http://www.botanical.jp/librarys/200501/20-1535/index.php#8 「米国の食品業界誌 (Functional Foods and Nutraceauticals )は昨年の12月号で、オランダにおけるトランス型脂肪酸の研究を紹介しました。 1990年に始まった研究では、ランダムに選ばれた34人の女性と25人の男性の診療において、トランス型脂肪酸が、LDLコレステロール値を上昇させる飽和脂肪酸というばかりで無く、より影響の大きいだろう、HDLコレステロール値を低下させることが発見されています。1992年にはオランダで健康な男性を対象に、再度、リノール酸(シス型不飽和脂肪酸)とその水素添加化合物のエライディック酸(Elaidic acid)(トランス型飽和脂肪酸)、ステアリン酸(Stearic Acid)(飽和脂肪酸)のリポ蛋白血清の比較が行われました。リノール酸の摂食では、トランス型脂肪酸エネルギーは0.1%だったのに対し、ステアリン酸は0.3%、エライディック酸は7.7%でした。結果として、トランス型飽和脂肪酸の摂食と、リポ蛋白血清反応の関連は、トランス酸の摂食がHDLコレステロールを低下させ、LDLコレステロール値を上げることを示していました。」
http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/colm20/343498 「悪玉「トランス脂肪酸」摂取でCRPが7割増:炎症性因子や接着分子介して動脈硬化起こすメカニズム確認 研究成果を報告したのは、Harvard School of Public HealthのEsther Lopez-Garcia氏らの研究グループ。 Garcia氏らは、トランス脂肪酸の摂取量を0.61〜1.87g、1.88〜2.26g、2.27〜2.64g、2.65〜3.13g、3.14〜7.58gの5段階に分け、炎症因子としてCRP、IL-6、sTNFR-2、接着分子としてEセレクチン、sICAM-1、sVCAM-1などの血中濃度について、年齢調整済みの平均値を算出した。 その結果、最も摂取量が多い群のCRP値が最も少ない群より73%高かったのをはじめ、Eセレクチンが20%、IL-6が17%などとすべての項目で摂取量の多い群が高い値を示した。 Garcia氏は、トランス脂肪酸が血管内皮の細胞膜に作用し、炎症因子や接着分子の産生を促す可能性を指摘、「このメカニズムによって、トランス脂肪酸による血清脂質への影響だけでは説明のつかない心血管疾患リスクの大幅な増加がもたらされている」と見ている。」