この論文ではCav1.2(L-typeのalpha subunit)のC末部分が切断されて出来る約500aaのペプチドが転写調節因子として核内で機能していることを示そうとしている。これまでにもCaチャネルのC末部分が切り出されて何らかの機能を持つとする論文はいくつか発表されていた。 C-terminal fragments of the alpha 1C subunit associate with and regulate L-type calcium channels containing C-terminal-truncated alpha 1C subunits. J. Biol. Chem., vol.276, 21089- (2001) / PMID: 11274161 Autoinhibitory control of the Cav1.2 channel by its proteolytically processed distal C-terminal domain. J. Physiol., vol.576, 87- (2006) / PMID: 16809371 これらの論文はC末の切れっ端は、切られた相方と相互作用し、Ca channelの機能に影響を及ぼしていることを電気生理学的に確かめている。しかしながら、これらの結果はC末部分と、(切られるとしたときの)相方を強制発現させて得た結果であり、実際に細胞内で機能的にC末部分が切り出されているのかについては確かなデータは示されていない。この点については未だに確かめられていないようである。