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● ダイビングテラピー ○コミュの音を観る - 能とイルカ

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皆さん能を見たことはあるでしょうか?
正直言って僕は今まで見たことがありません。
歌舞伎はあるのですが、結構違う感じみたいです。

能の世界でとても有名な世阿弥という人がいます。
この方の伝書の中で書かれている事を現代の能楽者の方がいっているのですが、

「言葉と言う具体的なもの、−それは限定された観念の伝達の手段です。−に頼るより、音と動きといった、より抽象的なものによって、はるかに微妙で深淵な美しさを表出することに考え付いた為だと思います。

ですから能を演奏する技術は、筋書きにもとづいた心理描写や感情移入によって、その役になるということとは異なった物です。

東洋的な現し方をすれば、〈無〉になるということかもしれません。それは意識的なドラマの世界から飛躍して、音と動きの中に身をゆだねる事に他ならないのです」

そして、他の方はこうも言っています。

「まことに能とは眼で詞(言葉)と音を聴き、耳で舞と所作を視る交感の世界であり、マクロコスモスとしての宇宙とミクロコスモスとしての人体に遍満する気の動きである〈気韻生動〉を眼で聴き、耳で視る世界である」

なぜ能の話をしたかというと、皆さんご存知のイルカ(4メートルより小さいクジラ)のコミュニケーション手段として有名ですが、クリックとホイッスルといういう、エコロケーションをしています。

特にクリック(3kHz〜170kHz)という音で、0,001〜0,01秒のきわめて短い断続音で毎秒20〜30回発して、これが魚にあたってはね返ってくる。

イルカはこの反響音を視覚として脳が認知し、魚の大きさ、構造、速度、位置などを判断する事が出来るみたいです。

音を観るという訓練は、私達が大好きなこのイルカの世界に近づく事かも知れませんし、水中世界で行うスクーバダイビングやフリーダイビングなどに新しい価値観を生むかもしれません。

イルカは自分で音を出してその影響を認知する。
人間は水中ではそんな事出来ません。

この二つは似ているようで違いますが、音を観るという感覚は、言葉だけに頼っている人間社会に、そして、言葉を共有しない動物達とのコミュニケーションに、きっと役に立つでしょう!

もしイルカと同じ感覚で水中に居れたら、今までとは全く違う水中を見ることが出来るでしょうね。

ジャックマイヨールの言っていたホモデルフィナスは、きっとこの様な事が出来るのかもしれないですね。

(参考文献-クジラとイルカの心理学、言葉・狂気・エロス)

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