浴びろよ！日の目 ２００８
2008/01/19 ｢ヒトラーの贋札｣ 2006 独／墺
“ＷＷ?”の最中、にっくき英国を混乱させる為ナチが企んだ計画、その名も｢ベルンハント計画｣…。
それは強制収容所においてユダヤ系技術者達に対し、彼等自身の延命を交換条件として提示する事により従事させ行われた、巧みな偽造技術による贋札の製造であった…。
実際に贋札作りに関わった(らしい)ユダヤ人の自伝をもとに構築されたというこの作品、G.G.においては残念ながらノミネート漏れしたものの、その悔しさをバネにしてかアカデミー外国語映画部門の潜入に成功(そういえば今年“も”、やれ日本人がどうたらこうたらといった報道が目立っていたような…、勿論日本国内“限定”だろうが…)、この度見事オスカー・ゴーズ・トゥの栄冠を勝ち得た、不屈の精神で地獄の底から這い上がって来たかのような、まさしく日本人好みの作品である！
話は変わるが、最近？チラシや予告編、はては公式ＨＰなどでよく目にするのが、｢アカデミー外国語映画部門ノミネート｣でなく｢アカデミー外国語映画部門○○○（国名）代表作品！｣といった謳い文句。早い話“ノミネートされませんでした”と声高らかにアピールしているのである。あえて例えるならば、｢我が校は見事県大会決勝の舞台に進む事が出来たが、惜しくも甲子園出場は逃してしまったのであ〜る！｣といったようなものだ。
よくよく考えれば、この“〜漏れ”という表現、特に利権談合共産主義(“歩く時限爆弾”氏著 ｢偽装国家｣より)に覆われている日本においては非常に聞き慣れた表現である。納税、表記、逆噴射等など…。世間を賑わす表現として誰しもが日常から接している言葉であろう。勿論、悪い意味で使われているのであるから、必然的に印象も悪くなるってもんである。
しかしそこはさすがに天下のアカデミー賞。たとえノミネート５作品から漏れようが、｢ノミネート“候補”作品でした｣という宣伝文句も立派な殺し文句(キラー・パス)に成り得るのである。腐っても鯛、腐って勿体無い、と言ったところであろう。
さて、今回｢浴びろよ！日の目｣作品として取り上げた『ヒトラーの贋札』であるが、その実アカデミー及びゴールデン・グローブにおいて外国語映画賞を受賞した作品達は、公開当初こそ｢浴びろよ！｣候補作(『硫黄島からの手紙』は勿論例外…詳しくは下記参照)であったものの、その後見事県内デビューを果たしているモノも多い。この傾向は、ベルリン、カンヌ、ヴェネツィアにて“金”を獲得した作品についても同様のようだ。
ま、何の根拠にも成り得ないただのデータであるが、これからの季節、麗らかな春のそよ風に身を委ねながら、こういった作品の県内公開実現に胸ときめかせるのも悪くはなかろう。
｢ヒトラーの贋札｣
｢Die Falscher｣
｢The Counterfeiters｣
2006 独／墺 Ｖ
2007 Ａ．外国語(☆)〜(墺)
2007/02/10 Berlin Film Festival
2007/03/22 独公開
2007/03/23 墺公開
2007/09/08 Toronto Film Festiva
2008/01/19 日公開 96min. 予?Ｖ
2008/02/22 米公開 98min.
関連作品
｢潜水服は蝶の夢を見る｣
｢Le Scaphandre et le Papillon｣
｢The Diving Bell and the Butterfly｣
2007 仏／米 Ｖ
2007 Ａ．監督(ノ)、脚色(ノ)
2007 Ｇ．監督(☆)、脚本(ノ)、外国語(☆)
2007 Ｃ．監督(☆)
2007/05/22 Cannes Film Festival
2007/11/30 米公開
2008/02/09 日公開 112min.
2008/03/29〜2008/??/??まで山形村アイシティにて公開
2008/04/12〜2008/??/??まで長野ロキシー・相生座にて公開
2008/06/14〜2008/06/20まで塩尻東座にて公開
｢善き人のためのソナタ｣
｢Das Leben der Anderen｣
｢The Lives of Others｣
2006 独 Ｃ
2006 Ａ．外国語(☆)
2006 Ｇ．外国語(ノ)
2006/03/23 独公開
2006/09/07 Toronto Film Festival
2007/02/09 米公開 137min.
2007/02/10 日公開 138min. 予?Ｃ
2007/06/02〜2007/06/22まで長野ロキシー・相生座にて公開
｢硫黄島からの手紙｣
｢Letters from Iwo Jima｣
2006 米 Ｃ
2006 Ａ．作品(ノ)、監督(ノ)、脚本(ノ)
2006 Ｇ．監督(ノ)、外国語(☆)
2006/12/09 日公開 141min. 予?Ｃ
2006/12/20 米公開 〜(limited)←(2007/02/09より変更)
2007/01/12 米公開 141min.
2006/12/09〜2007/0?/??までテアトル銀映にて公開
2006/12/09〜2007/02/??までアイシティにて公開
｢ツォツィ｣
｢Tsotsi｣
2005 英／南アフリカ Ｃ
2005 Ａ．外国語(☆)
2005 Ｇ．外国語(ノ)
2005/12/23 南アフリカ公開
2006/02/24 米公開 94min.
2007/04/14 日公開 95min.
2007/06/16〜2007/06/29まで長野グランドシネマズにて公開
2007/09/01〜2007/09/21まで佐久Ａｍシネマにて公開
2007/09/15〜2007/09/21まで塩尻東座にて公開
｢パラダイス・ナウ｣
｢Paradise Now｣
2005 仏／独／蘭／パレスチナ Ｃ
2005 Ａ．外国語(ノ)
2005 Ｇ．外国語(☆)
2005/09/07 仏公開
2005/10/28 米公開 90min.
2007/03/10 日公開 90min. 〜浴びろよ！
2007/07/27 松本エンギザにて１日限定公開〜シネマセレクト
｢浴びろよ！日の目｣
http://
2008/01/19 ｢ヒトラーの贋札｣ 2006 独／墺
“ＷＷ?”の最中、にっくき英国を混乱させる為ナチが企んだ計画、その名も｢ベルンハント計画｣…。
それは強制収容所においてユダヤ系技術者達に対し、彼等自身の延命を交換条件として提示する事により従事させ行われた、巧みな偽造技術による贋札の製造であった…。
実際に贋札作りに関わった(らしい)ユダヤ人の自伝をもとに構築されたというこの作品、G.G.においては残念ながらノミネート漏れしたものの、その悔しさをバネにしてかアカデミー外国語映画部門の潜入に成功(そういえば今年“も”、やれ日本人がどうたらこうたらといった報道が目立っていたような…、勿論日本国内“限定”だろうが…)、この度見事オスカー・ゴーズ・トゥの栄冠を勝ち得た、不屈の精神で地獄の底から這い上がって来たかのような、まさしく日本人好みの作品である！
話は変わるが、最近？チラシや予告編、はては公式ＨＰなどでよく目にするのが、｢アカデミー外国語映画部門ノミネート｣でなく｢アカデミー外国語映画部門○○○（国名）代表作品！｣といった謳い文句。早い話“ノミネートされませんでした”と声高らかにアピールしているのである。あえて例えるならば、｢我が校は見事県大会決勝の舞台に進む事が出来たが、惜しくも甲子園出場は逃してしまったのであ〜る！｣といったようなものだ。
よくよく考えれば、この“〜漏れ”という表現、特に利権談合共産主義(“歩く時限爆弾”氏著 ｢偽装国家｣より)に覆われている日本においては非常に聞き慣れた表現である。納税、表記、逆噴射等など…。世間を賑わす表現として誰しもが日常から接している言葉であろう。勿論、悪い意味で使われているのであるから、必然的に印象も悪くなるってもんである。
しかしそこはさすがに天下のアカデミー賞。たとえノミネート５作品から漏れようが、｢ノミネート“候補”作品でした｣という宣伝文句も立派な殺し文句(キラー・パス)に成り得るのである。腐っても鯛、腐って勿体無い、と言ったところであろう。
さて、今回｢浴びろよ！日の目｣作品として取り上げた『ヒトラーの贋札』であるが、その実アカデミー及びゴールデン・グローブにおいて外国語映画賞を受賞した作品達は、公開当初こそ｢浴びろよ！｣候補作(『硫黄島からの手紙』は勿論例外…詳しくは下記参照)であったものの、その後見事県内デビューを果たしているモノも多い。この傾向は、ベルリン、カンヌ、ヴェネツィアにて“金”を獲得した作品についても同様のようだ。
ま、何の根拠にも成り得ないただのデータであるが、これからの季節、麗らかな春のそよ風に身を委ねながら、こういった作品の県内公開実現に胸ときめかせるのも悪くはなかろう。
｢ヒトラーの贋札｣
｢Die Falscher｣
｢The Counterfeiters｣
2006 独／墺 Ｖ
2007 Ａ．外国語(☆)〜(墺)
2007/02/10 Berlin Film Festival
2007/03/22 独公開
2007/03/23 墺公開
2007/09/08 Toronto Film Festiva
2008/01/19 日公開 96min. 予?Ｖ
2008/02/22 米公開 98min.
関連作品
｢潜水服は蝶の夢を見る｣
｢Le Scaphandre et le Papillon｣
｢The Diving Bell and the Butterfly｣
2007 仏／米 Ｖ
2007 Ａ．監督(ノ)、脚色(ノ)
2007 Ｇ．監督(☆)、脚本(ノ)、外国語(☆)
2007 Ｃ．監督(☆)
2007/05/22 Cannes Film Festival
2007/11/30 米公開
2008/02/09 日公開 112min.
2008/03/29〜2008/??/??まで山形村アイシティにて公開
2008/04/12〜2008/??/??まで長野ロキシー・相生座にて公開
2008/06/14〜2008/06/20まで塩尻東座にて公開
｢善き人のためのソナタ｣
｢Das Leben der Anderen｣
｢The Lives of Others｣
2006 独 Ｃ
2006 Ａ．外国語(☆)
2006 Ｇ．外国語(ノ)
2006/03/23 独公開
2006/09/07 Toronto Film Festival
2007/02/09 米公開 137min.
2007/02/10 日公開 138min. 予?Ｃ
2007/06/02〜2007/06/22まで長野ロキシー・相生座にて公開
｢硫黄島からの手紙｣
｢Letters from Iwo Jima｣
2006 米 Ｃ
2006 Ａ．作品(ノ)、監督(ノ)、脚本(ノ)
2006 Ｇ．監督(ノ)、外国語(☆)
2006/12/09 日公開 141min. 予?Ｃ
2006/12/20 米公開 〜(limited)←(2007/02/09より変更)
2007/01/12 米公開 141min.
2006/12/09〜2007/0?/??までテアトル銀映にて公開
2006/12/09〜2007/02/??までアイシティにて公開
｢ツォツィ｣
｢Tsotsi｣
2005 英／南アフリカ Ｃ
2005 Ａ．外国語(☆)
2005 Ｇ．外国語(ノ)
2005/12/23 南アフリカ公開
2006/02/24 米公開 94min.
2007/04/14 日公開 95min.
2007/06/16〜2007/06/29まで長野グランドシネマズにて公開
2007/09/01〜2007/09/21まで佐久Ａｍシネマにて公開
2007/09/15〜2007/09/21まで塩尻東座にて公開
｢パラダイス・ナウ｣
｢Paradise Now｣
2005 仏／独／蘭／パレスチナ Ｃ
2005 Ａ．外国語(ノ)
2005 Ｇ．外国語(☆)
2005/09/07 仏公開
2005/10/28 米公開 90min.
2007/03/10 日公開 90min. 〜浴びろよ！
2007/07/27 松本エンギザにて１日限定公開〜シネマセレクト
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