僕と三国志コミュの僕と三国志　その26

２蜀滅亡の道を辿る　（96年夏　約1ヶ月）
（天水→宝鶏→”漢中”→広元→剣門関→綿陽→徳陽→成都→重慶→三峡くだり→武漢）

孔明が眠っている定軍山そのものには行けなかった。
本当にうっそうとした山らしくて近くで雰囲気を感じられただけで満足だった。

続いて劉備が皇帝を宣言したという設壇処をたずねてみた。武候墓から一旦勉県に戻り、それからまたバスに乗って旧州舗という集落まで移動。

確かにこの辺なんだけどなあと集落をうろうろしていると前からおばあちゃんがやってきた。
僕らの習っている中国普通語ではあまり通じない。これは方言の地方では良くあることで（僕らのしゃべりのスキルにも問題がある）それではと紙を出して、ここはどこだと書いてみるが。。。おばあちゃん字が読めなかった。

おばあちゃんがこっちに来いというので行ってみると・・・お孫さんが出てきた。そうだよな、お孫さんなら漢字が読める。

女の子に”劉備　設壇処”と書くと、おばあちゃんになにやらごにょごにょと。。。「おーーー、みゃーお、みゃーお」
突然猫娘に化けたかと思ったが、「廟　（miao）」とここでは言っているのね。

おばあちゃんが結局集落の真ん中にあったそこに連れて行ってくれた。
確かに立派だが・・・当時をしのぶものはまったくないな、ここ。

もう一回漢中に戻ってきて古漢台に向かう。

ここは漢の劉邦が漢中王だった頃の宮殿の遺址。すぐ近くには拝将壇という韓信が大将軍に任じられたことを示す「漢大将韓信拝将壇」の碑がある壇がある。

現在は漢中市博物館になっていて、発掘の品がいろいろ展示してある。三国志マニアにとっての一番のお宝は漢魏石門十三品陳列室にある曹操自筆の書といわれる「こん雪」がある。

で、これの拓本が売ってたんだな。。。買っちゃいました。とんでもなく高い値段で。確か日本円で5000円くらい・・・でも後悔はしてません、二度とこれないと思ってたし、あの曹操の自筆だし・・・今実家の押し入れに多分ある。

続く