慢性的な痛みや目まいがある5人が、独連邦医薬品医療機器研究所(Federal Institute for Drugs and Medical Devices)から大麻栽培の許可を受けることを求めて提訴していた。5人はすでに医療用マリフアナの使用は認められていたが、健康保険の対象になっていないため医療費がかさむとして、自家栽培を希望していた。
イギリスのがん研究誌「British Journal of Cancer」に掲載されたスペイン・マドリッドのコンプルテンセ大学の研究では、カンナビノイドが脳腫瘍の増大を阻止する働きがあることを発表しました。カンナビノイドの抗腫瘍作用を評価することを目的とした、世界初の臨床試験です。この試験により、9名の患者のうち2名の腫瘍細胞の検証に成功しました。
また、神経科学誌「The Journal of Neuroscience 」に発表された研究でも、進行する神経変性疾患における生化学的事象を検証。THC(マリファナの主な活性化合物)がマウスの神経損傷を減少させることが発見されました。この研究の結果は、カンナビノイドシステムが神経変性に対して、脳を保護するのに有益であることを立証したものです。
2006年に "British Journal of Cancer (英国癌ジャーナル)" に掲載された予備的研究報告には、THCを腫瘍内投与した結果として多形性膠芽腫を持つ被験者9名のうち2名の腫瘍細胞に増殖抑制効果が見られたとある。それらの被験者の持つ腫瘍は既存の抗癌剤に対して強い抵抗性を持っていた。
より詳しい情報については NORML 副事務局長ポール・アルメンターノ( paul@norml.org )にお問い合わせ下さい。研究報告の全文は "A Combined Preclinical Therapy of Cannabinoids and Temozolomide against Glioma (カナビノイドとテモゾロマイドの併用による神経膠腫治療についての前臨床試験)"の表題でジャーナル "Molecular Cancer Therapeutics (分子的癌治療学)" に掲載されています。
Source: NORML NEWS
Marijuana Compound Induces Cell Death In Hard-To-Treat Brain Cancer
January 20, 2011 - Madrid, Spain