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凡愚mixiコミュの凡愚ヒストリー

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〜序章「凡そ愚かと書いて凡愚」〜

とにもかくにもまずは俺たち「凡愚」の歴史を紐解こう。
「んなもんいらね」
と言われてもとにかく解こう。

そう、あれは忘れもしないと思いつつ、
いつだったか忘れてしまったある日のこと。

あの頃、俺は大坂芸術大学の学生寮
「平和寮」の52号室のエメラルドグリーンに塗られたの天井を眺めて、
ぼんやりとした「なにかやりたいなぁ」という、
まったくやる気のないやる気を持てあましては、
オナニーばっかりしながら日々を垂れ流していた。

コメント(14)

やつは現れた。
かねてから話は聴いている。
隣の池ちゃんという広島のヒットマン。
その頃には角も取れて馬鹿ばっかりやっていた。
その池ちゃんがいうには、
「あいつは馬鹿ですよ、相手しないほうがいいです」

そして寮の自動販売機の前でばったり出会った男。
それがt2だった。
そのとき俺は言った。
「百円貸してくれ」
初対面でいきなり金くれといわれたt2は、
顔面をピクピクさせながら百円貸してくれた。
ようはカツアゲしたのがt2との出会いなわけだ。
|Д゚) いきなり「100円貸してくれ」でしたからねー
それから数日後、
俺はまた自販機の前でt2とすれ違った。

その時奴がすれ違いざまに、
「あ、すみません百円」
と切り込んできた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

平和寮、
そこは芸大生の漂着場。
学内でドロップアウトした者は、
一度ここに仮の宿をとる。

そのまま居つく者も居れば、
すぐに他のサイドへ移って行く者も、
けっして少なくはない。

立地といえば、
学校の裏山にへばりつくように建っている、
そしてその向こうに大家の母屋がある。

つまり、
山と母屋の間に平和寮がある。
この立地を建築の連中に言わせると、
「こんなもん山崩れて来た時の防波堤やん」
だそうだ。
新館と旧館の二重の防備である。
鉄壁の平和の壁である!!

日々ネコと、台所に、
うかつな新入生が放置した食料を奪い合う我ら。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

なんや細かいやっちゃなぁ、
しかし、取るものは取るこの構え。

俺は軽くムカつきながら、
おもろいやっちゃなぁと想った。

それは鮮烈だった。
百円玉一つでビカァ!!
光る男、
t2。

その時、
脳裏に浮かんだ池ちゃんの言葉、

「t2とm2はダメです。
 関わんないほうがいいすよ、
 どっちもバカですから」

こ、これが旧館のt2という者の威力なのか!
俺は新館53号。
新館53号
俺がこの部屋に移って来たのは、
三回生に上がる時のことだったと思う。

本当は三回生ではなく、
三年生なわけだが。
俺は留年して家を追い出された、
というより申し訳なく思い、
居られなくなったと言う方が正しいだろう。

時代はバブルの崩壊がとっくに始まっていた98年。
まだそれほど目に見えない崩壊を不気味に思っていた頃の話。

53号は、
壁と天井、冷蔵庫に椅子や、
テーブルにいたるまで、
全てがエメラルドグリーンに塗られている。

この部屋の初めの主が、
ある時ふと思い立って、
部屋の色を変えようとした。
何色に塗ろうかと思案していると、
部屋に据え付けてあった内線が鳴った。

古ぼけてけたたましい音が耳に障る。
呑みにこないかという誘いの内線だ。

電話を置いて主人は、
さてどうするかと考えて、
柔らかく黄色い電球の光の下に、
薄明るくエメラルドグリーンに輝く内線電話機をふと見た。

美しかった。
そしてツレと共に部屋をエメラルドグリーンに塗りつくした。
ペンキ一缶使い尽くして。
仕事が休みの日は、
外で鳴くホトトギスの声で目が覚める。

起きてすぐにCDをボリューム全開でかける。
プッチモニのダブで窓がビリビリと震える。
すると、
窓の外からもなにやら音が。

懐かしい、
オールドスクールのガバ。
俺はこの時、
すぐさま部屋を飛び出し、
今まで会ったことも話したこともない、
旧館の後輩の部屋に踏み込んだ。

その時、
そこにいたのがヤマケンと村岡。
その部屋はヤマケンの部屋だった。
そしてその時知ったのだ。
そのガバがシャープネルなのだと。
  _  ∩
( ゚∀゚)彡 続き!続き!
 ⊂彡
閉じていた日々は、
高速のガバキックによって開かれた。

「いいことに、気づいちゃった、ここには何にも無いってね」

そうスピーカーは歌っていた。
ああ、そうか、別に何にも持っちゃいない。
俺は誰でも、何でもない。

ただ音楽が好きで、
そこから力をもらっている。
それがいつでも俺のそばにあった。

いま、ここにあるもの、
人、音、空気、時間。
それと共に遊べばいいじゃないか。

そんな当たり前のことを、
ガバのキックが教えてくれた。

俺の中の、
忘れかけていた何かが揺り動かされる。
なにかやりたいことがあれば、
つまらない日々があるならば、
自分が動けばいい、
金が無い、
飯が喰えない、
酒が飲めない、
女が抱けない、
知ったことか!

力がないなら、
命削ってやればいい。

そして俺は、
この出会いをきっかけに、
平和寮というコンテンツに深く関わるようになっていった。
勢いに任せて、
今まで放置していた人々に触れていく。

しかし、
本質的に何かが変わるわけでもなく。

俺は、
そこで関わる人々に、
ハッタリをかまして、
自分の尻に火をつけて回っていたのかもしれない。

今まで意識的に避けていた人との関わりに、
手を触れれば触れるほど、
知れば知るほど、
そこに生きる人々の熱と、
不可思議な魅力は俺に充分な動機を与えてくれた。

なんなんだこいつらは?
なんだこのエネルギーは?

特殊な磁場を発しながら、
それはあくまで自然な行為に満ちている。
敵わない。

こいつらと遊んでみたい。
こいつらはなんなんだ?

そして、
俺が選んだのはあの男。

そう、
不誠実が服を着て歩いていると謳われる、
t2という凄腕の男だった。

俺は決めたのだ、
自分の鼻を信じた。

俺の鼻は、
この男の放つ気を求めた。
それは、
どこか自分と似通った、
いつでもどこかに飛んでいきそうな、
危なっかしくて、
失うものの無いような。

有るのか無いのかしか、
信じていない。
t2はそんな男だった。
+   +
 ∩__∩  +
(0゚・(ェ)・) ドキドキ クマクマ
(0゚つ旦O +
と__)__) +
書き込んでたはずなのに消えてたw
+   +
 ∩__∩  +
(0゚・(ェ)・) テカテカ クマクマ
(0゚つ旦O +
と__)__) +
そして、
某大阪芸大のクラブBOXの一室。
通称「09」を使って最初の凡愚が開催された。

そこには、
かつて伝説を学内の残した人々がDJとして集い。
三枚のコンパネを用意してペインターパフォーマンス。
ファミコンとモニター持ち込んでゲーセン。
うまい棒を死ぬほど用意して、酒も撒きまくり。

こちらが用意したものは速攻で消費しつくし、
来てくれたお客さんが自主的に酒やらなんやら用意してくれた。

「09」には無理やりクーラーつけるわ、
オープンしてもサンダーで木を切ってるわ、
客層は、ロックにトランスに、レゲエに、ハードコアに、
多種雑多で収集つかないわ。
まさに祭りの様相。

思えばあれが凡愚の始まり、
適当な新聞やらなんやらでっち上げ、
凄腕のオタク達から、
ものづくりとは何ぞやということを教わり、
駆け抜けた夜の向こう側に白む朝。
皆がクタクタで、なにかを生み出した実感だけが残っていた。

俺たちは祭りがしたい。
パーティーが大好きだ。
それだけで、
ここまで走ってきたのだと確信する。

つうか、
みんなようついてきてる。
感謝。

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