チェダゼミナールコミュの２．熱帯の生活とその自然環境　教科書P74〜75　資料集P40〜43

【高温多湿な熱帯】
　熱帯とは最寒月平均気温が１（　18度　）以上の地域である。ただし、夜間は放射熱によって気温が下がり、日較差は大きくなる。そのため「夜は熱帯の冬」と呼ばれる。ただし、年較差は小さく、年間を通じて平均気温が26度〜28度ほどである。
熱帯地域はほぼ毎日午後に２（　スコール　）と呼ばれる短時間に強い雨が降る。スコールは夏の温帯でも見られ、日本では３（　夕立　）と呼ぶ。
土壌は４（　ラトソル　）と呼ばれるやせた土である。強い雨で有機物や栄養塩類が溶脱しているためやせているのである。土に栄養分がないから、代わりに草木を焼き払って、その灰を肥料にする５（　焼畑農業　）が行なわれる
熱帯気候はケッペンの気候区分で６（　A　）と表し、さらに降水量によって3種類に分けられている。年中降水量が多い気候を７（　熱帯雨林気候　）といい、記号では８（　Af　）と表す。熱帯雨林気候では、年降水量が９（　2000ｍｍ　）以上のところが多い。年中高温多湿なため、湿気を防ぐために床を高くした10（　高床式　）の住居が見られる。そして、季節風の影響を受け、若干の乾季がある熱帯気候を11（　熱帯モンスーン　）気候といい、記号では12（　Am　）と表す。季節風というのは、季節によって風向きが変わる風のことである。資料集P42?を見てみると、夏は海から陸へ風が吹いているので湿った風が吹く。湿った風が吹くということは、雨も多いということである。逆に冬は、陸から海に向かって風が吹くので乾いた風が吹く。そのため、この時期はあまり雨が降らない。最少月降水量が13（　60ｍｍ　）以下だと、Aｆではなくて、Amとなる。
熱帯気候の中で、雨季と乾季が明瞭なのが、14（　サバナ　）<サバンナ>気候で、記号は15（　Aw　）と表す。例えば、国土面積のほとんどが低地にあるバングラデシュでは、雨季のピークである9月には氾濫した水が国土の40％以上を水没してしまう。

◎ Af・Am・Awの代表的な都市をそれぞれ挙げなさい。
Af→
Am→
Aｗ→







P76〜77　乾燥帯の生活とその自然環境
乾燥地域で代表的なのがモンゴルで、面積は日本の5倍弱あるが、人口はおよそ1（　250万人　）で福岡県民の半分ほどしかいない。乾燥地域は、それだけ住みにくいといえる。モンゴル人250万人のうち、遊牧民は104万人（41．6％）を占めている。遊牧民とは、羊・ラクダ・馬などの動物とともに移動生活をする人々で、固定された家を持たない。なぜ移動するのかというと、一定の土地にいても食糧を得られないからだ。そのため遊牧民は2（　ゲル　）と呼ばれる移動式のテントを持って、短草草原3（　ステップ　）を目指し、移動する。ゲルとは「家族」の意であり、結婚すると新しいゲルが与えられる。夫側がゲルを用意し、妻側が中の調度品を用意する。食糧は、家畜の肉や乳製品である。遊牧とは農耕に適さない乾燥な土地で「草食動物の胃袋を借りて、人には無益な草を乳にかえる営み」である。だからこそ、ステップ（短草）を目指して移動を繰り返すのである。

【水の少ない乾燥帯】
年間降水量よりも蒸発量の多いところを４（　乾燥帯　）と呼び、記号では5（　B　）で表す。乾燥帯の気温は6（　日較差　）と7（　年較差　）が大きいのが特徴である。　乾燥帯は、概ね8（　南北回帰線　）に沿った中緯度地域に広く分布する。砂漠というと9（　砂砂漠　）をイメージするが、世界の砂漠でそれはわずかで、大部分は10（　レキ砂漠　）や11（　岩石砂漠　）である。
乾燥帯も、年降水量によって二つに分けることが出来る。まず、年降水量が12（　250ｍｍ　）以下で、ほとんど雨が振らないのが13（　砂漠気候　）で記号では14（　BW　）と表す。雨がほとんど降らないため、水は貴重なもので、人間生活もそのそばで行なわれる。砂漠の中にある泉を15（　オアシス　）という。また、貴重な水が蒸発してしまわないように、水路を地下に作る工夫もされている。この地下水路は16（　カナート　）と呼ばれる。
砂漠気候よりは若干降水量が多いのが17（　ステップ気候　）で記号は18（　BS　）で表す。砂漠気候の周辺に分布し、長い乾季と短い雨季が存在する。年間降水量は　250mm〜19（　500mm　）である。降水量の多い地域では肥沃な黒土を形成し、農業が可能となる。20（　ウクライナ　）や北米の21（ プレーリー　）などが代表例である。　

BS・BW気候の代表都市をそれぞれ挙げてみよう。
BS→
BW→