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チェダゼミナールコミュの経済学の名言100 佐和 隆光著 

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名言を吐く経済学者とは… 近代経済学者よりも、マルクス経済学者に、名言をはいた人が多い。名言を吐く経済学者には、歴史主義的(歴史の法則を発見しようとしたり、社会全体を設計しなおそうと考える)学派の経済学者が多く、ピースミール・エンジニアとしての(数式、データ等を使って部分工学的に経済を分析する)経済学者は少ない。

ウィリアム・ぺティ(英・1623~87) 社会科学の父。労働価値説を創唱。地代が地主の拾得する不払い労働であることを見抜いた。統計学(政治算術)の祖でもある。政治算術とは、数量的な社会研のこと。同じころ、ニュートンが近代自然科学を創始した。

F・ケネー(仏・1694~1774)重農主義の創始者。農業以外の産業は「生産的」と評するに値しないとし、農業が富の唯一の源泉とした。彼の自由放任主の思想はアダム・スミスに継承され、自由主義経済確立の基礎を作った。経済の循環過程を全体的に捉えた《経済表》を公刊し、社会科学としての経済学は彼に始まるといわれる

ジェレミイ・ベンサム(英・1748~1832) 功利主義哲学の代表者。1832年に没するまで独身を貫き、功利主義者という名にふさわしくない(?)質素な生活を送った。彼にとっての快楽の源泉は、書を読み音楽を聴くといった精神的営みのこと。俗人にとっての快楽である酒池肉林などとは、およそ縁遠かった。快を求め苦しみを避ける人間本性を善導して最大多数の最大幸福を実現することが道徳・立法・経済などの理想であると説き、自由主義を掲げて立法の革新などを提唱、晩年には普通選挙などを骨子とする代表民主制を主張した。

酒池肉林 贅沢の限りを尽くしたご馳走や宴会、また、豪遊を極めつくすことのたとえ。 

トーマス・ロバート・マルサス(英・1766~1834)人口増加が貧困と犯罪の原因と説く「人口論」の著者。

修正資本主義 資本主義防衛の立場から、国家の財政・行政上の介入によって恐慌・失業・階級対立の激化を回避しようとする主張および政策。第一次大戦後に現れた。米国のニューディール政策がその具体例。 

デイビット・リカード(英・1772~1823) イギリス古典派経済学の理論体系を完成、アダム・スミスと並んでその代表者。労働価値説(商品価値は投下労働量によって決まる)・差額地代論・国際貿易における比較生産費などを説く。

ジョン・ステュアート・ミル(英・1806~1873) リカードの考えを修正して「経済学原理」を執筆した。労働価値説を離れ生産費説を採用。スミス・リカードを継ぎ、最後の古典学派の代表者。

カール・マルクス(独・1818~83) エンゲルスとともにドイツ観念論、初期社会主義(空想的社会主義)、および古典経済学を批判的に摂取して科学的社会主義の立場を創始。資本主義体制を批判し、終生国際的社会主義運動のために尽くした。唯物史観を確立。資本主義の矛盾を唱えたが、彼自身にも矛盾点はあった。マルクスは優しい父親であり夫であったことはよく知られているが、その反面、エンゲルスの妻の訃報に接したマルクスは「これで君はもっと仕事が出来るようになったな」といった。

ヘーゲル(独・1770~1831)ドイツ観念論の大成者。

フリードリヒ・エンゲルス(独・1820~95) マルクスとともに科学的社会主義の創始者。ロンドンの父の会社に勤務中に資本主義社会の矛盾を分析。

レオン・ワルラス(仏・1834~1910) 一般均衡理論・限界効用説の創始者。メンガー・ジェヴォンズとともに近代経済学(新古典派経済学)の祖。ローザンヌ大学教授で、ローザンヌ学派の祖。

アルフレッド・マーシャル(英・1842~1924)新古典派の創始者。国民分配分(国民所得)を究明して、労働者の分配分である賃金の増加は労働能率を高め、したがって利潤をも増大させるから、長期的には労使の調和がもたらされるという(有機的成長)の経済理論を展開した。ケインズ、ピグーらを育てた。

有閑階級 資産があって、生活のための職業を持たず、閑暇を社交や娯楽に費やす階級。

T・Bヴェブレン(米・1852~1929)制度学派の創始者。制度学とは、株式会社や労働組合など社会諸制度の発展過程や機能の研究を重視する学問。著に「有閑階級の理論」「営利企業の理論」など。

マックス・ウェーバー(独・1864~1920) ウェーバーのいう、プロテスタンティズムの倫理が育んだ「資本主義の精神」とは「倫理的な色彩を持つ生活の原則」のことである。また、資本主義を支えたエートス(性格・慣習)は、プロテスタンディズムの世俗内禁欲に由来する職業人の倫理であるとした。要するに、勤勉と徳を心得ることこそが近代資本主義の精神であり、カジノ資本主義精神と対を成す。

バビロン イラク中部にあった、メソポタミアの古代都市。世界文化の中心として栄えた。

V・Iレーニン(露・1870~1924) ロシアのマルクス主義者。レーニンによれば、帝国主義とは20世紀初頭に資本主義が到達した「資本主義の最高の発達段階」であり、独占資本主義、寄生的な腐朽しつつある資本主義、死滅しつつある資本主義を意味する。それゆえ帝国主義は「プロレタリアートの社会革命の前夜」だという。

帝国主義 19世紀後半以降の独占資本主義に基づく列強の経済的・軍事的膨張政策。独占体と金融寡頭制の形成、資本輸出、国際カルテルによる世界の分割、列強による領土分割を特徴とする。

ジョン・メイナード・ケインズ(英・1883~1946) 第一次大戦後の英国の金本位制復帰に反対して管理通貨制を提唱した。自由放任主義の欠陥を指摘して修正資本主義への道を開き、「ケインズ革命」の語を生んだ。両対戦中は大蔵省勤務、戦後はIMF・世界銀行のイギリス代表理事として実務にも従事した。象牙の塔にこもる碩学の趣はケインズにはなかった。世俗的に近かった経済学者だといえる。

J・Aシュンペーター(墺太利・1883~1950) 近代経済学の理論的深化に尽力。企業者は新製品、新生産方法、新市場、新経営組織などの(イノベーションまたは革新)を、銀行の創造する信用を借りて遂行し利潤を得る、という動態発展理論を唱え、この革新が資本主義の変革・破壊を招くとした。(創造的破壊)

毛沢東(中・1893~1976) 貧農出身。北京大学図書館に勤務していた頃マルクス主義を知った。戦後蒋介石を打倒して、49年中華人民共和国を建設、国家主席となった。死後、晩年の指導の誤り(中国文化大革命)を指摘される。 

文化大革命 プロレタリア大革命ともいう。1965年に、毛沢東が発動し、1976年まで中国で展開された。資本主義の道を歩む実権派(走資派)打倒をスローガンとする政治闘争。間接の被害者も含めて死者2000万人に及ぶといわれている文革を、中国共産党は1981年の中央委員会で、指導者が間違って引き起こした内乱として全面的に否定した。

ライオネル・ロビンズ(英・1898~1984) 経済学とは、「希少資源の最適分配を研究する学問」だと初めて説いた。

K・G・ミュルダール(瑞典・1898~1987) 北欧学派(スウェーデン学派)の代表者の一。貨幣理論などの業績のほか、黒人問題や発展途上国問題など不平等の是正に尽力。先進国に住む豊かな人々は、国の内外にある貧困と、貧者の苦しみを見ようとしない。97年12月の地球温暖化防止京都会議においても、発展途上国の全部または一部が温室効果ガスの抑制・削減を約束しない限り削減義務を引き受けない、と米国が主張したのがこれにあたる。豊かな人々が不快感を催す事実を見えにくくするための装置、すなわち心理的かつイデオロギー的障壁がどこの国にも存在すると説いた。臭いものにはフタをするとか、見て見ぬ振りをするということ。また、冷戦下で東西貿易を主張。  
Fellow 大学の教官。特別研究員。

ジョーン・バイオレット・ロビンソン(英・1903~83) ケインズ派の女性経済学者。新古典派経済学を嫌悪。新古典派の設ける仮説は非現実的だとした。もうひとつは、それが導く政策命題の非人間性ないし非倫理性。そしてさらに批判したことは、新古典派経済学が、ともすれば「強者の論理」にくみしがちなこと。もともと政策講義は「科学」には程遠い。税制・環境・福祉等であれ、だれそれが「望ましい」という政策は、だれそれの利害、もしくはだれそれの理念に即して決まるのであって、普遍的に「望ましい」政策などあるはずはない。

イデオロギー(独) 思想傾向、政治や社会に対する考え方。また、信念や態度、意見などの体系。唯物史観では政治・法律・哲学・文化・宗教などの上部構造を指す。

W・レオンチェフ(露・1906~99) ワルラスの計量経済学的分析をアメリカに適応。各産業部門での財の投入量と産出量を示して産業連関分析を行った。

J・K・ガルブレイス(米・1908〜) 制度学派の流れをくむ経済学者。ガルブレイスの法則「予測は、それが正しいにせよ間違っているにせよ、まもなく忘れ去られてしまう」。経済予測しかり。天気予報しかり。理由は、もともと予測を本気で信じていないから。もうひとつは、次のことが気になり、すんでしまったことに拘泥する暇がないから。

C・P・キンドルバーガー(米・1910~) 国際政治額と国際金融に大きな功績を挙げる。

ミルトン・フリードマン(米・1912~) シカゴ学派の代表的存在。通貨政策を重視するマネタリスト。政府による市場介入を極端に排除する考えを持つ。また消費関数理論においては、現在の所得にではなく、生涯所得に関連付けることとでケインズ学派の消費関数を解釈しなおした。

訃報 死亡の知らせ。

学者 日米を問わず、学者の中で講演の機会が最も多いのは経済学者。学会で延命するには業績が必要。業績とは専門誌に掲載される論文であり、従来型パラダイムを批判する書き方は論文とみなされないらしい。経済学の分野では特にこのことが顕著。

レトリック 弁論の技術とその体系。言わんとすることを明確かつ適切に美しく表現し、文にふさわしい構成を与える言語・文章技術として発展した。

ジャン・ボードリヤール(仏・1929~) 記号論、構造主義を元に交換理論を構築する社会経済学者。日本という国が豊かなのは、日本人が貧しいからだという逆説が成り立つように思える。

錬金術 非金属を金属(特に黄金)に変成させる技術。また、不老不死長寿の薬や万能薬を製造する技術の称。古代エジプトが起源。錬金術が不可能を追求していたことは、いまや誰しも認めるところだが、近代に至るまで、錬金術を信じる人が多かったのも事実。

コミットメント かかわりあい。関与。誓約。公約。言質。

アラン・コッタ(仏・1934~) レギュラシオン学派の一人。

フランスの経済学者は英米の経済学者をしのいでおり、市場主義経済学者はあくまでも少数派であり、レギュラシオン学派と呼ばれるマルクス学派が幅を利かせている。社会主義の崩壊は「資本主義の勝利」に短絡されがちであるが、勝利したのはコーポラティズム型資本主義であって、サッチャリズム型資本主義ではなかった、とコッタはいう。

コーポラティズム 社会主義的な産業国有化でなく、私的所有を認めたままで国家が企業活動を統制する国家介入の方式。職能代表や利益組織が政府機関と協調して政策を決定したり執行したりすること。敗戦前の大政翼賛会はその例。

サッチャリズム 1979~1990年の間、イギリス首相を勤めた保守党党首サッチャーの自由主義的政治・経済哲学のこと。個人、企業の自助努力と市場の役割を重視し、福祉国家の理念に反対する。
1960年代の米国 では、人種差別の撤廃と貧困の撲滅を目指すリベラル(自由主義的)な政策が積極果敢に推し進められた。

ラディカル・エコノミクス 1960年代半ば、既存の経済学が高度資本主義社会の諸矛盾(ベトナム戦争・公害・差別問題・スタグフレーションなど)に無力であることに反発して登場した経済学。マルクス再評価の思潮とも連動しながら、反権威主義・反資本主義・反帝国主義の政治経済学運動として大きな反響を呼んだ。ラディカルとは、急進的・過激なさま。「~な意見」

官僚 適度の非効率が官僚のモットー。官僚の自己利益とは予算を最大化すること。予算を最大化するには仕事のやり口を適度に非効率にするのが望ましいことになる。

佐藤信淵(さとうのぶひろ・1769~1850) 経世済民の学としての経済学という名称の発案者として知られている。

デモクラシー 民主主義。民主政治。

トランス・フォーメーション 技術革新に対応し経済構造を近代化すること。

実に(げに・副) まことに。現に。実際に。

トリレンマ(trilemma) 三重苦。論理学の三刀論法。転じて三社択一の窮地。「増税、失業、インフレの〜」。ジレンマは二者択一の板ばさみ。二者のうちどちらを選んでも問題がある。

左官 泥工。壁を塗る職人。

テクノクラート(technocrat) 高度の科学的知識や専門的技術を持って社会組織の管理・運営に携わり、意思決定と行政的執行に権力を行使する技術官僚。技術部門出身の官僚、権力者。技術系出身の管理職。専門知識を持つ官僚や企業管理者。
経済学者の使命 血を流さずに病気を完治させる治療法の開発こそが、いまどきの経済学者に課せられた最大の課題。

面目躍如 いかにもその人に似つかわしく、立派である様子。
その人の姿が生き生きとして、踊っているようだの意から。

感想

この本はかなり難しい文章表現の箇所が多かったのだが、経済界の著名人たちを、時代の流れに即して掲載されていたので、ただ暗記していくよりも数段覚えやすかったと思う。

筆者の言う「血を流さずに病気を完治させる治療法」が、経済社会に果たして存在するのかは分からない。というより多分、そんな都合のいいものは存在しないであろう。

あるとすれば、予防治療くらいか。

これはもう、過去の歴史が証明してくれたことをきちんと理解し、各々でリスクを逓減、ヘッジしていくしかないのだろう。

経済活動は各々の効用最大化のためにやっているものだから、著名人の言うことだからといってそれを鵜呑みにしてはいけない。参考程度にとどめておくべきであるし、分からないことに投資など絶対にしてはならない。

まだまだ分からないことだらけだし、世の中に起こるすべての事象を理解できたという時期は多分やっては来ない。

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