブルのまわりにスイセンがさいていたのです。かけぶとんはツルニチニチソウでおおわれていました。じゅうたんの上には、カラスムギが波をうっていました。それから、チトが心をこめてつくった、すばらしいバラの花が、たえまなく変化し、葉をひらいたり芽をふいたり、まくらにそって、ベッドのあたまにはいのぼっていました。」(p.112)

+ + +

たくさんの花が出てきます。
■柴田よしき「融雪」(『和菓子のアンソロジー』収録)光文社

百合が原高原でカフェを経営している奈穂は、三月もようやく半ばを過ぎたある日、暖かい朝だと感じていた。冬期休業をせず、今までがんばってきたのだ。冬の間、カフェに来てくれたのは、ウインタースポーツ客ではなく、ほとんどが地元の人たちで、奈穂は心の底から感謝していた。
今日のランチメニューの下ごしらえをすませ、庭の掃除をしているころ、奈穂は綺麗な女性に話かけられた。芸能人かと思うその女性の正体は、後で友人の見ていた雑誌で経済評論家だと分かった。こんな季節に一人で何をしに来たのだろうと、奈穂たちは考えるのだが……。


「冬の間は雪の白の他は、柊や鑑賞用の背の低いモミの木の緑以外に色らしい色のなかった庭に、水仙の花が咲き始めている。今年の春にはどんな草花を植えようかしら。昨年は開店したのが初夏だったので、春の花をこの庭で楽しむのは今年が最初だ。」(p.158)

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和菓子以外の食べ物もとてもおいしそうなカフェです。私も行ってみたいですね〜。

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