1999年発表作。
前作「THE THRILL IT OF ALL」でハードロックの枠にとどまらない幅広い音楽性を披露したが、本作は更に深く広くTHUNDERというバンドが披露できる音を表現している。
強靭なグルーブは健在であるが、本作はポップな魅力に溢れるロックが支配的であり、ルーク・モリ―の抜群の作曲センス、ダニー・ボウズの絶品のボーカルに加え、ベン・マシューズの確かなテクニックに裏打ちされた見事なキーボードが前面に出ている。
とにもかくにも、THUNDERというバンドは高い完成度を誇る楽曲を生み出すことに定評があり、本作もその魅力をしっかりと発揮していると言っていい。
2003年発表作。
前作「GIVING THE GAME AWAY」発表後に一度は解散し、再結集して制作された本作は、その解散前のバンドの音楽性を総括したかのような内容となっている。
作品を追うごとにハードロック色が薄まり、より普遍的な音楽に幅を広げたバンドではあったが、本作は自身のスタートでもあったハードロックに真正面から向かい、自然なスタンスでその個性を発揮している。
ユニークなギターリフが復活し、その上をのるダニー・ボウズの歌声は実に力強い。
ブリティッシュハードロックの雄の、その勇姿をしっかりと示した力作である。
2022年発表作。
前作「ALL THE RIGHT NOISE」発表から1年という短いインターバルでの発表となった二であるが、収録曲数、そして質と非常に内容が濃い、さすがはTHUNDERと唸らされる見事なアルバムである。
特に目新しい要素はないが、THUNDERがここまで提示してきた、素晴らしき伝統的正統派ブリティッシュハードロックを、真正面から真正直に提示している。
楽曲出来は彼らがこれまで発表してきた名作群と肩を並べると言ってしまってもいいだろう。
本当に素晴らしいバンドである。