米サンフランシスコで開催されたGDCで9日(現地時間)、任天堂の島田健嗣氏は「Rethinking the Development Timeline」と題した講演を行い、なぜこのような短期間・少人数で開発が成功したのか、その秘密を紹介した。手品の種は文字認識と音声認識のライブラリを、ゲーム開発に先駆けて行っていたこと。島田氏は講演内で開発の手順を説明すると共に、「先を読み、仕込みをしておく」重要性について訴えた。
現在、島田氏はWii、DS向けの開発環境の整備を続けている。最近の例ではWii向けに2D&3Dグラフィック・エフェクトがプレビューできる「NintendoWare for Revolution」がある。今年から実機がなくてもPC上だけでプレビューができるように改良。ハル研究所と共同で開発されている。またWiiの各種コーデックや、ソフトウェアキーボードの予測入力ライブラリ、音声合成など、先を見越した実験や調査の日々が続いている。