チェダゼミナールコミュの３　人々の生活と気候　１　生活と気候のかかわり　P72〜75　地図帳121

【気候の影響を受ける私たちの生活】
２学期中間テストのキーワードは「カネ（仕事）のあるところにヒトは集まる」でした。しかし、ヒトが集まる条件は他にもあります。それはズバリ1（　気候　）です。気候とは、長い年月におけるその土地での平均的な大気の状態をいいます。そして、大気の状態や大気で起こる様々な現象を2（　気象　）といいます。さらに気候を構成している要素を3（　気候要素　）といいます。これには例えば、4（　気温　）5（　気圧　）6（　降水量　）7（　風　）8（　湿度　）があります。そして、気候要素に影響を与えるものを9（　気候因子　）といい、10（　経度　）11（　海抜高度　）12（　海流　）13（　地形　）14（　海陸分布　）などがあります。例えば、北緯南緯それぞれ23.4度のところを15（　回帰線　）といいますが、この回帰線付近は乾燥地域が多く見られます。世界の砂漠のほとんどがこの回帰線付近にあります。つまり、日本には砂丘はあれど、砂漠は１つも存在しません。
　はっきりいうと、日本ほど気候や自然に恵まれた国はないと思います。春夏秋冬があり、あらゆる季節の楽しみ方がある。水はきれい。確かに台風や地震が多いという面もありますが、総合的に見ると日本はかなり過ごしやすい気候なのです。ですから、平地面積の狭い日本に１億人以上もの人々が住んでいるのです。一方で世界最大の面積を誇る16（　ロシア　）<日本の４５倍>や世界２位の17（　カナダ　）<日本の２６倍>には、あまり人は住んでいません。ロシアの人口は１億４千万人、カナダの人口は３千万人ほどです。面積があれほど大きいのにそれほど人が住んでいない理由は分かりますね。寒いからです。ヒトはお日様の光を浴びないと生きていけないし、食糧も栽培できません。ヒトが住める地域を18（　エクメーネ　）、逆に住めない地域を19（　アネクメーネ　）といいますが、ロシア・カナダはアネクメーネが多いというわけです。
　人々は、昔から自然と共に生きてきました。自然は人間がコントロール出来るものではありませんが、自然とうまく付き合ってきた部分も沢山あります。例えば、海の近くは風が強いから20（　風力発電　）の風車を、山村部では水が流れる力を利用して21（　水力発電　）、火山の多い地域では22（　温泉　）や23（　地熱発電　）といった具合です。
　常夏という言葉を聞いたことがありますか。常に夏という意味です。服を選ぶのがラクですね。湿度さえ低ければ、暑くてもそこまで汗は出ません。さらに常春の地域もあります。それは、常夏地域の山村部です。例えば、２０１０年サッカーワールドカップが行なわれた24( 南アフリカ　)がそうです。アフリカの大部分は熱帯気候、つまり常夏なのですが、南アフリカは常春に近いと言っていい。南アの首都25（　プレトリア　）は標高１０００ｍ以上の場所にあります。気温は100ｍ上昇するごとに26（　0.6　）度下がります。つまり標高1000ｍだと、6度温度が下がることになります。南アは元々27（　イギリス　）の植民地です。イギリスを含むヨーロッパの大部分はちょっと寒いぐらいの気候です。ですから、植民地支配を行なうイギリス人は「なんとか快適に過ごせるところはないだろうか」と思っていました。通常標高が高いところは不便なため、ヒトは住みにくいはずですが、熱帯気候のアフリカでは標高の高い場所の方が、気候的には過ごしやすいのです。
また、マレーシアにも常春はある。マレーシアの首都28（　クアラルンプール　）から北へ約150kmいくと29（　キャメロンハイランド　）と呼ばれる高原リゾートがある。標高が1,500mを超えるため、年間を通じて気温が20℃前後と涼しい。英国統治時代の国土調査官であるウィリアム・キャメロンによって1885年によって開発され、その名をとって命名された。また近年、年金生活者を中心として、日本人の長期滞在者も増えており、彼ら向けのコンドミニアムの建設も盛んである。街のレストランや、喫茶店、インターネットカフェなどでは、多くの日本語併記を見かける。お年寄りというのは、春夏秋冬の変化が体に堪える。そのため、常夏、暑さが苦手な人は常春を求めて、定年退職後に移住したりする。