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映画評論(ゲイのみ)コミュのキャタピラー

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最後のオチ以外は、上映案内で粗筋が紹介されてしまってますし、
そもそも、劇中そんなに多くの事件が起こるわけでもないので、
以下の文章はネタバレにはなっていないと思って書きます。
(まったくの白紙状態で上演に臨みたい方はご覧にならないほうがいいです)



     ○

戦場で四肢を失った男が農村に送還されて来、
いやおうなく妻がその世話をしていくことになります。

二人は対立しては、和解したり、結合したり、
同じような場面が終わりがけまで何度も繰り返されます。

戦争末期の何ヶ月かにわたる期間の中の、
いくつかの場面を抜粋してみた、といったていです。



性欲の塊である男は、戦場でもそうだったし、
帰還後にも、一方的に、相手の気持ちなど関係なく、
自分の欲だけを無理強いします。

コレがないともう死んでしまう、と言わんばかりの浅ましさですが、
登場人物自身がどう思っただろうかということとは関係なく、
最後まで、はた目にはとても滑稽です。
腕も脚もないけど褌は盛り上がってしまう。
それを見る寺島しのぶの顔。

もちろん、
戦傷で四肢をなくした姿が滑稽で、
嗤うべき畸形だと言っているのでは断じてありません。

映画を作った人は、
性欲なんて、どうしようもない、こういうものなんだということを、
設定された極限状態の中で描きたかったのだと思います。
そういう意味ではロマンポルノ?

性交も重要ですが、
同じような場面の繰り返しの中で、
しだいに関係に変化を起こしていくところがこの映画の、楽しむべき本体部分なんでしょう。

     ○

農村における「軍国調」の演出はいかにも型に嵌ってますが、
むしろこんな芝居めいたものが実体だったのかも。
百姓さんらが口にする型通りの言葉と、透かし見えるいやな心性。

夫婦の話とは別な、やや突飛でグロテスクなラストがいいです。

寺島しのぶを観に行ったつもりですが、夫役男優さんの大熱演も負けてませんでした。

エンディング曲は 作曲が外山雄三で、編曲が坂本龍一なんて、
不思議な組み合わせでした。

コメント(3)

身障者の性欲処理介助にも通じる話のような・・・・・
果たして軍神様はお国のために戦ったのかw。
すごい皮肉ですね。こういうの好きかも。
撮影期間が12日間ということもあり低予算ながら良くできてました。

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