ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

ピンク・フロイド(PINK FLOYD)コミュのロジャー・ウォーターズ “This Is Not a Drill” ツアー・ライヴ in Germany

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
皆さんこんにちは!

去る5月9日に私の住むドイツはケルンにあるLANXESS-Arenaでロジャー・ウォーターズのライヴを見に行ってきました。

ちょうど5年前にも私は同じ会場で“Us and Them-Tour”と題されたロジャーのライヴを見ましたが、今回は彼の反ユダヤ・キャンペーンに協力していたという過去の経歴を問題視されて、戦前のナチの時代の反省からことユダヤ人問題の扱いに関しては非常に敏感になっているこちらドイツでは「そういう人物のコンサートなどドイツでは開催するべきではない」という反対派の強い運動もあり、開催直前まで「本当に彼のライヴは開催されるのだろうか?」という不安な雰囲気が漂っていたために、私も前日までケットを買うのを控えていました。反対派の団体は裁判にまで持ち込んだそうですが、結局裁判所の判定では「そういう理由でアーティストの表現活動を阻止するのは不可能なので、ロジャー・ウォーターズのコンサートも中止にはできない」という判決が下されたために、彼のライヴは当初の予定通り無事に開催される運びとなりました。

今回は“This Is Not a Drill”と題されたツアーの一環として開催されたライヴですが、何やら彼のフェアウェル・ツアーの第一弾として開催されるもの、という情報がネットにも書いてあったことから、今年の9月でちょうど80歳になるロジャーはどうやら加齢の理由からか、これら一連のコンサート・ツアーを以ってライヴ活動から引退する意向であるように思われます。

フロイドのオリジナル・メンバーもすでに2人が鬼籍に入ってしまっているし、ロジャーも今後あと何年ぐらい元気で音楽活動を続けられるのかもわからないということで、とりあえずは今回のライヴが見納め、という覚悟で私もあえて169ユーロもする高い入場料を払って前日にチケットを買って彼の元気に歌う姿を見に行こうと決意しました。当日は会場の入り口付近で反対派のデモなども行われていました。ライヴが始まる前にロジャーの声で「ライヴは10分後に開始します。」とか「フランクフルト裁判所は私が反ユダヤ主義者ではないという判決を下してくれました。これは非常に喜ばしいことです。」というアナウンスが放送されて、その声が流れるたびに観客は大きな拍手や声援を送っていました。

会場では中央のアリーナのど真ん中に立体十字型に構成されたスクリーンがステージ上に設置されていて、そこに置かれている楽器や演奏者達がステージに登場する姿は一切見えないようになっていました。そしてステージはそのままの状態で演奏が開始されました。1曲目は“Comfortably Numb”。ロジャーやバンド・メンバーの姿は見えないままです。そして立体スクリーンにはいろいろな映像が映し出されます。「これはもしかしたら昔の『ザ・ウォール』のライヴの時みたいにずっと本人たちの姿は見えないまま演奏が進行して最後の最後になって初めてロジャー以下バンドのメンバー達が姿を見せるのかなぁ?。でもだったらこんなに高い入場料を払うのは…???」と懸念していたのですが、しかし私のそんな心配も不要で、1曲目が終わるとその立体十字型スクリーンはワイヤーに吊られて数メートルほどリフト・アップされ、遂にロジャー達が姿を現したのです!

このライヴではフロイド時代のレパートリーが主にアルバム「炎」、「アニマルズ」からの選曲が中心になっているような印象がありました。私が是非一度は聴いてみたかった“Have a Cigar?(葉巻はいかが?)”のロジャー・ヴォーカル・ヴァージョンや“Shine On You Crazy Diamond”などの曲が聴けたのが自分にとってのこの日の一番の収穫でした。「アニマルズ」の曲ではいつもは例のピンクのブタが会場の宙を飛ぶのが定番ですが、今回はブタではなく茶色いヒツジがアリーナ上空を一周するように飛ぶ、という少し趣向を変えた演出になっていました。

その他には中盤で“Money”や終盤で“Eclipse(狂気日食)”などアルバム「狂気」からの曲も若干演奏され、その合間にロジャーの近作である“Is This The Life We Really Want?”などのソロ曲も幾つか披露されるというレパートリーの構成でした。MCでは彼がボブ・ディランを敬愛しているという話や近年結婚した5人目の奥さんの話題なども語っていました。そして最後はドラマーが肩掛けスネア・マーチング・ドラムのリズムを叩きながらキーボード奏者がアコーディオンを、ギタリストがアコギを弾くというアコースティックな編成の演奏をしながらメンバー全員が一列になって行進しながらステージから退場するという演出でライヴは終了しました。

私の個人的な感想としては、入場料が前回5年前のライヴのときよりも更に高くなっていたのに乗じて、満足度も前回よりも高かったと言えるような気がしました。とにかくやっぱり見に行ってよかったと思います。強い反対派の攻撃をかわして見事に実現に漕ぎ着けたということと、これがロジャーの雄姿を見る最後のチャンスかもしれない、という感慨も手伝ってのことだったのかもしれません。でもいつかまたロジャーのライヴを見てみたいと思います。ツアーではなくて単発のライヴでもいいからやってくれると嬉しいですね。

コメント(6)

T.M.さん、ライブの様子を教えていただきありがとうございます。
ネットニュースで久しぶりにピンクフロイドの名前が出たなと思ったら、警察沙汰になったとかで、何が起こっているのかわからなかったのです。
しかしT.M.さんの書き込みをみて、やる前からゴタゴタがあって活動家が意図的に炎上させている様子が伝わりました。
>>[1] コメントありがとうございました。そうですね、ライヴをやるかやらないかで裁判沙汰にまでなるなんて、おそらく今回が初めてだったと思います。そういえば私もひとつ書き忘れたのですが、今回は珍しくロジャー単独のピアノの弾き語りの曲がいくつか披露されました。そういうのをみられたのも貴重な体験だったような気がしています。
>>[2] ご報告ありがとうございました顔(笑)
ロジャーがピアノとは驚きです。
ディランを敬愛してるという事で、ディランは最近はライブでシンセを演奏してるみたいですが、それに倣ったんですかねー?
それにしても80にもなって一連の発言力は並々ならぬ生命力を感じます!
>>[3]  
返事が遅くなってすみません!あせあせ
私もロジャーのピアノ弾き語りには驚きました。げっそり
そういえばMCのときにちょっとディランの話についても触れていた記憶がありますが、それらの曲について彼に倣ったかどうかまでは話していなかったようでしたよ。
渡英して6/6,6/7にロンドン The O2 で見ました。

開演時のアナウンスに爆笑しました。
「ピンクフロイドは大好きだけどロジャーの発言は気にいらないって奴は今すぐ出て行ってバーで飲んでろ」 ドーン!

1曲目の“Comfortably Numb”はギターソロが無くてビックリ。そのほかにも、演奏は少しずつアレンジされていて、ピンクフロイドのライブというよりロジャーのライブだと感じました。フロイドの名曲がたっぷりと演奏されて感涙です。歌ったり演奏したりするロジャーが見られて感動。ロジャーは元気で楽しそうでした。

This Is Not a Drillってどういう意味だろうと思っていたら、ライブが終わるころには「これは演習じゃなくて、現実だ」って意味だろうと思いました。

ちなみに6/10にLANXESS-ArenaでPeter Gabrielを見ましたよ。
>>[5]
ロンドンでのライヴ観賞報告ありがとうございました。
その開演前のロジャーの発言はすごいですね。っていうか、いかにもロジャーらしいような気もします(笑)。デヴィッドもニックも大英帝国勲章を授与されているのに、フロイド最大の功労者であるロジャーだけはなぜか授与されていないのは、きっと彼のそういう性格が災いしたんでしょうね。
 
そういえばLANXESS-Arenaでピーガブのライヴをやるって話は私もその頃耳にしました。でもその日は私はケルンから少し離れた町アーヘンで別のビジネス関係のイヴェントに参加することが決まっていたので、ピーガブを見に行くことは全然考えていませんでした。ただ、ロジャーのケルンでのライヴを見る3日前にそのアーヘンのイヴェントと同じ会場でスティーヴ・ハケットのライヴがあったので、それは見に行きましたけどね。去年はジェネシスの伝説のアルバム “Foxtrott” の発表からちょうど50周年だったけど、例のコロナ騒動でコンサートなどが開催ができなかったので、遅ればせながら今年改めてその50周年記念ライヴとしてやっていました。それと会場は違うけど、最近こちらケルンでジェスロ・タルのライヴなどもありました。
 
それはそうと、ツアー・タイトルの “This Is Not a Drill” って私も何を意味しているんだろう?、って少し気になっていましたけど、確かにそういう風にも解釈できますよね。歯に衣を着せず挑発的な発言はしても自分の作品についてあまり詳細な説明はしないで見る人・聴く人の想像に任せるところもロジャーらしいなぁ、という気がします。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

ピンク・フロイド(PINK FLOYD) 更新情報

ピンク・フロイド(PINK FLOYD)のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。