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NPO法人生涯青春の会コミュの脳いきいきセミナーの資料

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  第一回脳いきいきセミナーの資料
                                           発行 生涯青春の会
*セミナーの進行
このセミナーは次のように進めます。
1、資料の音読
2、講師(生涯青春の会代表)の補足説明
3、参加者との意見交換
4、このセミナーは6回で終了です。
5、2〜6回まで同じくA-4・10枚のセミナー資料があります。

*第1回セミナー資料の目次
1 はじめに・・資料なし
2、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)ミクシイ
3、生涯青春の会発足の集いでのスピーチ
4、脳いきいきセミナーのスローガン
5、ボケ老人になる原因
6、老人性痴呆は生活習慣病である 
7、認知症(痴呆)の予防と治療(金子クリニックのホームページから)
(1)はじめに 
(2)発症の頻度と原因
(3)地域で行う予防と治療 (省略)
(4)最後に

1、はじめに
  代表の挨拶・経過説明など

2、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)
 知人との交流や人脈づくりに役立つネット上の会員サービス。 会員以外は非公開のものが多く、日記や掲示板などで 情報を交換し、交友の輪を広げる。
会員はプロフィールや自分の友人関係を登録するため 匿名性の高い通常の掲示板のようなトラブルが起こりにくいとされる。ミクシイが国内最大手で会員数500万人。 今年中に1000万人を超える勢いだ。

 ミクシイは仲間づくりにすぐれた機能をもっているブログです。会員制のため会員にならないとミクシイを閲覧することはできません。会員になるためには、すでに会員になっている人から招待を受け、登録する必要があります。登録することで、あなたのミクシイのページが自動的に提供され、情報発信が可能となります。登録は無料です。ミクシイに興味がある方は私たちがご招待しますので、メールをください。E−mail を教えていただければ、招待状を送ります。

1、ミクシイ ふたみ   日々の映像を掲載。1997年1月1日から記述を始め今年12月31日で3650回の記述となる。

2、ミクシイコミュニティ 癒しの森 2003年8月15日から記述を始め今現在は1040回の記述となる。 

3、ミクシイコミュニティ 高齢者福祉情報 2006年3月25日から記述を始める。約150回の記述。専門家の書き込みが多くあり充実した内容になってきている。今ページを読みたいと登録してきた人はこの半年で600名となった。私は皆さんに「脳いきいきセミナー」としてさまざまな情報を提供できるのは、このコミュ二ティを立ち上げ、おびただしい情報が入ってきたためです。

4、ミクシイコミュニティ 生涯青春の会 ・・会報他の収録をしている。

上記1、2はヤフー検索〈エンピツ〉でも読むことが出来ます。ただし、書き込みはありません。エンピツは公開されている私の資料室という位置づけです。
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3、生涯青春の会発足の集いでのスピーチ
1、生涯青春の会発足の集いでのスピーチの骨子 (2005年6月会報1号から)
 本日はお休みのところ、わざわざ生涯青春の会の集いにご参加頂きまして厚くお礼申し上げます。発足の集いに当たり、会の発起人として所感を述べさせていただきます。

 最初に会の名称についてお断りいたします。この会のスタート準備時の名称は「80代壮健の会」でありました。80代に自立した生活をするには、若い時代の生き方そのものをチェックして、改めるべきは改めなければならないという趣旨でありました。しかし、80代壮健の会というと80代の人が集まる会であるというように受け止める人が多いので、会の名称を生涯青春の会とさせていただきました。生涯青春などはあり得ないと受け止める方もいるかと思います。このことについては、今日のご案内に癒しの森を引用して生涯青春の概念を表示させていただきました。青春とはサルエル・ウルマンが言うように心の様相を言うのであります。心が青春であれば80代は壮健に過ごせるのではないかと思います。

 次に言葉の使い方についてお断りします。現在は痴呆症・ボケ老人のことを認知症と呼ぶことになっています。私の話の中では分かりやするために認知症を痴呆症・ボケ老人と発言させていただきますのでよろしくお願い致します。あるいはこれらの社会問題について、適切でない激しい表現を使うかもしれませんが、ボケ老人を出さない運動に対する熱情の表れと、ご理解を頂きたいと思います。

 最初にお話ししたいことは、このような会を作ろうとした動機であります。会報1号の事務局長の挨拶にありますとおり、日本では150万人の痴呆老人がいるのです。10年後には何と250万人に達するのであります。この増える100万人をどこで収容すればよいのでか。1年で10万人も増加する認知症(痴呆症)のお年寄りを収容するだけの病院・老人ホームはないのす。3月末の報道によれば厚生労働省は、お年寄りが共同で暮らすグループホームに入居させようとの方針を立てています。著しい徘徊や混乱症状がある人でも介護保険の規定を改め、グループホームの利用を認めようとしています。それほど収容する場所がないのです。この現実が「呆け老人になるな!」をキャッチフレーズにする生涯青春の会を立ち上げようとした動機なのであります。

 第2の動機はボケ老人を抱える家族の厳しい精神的な負担であります。ボケ老人になるということは、表現はいろいろあろうと思いますが、人間でなくなることを意味します。詳しくは省略しますが、ボケ老人なることは、家族に深刻な負担をかけるのであります。家族がお手上げであれば後は公的な施設に入る。ここであらゆる迷惑と負担をかけて死んで行く、これほど哀れな晩年はないのです。人生は晩年の5〜10年が最も大切といわれています。この晩年・最終章を「ボケ老人に成らないにしよう」とするのが、会の骨格となる目的であります。

 第3の動機はボケ老人が出た時の家計の経済的な負担です。厚生年金の平均的な受給額は174000円です。夫婦の一方が痴呆になって施設に入ると、現在の負担額は90000円前後が、まもなく改正されて、130000円余りの負担になるのです。1740000円の年金で、130000円の負担が出ると残り44000円ですから、家計は完全に破産するのです。平穏な老夫婦の家庭が一遍に生活弱者になってしまいます。それゆえ「痴呆老人なるな!」と声を大にして叫びたいのであります。

 次に第4の動機は、ボケ老人は生活習慣病によるものであるという現実です。会報1号で専門家の指摘を引用しました。結論として、これら老人性痴呆は、脳を使わないという生活習慣病なのであります。平たく言えば感性の乏しい生き方をしている人は、ほぼ100%ボケ老人になってしまうのです。サルエル・ウルマンが言うように何かに燃える情熱を持っていれば、ボケ老人などは無縁なのであります、この会で呆け老人にならない生活習慣を啓蒙して行きます。ボケ老人にならない習慣を付ければ、痴呆にならないのであります。どのような習慣かは後日のテーマに送りたい。

 次に「生涯青春の会」の活動の骨子であります。様々な活動を考えていますが、活動の中心は「スピーチの会」であります。1人3分〜5分のスピーチの会を開きます。スピーチの題材は、しばらくの間は、会報に掲載されている短文エッセイを活用していきます。この題材に基づいて、感想と意見などを自由に話していただきます。

たとえば、今日お集まりのご婦人の一人が「よし、毎月会合に出席するのに美容院に行き、お気に入りの洋服を着て3分のスピーチをしよう」と決心したとします。この瞬間から「何を話すか」と頭の回転が全く変わってくるのであります。月1回必ずスピーチをするという習慣を付ければ、痴呆症になる危険はゼロになると確信しております。

最初からスピーチとなると負担に感じる人がいるかも知れません。その場合は参考になった場所を拝読していただくだけで結構です。それでも人前で朗読することは、血流まで変わってくるという絶大な効果があるのです。

スピーチの会は、私が講演をするとか、どこから講師を招いて講演をする計画は全くありません。前段に説明しましたように、参加者が主役となっていく会合であります。1回の会合は30〜40名と考えております。参加者が多い場合は会合を分割していく流れになります。(その他は省略)

最後にサルエル・ウルマンの詩を朗読して終わりたいと思います。
「青春とは人生の或る期間を言うのではなく心の様相をいうのだ
逞ましき意思、優れた創造力、炎ゆる情熱
・・・・
こういう様相を青春というのだ。
年を重ねただけで人は老いない。
理想を失う時に初めて老いがくる。
・・・・
人は信念と共に若く、疑惑と共に老ゆる。
人は自信と共に若く、恐怖と共に老ゆる。
希望ある限り若く、失望と共に老い朽ちる。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

4、脳いきいきセミナーのスローガン 「認知症になるな」
 このスローガンを学習するため8月18日高齢者福祉情報「認知症になりたくない」を引用します。8月16日の「認知症患者の激増を止められないか」のテーマに関してマサさんから以下の書き込みがあった。書き込みの題を付ければ「認知症には絶対なりたくない」になると思う。書き込みを引用させていただき、多少の補足をしたい。

 「パソコンに慣れていないので何度書いても途中でどこかへ消えてしまって見つけられなくなります。これで3回目です。どうか消えないで!「認知症」には絶対なりたくないと思っていますが、父も亡くなる前の何年かはなりましたし、母も一時は怪しいなというところまで行きましたが戻ってきました。私の周りにはどうしてと思われる人で「認知症」の人がいます。人間国宝のひとや、会社を自分が立ち上げた人、自分がのぞめばいつまでも続けられた仕事を持ってしかも成功をした人が「認知症」になっています。一方、ベットで天井を見ながら何年も過ごしている人でも最後まではっきりしていた人もいます。また民生委員をしながら少しずつ変化していった人もいます。どうしたら「認知症」にならないのかは私のなかではいまだに?マークです。前にふたみさんから「認知症は生活習慣病ですよ」と教えられたのですが・・・ どうしたら『認知症』にならないのかは私のなかではいまだに?マークです」

このことについて、私なりの信念のよりどころを紹介させていただきます。生涯青春の会会報1号の4でアインシュタインの言葉を引用した。
「アインシュタインが含蓄のある言葉を残している。『人は自分以外のもののために生きられるようになって、初めて生のスタートを切る』と。私は1998年1月18日の日々の映像の結びで次のように書いた『自分以外のもののために生きられるようになる』これを我が人生の最大の課題にしようと思った。そこに初めて気力が溢れる充実の日々が待っているような気がする」と書きました。自分以外の人のために行動する、これが認知症にならないカギであると確信しています。生涯青春の会の別名は「認知症にならない会」です。活動の主体は2ヵ月1回のスピーチですが、認知症にならないための懇談会は断続的に開いています。認知症にならないようにしようと呼びかけ行動している私は認知症にはならないと確信しています。

「認知症は生活習慣病ですよ」と教えられたのです・・・・」このことについては早期痴呆研究所院長の金子満雄先生のリポートを参考に書いた以下のエッセイをご覧になってください。同先生が認知症は生活習慣病といっているのです。

 次に早期認知症(痴呆)の専門医である金子満雄(金子クリニック)先生のページを開いてください。私が生涯青春の会を作って認知症の予防運動をしようとの決意をさせてくれたページです。
〒432-8002 静岡県浜松市富塚町1933-1
佐鳴湖パークタウンサウス 1B-1
TEL:053-476-7781  FAX:053-476-7782

ホームページの(http://mkaneko.jp/)一部を引用
「これまでに多かった講演のテーマは、以下のようなものです。
(1) 老人性痴呆の早期診断と予防・治療
具体的な演題としては「ボケは防げる治せる・痴呆は心の生活習慣病」「ボケない生き方教えます」、「生き方を変えればボケは必ず治せる」「ボケない生き方の工夫」等が多かったようです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

5、ボケ老人になる原因(2005年03月30日に癒しの森から)
 80代壮健の会の意見交換のテーマを記述したい。NHKの「ためしてガッテン」の協力者である早期痴呆研究所院長の金子満雄先生のリポートを熟読した。同先生は、20年間に渡り3万人以上の痴呆患者と接してきたのである。この経験の上にたってのメッセージを箇条書きで引用させてもらうと次の通りである。
1、ボケになるかならないかはその人の「生き方」によって左右されます。

2、「どういう人がボケやすいのでしょうか?」と質問されたら、私は迷わず「感性の乏しい人」と答えます。

3、脳は体の筋肉などと同じで、使わなければそのぶん確実に衰えていきます。

4、若いころは仕事一辺倒。そんな人は、特に危ないと言わざるをえません。痴呆患者さんの中にも、実はそういう方がたくさんいます。労働の多くは、案外、動物でも持っている脳の中の低い機能しか使わない作業が多い。

5、周囲とのコミュケーションは痴呆予防のためにとても重要です。とくに都会暮らしでは、隣人と交わる機会が少なく、これがボケの大きな原因になっている。

6、痴呆は大まかに、軽度、中度、重度の段階に区分されます。地方では軽〜中度が多く、都会では重度の割合が高いのです。これは、いかにコミュケーションが痴呆予防にとって大切かを示すデータといえるでしょう。
(NHKためしてガッテン 2004秋号から)
このテーマは引き続き記述する機会を持ちたいと思っている。ボケの原因が生き方と感性であるのであれば、ボケ老人に成るか成らないかは、20〜50代に決まるといっても過言でない。
 
 ・その人の 乏しいまでの 感性が 因となってか 脳がボケ行く
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6、老人性痴呆は生活習慣病(2005年04月04日の癒しの森から)  
 ボケ老人になって、家族に深刻な負担をかけ、家族がお手上げであれば後は公的な施設に入る。ここであらゆる迷惑と負担をかけて死んで行く、これほど醜い人生の総決算はないと思う。3月30日に「ボケ老人になる原因」と題して書いた。これら老人性痴呆は生活習慣病なのである。よって、ボケ老人に成るか成らないかの遠因は、20〜50代の「生き方」にあるのだ。ここで記述したいことは老人性痴呆が生活習慣病なので、早く気がつけば進行予防ができるという。3月31日に書いた金子満雄先生のリポートを再度熟読した。痴呆に関する基本的認識の一部を引用したい。

「専門家であるはずの医療機関ですら、アルツハイマー病と老人性痴呆を混同しているケースが多々見られます。両者は重度まで進めば似ていますが、前者は遺伝子異常の病気で、まず治療は困難。それに比べ、後者は生活習慣病で、早く見つければ進行予防も脳機能改善も可能なのです。私が診療した痴呆患者さん2万7000人のうち、アルツハイマー病はわずか90人で、しかもすべて50歳以下の人たちでした。言い換えれば、90人を除くほとんどの人たちが、本来回復の見込みのある痴呆患者なのです」(ガッテン2004秋号から)

 痴呆になっても、早期であれば回復するのだから、痴呆老人にならないような生き方をすれば痴呆老人にはならないのである。

・身体は 使わなければ 衰える 生き方次第で ボケなど無縁
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6、認知症(痴呆)の予防と治療(金子クリニックのホームページから)
(1)はじめに 痴呆の定義と重症度分類
(2)発症の頻度と原因
(3)地域で行う予防と治療 〈省略〉
(4)最後に

(1)はじめに ― 痴呆の定義と重症度分類
これから痴呆にならないための予防対策と、痴呆が始まっても重度痴呆には陥らせないための早期対策についてお話します。これまで「痴呆は治らない」といわれてきました。しかし、それはあまりにも進みすぎた重度の痴呆を指していたのです。それまでに、軽度・中度の時期が必ず2〜3年はあり、その間に手を打てば、大部分の症例で回復させる可能性が残っているのです。
私たちは多数の早期痴呆症例を調査した結果、以下に述べるように、老人性痴呆の多くは、「心の生活習慣病」ともいうべき廃用型痴呆(以前は何となくアルツハイマー型痴呆と呼ばれていたもの)であることを突きとめ、脳の活性化訓練(脳リハビリ)によって痴呆の進行を阻止し、また機能を改善させることにも成功しました。他の諸々の疾患と同様、痴呆も「早期診断、早期治療が重要である」といえるのです。
痴呆とは、脳全般に何らかの軽度・広範な障害(外傷、脳血行障害、脳細胞の萎縮などの様々な要因)が加わり、そのために自発性、判断力、意欲などが低下し、社会活動や家庭生活に支障がある状態をいいます。したがって、その重篤度は脳機能(神経心理機能)を測定することなしには、正確に判定することは出来ません。私たちは以下の二つの脳機能テストを併用した簡易二段階方式を用い、これまで見逃されてきた早期軽症レベルの痴呆を明確に診断出来るようにしました。

 まず最初に、前頭前野機能を測定する最高次機能テスト(かなひろいテストなど)をおこないます。痴呆のごく初期にこの機能(機転、発想、注意分配能、計画性等)が低下し始めるので、これに落第点を取るようになります。
二番目に行うのが、大脳の後半部の認知機能、つまり「何を知っていて、何を憶えているか」を測る簡易知能テストです。(MMSテスト)
痴呆の重症度はこのふたつのテストの成績で次のように分類できます。まず「かなひろいテスト」の成績が年齢不相応の不合格点だと、少なくとも社会活動には適応できない何らかの痴呆領域に達していると判断されます。そこでMMSを測定し、それがまだ正常域の24点以上にある時には、軽度痴呆、23〜15点の範囲にある時には中度痴呆、14点以下に低下すると重度痴呆と判定します。
その臨床症状を簡単に説明すると以下の通りです。
軽度痴呆では、老人会などの社会活動の場で一人前の社会人として通用しなくなっていることが分かります。老人会等で集金を頼まれても、機転がきかず、ヘマばかりしてうまくいきません。銀行、郵便局などでの出金・入金ができなくなります。前頭前野機能が低下しているため、意欲がなくなり、何事にも感動しなくなり自発的に生活の計画が立てられなくなります。つまり指示待ち人です。
中度痴呆は、家庭活動(炊事、洗濯、掃除、庭仕事等)に支障の出るレベルです。脳機能低下は大脳後半部にも及び、時間、場所などの見当識や計算などに問題が起こります。家庭では、鍋を焦がしたり、水道の栓をしめ忘れたり、庭の手入れを頼んでも、花の苗も野菜の苗も引き抜いてしまいます。5〜7才の児童のレベルに相当します。
重度痴呆まで進むと、いよいよ自分の身の回りのことにも支障が出るレベルになります。幼児の4歳以下のレベルに相当し、「今が何月か」が分からず、家族構成も理解できなくなります。重度の初期では、まだ身の回りのことも一部はできますが、次第にトイレや風呂や食事に介助がいるようになります。ここまで進行すると回復は難しくなり、もはや介護の方法を考えるしかありません。
  平成12年4月に始まった介護保険は、主として重い痴呆を対象としていますが、介護保険認定の基準はだいたい以下の通りです。(多少地域差があります)
早期治療の効果を最も望める軽度痴呆が対象とならない事が残念です。
要支援 中度痴呆の初期(簡易知能テスト・MMS21点以上)
要介護1 中度痴呆(簡易知能テスト・MMS18〜20点)
要介護2 中度痴呆(簡易知能テストMMS15〜17点)
要介護3 重度痴呆 (簡易知能テストMMS15以下)

(2)発祥の頻度と原因
 私たちが全国数百ヶ所の保健師、医師や保健所の協力の元に実施してきた痴呆健診によって、以下のようなことが分かってきました。
早期痴呆を含めた年齢群ごとの全痴呆頻度は加齢とともに増加し、50歳代で5%、60歳代で12%、70歳代で30%となり、80歳代で初めて50%を越えます。90歳代ではほぼ75%に達し、そして100歳を越えると97%に達します。地域ごとの痴呆頻度と重症度は、全国どこでもだいたい同じ結果になります。仮に人口が1万人の市町村を想定すると、高齢化率が30%(全国の平均)ですから、高齢者人口がおよそ3,000人となります。その中の全痴呆者の頻度は私たちの統計で約30%なので、ここでは1,000人となります。
その重症度内訳は、軽度:中度:重度が、ほぼ2:2:1で、具体的には軽度痴呆400人、中度痴呆400人、重度痴呆が200人となります。つまりここには800人の治療可能な早期痴呆者がいることになるのです。全痴呆症例の約93%が廃用型痴呆であるというのが、私たちの統計結果です。これは生活習慣病に属するもので、「若い頃から仕事一辺倒で、趣味はなく、生き甲斐もなく、交友も少ないといった生活を続けてきた結果、仕事をやめて数年のうちにボケが起こる」というタイプです。
こういった人々は、子供の頃から右脳の感性教育がうまくなされず、成人した後も心貧しい生活を送ってきたことがうかがえます。勉強と仕事に打ち込むだけの人生を送り、音楽や絵画の美しさにも感動できず、碁も将棋もトランプも楽しまず、スポーツにも熱中できない、というタイプです。この種の人には、親友も異性の友達も少ないに違いありません。
さらに重要なことは、この種の痴呆は、家族と家庭の病気だということです。ご当人にももちろん様々な原因がありますが、家族にも問題がある場合が多く見られます。配偶者や子供達も感性に乏しく、優しさや思いやりがなく、冗談やユーモアを口にすることもなく、家で一緒に遊んだりすることもない。そんな冷たい同居人の集まりのような家庭に痴呆は起こりやすいのです。

 ここでよくみられる誤診には注意が必要です。痴呆症例で、脳のCTやMRIだけを撮って、痴呆の有無を論じるのは誤りです。また、小さな梗塞(ラクナ)が数個見られるから,多発梗塞性痴呆だと診断するのもほとんど誤診です。脳卒中の後遺症が血管性痴呆ではありません。本当の血管性痴呆は突然起こり、運動麻痺などはないのに、理解力などのみが低下します。
 また遺伝子起源と思われる狭義のアルツハイマー病は、せいぜい2%と考えるべきでしょう。これは40歳代から50歳代に起こり、1〜2年のうちに急速に悪化して、重度にまで進行します。早期に発見できても治療が奏功しないため、半年くらい経過を見れば、ほとんどそれと分かります。また最近のPET検査では、痴呆早期からこの型を鑑別できます。

(3)最後に
 訪問看護の立場で個々に対応する場合でも、また家族の対応を指導する場合でも、以上の考え方が通用します。痴呆患者は、草花の美しさにも、ゲームの楽しさにも、音楽の素晴らしさにも感動せず、鈍感に生きてきたような感性の貧しい人々がほとんどです。生き甲斐を持たず、もはや「何もしたくないし、どこへも行きたくないし、誰とも会いたくない」人々ばかりなのです。まず対応にあたるあなた方自身が、感性を磨かなくてはなりません。ゲームの楽しさの分かる人間になる事、トランプの遊びも10通りくらいは知っておき、花札やオセロゲームの相手もできること。音楽や絵画も、その楽しさ、美しさに感動できる人であること。誰とでも明るく話ができ、人生の生き甲斐を語れるような人であることが理想です。


*第2回脳いきいきセミナーの目次
1、在宅で介護を担う人の4人に1人が、うつ病  
2、使わなければ退化する    
3、高齢者の13〜22%が「閉じこもり」
4、認知症の年代別の割合
5、ネットワークの大小と健康(死亡率)の関係
6、凄い経歴の人がなぜ認知症になるのか   
7、砂糖健康学入門からの引用
(1)心の病気
(2)心を癒す脳内物質
(3)脳細胞を元気はつらつに 
(4)記憶の入り口・海馬(海馬)をストレスから守る
(5)人間の脳細胞は70歳を超えても増える
(6)「物忘れ」と「痴呆症(ボケ)」の違い





*このセミナーの問い合わせ  090-9630-5245 (石田道子まで)


                 
                








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